練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

お打ち合わせ、設計、建築中現場、見学会のことなどアセットフォーの注文住宅家造りの日々を皆様にお伝えいたします。

換気風量測定を行いました。

2019年10月08日 19時06分54秒 | 24時間換気システム・風量測定

練馬・板橋は曇天です。

暑くもなく寒くもありません。

少し湿度が高いかなぁー、湿度計を見ると96%

今夜も雨が降るのでしょうか?

『FPの家 H邸』

お引渡し前の約束事、換気風量測定を行いました。

当該建物では、ダクト式第1種換気システムを採用しています。

建物内に大きな換気扇が1個設置されていて、そこから新鮮空気導入口と汚染空気排出口がそれぞれのダクトを通じて建物外に設けられています。

給気口はこんな形状をしています。

全部で6箇所あります。

排気口は、こんな形状です。

全部で9箇所あります。

風量測定器を用いて、これらの風量を測るのが換気風量測定(以下風量測定)です。

こんな機器を使うんです。

風量測定に際して、まず確認するのが給排気口の『開度』となります。

開度とは給排気口の開き具合です。

当たり前の話ですが、大きく開けば風量は増え、小さく開けば風量が減ります。

まずは換気設計書を見てそれぞれの開度を確認し、その通りに調整しなければなりません。

給気口であれば、横にあるビスを緩めて隙間の大きさを調節します。

開度3であれば、こんな感じです。

排気口の方が少しだけ面倒です。

まずはグリルを引っ張り、取り外します。

取り外した後の穴です。

グリルは、こんな感じです。

ビスを緩めて、隙間の大きさを調整します。

開度8なら、こんな感じです。

全ての給排気口の開度調整を終えたら、一旦風量を測定します。

測定器を当てて、数値が安定したら読むだけです。

風量の合計が出たら、換気設計書の風量と比較します。

差異が少なければ問題なし。

差異が大きければ、機械本体の風量を調整します。

コントローラーの写真です。

真ん中の列を見ると、家の絵が3つ並んでいます。

コレ、換気風量の切り替えボタンなんです。

左から『弱』・『中』・『強』になっています。

『弱』はお出掛け時、『中』は普段使います。

『強』は急な来客があった時など・・・。

これだけではありません。

機械の出力を1%刻みで調整出来るのが、この機械の凄いところだと思います。

先述の弱・中・強それぞれの出力を調整出来るし、給気と排気をそれぞれ調整する事も出来ます。

だから、かなりシビアな風量調整が出来る訳です。

今回の場合は、出荷状態の設定では全体風量が足りませんでした。

それぞれの出力を調整しつつ、全体風量を確定。

続いて、個々の給排気口の風量確認&調整に戻ります。

測定したら開度を調整。

開度を調整するたびに、測定をやり直します。

何度も何度も、開度調整&測定を繰り返しました。

ふーっ・・・。

ようやく、完了です。

設計風量に近い形でまとまりました。

これを報告書にまとめて、H様に差し上げます。

換気システムって、設置すれば良い訳ではありません。

施工が悪ければ、設計通りの値は出ませんから・・・。

当然、色んな匙加減が必要になります。

その為には、風量測定を行い、調整をおこなう事が重要です。

建物の気密性能が低いと、給気風量と排気風量に大きな差が出るようですよ。

弊社の場合は、そんな事ありませんが・・・。

どうせ換気システムを設置するならば、ちゃんと機能している事を確認しないなんてないと思います。

「換気風量測定はしていますか?」

「どの給排気口で、どの位の風量があるんですか?」

なんて質問をしてみるのも、いいかもしれませんね?

 

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本当に大丈夫?

2019年10月05日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

申し訳ありません。

娘の運動会に参加する為、本日はお休みを頂きます。

昨日の夕方に、FPの家 H邸にVOC測定バッジ&ホルムアルデヒド測定バッジを置いてきました。

詳細は拙ブログの通りです。

その中で、「たぶん大丈夫だと思います。」と書かせて戴きました。

この理由は2つあります。

1つ目は、極力『有機化合物』を放散しない建材を採用しているから。

そして2つ目は、『機能する換気』を徹底しているからです。

今回は、2つ目に関する事を書きたいと思います。

皆さんは、ナイチンゲールがその著書『看護覚え書』(1860年)の中で、「換気と暖房」が重要と書いているのをご存知でしょうか?

