◆渾身のジャパンカップは何ともショボイ結果に終わる。感想は下段にて・・・
2012年11月25日(日) 5回東京8日11R 第32回 ジャパンカップサラ系3歳以上 2400m 芝
△1 15 ジェンティルドンナ 牝3 53.0 岩田康誠 2:23.1 32.8 460 -14 石坂正 3
☆2 17 オルフェーヴル 牡4 57.0 池添謙一 2:23.1 ハナ 32.9 458 前計不 池江泰寿 1
◎3 13 ルーラーシップ 牡5 57.0 C.ウィリアムズ 2:23.5 2 1/2 32.7 506 -8 角居勝彦 2
--4 10 ダークシャドウ 牡5 57.0 M.デムーロ 2:23.5 アタマ 32.8 512 -4 堀宣行 6
▲5 4 フェノーメノ 牡3 55.0 蛯名正義 2:23.9 2 1/2 33.5 492 -4 戸田博文 4
△6 16 トーセンジョーダン 牡6 57.0 C.スミヨン 2:23.9 アタマ 33.8 484 +6 池江泰寿 10
--7 1 ビートブラック 牡5 57.0 石橋脩 2:24.0 3/4 35.6 514 +2 中村均 8
△8 6 レッドカドー せん6 57.0 G.モッセ 2:24.1 クビ 33.4 494 前計不 E.ダンロップ 13
○9 8 エイシンフラッシュ 牡5 57.0 C.ルメール 2:24.1 クビ 33.7 488 +2 藤原英昭 5
△10 3 ジャガーメイル 牡8 57.0 W.ビュイック 2:24.3 1 1/4 33.3 486 0 堀宣行 11
--11 11 ジャッカルベリー 牡6 57.0 C.オドノヒュー 2:24.5 1 1/4 34.1 502 前計不 M.ボッティ 15
--12 5 マウントアトス せん5 57.0 R.ムーア 2:24.6 3/4 33.9 486 前計不 L.クマーニ 12
--13 14 ソレミア 牝4 55.0 O.ペリエ 2:24.7 1/2 34.5 438 前計不 C.ラフォンパリアス 7
--14 9 オウケンブルースリ 牡7 57.0 浜中俊 2:24.9 1 1/4 34.5 484 0 音無秀孝 17
--15 7 メイショウカンパク 牡5 57.0 内田博幸 2:25.0 1/2 33.9 482 -2 荒川義之 14
--16 12 ローズキングダム 牡5 57.0 武豊 2:25.4 2 1/2 35.2 454 -16 橋口弘次郎 9
--17 2 スリプトラ 牡6 57.0 N.カラン 2:27.7 大差 37.2 526 前計不 R.ヴェリアン 16
馬連 15-17 700円 2番人気
馬単 15-17 1,580円 5番人気
3連複 13-15-17 1,010円 1番人気
3連単 15-17-13 5,550円 8番人気 @1000
投資=65900
回収=10100
収支=▲55800
◆レース直後グリーンチャンネルのパトロール映像をみていてビックリした。
残り400mで馬なりで先頭にたったオルフェーブルがいつものパターンで逃げるビートブラックに馬体を寄せていった直後、ビートブラックの真後ろにいたジェンティルドンナがオルフェーブルを外に1m位もはじき飛ばして内側を並走。
その後、ゴール前まで2頭が雁行状態になっていた。内側のジェンティルドンナは岩田が必死の左鞭を入れるが、オルフェーブルは池添が両手綱をしっかり保持したままゴールまで。
結果、ジェンティルドンナがハナ差を制したんだが、ここで疑問に思ったのは「なぜ池添は鞭を使っていないんだろう」ということ。その理由は、繰り返し放映される正面からの画像で何となく分かったような気がする。
<ゴール前400m>
・オルフェーブルが持ったままで先頭ビートブラックに並びかける
・直後に、内側からジェンティルドンナがほとんどない隙間に鼻面を突っ込み、オルフェーブルを1mほど外に吹っ飛ばす
・両者は並んだまま並走
<ゴール前300m>
・2頭が並んだまま先頭をきっていたビ-ブラックをパス
・直後から、ほとんど隙間のないまま徐々に内ラチ沿いに
<ゴール前200m>
・ジェンティルドンナはほとんど内ラチすれすれまで近付く
・すぐ外にはオルフェーブルが雁行
・オルフェーブルが2度3度、外側からジェンティルドンナに押圧し馬体が接触
・雁行状態は継続
・岩田は東京競馬場の直線で定番(常識?)の左鞭でジェンティルドンナを叱咤
