もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2011年秋G1第11戦・有馬記念予想

2011年12月24日 | G1予想&結果
◆さあ、名牝ブエナビスタのラストランとなる2011年有馬記念。近年これだけの豪華メンバーが揃う有馬記念も珍しい。年間収支プラスはもちろん狙いたいところだが、そんな雑念は捨て去り、純粋に強い馬がもてる能力を発揮するレースをみてみたい。さらに、早目に買い目を決めておくことにより前売りオッズで心を惑わされることのないよう、明日前日売りで馬券を購入する予定。

◆本命は、ブエナビスタ。天皇賞前から予想で開示していた通り、天皇賞=85%、JC=95%、有馬記念=100%、というのが引退までのブエナの仕上げ具合。有馬で2年連続2着だったことや、天皇賞で4着に負けたことで、「すでにブエナビスタは繁殖に入る段階にきており、つけいる隙アリ」とのたまっている低レベルな競馬マスコミも数多いが、見当違いも甚だしい。
 有馬週の競馬BOOKでブエナビスタを管理する松田師のコメントが載っていた。「昨年の有馬の2着は、JCで降着になり有馬の直前にも裁決に厳しく言われたスミヨンが、他馬の邪魔を絶対にしないよう安全運転で外を回さざるを得ないことにより生じた紛れ。今年春と天皇賞は本調子になかった」とのこと。おそるべきは、「本調子になかった春シーズンですらヴィクトリアマイルと宝塚記念では惨敗することなく2着を死守している。さらに「まだ調子が戻りきていなかった天皇賞」でも、直線詰まるところがなければ1着・2着馬とは接戦になっていたはず。恐るべしブエナビスタ。しばらくの間これ以上信頼できる馬が現れることはないだろうから、今回の有馬記念の馬券はブエナ絡みに収束させる予定。万が一のアクシデントで馬券圏内を外すことがあれば、それはそれで納得できる。

◆競争馬の休み明け
・一流アスリートの場合、通常のリフレッシュならともかく、怪我などで長期間休んだ場合、好調時の状態を取り戻すのには休んだ期間の3倍を要するといわれる。プロ野球でも11月にシーズンが終了し、翌年のシーズンが始まるのが4月。しかし、選手達は年が明ければ自主トレを開始し2月からはキャンプに入り3月のオープン戦を経て開幕戦を迎える。つまり、11月・12月の2ケ月のブランクを取り戻すのに約3ケ月をかけていく。
・競争馬の場合、長期休養に入ると、放牧に出されることが多い。心身ともに溜まったストレスから解放するため、牧場などで自由に運動させるとともに食事もトレセン在厩時と異なるものになる。競争馬は1kmを約60秒足らず、時速60km以上のスピードでおおよそ2km前後を疾走する。それゆえ、その体はレースに出走している間は筋肉の塊であり栄養価の高い食事をとりつつ厳しいトレーニングを続けることにより、その世来をより堅固なものにしている。しかし、一旦放牧でゆったりと過ごせば自ずと筋肉は緩み、次なるレースに臨むためには、再度筋肉の鎧をまとうことが必要になってくる。
・人間の場合、筋肉を太くするための筋トレのローテーションは、毎日やるのではなくイアンターバルをおきつつ週2回程度行うことが望ましいらしい。これは、一旦筋トレにより毛細血管を破壊し、休むことによりその再生を促し、再度トレーニングによって毛細血管を破壊しさらに再生を促す、というサイクルを繰り返ことにより徐々に筋肉の束が厚みを増していくとのこと。
・競争馬の走るための筋肉についても、同様に週2回程度の強い追い切りと間の軽い調整によってレースに向けた準備を整えていくのが通例。ただ、筋トレで作り上げることのできる筋肉ととスポーツをするために必要な筋肉は異なる。金トレで作ることのできるのは、スポーツに必要な瞬発力やパワーを発揮する基盤となる部分であり、実際にスポーツで能力を発揮するためにはその基盤の上にたった反射神経や滑らかな動きや力の強弱の調整等さまざまな要素が要求される。
・競争馬の調教で「併せ馬」が行われる。しかし、これも多くて3頭のみが道中互いにペースを合わせて走り、全力疾走するのは最後の2F程度しかない。一方、レースとなれば最初から全力で走る逃げ馬もいれば途中から引っ掛かってペースを上げる馬もおり、また前後左右にいる馬が必ずしも同じペースで走るわけでもないので、軽くブレーキを踏んだりアクセルを開けたりしながらゴールに向けて走ることになる。
・こうして考えると、やはり調教はどこまでいっても調教でしかなく、1度の実践に敵うトレーニングではあり得ない。現3歳牝馬で圧倒的強さを誇ったレーヴディソールが復帰2戦目となる18日の愛知杯で4着と意外な負けを喫したが、レース後の福永の「まだ体が硬いところがあった。次は良くなると思う」とのコメントをみても、長期休養馬が絶好調に戻るには実戦を経験することが必要だということが分かる。
・ヴィクトワールピサは前走JCで1着から1.6秒差に惨敗したが、その後をみるとレース後5日目からプールに入れ、前週までに早い時計を2本出している。一方、1着のブエナビスタが時計を出したのはレースから18日後の12/14だった。これはブエナビスタの時計の出し方が遅いのではなく、ヴィクトワールピサの調教再開のペースが早い、との判断が妥当だろうと思う。角居調教師はJC前は「調教だけでレースで能力が発揮できるだろう」と考えたのだろうが、その結果のJC惨敗によってこの馬に対する調整方法を変更することにしたのではないだろうか。JCレース後の意欲的な調整過程、惨敗がゆえのJCでの消耗の少なさ、を考慮し、ヴィクトワールピサの巻き返しをマークしておきたい。