換気って、凄く大事なんです。

だから、我が国においても『計画換気の設置』が法律で義務付けられました。

でも、設置すれば大丈夫なのかな?

換気が多すぎるのを『過換気』と言います。

空気中の有害物質を排出し、新鮮空気を導入してくれるから問題なさそうですよね。

でも過換気は、せっかく空調で調整した空気を無駄にします。

要するに、冬であれば暖かい空気を捨てて寒い空気を導入する訳です。

こんなの、省エネではありません。

室内の湿度を左右する事だってあります。

ちゃんと計画通りに換気しなければダメですよね?

つまり換気装置は、キチンと機能していなければ意味無いんです。

「高いお金を払って設置してるんだから、大丈夫でしょ!」

という方が大勢いるかも知れません。

本当に、そうでしょうか?

施工の良し悪しで、換気風量は変わってしまいます。

建物の気密性能が悪ければ、そもそも機能しないし・・・。

仮に新築時に機能していたとして、10年後はどうでしょうか?

20年後は?

ダクト内の埃や、自然給気口の汚れが機能を損なう原因になる事もあります。

それを知るには、換気風量測定を行うしかありません。

「換気風量測定?」

そんな言葉を知らない方も大勢いると思います。

でも大丈夫です。

FPの家 H邸の換気風量測定を近々行う予定です。

当然、ブログで報告する積り。

ご興味のある方は、是非ご一読ください。

 

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夏のサーモ画像

2019年08月09日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

昨日、弊社OB宅にお邪魔してきました。

弊社が賛助会員になっているHEAT20の、ある事業に協力して戴く事になったんです。

外皮強化を行った家の夏・冬ので温湿度を測定し、住み心地とどう関連しているのかをヒヤリングしてみよう!

という事業です。

近大の岩前学部長が監修しています。

昨日は測定器の設置とインタビュー、アンケート依頼が行われました。

私は、ただ座っていただけ・・・。

時間を持て余してしまい、持っていったサーモカメラを覗いていました。

もちろん、皆さんには承諾をもらいましたよ・・・。

昨年夏にお邪魔した時よりも、室温が高いと感じました。

前回は、もっと冷え冷えだったんです。

エアコンは稼働していました。

「さすがに最近はエアコン稼働が増えました。」

このお宅、断熱強化&熱交換換気で間欠冷暖房を行っています。

暑く感じたら、冷房を掛けるといった塩梅です。

エアコンを覗いてみました。

吹き出し温度は27℃位でしょうか?