・池添は両手綱をホールドしたまま手綱のみでオルフェーブルを追う
<GOAL>
・ゴール板通過直後、池添は手綱を大きく右に引き、ジェンティルドンナと離れた外ラチへオルフェーブルを誘導
◆この経過をみると、池添は「鞭を入れなかった」のではなく「鞭を入れられなかった」のだろうと思う。
ゴール前400mでジェンティルドンナから体当たりをくらったオルフェーブルは、その後ゴール板前までずっとジェンティルドンナをラチにぶつけようと執拗に圧力かけるべくアタックしていたのではないか。池添が両手綱を固くホールドしていたので真っ直ぐにしか進めなかっただけで、少しでも馬の自由がきくような状態にしたらオルフェーブルはジェンティルドンナを内ラチに吹っ飛ばしていたのだと思う。鞭を入れるために手綱を楽にした瞬間にオルフェーブルは内側のジェンティルドンナの方に首を向け、ジェンティルドンナともどもラチに向かい斜めに突っ込んだ危険性が高い。
それを制したのが池添の騎乗なのだと思う。
この見立てが間違っていないとすれば、有馬記念でオルフェーブルに関して外を回して差すレースをさせるのは怖い。4角先頭であれば内ラチにベッタリ張り付くだけで済むが、今回のようにラチとの間に他の馬がいた場合、その馬をラチに向けて吹っ飛ばす挙動に出たら、競馬史上初の悲劇が巻き起こることになる。それを防止するための方策は、①4角入口で先頭にたちそのままゴールまで押し切り、か②向こう正面からラチ沿いを通り逃げ切り、のいずれかしかない。
凱旋門賞に続きジャパンカップで見せたオルフェーブルの挙動は、類稀な闘争本能の現出でもあるが、一歩間違えば「あしたのジョー」でジョーとカーロスリベラが見せた闘い、一定のルールの中での競争ではない原野でのルールのない喧嘩になる恐れを示唆しているようにも見える。
稀代稀な能力を有している馬の経歴が、そうした競馬史に残るアクシデントで穢れることがないことを祈りたい。
2012年11月25日(日) 5回東京8日11R 第32回 ジャパンカップサラ系3歳以上 2400m 芝
△1 15 ジェンティルドンナ 牝3 53.0 岩田康誠 2:23.1 32.8 460 -14 石坂正 3
☆2 17 オルフェーヴル 牡4 57.0 池添謙一 2:23.1 ハナ 32.9 458 前計不 池江泰寿 1
◎3 13 ルーラーシップ 牡5 57.0 C.ウィリアムズ 2:23.5 2 1/2 32.7 506 -8 角居勝彦 2
--4 10 ダークシャドウ 牡5 57.0 M.デムーロ 2:23.5 アタマ 32.8 512 -4 堀宣行 6
▲5 4 フェノーメノ 牡3 55.0 蛯名正義 2:23.9 2 1/2 33.5 492 -4 戸田博文 4
△6 16 トーセンジョーダン 牡6 57.0 C.スミヨン 2:23.9 アタマ 33.8 484 +6 池江泰寿 10
--7 1 ビートブラック 牡5 57.0 石橋脩 2:24.0 3/4 35.6 514 +2 中村均 8
△8 6 レッドカドー せん6 57.0 G.モッセ 2:24.1 クビ 33.4 494 前計不 E.ダンロップ 13
○9 8 エイシンフラッシュ 牡5 57.0 C.ルメール 2:24.1 クビ 33.7 488 +2 藤原英昭 5
△10 3 ジャガーメイル 牡8 57.0 W.ビュイック 2:24.3 1 1/4 33.3 486 0 堀宣行 11
--11 11 ジャッカルベリー 牡6 57.0 C.オドノヒュー 2:24.5 1 1/4 34.1 502 前計不 M.ボッティ 15
--12 5 マウントアトス せん5 57.0 R.ムーア 2:24.6 3/4 33.9 486 前計不 L.クマーニ 12
--13 14 ソレミア 牝4 55.0 O.ペリエ 2:24.7 1/2 34.5 438 前計不 C.ラフォンパリアス 7
--14 9 オウケンブルースリ 牡7 57.0 浜中俊 2:24.9 1 1/4 34.5 484 0 音無秀孝 17
--15 7 メイショウカンパク 牡5 57.0 内田博幸 2:25.0 1/2 33.9 482 -2 荒川義之 14
--16 12 ローズキングダム 牡5 57.0 武豊 2:25.4 2 1/2 35.2 454 -16 橋口弘次郎 9
--17 2 スリプトラ 牡6 57.0 N.カラン 2:27.7 大差 37.2 526 前計不 R.ヴェリアン 16
