和様化

2011-12-27 00:33:06 | Weblog
 ギリシャにせよ中国にせよ、ひとつの形式を、もう一歩も変えられないところまで練りあげてゆくのがいわば建築の王道ですし、唐招提寺金堂はそのライン上にある。しかし、日本の建築はその後、いかに形をくずし、軽くし、固さを取り払うかを追及していった。ディテールの洗練をよしとした。それがつまり和様化に他なりません。

  日本の建築遺産12選 語りなおし日本建築史 磯崎新著