「除湿モードにしています。」

どうりで吹き出し温度が高い訳です。

風も、それほど強くありません。

「暑くもなく、寒くもない感じが良いですね。」

「エアコンが頑張っている感じもしませんね。」

インタビュアーのМさんが、感心しています。

リビングを覗くと、こんな感じになっていました。

27.3℃~29.7℃位の環境になっていました。

やはり、窓がネックになっています。

日射遮蔽は、それほど意識していません。

窓内にハニカムスクリーンを取付ければ、もっと改善出来るんですが・・・。

このお宅では熱交換換気システムを採用しています。

そして、給気側に除湿装置を設置しました。

ヒートポンプで作った冷水が、本体の外周部をぐるぐる回る『魔法のトンネル』という装置です。

この装置に給気ダクトを接続すれば、空気中の水蒸気を少なくする事が出来ます。

その際に空気温度も下がるので、冷房効果も期待できる筈。

でも、なんとなく効いていない気がしました。

天井に設置された給気口をからの冷気が感じられないんですよね・・・。

装置のコントローラーを覗いてみると、稼働していませんでした。

「あれ?魔法のトンネル、動いていませんよ。」

どうやら、間違えてスイッチを切ってしまっていたようです。

これでは、動く筈がありません。

コントローラを装置傍に置いたのは失敗だったかも知れません。

このコントローラーは、あまりオシャレじゃありません。

つい、換気システムと一緒に収納庫内に配置しちゃいました。

その為、扉を開けないと見ることができないんです。

普段から、目に留まる場所に配置すべきでした。

反省・・・。

そうしていれば、こんな事も無かったのに。

早速、スイッチONしました。

「せっかく、インタビューに来てくれたのに・・・。」

「もっと、快適さをアピールしたかった・・・。」

ご主人はがっかりしていましたが、充分快適だと思います。

室温計を見ると、室温25℃/相対湿度55%になっていました。

絶対湿度も10.9g/kgDA、夏の基準をクリアしています。

「相対湿度を50%位にしたいんですよね。」

と云う、ご主人。

毎度毎度の事、あくまでも低湿を好む方なんです。

PMVは-0.36、『どちらでもない』より少し寒いに寄っています。

温冷感的には問題ありません。

PPDは8%。

予測不満足率的にも問題ありません。

この話、毎回してるんです。

でも、快適の具合は人それぞれですから・・・。

対策を考えてみます。

色んな事を試しつつ、より快適な家を目指しましょう!

これ、OBと私の共通目標なんです。

 

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失敗談

2019年08月08日 19時49分11秒 | 24時間換気システム・風量測定

もう暑いという言葉は使いません。

夏なんだから、暑いのは当たり前!

そう思っていたんですが・・・。

今日は失敗談を書きたいと思います。

築15年程の弊社OB宅の話です。

ダクト式第3種換気システムを採用しています。

15年も経過すると、そろそろ機械のメンテが必要になってきます。

先日も、換気システムのコントローラーが異常を知らせました。

早速メーカーに手配しましたが、既に製造中止の製品です。

でも、部品は残っていました。

良かった・・・。

部品があるうちに交換しておきましょう!

そう勧めて、部品交換をお願いしました。

でも、対応出来ないの一言・・・。

2階に脱衣室及び浴室のあるプランです。

換気システム本体は、脱衣室の天井に設置されています。

でも天井断熱なんですよね。

厚さ300mmのセルロースファイバー吹き込みです。

断熱材の中に埋もれているのかな?

おそるおそる天井点検口を開けて、天井裏を覗いてみました。

良かった・・・。

本体は断熱材の上に設置されています。

でも、周りにはボード状断熱材の箱が作られていました。

しかも、天井点検口の真上ではありません。

1m位離れたところに設置されているんです。

何故?

残念ながら、当時を知る人はもういません。

想像するしかありません。

もしかしたら、断熱・気密天井点検口が450角だからかもしれませんね。

真下にあっても、小さ過ぎてメンテナンスが行えません。

メーカーは、これを指摘しました。

真下に600角の点検口を設けてくれなければ、メンテ対応は出来ない!

えっ、今更そんな事を云われても・・・。

でも仕方ありません。

明らかに弊社の落ち度ですから。

点検口を設置する事にしました。

問題は、600角の点検口があるかどうかです。

良かった・・・。

調べてみると、すぐに見つかりました。

なんだ、あるじゃん!

早速工事です。

450mm角の点検口から天井裏に進入。

換気システム本体回りの断熱材を徹去しました。

こんな断熱材を大きなビニール袋×3袋に分けて保管しました。

本体の横にある断熱材と下にある断熱材を一旦外し、真下に点検口開口を設けました。

ここに断熱点検口を設置。

本体下の断熱材は取外しました。

そして横の断熱材は再び設置し、セルロースファイバーも、その周りに充填しました。

点検口設置完了!

わずか2時間の工事でした。

換気設備業者と大工、そして私の3人で工事に臨みました。

暑かった-。

天井裏の温度は、多分5~60℃位あったと思います。

30分毎に下階に降りて、水分補給&休憩を採りました。

気温30℃を超えた外気が涼しく感じた位です。

作業中、汗が滝のように流れます。

こんな季節に行う工事ではありません。

当時の設計・施工も失敗です。

そして、今日の是正工事も失敗でした。

もっと涼しい時期に行えば良かった・・・。

こんな失敗は、2度としたくありません。

 

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換気に関するお話

2019年07月28日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

雨です。

梅雨だから、仕方ない・・・。

こんな日は、窓も開けられません。

でも、大丈夫。

換気システムがあけば、窓開け換気の必要なんてありませんから。

本当でしょうか?

