◆さてさて今週も人気が集中しそうな馬がいるが、今週と来週は経験の浅い2歳戦ゆえ確固たる軸馬なんてものは存在しない。とはいえ、人気になりそうな2頭の組み合わせを含んだBOX馬券なんてのでは予想の醍醐味が削がれるので、今週は人気薄になりそうなところを軸にした攻めの馬券構成とすることにした。
人気薄のはずなので買い目は広めにして小さな単価でいくので、払い戻しも巨額になる期待は薄いが、果たしてどうなることやら。
2020阪神JF
今年の年内デビューの2歳牝馬レベルは牡馬に比べて低そうなので、阪神JFは3歳2勝クラスで勝ち負けできそうなレベルであれば、十分馬券対象になりそうな予感がする。来春の牝馬クラシックではこれからデビューしてくる馬が主役になっていて、阪神JF組はどこにもいなさそうだな。
◆登録馬一覧
インフィナイト (北村友)
ウインアグライア (横山武)
エイシンヒテン (松若)
オパールムーン (横山典)
サトノレイナス (ルメール)
サルビア (松山)
ソダシ (吉田隼)
ポールネイロン (藤岡祐)
メイケイエール (武豊)
ユーバーレーベン (デムーロ)
ヨカヨカ (福永)
リンゴアメ (丹内)
ルクシオン (西村)
-----------<以下、抽選。5/7出走可能>---------
アオイゴールド (団野)
ジェラルディーナ (岩田康)
シゲルピンクルビー(幸)
ドリアード (??)
ナムラメーテル (和田竜)
フラリオナ (浜中)
ルース (池添)
◆各馬の評価とコメント
◎エイシンヒテン
前走白菊賞の勝ち時計は同日の古馬3勝クラス特別戦立雲峡Sで先行して1着馬とタイム差なしの4着に粘ったソシアルクラブと並べるとほぼ同じラップ。上り3Fも同じ33.9秒となっており、エイシンヒテンは古馬3勝クラスと同レベルで走り切ったことになる。
今年の牝馬路線は全体的にパッとしないレベルなので、例年ならば古馬オープンクラスの馬が基準になるのだが、今年の場合は古馬2勝クラスでも十分に馬券対象になるだろう、という見立てをしている。
さすれば、古馬3勝クラスのラップで走り切ったエイシンヒテンは確勝レベルとの見方もできそうだ。あとは白菊賞から中1週となることの影響がどう出るかと鞍上団野がG1で舞い上がらないか、ということが心配。。。とまで書いて確認すると、なんとエイシンヒテンには松若が乗るそうな。団野は勝負になりそうもないアオイゴールドに騎乗するとのこと。団野の選択は吉と出るか凶と出るか?
◎インフィナイト
新馬、2戦目ともにドロドロの馬場だったので良馬場でどの位やれるかは未知数ではあるが、前走サウジRCでは内側2番手で先行馬からビシャビシャにシッパネを浴びながらも挫けずに2着を確保したのは強い精神力の顕れと思う。パワーがありそうなので阪神の急坂にも対応できるだろう。ひょっとしたらアタマもあるかもしれない。
◎オパールムーン
前走ファンタジーSでも鋭い脚を使い2着を確保した。新馬が札幌1500mだったので「マイル戦の経験あり」に分類しておいても差し支えないだろう。その新馬戦は上がり3Fタイムが2番目だったが、トップはアルテミスSで際どい2着にまで差し込んできたククナなので、ほぼ最速タイムを記録したものと考えてもいいだろう。2走続けて出走馬中最速の脚が使えることが分かった以上、作戦は決まっている。鞍上はどうやら横山典のようなので、アンチャン騎手のように「外を回して届かず」という情けないレースはするわけない。中段内側でジッと貯めて直線最内最短距離を駆け上がってくる思い切ったレースを期待したい。
▲サトノレイナス
この馬が勝ったサフラン賞は1'35'2と時計は遅いものの、スプリンターズSの当日でスプリンターズSの勝ち時計は1'08'3。後方から差してきたグランアレグリアやアウィルアウェイの上がり3Fは33.6だが、先行して2着のダノンスマッシュの上がり3Fは35.0だった。それと比べれば、サトノレイナスの上がり34.0は立派。前日の3勝クラス秋風Sは1'33'3上がり3F34.5。だが、サトノレイナスは4角出口から最短距離で外に持ち出すルメールのファインプレイによるもの。これなら大外をブン回して追い込んできた2着のテンハッピーローズを上にとりたいが、残念ながらテンハッピーローズは登録がなさそう。
サフラン賞勝利はルメールのうまさが光ったが、2戦2勝だけに目一杯のレースをした場合にさらに上のギアがあるかもしれないので、馬券対象にしておくべきだろう。
△ソダシ
おそらく白毛馬初のG1制覇という話題で1番人気になるであろうソダシではあるが、前走アルテミスSは楽勝にはみえるが当日の2歳未勝利戦よりも遅いタイムで決着したもので、3F目-5F目が極端に緩む展開を楽に先行できたことにより、直線坂上から伸びることができたもの。当日の未勝利戦をソダシよりも速いタイムで逃げ切ったブエナベントゥーラは次走1勝クラスの平場1400mで1.8秒差の8着と惨敗しており、アルテミスSの勝利は弱い牝馬同志の戦いで展開の利に乗じたものと評価する。ここまでの3連勝は一見スゴイ実績に思えるが、札幌2歳Sも上位馬はその後強い相手と競馬して見所のないレースしかできていないことを考慮すると、ここまでは弱い相手との競馬を選択してきた陣営のファインプレイの賜物といえるだろう。
したがって、ソダシの評価は3連馬券の3着候補まで、連対するのは他路線で厳しい競馬で好走してきた馬になるだろう。ひょっとしたら今年は1戦1勝馬でも勝ち負けになるかもしれないな。
△メイケイエール
前走ファンタジーSでは3角からレースラップが11秒台前半にも関わらず強烈に引っ掛かり、同じレースに出て最後方から進めていたオパールムーン鞍上の横山典はその様子を後ろから見ていて「ああ、ないな」と思ってたとのこと。ところが、直線ではしぶとく脚を使い、最後方から追い込んできたオパールムーンを3/4馬身差凌いで重賞を連勝した。乗っている武豊と周辺から客観的に眺めている横山典の両方が「あらら、引っ掛かって終わったな」と思っていたのに、急坂の阪神コースで勝ち切ったのは絶対的な能力の高さの証明だろう。このレースについて武豊は武豊TVのレースリプレイで「外側の枠(7枠10番)で良かった。内側に入っていたら前の馬にのしかかっていって危なかった。」と語っている。
