「観光 」(原題:Sightseing)ラッタウット・ラープチャルーンサップ 2007/2 読了 ☆☆☆☆☆
英語で作品を書くアジア系の作家が注目されるようになったが、この作家もその一人。どの短編もタイを舞台に人間に対する温かさと信頼に支えられた物語がみごとに表現されていた。観光地、徴兵、闘鶏などタイ社会を知る貴重な本だった。タイトルのSightseeingがSight(視力、視野、光景、景色)とseeing(見ること、視覚)の合成語であり、それが表題作の内容にぴたりと合っていることを踏まえ、”光を観る”とも読める「観光」にしたと、訳者あとがきで語られる。
英語で作品を書くアジア系の作家が注目されるようになったが、この作家もその一人。どの短編もタイを舞台に人間に対する温かさと信頼に支えられた物語がみごとに表現されていた。観光地、徴兵、闘鶏などタイ社会を知る貴重な本だった。タイトルのSightseeingがSight(視力、視野、光景、景色)とseeing(見ること、視覚)の合成語であり、それが表題作の内容にぴたりと合っていることを踏まえ、”光を観る”とも読める「観光」にしたと、訳者あとがきで語られる。