今回も、換気に関するお話です。

換気の目的は、家の中の空気を入れ替えて、酸素とCO2割合を整えることです。

24間換気システムによって、ゆっくりと家の中の空気を動かします。

汚れた空気を排出し、屋外の新鮮空気を取り込むことができます。

兄弟がはしゃいでいる子ども部屋

ご家族が眠る寝室

どの部屋も、呼吸をするだけでどんどんCO2が増えていきます。

でも24時間換気システムが正しく作動していれば、いつだって新鮮な空気に包まれて暮らすことができるのです。

しかし、換気扇を回してさえいれば、換気できている訳ではありません。

計画通りに換気をするためには、『気密がとれている』ことが重要なんです

気密とは、家のすき間を塞いで、家内外の空気の出入りを無くすこと。

イメージしてください。

これから、コップの底のジュースをストローで飲みます

もしストローに穴が開いていたら、どんなに吸ってもジュースを口にすることはできません。

でも穴を塞げば、口にすることが出来るでしょ?

気も同じなんです。

家の中の空気を外に排出しようと換気扇を回しても、家のあちこちにすき間がある状態では、隙間から空気が抜けてしまいます。

これでは空気の流れをコントロールすることは出来ません。

空気の流れをつくるためには、ストローに穴が開いていない状態にする必要があります。

つまり計画した穴以外に空気の抜け道がない状態をつくる。

これがポイントになるんです。

望まないところにできたすき間をいかに少なくするか(気密性の高い家をつくる)が、正しい換気を行う鍵を握っている訳です。

こんな実験結果もあります。

第3種換気の建物の気密性能と自然給気口からの給気量を比較しています。

この実験では、C値が1.5㎠/㎡を上廻った時点で、換気口Aからの排気が始まったといいます。

つまり、この時点で計画換気が破綻したことになります。

換気システムが正しく機能する為の前提条件は、一定の気密性能を有していること。

そして、その気密性能はシステムごとに異なります。

一般的には、第3種の方が第1種よりもより高い気密性能を求められているようです。

前者のC値は0.6㎠/㎡、後者のC値は1.0㎠/㎡というところでしょうか。

弊社では、どちらも0.3㎠/㎡を下回るようにしています。

文中緑の部分およびイラストは、からだにいい家のつくり方/FPの家グループ工務店著/エクスナレッジ刊より一部を抜粋しました。

  

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換気ダクト施工の注意点

2019年07月27日 16時39分28秒 | 24時間換気システム・風量測定

雨が止んで良かった・・・。

練馬・板橋は台風前の晴れ間となっています。

時折覗く太陽はジリジリと熱い日差しを注ぐし、湿度が高くて堪りません。

『FPの家 H邸』

今日は、助っ人を呼んで外回り作業をお願いしました。

軒裏下地の施工です。

通気胴縁施工前につき、パッキンを挟みながらの施工となりました。

これで、サイディング裏の通気が軒裏から換気棟まで抜けるようになります。

来月早々に入って来るサイディング屋さんも、すぐに作業を始められるそうです・・・。

そして、中では天井野縁の施工を行っています。

写真左側に見える銀色の配管は、換気ダクトです。

今回は第1種換気システムを採用したので、給気・排気ともスパイラル管を採用しています。

いつものフレキ配管に比べると、ダクト自体がきれいですよね。

管がまっすぐだし、曲がり部分もきちんとしている気がします。

でも、施工は面倒なんだそうです。

管自体が金属製だから、重いし加工が面倒・・・。

当然、手間賃も余計掛かります。

材料費だって、ばかになりません。

では、何故そこまでしてスパイラル管を使うのでしょうか?