この馬は、3最春までは阪神JF-桜花賞-NHKマイルC、とG1はマイル戦が続くので、今後も当面の間はマイル戦を主戦場に行くんだろうし、ファルコンSのような短距離戦には使わないと思うが、夏以降に古馬混合の短距離に出てきたら要警戒だろう。
さて、しからば春シーズンまでしばらく続くマイル戦線でメイケイエールがどういう作戦で臨むかといえば、これはキセキと同じように極端な競馬でいかざるを得ないだろうな。
一つの策は、ゲートをソロっと出して、道中は最後方からひたすら折り合いに専念して3角半ばからスパート開始。但しこの作戦だと、内側を回ると前の馬に乗っかかって危険なので安全のため外を回らざるを得ず、距離損するうえに先行馬に33秒台の上がりを使われると物理的に追いつけないので開催後半の時計を要する外差し馬場限定になってしまう。
もう一つの策は、内枠の場合いきなりエンジンをかけて大逃げする手だ。逃げの手に出て前に馬がいない場合、却って折り合いがついてタメ逃げできるかもしれない。スローで前半3Fぐらいまで凌げれば、残り1000mは本来のスピード能力を発揮すればブッちぎれるかもしれない。ハナにたった後に暴走が続くのか折り合って落ち着いたペースに落とせるのか、馬がどういう挙動に出るかは神のみぞ知る。2戦乗って行儀良く競馬することができない馬だと分かった以上、武豊にはぜひハナをきる作戦で一発を狙ってもらいたい。
ファンタジーS当日の1400m未勝利戦の走破時計は1'20'4と0.3秒差しかないもので、未勝利戦勝ち馬のグレナディアーズはその前の9/19中京未勝利戦でレッドベルオーブにまったく歯がたたず1.2秒差の4着に敗れている、まあ1勝か2勝ならできそうな普通の馬。もし、未勝利戦の方が高レベルだったのであれば「未勝利戦と大差ないから」という理由でファンタジーSの評価を落とす理由にはならないが、生涯1勝で終わりそうな馬とどっこいどっこいのタイムでしかも気性難を抱えるのでは、自信をもっての本命推奨とはいえない。
×ユーバーレーベン
札幌2歳Sでソダシとタイム差なしの2着だったのでソダシ連動の穴人気になりそうだが、アルテミスSで9着に負けているし逆にソダシ連動で無印でいいだろう。ソダシが能力的に抜けた存在ならば札幌2歳Sで同タイムで2着となったこの馬について陣営の期待感はもっと高いはずだが、週初めの手塚師のコメントは「雨でも降ってくれれば」と馬の能力を信じている風は全く感じられない。
×ポールネイロン
×ルクシオン
ききょうSは前週9/26の3歳1勝クラスよりも0.6秒遅いタイムで道中メリハリのないラップながら、ゴール前1Fは3歳1勝クラスに劣る時計にしかなっていない。後ろからくる馬がなかなか伸びあぐねる中、先行したこの馬が展開の利により勝利したもので、まったく強さを感じさせない勝利だった。
ききょうS自体が1勝クラスのレースだったので、逃げてロスなく運んだ勝ち馬ポールネイロンよりは、外を回して同タイム2着まで追い込んだフラリオナの方を上位に評価する。ただ、フラリオナはデビュー以来3戦すべてで吉田隼人を乗せていて今回浜中に乗り替わりとなるが、吉田隼人がソダシに乗ることは早いうちに分かっていたことなのだから、本気で勝ちにくるのならききょうSでは違う騎手に依頼していたはず。そう考えると、陣営はこの馬にさほどの期待はかけていなかったように思う。
×サルビア
×ヨカヨカ
サルビアは、ファンタジーSでは外側から先行したラヴケリーとメイケイエールが上位にきており、同日の未勝利戦と同じようなラップだったのだから、4番枠という絶好枠で1.3秒負けの10着との結果は能力不足を露呈したもの。前々走りんどう賞で2着5馬身離しての勝利は派手に見え強そうに思えるが、6頭という小頭数の低レベル戦であり、同日の新馬戦の勝ちタイム1'23'3と同程度でしかない。なお、新馬戦勝ち馬のオプティミスモは次走ファンタジーSで追い込んで4着だった。なので、1勝クラス特別戦りんどう賞の勝利は2着馬との着差はハデだが全く評価に値しない。
ヨカヨカは小倉でオープン特別を連勝したが、距離が1400mに伸びたファンタジーSでは大崩れはしなかったが、あまり魅せばのない0.4秒差5着。新馬戦で朝日杯有力馬のモントライゼを破ったことで人気にはなりそうだが、それはあくまでも新馬戦でのこと。各馬が経験を重ねてきた中でキライと光るところはみえず、食指は1mmも動かない。
×リンゴアメ
前走京王杯12着の原因は定かではないが、412kgでデビューした馬が1走ごとに馬体重を増加させ3走目の前走では436kgにまで増やしてきた。函館2歳Sの3着馬ラヴケリーがファンタジーSで3着に粘りこんだことに連動してこの馬の函館2歳S勝ちが改めて高評価されるのかもしれないが、1200mの函館2歳Sで「追い込み届かずの3着」と「先行して1着」では、後者を「1600mに距離伸びて良し」と考える根拠に欠けるだろう。
×ウインアグライア
アルテミスS=3F目から3F連続して12秒台のラップが続く先行馬に有利な流れ。2番手をゆったり進めたソダシが1着。2番手追走で失速したウインアグライアは能力不足。先行馬有利な流れの中、馬群真っただ中からゴール前で外に持ち出して2着に追い込んだククナは見所あり、今後に期待できる。
<以下抽選。5/7>
×アオイゴールド
赤松賞は当日の2歳未勝利戦よりもタイムが遅く、上がりもさほどの差がないものでレースレベル的に疑問。むしろ未勝利戦を勝ったソングラインが出てきたら買いたいぐらいだし、ましてやアカイトリノムスメに余裕で3着に負けたこの馬を買う理由はない。
×ジェラルディーナ
2戦目の未勝利戦2着時の走破タイム1'34'5は、同日の3歳1勝クラス勝ち時計よりも1秒遅い平凡なもの。2歳戦とはいえ、G1で勝負になる馬ならば、3歳1勝クラスを下回るようなことはないだろう。まだ経験不足。
