なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

そのとき

2009年07月23日 23時59分54秒 | 本・雑誌
「そのときは そのとき 楽老抄Ⅳ」田辺聖子 2009/6 読了 ☆☆☆☆
ユーモアがあって読みやすく、正鵠を射る語りは相変わらず。それにしても意気阻喪してしまう、微燻低唱している、憂悶が晴れて、江湖の喝采を博そうと、棲愴味を帯びる、…等、語彙、用語が豊富だなあ、とつくづく思わさせられる。
女性文化の理解者イチゾさん(小林一三)が宝塚歌劇をつくった経過が興味深かった。
また精神医学者の頼藤 和寛「わたし、ガンです ある精神科医の耐病記 」を読みたくなる。「あらゆる差異は烏有に帰する」
「源氏物語」の現代語訳は、与謝野 晶子、円地文子、瀬戸内寂聴など多く出版されているが読むなら、まず田辺聖子から読みたい。

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