馬連 15-17 700円 2番人気
馬単 15-17 1,580円 5番人気
3連複 13-15-17 1,010円 1番人気
3連単 15-17-13 5,550円 8番人気 @1000
投資=65900
回収=10100
収支=▲55800
◆レース直後グリーンチャンネルのパトロール映像をみていてビックリした。
残り400mで馬なりで先頭にたったオルフェーブルがいつものパターンで逃げるビートブラックに馬体を寄せていった直後、ビートブラックの真後ろにいたジェンティルドンナがオルフェーブルを外に1m位もはじき飛ばして内側を並走。
その後、ゴール前まで2頭が雁行状態になっていた。内側のジェンティルドンナは岩田が必死の左鞭を入れるが、オルフェーブルは池添が両手綱をしっかり保持したままゴールまで。
結果、ジェンティルドンナがハナ差を制したんだが、ここで疑問に思ったのは「なぜ池添は鞭を使っていないんだろう」ということ。その理由は、繰り返し放映される正面からの画像で何となく分かったような気がする。
<ゴール前400m>
・オルフェーブルが持ったままで先頭ビートブラックに並びかける
・直後に、内側からジェンティルドンナがほとんどない隙間に鼻面を突っ込み、オルフェーブルを1mほど外に吹っ飛ばす
・両者は並んだまま並走
<ゴール前300m>
・2頭が並んだまま先頭をきっていたビ-ブラックをパス
・直後から、ほとんど隙間のないまま徐々に内ラチ沿いに
<ゴール前200m>
・ジェンティルドンナはほとんど内ラチすれすれまで近付く
・すぐ外にはオルフェーブルが雁行
・オルフェーブルが2度3度、外側からジェンティルドンナに押圧し馬体が接触
・雁行状態は継続
・岩田は東京競馬場の直線で定番(常識?)の左鞭でジェンティルドンナを叱咤
・池添は両手綱をホールドしたまま手綱のみでオルフェーブルを追う
<GOAL>
・ゴール板通過直後、池添は手綱を大きく右に引き、ジェンティルドンナと離れた外ラチへオルフェーブルを誘導
◆この経過をみると、池添は「鞭を入れなかった」のではなく「鞭を入れられなかった」のだろうと思う。
ゴール前400mでジェンティルドンナから体当たりをくらったオルフェーブルは、その後ゴール板前までずっとジェンティルドンナをラチにぶつけようと執拗に圧力かけるべくアタックしていたのではないか。池添が両手綱を固くホールドしていたので真っ直ぐにしか進めなかっただけで、少しでも馬の自由がきくような状態にしたらオルフェーブルはジェンティルドンナを内ラチに吹っ飛ばしていたのだと思う。鞭を入れるために手綱を楽にした瞬間にオルフェーブルは内側のジェンティルドンナの方に首を向け、ジェンティルドンナともどもラチに向かい斜めに突っ込んだ危険性が高い。
それを制したのが池添の騎乗なのだと思う。
この見立てが間違っていないとすれば、有馬記念でオルフェーブルに関して外を回して差すレースをさせるのは怖い。4角先頭であれば内ラチにベッタリ張り付くだけで済むが、今回のようにラチとの間に他の馬がいた場合、その馬をラチに向けて吹っ飛ばす挙動に出たら、競馬史上初の悲劇が巻き起こることになる。それを防止するための方策は、①4角入口で先頭にたちそのままゴールまで押し切り、か②向こう正面からラチ沿いを通り逃げ切り、のいずれかしかない。
凱旋門賞に続きジャパンカップで見せたオルフェーブルの挙動は、類稀な闘争本能の現出でもあるが、一歩間違えば「あしたのジョー」でジョーとカーロスリベラが見せた闘い、一定のルールの中での競争ではない原野でのルールのない喧嘩になる恐れを示唆しているようにも見える。
稀代稀な能力を有している馬の経歴が、そうした競馬史に残るアクシデントで穢れることがないことを祈りたい。
◎⑩ローマンレジェンド
○⑫ワンダーアキュート
▲④エスポワールシチー
▲①ハタノバンクール
▲⑦トランセンド
馬連対象はここまで。
みやこS、内をこじ開けて勝ったローマンレジェンド。この時点で今年のJCダートはこの馬かと思っていたが、1番人気とはね。
相手はワンダーアキュート。この2頭が抜けていると判断する。
▲勢では前走大敗して人気を落としている①ハタノだが、こんなもんじゃないはず。期待したい。
3着候補は他にイジゲン、ダノンカモン、ニホンピロアワーズ、ソリタリーキングに池田師推奨のナイスミーチューまで幅広く押さえておきたい。