◆・1999年有馬記念では、グラスワンダーとスペシャルウィークが熾烈な叩き合いを展開し、一歩先に抜け出していた3歳の菊花賞馬テイエムオペラオーは、あわやの場面もあったが最後は厚い古馬一流馬2頭に遅れをとり、惜しい3着に終わった。3歳時には3着に終わったテイエムオペラオーだが年明けて4歳を迎えてからの快進撃についてはご承知のとおり。やはり厳しいレベルで戦ってきた歴戦の古馬と3冠馬とはいえ「G1に出れる資格があるから出走する」という記念出走馬も混じる同世代だけとしか競っていなかった経験値の差は厳然とあるのだろう。
・今年の有馬も99年と似かよった勢力図に見える。古馬2強=ブエナビスタ・トーセンジョーダン、3歳馬=オルフェーブル。オルフェーブルが3冠でみせたパフォーマンスは圧巻であり他馬との能力差はかなり離れているが、それはあくまでも同世代間での話。古馬との比較で互角の能力かどうかはまだ未知数、と捉えるのが正解だろう。巷間、「JC5着のウインバリアシオンを物差しにすれば、その5馬身先にオルフェーブルがいるはず」との見方もあるが、ウインバリアシオンが菊花賞よりもJCでより能力を発揮できた可能性もある。ウインバリアシオン物差し論だけで古馬とオルフェーブルの能力比較を断言するのは、かなり危険な賭けになる。また、オルフェーブルは2000mの皐月賞を勝っているが、今年は震災の関係で大箱の東京開催であり、小回り中山の経験がないことも一枚割り引くべき要素になる。
・オルフェーブルにとってのプラス要素は、菊花賞から十分な間隔をとり秋G1を2回戦った古馬に比べ消耗度合いが少なく若いがゆえの伸びシロがあること、同世代とは圧倒的な能力差を実証していること、の2点。一方マイナス要素は、中山内回りが初経験であること、皐月賞以降ゴール前では常に楽勝で「最後の一踏ん張り」を要求されるレースを経験していないこと、の2点。
・オルフェーブルについては「アタマもあるが3着以内にすらこれず吹っ飛ぶ可能性もある」との扱いにする。ただ、これだけの超一流古馬勢に囲まれ、アタマを獲れる確率は限りなく低いものと考える。万が一のアタマもある▲評価。

◆30年勤めてきた会社を離れ、新たな職場に変わり、新たな棲家での生活を始めた2011年。ここ一発、人生初の帯封を狙ってみる。

◎1 ブエナビスタ
○10 トーセンジョーダン
▲9 オルフェーブル
▲2 ヴィクトワールピサ
▲3 ヒルノダムール
△12 アーネストリー
△4 ペルーサ
△5 エイシンフラッシュ

◆馬券<91000>

◇馬連<21000>
 1-10=10000、1-2=6000、1-3=5000
◇ワイド<7000>
 2-10=4000、3-10=3000
◇3連単<63000>
 1-10,2,3-10,2,3,12,4,5,11,9 ×@1000<21000>
 1-10,2,3、12,9-10,2,3,12,4,5,11,9 ×@1000<35000>
 9-1-10,2,3,4,5,11、12 ×@1000<7000>