×シゲルピンクルビー
11/15は1600mの未勝利戦で1分33秒台が出る速い馬場で前週の新馬戦1400mの勝ち時計は1'21'。それを考えるとデビュー戦のレベルの低さが際立つ。
×ドリアード
1戦1勝で勝ち負けになるような馬なら、新馬戦といえども圧倒的なパフォーマンスを見せるはず。そのレベルには到底達していない。
×ナムラメーテル
白菊賞でエイシンヒテンの作り出す厳しいペースについていけず、直線でズルズル後退したのは能力差。
×フラリオナ
ききょうS出走馬の中ではいいパフォーマンスだったが、何しろレベルの低いメンバーだったので、G1戦で馬券になるところまでくるなら差し切ってしかるべきだった。
×ルース
サフラン賞鞍上の池添が「上手にレース運びができた」とコメントしているも、結果は3着まで。勝負どころでの反応の悪さに加え追われての頭の高さが気に食わない。
<参考:各前哨戦と類似レースのラップ比較>
2020.11.7 2歳未勝利1400m :グレナディアガーズ(34.3) 1'20'4 12.2-10.6-11.4-11.6-11.6-11.4-11.6
2020.11.7 ファンタジーS1400m :メイケイエール (34.5) 1'20'1 12.2-10.7-11.2-11.2-11.3-11.5-12.0
2020.11.22 2歳未勝利1600m :ソングライン (34.1) 1'34'1 12.6-11.1-11.5-11.8-11.9-11.7-11.9-11.6
2020.11.22 赤松賞1600m :アカイトリノムスメ(33.9) 1'34'5 12.8-11.5-11.9-11.9-11.8-11.5-11.3-11.8
2020.10.3 ききょうS1400m :ポールネイロン(35.2) 1'21'1 12.3-10.8-11.1-11.7-11.6-11.6-12.0
2020.10.3 3歳上2勝C1400m :トリプルエース(34.6) 1'20'5 12.3-10.4-10.7-11.5-12.0-11.7-11.9
2020.9.26 3歳上1勝C1400m :セルフィー (34.5) 1'20'5 12.3-10.4-11.1-11.7-11.6-11.6-11.8
2020.10.31 アルテミスS1600m :ソダシ(33.9) 1'34'9 12.6-11.3-12.2-12.5-12.3-11.2-10.9-11.9
2020.10.31 2歳未勝利1600m :ブエナベントゥーラ(35.5) 1'34'6 12.7-11.2-11.3-12.0-11.9-11.7-11.7-12.1
・アルテミスS=3F目から3F連続して12秒台のラップが続く先行馬に有利な流れ。2番手をゆったり進めたソダシが1着。2番手追走で失速したウインアグライアは能力不足。先行馬有利な流れの中、馬群真っただ中からゴール前で外に持ち出して2着に追い込んだククナは見所あり、今後に期待できる。
2020.10.31 アルテミスS1600m :ソダシ (33.9) 1'34'9 12.6-11.3-12.2-12.5-12.3-11.2-10.9-11.9
2020.10.31 キタサンブラックM1600m:トライン (33.3) 1'32'8 12.3-10.9-11.6-11.7-11.7-11.2-11.4-12.0
2020.10.31 2歳未勝利1600m :ブエナベントゥーラ (35.5) 1'34'6 12.7-11.2-11.3-12.0-11.9-11.7-11.7-12.1
2020.11.29 白菊賞1600m :エイシンヒテン(33.9) 1'34'3 12.7-11.3-11.9-12.3-12.2-11.1-10.9-11.9
2020.11.29 立雲峡S(3勝C)1600m:サトノウィザード(32.8) 1'34'1 12.8-11.7-12.0-12.0-11.7-11.0-10.9-12.0
2020.11.7 京王杯2歳S1400m :モントライゼンデ (34.5) 1'21'8 12.1-10.6-12.0-12.4-11.4-11.3-12.0
2020.11.8 3歳2勝C1400m :トーセンリスト (33.8) 1'21'6 12.7-11.7-11.6-11.2-11.0-11.3-12.1
・京王杯=先行勢の中で唯一モントライゼンデのみが残り1着。2着・3着は中段からレースを進めた馬で決着。
・3歳2勝C=上位3頭は後方から上がり33.8秒前後で差してきた馬での決着。4着ジュニパーベリーが1'22'2(35.0)でモントライゼンデ似。
--------------------------------------------------------
◆馬券<27700>
◇3連単<7200>
◎◎◎-◎◎◎▲-◎◎◎▲△△<36点> @100
◎◎◎-◎◎◎▲△△-◎◎◎▲<36点> @100
◇3連複<6400>
◎◎◎-◎◎◎▲-◎◎◎▲△△<16点> @400
◇馬連<6000>
◎◎◎-◎◎◎▲△△<12点> @500
◇馬単<8100>
◎◎◎-◎◎◎▲△△<15点> @300
◎◎◎▲ box <12点> @300
◎エイシンヒテン
◎インフィナイト
◎オパールムーン
▲サトノレイナス
△ソダシ
△メイケイエール
◆出走表
1 ウインアグライア(横山武)
2 ルクシオン(西村)
3 ジェラルディーナ(岩田康)
4 リンゴアメ(丹内)
5 サルビア(松山)
6 ソダシ(吉田隼)
7 サトノレイナス(ルメール)
8 ヨカヨカ(福永)
9 ナムラメーテル(和田竜)
10 シゲルピンクルビー(幸)
11 ユーバーレーベン(デムーロ)
12 オパールムーン(横山典)
13 アオイゴールド(団野)
14 ポールネイロン(藤岡祐)
15 エイシンヒテン(松若)
16 インフィナイト(北村友)
17 フラリオナ(浜中)
