なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

余韻あり

2007年01月21日 23時51分42秒 | 本・雑誌
・「ティンブクトゥ」(原題:Timbuktu)ポール・オースター 2006/9 読了。☆☆☆☆
夢、記憶、幻想が繰り返される過程で犬のミスター・ボーンズが叡智を得ていく過程が他の動物小説とは一味ちがいなかなかおもしろかった。
「ウィリーは絶対に彼を置き去りにしたりしなかった。一度も、いかなる状況でも。彼に言わせれば、求められている感じるだけでは犬の幸福は成り立たない。自分は欠かせないという気持ちが必要なのだ。」と説く飼い主ウィリーとボーンズの愛情と信頼の関係がすばらしい。
放浪の詩人ウィリーのいるティンブクトゥ(遠い場所、世界の果て)にボーンズは、たどりつけるのか、余韻を残す結末だった。

・「誘拐の誤差」戸梶圭太 2006/11 読む
鬼才が放つ本格警察小説。10歳の子供が須田というどうしようもない男に殺された。捜査に乗り出す警察だったが、須田にはなかなか辿り着かない。それにはある警察内部の事情があったのだ。ゾッとする怖さを秘めたミステリーの傑作登場。(出版社/著者からの内容紹介)

図書の選定方法を知らないが戸梶圭太の新刊は必ず並んでいる。ネットで新刊予約状況みても借りる人はいなくて人気無いのに。こんなどたばた本を毎回入れるのは選者にファンがいるのか。

図書で3冊借りる
「誘拐の誤差」戸梶圭太  2006/111
「BAH-BAHその他」橋本治 2006/12 
「わたしの献立日記」沢田貞子 1998/3

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。