「G8サミットが「男と女」の舞台だったフランスのドービルで行われ」、とニュースで言うのを聞き、思い出しました。懐かしいなあ。この映画を見たのはかなり昔ですが、つい数年前にもBSで見たのです。
アンヌは日曜日に、ドービルにある寄宿舎にいる娘に面会に。遅くなり、パリ行きの汽車に乗り遅れる。
そのアンヌに声をかけたジャン。彼も息子を寄宿舎に訪れた帰りだった。車でパリへ、。
過去のつらい思い出に引きずられながらも、惹かれあっていく二人、、、。
若い頃もそれなりに楽しんだ映画でしたが、やはり年を重ねてきて見ると、男女の心の揺れ、など味わいあるなあ、と改めて思ったのでした。監督のクロード・ルルーシュ、29歳の時の作品というから、大人ですねえ。モノクロとカラーの映像(無名だったので予算少なく、回想シーンはカラー、現在のシーンはモノクロで撮影。また望遠が多いのは同録のさい、カメラの作動音が入るのを避けるため、だったそうですが、これもまた効果的だったのですね)そしてフランシス・レイの甘美なメロディーが一層この映画の魅力を高めていますよね。(F.レイが作った音楽に合わせてフィルムを編集したので、映像と音楽の一体感があるのですね。今のPV、プロモーション・ビデオの先駆けとも言えますね) アヌーク・エーメが魅力的でした。
1966年
アヌーク・エーメの出た映画では「モンパルナスの灯」(1958年)も見ました。確か池袋の文芸座、、あるいは東武デパートの中にあった映画館ですが、、。画家のモジリアニを支える恋人、妻?の役でしたね。
1917年のパリ、モンパルナス。どん底生活。恋人を得る。個展を開く機会を得るが、無理解、認められない屈辱感、貧窮。
モディリアーニは数枚のデッサンをカフェでたった数フランで売る。道で倒れ、運ばれた病院で息を引き取る。36歳だった。その死を見取った画商は、モディリアーニの家に行き、何も知らない恋人からモディリアーニの絵を買いあさる、、、。
*この映画は事実をベースにしているが、全てが史実どうりではない、そうです。
ジェラール・フィリップがまさに適役でした。 (J.フィリップはこの1年後、36歳で没)