18 メイケイエール(武豊)
◆さてさて、エイシンヒテンには内枠に入って欲しかったんだが15番枠とはね。週中の予想では1着候補にしていたんだが、これは難しいことになったぞ。
この枠順とこれまでのレースを考え合わせると、逃げるのは5サルビアか9ナムラメーテルか。14ポールネイロンは「今度は逃げない」と陣営がコメントしていたし、この枠で脚を使ってハナを取りにいくとは考えられない。1ウインアグライアも一見逃げそうな戦績だが、アルテミスSのような緩い入りにはならないだろうからハナにはいけないだろう。
2番手追走は6ソダシだが、その外側にはずっと7サトノレイナスが直線まで外にだせないようにフタをするように並走するはず。レース中ずっと外からプレッシャーをかけられてストレスにさらされると能力の高い馬でもシンドくなる、というのは一昨年の朝日杯のグランアレグリアや今年の菊花賞のコントレイルでも目撃したこと。吉田隼とルメールの道中の位置取りと駆け引きもこのレースの見所になるだろう。
12オパールムーンの狙い目はスタート直後は後方に下げて3角あたりで内にへばりついてルメールが内に閉じ込めたソダシの直後の位置を取り、直線ではそのまま内側の隙間を狙った差し狙いだろう。
18メイケイエールは、最内に入った場合最後方から行くのか思い切って逃げるのか、武豊の御し方が楽しみだったが「最近の武豊あるある」の呪いかまたもや最後入れの18番になった。エメイケイエールからしたら、レースが流れて縦長の展開になるのが理想なのだろうが、このメンバーとこの枠順を考えると、スローになって団子状態で直線を迎えるような展開になりそう。そうなると、大外18番で折り合いに専念しなきゃいけないメイケイエールは外外を回らされ距離損の分最後の一伸びが足りなくなることになりそうだ。
15エイシンヒテンの松若には、スタート直後に少々脚を使ってでも先行する作戦に出てもらいたい。先行勢のうちから3番目であれば、距離損はそれほどでもないし、道中がスローで上がりの勝負になれば前走のような最後の一脚を使えば戴冠の可能性も出てくるのではないか。
16インフィナイトは未知の魅力に期待して◎予想としていたが、根性はあるが瞬発力が必要なレースに対応できるかは分からないので△評価に落とすことにする。
◆改めての評価
◎ 7 サトノレイナス
◎ 12 オパールムーン
◎ 15 エイシンヒテン
△ 5 サルビア
△ 6 ソダシ
△ 16 インフィナイト
△ 18 メイケイエール
◆改めての馬券<25700>
◇3連単<6000>
7,12,15-7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <30点> @100
7,12,15-7,12,15,5,6,16,18-7,12,15 <30点> @100
◇3連複<6500>
7,12,15-7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <13点> @500
◇馬連<6000>
7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <15点> @400
◇馬単<7200>
7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <18点> @300=5400
7-12-15 box <6点> @300=1800
◆結果
当たった。超ガミッたが・・・。しかし、今秋のルメールはすげぇーな。菊花賞でも僅差の2着だし、今回も出負けしたサトノレイナスを内側を走らせてあわやの2着にまでもってくるなんて。
若駒のレースでも「人7馬3」の正解を作り上げちまうとは、なんとも恐ろしい騎手だ。次週も当然ルメールの騎乗馬は馬券の軸にしとかないといかんな。
2020年12月13日(日曜) 6回阪神4日11レース 第72回阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ 2歳 オープン (国際)牝(指定) 馬齢 コース:1,600メートル(芝・右 外)
1 枠3赤 6 ソダシ 牝2 54.0 吉田 隼人 1:33.1
2 枠4青 7 サトノレイナス 牝2 54.0 C.ルメール 1:33.1 ハナ
3 枠6緑 11 ユーバーレーベン 牝2 54.0 M.デムーロ 1:33.2 クビ
4 枠8桃 18 メイケイエール 牝2 54.0 武 豊 1:33.3 1/2
5 枠4青 8 ヨカヨカ 牝2 54.0 福永 祐一 1:33.5 1 1/2
単勝 :6 320円 1番人気
馬連 :6-7 690円 1番人気 @400
馬単 :6-7 1,290円 1番人気
3連複:6-7-11 5,020円 11番人気
3連単:6-7-11 17,260円 33番人気
投資=25700
回収=2760
収支=▲22940
人気薄のはずなので買い目は広めにして小さな単価でいくので、払い戻しも巨額になる期待は薄いが、果たしてどうなることやら。
2020阪神JF
今年の年内デビューの2歳牝馬レベルは牡馬に比べて低そうなので、阪神JFは3歳2勝クラスで勝ち負けできそうなレベルであれば、十分馬券対象になりそうな予感がする。来春の牝馬クラシックではこれからデビューしてくる馬が主役になっていて、阪神JF組はどこにもいなさそうだな。
◆登録馬一覧
インフィナイト (北村友)
ウインアグライア (横山武)
エイシンヒテン (松若)
オパールムーン (横山典)
サトノレイナス (ルメール)
サルビア (松山)
ソダシ (吉田隼)
ポールネイロン (藤岡祐)
メイケイエール (武豊)
ユーバーレーベン (デムーロ)
ヨカヨカ (福永)
リンゴアメ (丹内)
ルクシオン (西村)
-----------<以下、抽選。5/7出走可能>---------
アオイゴールド (団野)
ジェラルディーナ (岩田康)
シゲルピンクルビー(幸)
ドリアード (??)