この辺りの事を今回は書きたいと思います。

そもそもダクト内には空気が流れます。

給気ダクトであれば、新鮮空気が。

そして排気ダクトであれば、汚れた空気が通ります。

熱交換タイプの換気システムの仕組みを描いたイラストです。

ここで言う『給気ダクト』とは、イラストに『室内への給気』とある部分です。

そして『排気ダクト』とは、同様に『室内からの排気』とある部分となります。

図中『フィルター』とある部分に防虫・防塵フィルターを設け、熱交換素子の汚れを防ぐのが一般的となっています。

室内空気であれ、外気であれ、その多寡はあれど虫や埃・塵を含んでいます。

だからダクト内に、それらが付着・沈降していても不思議ないでしょ?

捨ててしまう空気であれば、ダクト内の埃・塵で汚れても問題ありません。

でも、呼吸するための新鮮空気が汚れるのはゴメンです。

これ、築23年のお宅の屋外からの給気配管の内部です。

フレキ管を使っていました。

これは、フィルターです。

完全に目詰まりしています・・・。

これを見ると、少しでも付着・沈降しにくいダクトを選びたいと思います。

だから、より内面が平滑で空気が淀みなく流れるスパイラル管を選びました。

この辺りが、普段採用している第3種換気と第1種換気の導入時の違いでもあります。

前者には排気ダクトしかありません。

よってフレキ配管でも、問題ありません。

でも後者でそれを使うのは問題だと思うんです。

弊社が第1種換気システムを採用する場合に限りスパイラル管を採用する理由がわかった所で、ダクトに関する一般的な話を書きたいと思います。

ダクトは換気にとって、重要な部材です。

でも、空気の流れを阻害する要素でもあるんです。

圧力損失(圧力損失とは、流体が機械装置などを通過する際の単位時間単位流量あたりのエネルギー損失の事。摩擦損失とも呼ばれます。/以下圧損)は、ダクトの長さに比例します。

だから長さ10mのダクトは、5mの長さのダクトに比べて2倍の圧損が掛かるんです。

例えば、上図でA点からC点までのダクト長は2.828m。

途中、B点を経由する場合のダクト長は4.000mになります。

この時の圧損は、2.828対4.000。

つまり、後者は前者の1.41倍にもなるんです。

よって、ダクトの長さは極力短くする必要がある訳です。

そして流量と圧損の関係流量Qは流速×ダクトの断面面積で求められます。

だからダクト径を変えずに排気量Qを2倍にすると、ダクト内を流れる空気の速さは2倍になります。

そして圧損は流速の2乗に比例するので、ダクト径を変えずに排気量を増やすと、流速は2倍になり、圧損は4倍になる訳です。

例えば流量100㎥/h時の、直径50mmダクトを流れる速さと100mmダクトの速さを比較してみましょう。

ちなみに50mmダクトの面積は0.0019625㎡、100mmダクトの面積は0.00785㎡となります。

100㎥/h=流速×ダクト面積ですから、前者は14.15m/s、後者は3.5m/sとなります。

圧損は流速の2乗に比例するので、前者と後者のそれは、実に16.3倍にもなるんです。

凄いでしょ?

結論。

圧損を少なくしたければダクト径を大きくしましょう!

まとめると、こうなります。

①ダクト長さを短くする。

②ダクト径を大きくする。

以上2点がダクト配管時の留意点ですが、これだけでOKとはいえません。

イラストのような部分が問題だからです。

これらの箇所は、圧損を多くする部位と言えます。

つまり、曲がり等が多いほど圧損も増える・・・。

でも現場を見ると、こうした施工は至る所で確認できます。

ゼロにするなんて、出来そうにありません。

結論。

数を減らす事もしましょう!

そして、その形状を工夫しましょう!

ダクトのカーブは、ゆるいほど圧損が少なくなります。

つまり急カーブ厳禁、車と同じなんです。

現場では、設計図の通りのルートで配管が行われています。

曲がりや分岐、収縮の位置も、設計図の通りです。

でもその形状は、施工者に委ねられているんです。

決められた部材を使い分けて、よりスムーズに空気が流れるようなダクティング行わなければなりません。

そうでないと、換気風量測定をした際に設計風量を大きく下廻るかもしれない・・・。

換気配管って、経験と熱意が勝負なんだと思います。

ただ繋げば良い訳ではありません。

こんな事を書いていると、フレキ配管でいいのかな?

