山本理顕さんほか『地域社会圏主義』を読みました。
先日「HOUSE VISION」の展示を見たときに「展示としては面白いけど、展示だけで終わってしまうならつまらないな」と思っていたら、本があったので買ってみました。
実際に、横浜の2箇所(鶴見と関内)で土地を具体的にイメージして考えたとのことで、もちろん実現していこうとしているものだということが分かって「おおお!」と思いました。
大がかりなものなので、お金もめちゃめちゃかかると思うけど、ぜひ実現させてほしいなと思います。
検討することはきっと山ほどあると思いますし、私自身も展示や本を読んだだけでは「いいと思うけど、どうかかなぁ?そんなにうまくいくかぁ?」という漠然とした不安も感じます。
でも、どれだけ考えても作ってみて、生活してみて見えてくるものもあると思うし、多少は問題も出ると思うので、延々考え続けて「作れませんでした」となるよりは、早くできたものを見てみたいな。
そう言っている間にも、「一住宅=一家族」で管理コストが多くかかる高層マンションがどんどん建っていってしまうから。
失敗の部分があってもいいから作ってほしい。
個人的にはほんのほんのちょっとにしかならないけど寄付をしてもいいかなと思う。
共感したところを、ぽんぽん挙げてみる。
・住宅は個人の責任(例えば、ローンを組んで家を買って、災害でダメになって、また新たに家を買うもしくは買えない。)というのはおかしい。
・持ち家政策は、住む人のことを考えている住宅政策ではなく、経済政策だ。
と思ったのですが、読むのにエネルギーがいるから飽きた。
見慣れないカタカナ語が多かったり、デザインの本にありがちな文字が読みにくいレイアウトだったりして(特に、段落が変わったのに行頭の一文字字下げがないから、どこまでいったんだっけ?となって同じところをぐるぐるしてしまう…。別に昔ながらの文章のルールがいいと言っているのではなくて…)読むのに骨が折れるけど、実現されるためにはいろんな人に知ってもらったほうがいいから、たくさん読まれるといいなぁ。もしくは読みやすく翻訳された本があったらいいなー。