ナムラメーテル (和田竜)
フラリオナ (浜中)
ルース (池添)
◆各馬の評価とコメント
◎エイシンヒテン
前走白菊賞の勝ち時計は同日の古馬3勝クラス特別戦立雲峡Sで先行して1着馬とタイム差なしの4着に粘ったソシアルクラブと並べるとほぼ同じラップ。上り3Fも同じ33.9秒となっており、エイシンヒテンは古馬3勝クラスと同レベルで走り切ったことになる。
今年の牝馬路線は全体的にパッとしないレベルなので、例年ならば古馬オープンクラスの馬が基準になるのだが、今年の場合は古馬2勝クラスでも十分に馬券対象になるだろう、という見立てをしている。
さすれば、古馬3勝クラスのラップで走り切ったエイシンヒテンは確勝レベルとの見方もできそうだ。あとは白菊賞から中1週となることの影響がどう出るかと鞍上団野がG1で舞い上がらないか、ということが心配。。。とまで書いて確認すると、なんとエイシンヒテンには松若が乗るそうな。団野は勝負になりそうもないアオイゴールドに騎乗するとのこと。団野の選択は吉と出るか凶と出るか?
◎インフィナイト
新馬、2戦目ともにドロドロの馬場だったので良馬場でどの位やれるかは未知数ではあるが、前走サウジRCでは内側2番手で先行馬からビシャビシャにシッパネを浴びながらも挫けずに2着を確保したのは強い精神力の顕れと思う。パワーがありそうなので阪神の急坂にも対応できるだろう。ひょっとしたらアタマもあるかもしれない。
◎オパールムーン
前走ファンタジーSでも鋭い脚を使い2着を確保した。新馬が札幌1500mだったので「マイル戦の経験あり」に分類しておいても差し支えないだろう。その新馬戦は上がり3Fタイムが2番目だったが、トップはアルテミスSで際どい2着にまで差し込んできたククナなので、ほぼ最速タイムを記録したものと考えてもいいだろう。2走続けて出走馬中最速の脚が使えることが分かった以上、作戦は決まっている。鞍上はどうやら横山典のようなので、アンチャン騎手のように「外を回して届かず」という情けないレースはするわけない。中段内側でジッと貯めて直線最内最短距離を駆け上がってくる思い切ったレースを期待したい。
▲サトノレイナス
この馬が勝ったサフラン賞は1'35'2と時計は遅いものの、スプリンターズSの当日でスプリンターズSの勝ち時計は1'08'3。後方から差してきたグランアレグリアやアウィルアウェイの上がり3Fは33.6だが、先行して2着のダノンスマッシュの上がり3Fは35.0だった。それと比べれば、サトノレイナスの上がり34.0は立派。前日の3勝クラス秋風Sは1'33'3上がり3F34.5。だが、サトノレイナスは4角出口から最短距離で外に持ち出すルメールのファインプレイによるもの。これなら大外をブン回して追い込んできた2着のテンハッピーローズを上にとりたいが、残念ながらテンハッピーローズは登録がなさそう。
サフラン賞勝利はルメールのうまさが光ったが、2戦2勝だけに目一杯のレースをした場合にさらに上のギアがあるかもしれないので、馬券対象にしておくべきだろう。
△ソダシ
おそらく白毛馬初のG1制覇という話題で1番人気になるであろうソダシではあるが、前走アルテミスSは楽勝にはみえるが当日の2歳未勝利戦よりも遅いタイムで決着したもので、3F目-5F目が極端に緩む展開を楽に先行できたことにより、直線坂上から伸びることができたもの。当日の未勝利戦をソダシよりも速いタイムで逃げ切ったブエナベントゥーラは次走1勝クラスの平場1400mで1.8秒差の8着と惨敗しており、アルテミスSの勝利は弱い牝馬同志の戦いで展開の利に乗じたものと評価する。ここまでの3連勝は一見スゴイ実績に思えるが、札幌2歳Sも上位馬はその後強い相手と競馬して見所のないレースしかできていないことを考慮すると、ここまでは弱い相手との競馬を選択してきた陣営のファインプレイの賜物といえるだろう。
したがって、ソダシの評価は3連馬券の3着候補まで、連対するのは他路線で厳しい競馬で好走してきた馬になるだろう。ひょっとしたら今年は1戦1勝馬でも勝ち負けになるかもしれないな。
△メイケイエール
前走ファンタジーSでは3角からレースラップが11秒台前半にも関わらず強烈に引っ掛かり、同じレースに出て最後方から進めていたオパールムーン鞍上の横山典はその様子を後ろから見ていて「ああ、ないな」と思ってたとのこと。ところが、直線ではしぶとく脚を使い、最後方から追い込んできたオパールムーンを3/4馬身差凌いで重賞を連勝した。乗っている武豊と周辺から客観的に眺めている横山典の両方が「あらら、引っ掛かって終わったな」と思っていたのに、急坂の阪神コースで勝ち切ったのは絶対的な能力の高さの証明だろう。このレースについて武豊は武豊TVのレースリプレイで「外側の枠(7枠10番)で良かった。内側に入っていたら前の馬にのしかかっていって危なかった。」と語っている。
この馬は、3最春までは阪神JF-桜花賞-NHKマイルC、とG1はマイル戦が続くので、今後も当面の間はマイル戦を主戦場に行くんだろうし、ファルコンSのような短距離戦には使わないと思うが、夏以降に古馬混合の短距離に出てきたら要警戒だろう。
さて、しからば春シーズンまでしばらく続くマイル戦線でメイケイエールがどういう作戦で臨むかといえば、これはキセキと同じように極端な競馬でいかざるを得ないだろうな。