---------------------------------------2011-12-24 15:53 追記------------------------

◆とか、いってたら、朝グリーンチャンネルみてたら「ペルーサは挫石のため出走取消」とか言ってんじゃん。
仕方ないので、資金配分見直し。
 ついでに、去年の有馬で「前走1着馬は無条件で押さえ」とかいってたのに、金曜日予想では前走1着馬をノーマークにしていたので追加。武豊のレッドディヴィスを3着付けに追加して買い直し。

◆馬券改<76000>+明日の追加分<13000>+PAT購入<1800>

◇馬連<25000>
 1-10=10000、1-2=5000、1-3=5000、1-5=5000
◇ワイド<9000>
 2-10=3000、3-10=3000、5-10=3000



◇3連単<42000>
 1-10,2,3、5,9-2,3,5,9、10,11,12,13 ×@1000<35000>



 9-1-10,2,3,5,11、12、13 ×@1000<7000>



◆明日の買い足し分<13000>

 3連単:1-10-2,3,5×@3000、1-10-11,12,13,9×@1000



◆さらに、有馬記念スペシャルでPATで買うとオマケがつくらしいので、PATでも買い足し。<1800>

 1-10,2,3、5-2,3,5,10,11,12,13 ×@100<1800>
 1-9-10の組合せは6.9倍しかつかず、アホらしいので除外。


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1 コメント

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2011有馬記念展望 (板橋の大名主)
2011-12-25 12:27:16
阪神JF、朝日杯FSは予定通り完敗。それにしてはちょっと資金を使いすぎたかな。おかげで馬券神逆転に向けてのハードルが高くなっちまった。
さて、今日で今年のレースは終わり。1日馬券に集中しようと、昨晩から新聞とにらめっこしてWIN5対象レースに最終レースなど予想していた。
今朝も朝早くから、昨日ひかりTVで撮りためた予想番組をじっくり見ようと5時に起きたのだが・・・・。何とチューナーの電源が入らず、さきほどようやく故障担当と連絡がつき、いろいろやったけどどうもチューナーを取り換えないとだめみたい。ってことで今日はグリーンチャンネルを見ることができなくなった。おまけにチューナーを取り換えるとこれまで撮りためたアキコ姫の映像もクリアされるとのこと。何ちゅうこっちゃ、オーマイゴッド!!
すっかりテンションが下がっちまったぜ。何だか暗雲漂う大名主だが、ここで諦めるわけにはいかん。気を取り直して、現時点最高のメンバーが揃った今年最後の大一番有馬記念に集中することする。
馬券神逆転に向け、最低でも20万以上のプラスとなるよう、頑張りたい。
現時点での印は
◎①ブエナビスタ
◎⑨オルフェーブル
○⑩トーセンジョーダン
○②ヴィクトワールピサ
○⑬レッドデイヴィス
△⑫アーネストリー
△⑪ジャガーメイル
古馬勢では、当初⑩ジョーダンを軸にと考えていたが、直前追い切りがやはり不満が残る。JCでいっぱいいっぱいだった可能性もあり、○評価とした。むしろ昨年の1枠に続き好枠2番に入ったヴィクトワールピサのほうが期待できるか。
あと、今年の3歳は十分古馬に対抗できると判断しブエナに対抗する◎としてオルフェーブルをツートップの軸にしたい。何といっても3冠馬だからね。
あと、距離未知数など不安はあるが、オルフェに先着実績ある⑬デイヴィスまでを馬連対象とする。⑬はここまでG1勝利の無い武豊が、横典騎乗停止のラッキーで出走できるようになっただけでなく、安勝のペルーサが出走取消と何だか強運に恵まれているような気がする。今年武豊には期待を裏切られっぱなしで、騎手別の回収率もわずか14%と主力騎手の中で最低だが、最後の一発を期待しG1勝利が繋がる夢をかける。
ひかりTVトラブルでさんざんな状況だが、大名主に改名後はここまで毎週回収率プラスを続けており、昨日も中山メインで馬券を買えず悔しい思いをしたが、キッチリ最終で3連単を的中させ、わずかだがプラスで終わった。
この勢いで、馬券勝負逆転を目指し、これから高校駅伝を見た後、馬体重とオッズを確認して馬券配分を決める。
待ってろ、馬券神!!
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