一つの策は、ゲートをソロっと出して、道中は最後方からひたすら折り合いに専念して3角半ばからスパート開始。但しこの作戦だと、内側を回ると前の馬に乗っかかって危険なので安全のため外を回らざるを得ず、距離損するうえに先行馬に33秒台の上がりを使われると物理的に追いつけないので開催後半の時計を要する外差し馬場限定になってしまう。
もう一つの策は、内枠の場合いきなりエンジンをかけて大逃げする手だ。逃げの手に出て前に馬がいない場合、却って折り合いがついてタメ逃げできるかもしれない。スローで前半3Fぐらいまで凌げれば、残り1000mは本来のスピード能力を発揮すればブッちぎれるかもしれない。ハナにたった後に暴走が続くのか折り合って落ち着いたペースに落とせるのか、馬がどういう挙動に出るかは神のみぞ知る。2戦乗って行儀良く競馬することができない馬だと分かった以上、武豊にはぜひハナをきる作戦で一発を狙ってもらいたい。
ファンタジーS当日の1400m未勝利戦の走破時計は1'20'4と0.3秒差しかないもので、未勝利戦勝ち馬のグレナディアーズはその前の9/19中京未勝利戦でレッドベルオーブにまったく歯がたたず1.2秒差の4着に敗れている、まあ1勝か2勝ならできそうな普通の馬。もし、未勝利戦の方が高レベルだったのであれば「未勝利戦と大差ないから」という理由でファンタジーSの評価を落とす理由にはならないが、生涯1勝で終わりそうな馬とどっこいどっこいのタイムでしかも気性難を抱えるのでは、自信をもっての本命推奨とはいえない。
×ユーバーレーベン
札幌2歳Sでソダシとタイム差なしの2着だったのでソダシ連動の穴人気になりそうだが、アルテミスSで9着に負けているし逆にソダシ連動で無印でいいだろう。ソダシが能力的に抜けた存在ならば札幌2歳Sで同タイムで2着となったこの馬について陣営の期待感はもっと高いはずだが、週初めの手塚師のコメントは「雨でも降ってくれれば」と馬の能力を信じている風は全く感じられない。
×ポールネイロン
×ルクシオン
ききょうSは前週9/26の3歳1勝クラスよりも0.6秒遅いタイムで道中メリハリのないラップながら、ゴール前1Fは3歳1勝クラスに劣る時計にしかなっていない。後ろからくる馬がなかなか伸びあぐねる中、先行したこの馬が展開の利により勝利したもので、まったく強さを感じさせない勝利だった。
ききょうS自体が1勝クラスのレースだったので、逃げてロスなく運んだ勝ち馬ポールネイロンよりは、外を回して同タイム2着まで追い込んだフラリオナの方を上位に評価する。ただ、フラリオナはデビュー以来3戦すべてで吉田隼人を乗せていて今回浜中に乗り替わりとなるが、吉田隼人がソダシに乗ることは早いうちに分かっていたことなのだから、本気で勝ちにくるのならききょうSでは違う騎手に依頼していたはず。そう考えると、陣営はこの馬にさほどの期待はかけていなかったように思う。
×サルビア
×ヨカヨカ
サルビアは、ファンタジーSでは外側から先行したラヴケリーとメイケイエールが上位にきており、同日の未勝利戦と同じようなラップだったのだから、4番枠という絶好枠で1.3秒負けの10着との結果は能力不足を露呈したもの。前々走りんどう賞で2着5馬身離しての勝利は派手に見え強そうに思えるが、6頭という小頭数の低レベル戦であり、同日の新馬戦の勝ちタイム1'23'3と同程度でしかない。なお、新馬戦勝ち馬のオプティミスモは次走ファンタジーSで追い込んで4着だった。なので、1勝クラス特別戦りんどう賞の勝利は2着馬との着差はハデだが全く評価に値しない。
ヨカヨカは小倉でオープン特別を連勝したが、距離が1400mに伸びたファンタジーSでは大崩れはしなかったが、あまり魅せばのない0.4秒差5着。新馬戦で朝日杯有力馬のモントライゼを破ったことで人気にはなりそうだが、それはあくまでも新馬戦でのこと。各馬が経験を重ねてきた中でキライと光るところはみえず、食指は1mmも動かない。
×リンゴアメ
前走京王杯12着の原因は定かではないが、412kgでデビューした馬が1走ごとに馬体重を増加させ3走目の前走では436kgにまで増やしてきた。函館2歳Sの3着馬ラヴケリーがファンタジーSで3着に粘りこんだことに連動してこの馬の函館2歳S勝ちが改めて高評価されるのかもしれないが、1200mの函館2歳Sで「追い込み届かずの3着」と「先行して1着」では、後者を「1600mに距離伸びて良し」と考える根拠に欠けるだろう。
×ウインアグライア
アルテミスS=3F目から3F連続して12秒台のラップが続く先行馬に有利な流れ。2番手をゆったり進めたソダシが1着。2番手追走で失速したウインアグライアは能力不足。先行馬有利な流れの中、馬群真っただ中からゴール前で外に持ち出して2着に追い込んだククナは見所あり、今後に期待できる。
<以下抽選。5/7>
×アオイゴールド
赤松賞は当日の2歳未勝利戦よりもタイムが遅く、上がりもさほどの差がないものでレースレベル的に疑問。むしろ未勝利戦を勝ったソングラインが出てきたら買いたいぐらいだし、ましてやアカイトリノムスメに余裕で3着に負けたこの馬を買う理由はない。
×ジェラルディーナ
2戦目の未勝利戦2着時の走破タイム1'34'5は、同日の3歳1勝クラス勝ち時計よりも1秒遅い平凡なもの。2歳戦とはいえ、G1で勝負になる馬ならば、3歳1勝クラスを下回るようなことはないだろう。まだ経験不足。
×シゲルピンクルビー
11/15は1600mの未勝利戦で1分33秒台が出る速い馬場で前週の新馬戦1400mの勝ち時計は1'21'。それを考えるとデビュー戦のレベルの低さが際立つ。
×ドリアード
1戦1勝で勝ち負けになるような馬なら、新馬戦といえども圧倒的なパフォーマンスを見せるはず。そのレベルには到底達していない。
×ナムラメーテル
白菊賞でエイシンヒテンの作り出す厳しいペースについていけず、直線でズルズル後退したのは能力差。
×フラリオナ
ききょうS出走馬の中ではいいパフォーマンスだったが、何しろレベルの低いメンバーだったので、G1戦で馬券になるところまでくるなら差し切ってしかるべきだった。
×ルース
サフラン賞鞍上の池添が「上手にレース運びができた」とコメントしているも、結果は3着まで。勝負どころでの反応の悪さに加え追われての頭の高さが気に食わない。
<参考:各前哨戦と類似レースのラップ比較>
2020.11.7 2歳未勝利1400m :グレナディアガーズ(34.3) 1'20'4 12.2-10.6-11.4-11.6-11.6-11.4-11.6
2020.11.7 ファンタジーS1400m :メイケイエール (34.5) 1'20'1 12.2-10.7-11.2-11.2-11.3-11.5-12.0
2020.11.22 2歳未勝利1600m :ソングライン (34.1) 1'34'1 12.6-11.1-11.5-11.8-11.9-11.7-11.9-11.6
2020.11.22 赤松賞1600m :アカイトリノムスメ(33.9) 1'34'5 12.8-11.5-11.9-11.9-11.8-11.5-11.3-11.8
2020.10.3 ききょうS1400m :ポールネイロン(35.2) 1'21'1 12.3-10.8-11.1-11.7-11.6-11.6-12.0
2020.10.3 3歳上2勝C1400m :トリプルエース(34.6) 1'20'5 12.3-10.4-10.7-11.5-12.0-11.7-11.9
2020.9.26 3歳上1勝C1400m :セルフィー (34.5) 1'20'5 12.3-10.4-11.1-11.7-11.6-11.6-11.8
2020.10.31 アルテミスS1600m :ソダシ(33.9) 1'34'9 12.6-11.3-12.2-12.5-12.3-11.2-10.9-11.9
2020.10.31 2歳未勝利1600m :ブエナベントゥーラ(35.5) 1'34'6 12.7-11.2-11.3-12.0-11.9-11.7-11.7-12.1
・アルテミスS=3F目から3F連続して12秒台のラップが続く先行馬に有利な流れ。2番手をゆったり進めたソダシが1着。2番手追走で失速したウインアグライアは能力不足。先行馬有利な流れの中、馬群真っただ中からゴール前で外に持ち出して2着に追い込んだククナは見所あり、今後に期待できる。
2020.10.31 アルテミスS1600m :ソダシ (33.9) 1'34'9 12.6-11.3-12.2-12.5-12.3-11.2-10.9-11.9
2020.10.31 キタサンブラックM1600m:トライン (33.3) 1'32'8 12.3-10.9-11.6-11.7-11.7-11.2-11.4-12.0
2020.10.31 2歳未勝利1600m :ブエナベントゥーラ (35.5) 1'34'6 12.7-11.2-11.3-12.0-11.9-11.7-11.7-12.1
2020.11.29 白菊賞1600m :エイシンヒテン(33.9) 1'34'3 12.7-11.3-11.9-12.3-12.2-11.1-10.9-11.9
2020.11.29 立雲峡S(3勝C)1600m:サトノウィザード(32.8) 1'34'1 12.8-11.7-12.0-12.0-11.7-11.0-10.9-12.0
2020.11.7 京王杯2歳S1400m :モントライゼンデ (34.5) 1'21'8 12.1-10.6-12.0-12.4-11.4-11.3-12.0
2020.11.8 3歳2勝C1400m :トーセンリスト (33.8) 1'21'6 12.7-11.7-11.6-11.2-11.0-11.3-12.1
・京王杯=先行勢の中で唯一モントライゼンデのみが残り1着。2着・3着は中段からレースを進めた馬で決着。
・3歳2勝C=上位3頭は後方から上がり33.8秒前後で差してきた馬での決着。4着ジュニパーベリーが1'22'2(35.0)でモントライゼンデ似。
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◆馬券<27700>
◇3連単<7200>
◎◎◎-◎◎◎▲-◎◎◎▲△△<36点> @100
◎◎◎-◎◎◎▲△△-◎◎◎▲<36点> @100
◇3連複<6400>
◎◎◎-◎◎◎▲-◎◎◎▲△△<16点> @400
◇馬連<6000>
◎◎◎-◎◎◎▲△△<12点> @500
◇馬単<8100>
◎◎◎-◎◎◎▲△△<15点> @300
◎◎◎▲ box <12点> @300
◎エイシンヒテン
◎インフィナイト
◎オパールムーン
▲サトノレイナス
△ソダシ
△メイケイエール
◆出走表
1 ウインアグライア(横山武)
2 ルクシオン(西村)
3 ジェラルディーナ(岩田康)
4 リンゴアメ(丹内)
5 サルビア(松山)
6 ソダシ(吉田隼)
7 サトノレイナス(ルメール)
8 ヨカヨカ(福永)
9 ナムラメーテル(和田竜)
10 シゲルピンクルビー(幸)
11 ユーバーレーベン(デムーロ)
12 オパールムーン(横山典)
13 アオイゴールド(団野)
14 ポールネイロン(藤岡祐)
15 エイシンヒテン(松若)
16 インフィナイト(北村友)
17 フラリオナ(浜中)
18 メイケイエール(武豊)
◆さてさて、エイシンヒテンには内枠に入って欲しかったんだが15番枠とはね。週中の予想では1着候補にしていたんだが、これは難しいことになったぞ。
この枠順とこれまでのレースを考え合わせると、逃げるのは5サルビアか9ナムラメーテルか。14ポールネイロンは「今度は逃げない」と陣営がコメントしていたし、この枠で脚を使ってハナを取りにいくとは考えられない。1ウインアグライアも一見逃げそうな戦績だが、アルテミスSのような緩い入りにはならないだろうからハナにはいけないだろう。
2番手追走は6ソダシだが、その外側にはずっと7サトノレイナスが直線まで外にだせないようにフタをするように並走するはず。レース中ずっと外からプレッシャーをかけられてストレスにさらされると能力の高い馬でもシンドくなる、というのは一昨年の朝日杯のグランアレグリアや今年の菊花賞のコントレイルでも目撃したこと。吉田隼とルメールの道中の位置取りと駆け引きもこのレースの見所になるだろう。
12オパールムーンの狙い目はスタート直後は後方に下げて3角あたりで内にへばりついてルメールが内に閉じ込めたソダシの直後の位置を取り、直線ではそのまま内側の隙間を狙った差し狙いだろう。
18メイケイエールは、最内に入った場合最後方から行くのか思い切って逃げるのか、武豊の御し方が楽しみだったが「最近の武豊あるある」の呪いかまたもや最後入れの18番になった。エメイケイエールからしたら、レースが流れて縦長の展開になるのが理想なのだろうが、このメンバーとこの枠順を考えると、スローになって団子状態で直線を迎えるような展開になりそう。そうなると、大外18番で折り合いに専念しなきゃいけないメイケイエールは外外を回らされ距離損の分最後の一伸びが足りなくなることになりそうだ。
15エイシンヒテンの松若には、スタート直後に少々脚を使ってでも先行する作戦に出てもらいたい。先行勢のうちから3番目であれば、距離損はそれほどでもないし、道中がスローで上がりの勝負になれば前走のような最後の一脚を使えば戴冠の可能性も出てくるのではないか。
16インフィナイトは未知の魅力に期待して◎予想としていたが、根性はあるが瞬発力が必要なレースに対応できるかは分からないので△評価に落とすことにする。
◆改めての評価
◎ 7 サトノレイナス
◎ 12 オパールムーン
◎ 15 エイシンヒテン
△ 5 サルビア
△ 6 ソダシ
△ 16 インフィナイト
△ 18 メイケイエール
◆改めての馬券<25700>
◇3連単<6000>
7,12,15-7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <30点> @100
7,12,15-7,12,15,5,6,16,18-7,12,15 <30点> @100
◇3連複<6500>
7,12,15-7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <13点> @500
◇馬連<6000>
7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <15点> @400
◇馬単<7200>
7,12,15-7,12,15,5,6,16,18 <18点> @300=5400
7-12-15 box <6点> @300=1800
◆結果
当たった。超ガミッたが・・・。しかし、今秋のルメールはすげぇーな。菊花賞でも僅差の2着だし、今回も出負けしたサトノレイナスを内側を走らせてあわやの2着にまでもってくるなんて。
若駒のレースでも「人7馬3」の正解を作り上げちまうとは、なんとも恐ろしい騎手だ。次週も当然ルメールの騎乗馬は馬券の軸にしとかないといかんな。
2020年12月13日(日曜) 6回阪神4日11レース 第72回阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ 2歳 オープン (国際)牝(指定) 馬齢 コース:1,600メートル(芝・右 外)
1 枠3赤 6 ソダシ 牝2 54.0 吉田 隼人 1:33.1
2 枠4青 7 サトノレイナス 牝2 54.0 C.ルメール 1:33.1 ハナ
3 枠6緑 11 ユーバーレーベン 牝2 54.0 M.デムーロ 1:33.2 クビ
4 枠8桃 18 メイケイエール 牝2 54.0 武 豊 1:33.3 1/2
5 枠4青 8 ヨカヨカ 牝2 54.0 福永 祐一 1:33.5 1 1/2
単勝 :6 320円 1番人気
馬連 :6-7 690円 1番人気 @400
馬単 :6-7 1,290円 1番人気
3連複:6-7-11 5,020円 11番人気
3連単:6-7-11 17,260円 33番人気
投資=25700
回収=2760
収支=▲22940
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