なんて不安になります。

排気だけだから良いんじゃない?

なんて気を抜かないで、丁寧な施工を心掛けたいと思います。

そうそうユニットバスの設置、無事終わりました。

こんな感じです。

台風が近づいています。

外回りの防水が終わって良かったと思います。

念のため、周りの材料や端材も片付けないといけませんね。

  

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収納内の換気

2019年07月27日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

雨です。

梅雨だから、仕方ない・・・。

押入の中が心配になります。

かび

湿気

でも大丈夫です。

押入内の空気を動かすことで、かびや湿気を防ぐことは可能です。

弊社では、第3種および第1種換気をお勧めしています。

いずれもダクト式集中換気システムです。

ノンダクト式を採用する事はありません。

第1種を採用する場合は、全熱交換機器を利用して湿度管理を行います。

第3種の場合は、特に湿気対策を行いません。

そのせいか、このシーズンは後者の採用が心配な方も少なくないようです。

少しだけ、ダクト式第3種換気システムについて書かれた記事をご紹介したいと思います。

弊社と同じ考え方に基づいて書かれた、ダクト式とノンダクト式の違いについての記事となります。

自然給気口は、一般的な第3種換気と同じように各部屋に取り付けます。

違うのは、汚れた空気をダクト(管)で集めて1カ所から外に排出する点。

廊下やクローゼットの中に排気口を設けるので、外壁に面していない場所の空気も確実に換気できる点がメリットです。

一番きれいな空気で満たしておきたいリビングや個室に給気口を設置。

においや湿気が気になる浴室やトイレ、収納内に排気口を付けて、常に空気の流れをつくることが大切です。

先日、ノンダクト式換気システムを販売している方と話す機会を戴きました。

ノンダクトを採用しない理由を尋ねられた際に、私が挙げた理由は以下の通りです。

①稼働時の音がうるさい

②収納内の換気が出来ない

③ダクト工事不要はうれしいが、機器が高いのでコストメリットがない

④建物中央の換気効果が?

うーん・・・。

収納内の換気ですか・・・。

湿気ますよね。

こうした換気システムって、北欧のものが多いんですよね。

だから、湿度対策を考えていません。

押入壁とふとんの間に隙間をつくる。

すのこを利用し、床に直接置かない。

湿気取りを併用する。

普段は扉を開けておく

等々の対策を行う必要がある訳です。

防虫剤を入れているご家庭であれば、換気する事でこれらの毒性からご家族を守ることも出来ます。

押入天井に排気口、日本には必要な対策だと思うんですが・・・。

文中緑の部分およびイラストは、からだにいい家のつくり方/FPの家グループ工務店著/エクスナレッジ刊より一部を抜粋しました。

  

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リフォームの風量測定

2019年07月20日 18時18分43秒 | 24時間換気システム・風量測定

たまには、リフォームの話でも・・・。

弊社のOB宅のリフォームを行いました。

玄関とリビングの間に、間仕切引き戸を設置したんです。

こんな感じです。

ワイド&トールな白いガラス扉です。

開けると、こうなります。

リビング側から見ると、こんな感じです。

なかなか良いでしょ?

他の扉は全て無垢扉になっています。

床材に合わせた色調です。

扉も合わせようかな?

そう思っていましたが、壁のように目立たない方が良いと言います。

おまけに、閉めても明かりが入るようにしたい・・・。

結果、こうなりました。

工事が無事終わったので、換気システムの風量測定も行いました。

今回の工事に伴い、換気経路や給排気口の位置・数量も変えたので・・・。

要領はいつもと同じです。

今回は、こんな測定器を用意しました。

壁に設置された自然給気口です。

これを写真のように開けます。

全ての自然給気口が同じように開いている事を確認したら、次の作業に取り掛かります。

蓋を開けると、中にはフィルターが入っています。

花粉や虫の侵入を防止してくれます。

フィルターを取ると、こうなっています。

防虫網はありません。

だって虫の死骸が詰まって、給気不良を引き起こすんです。

その代わりにフィルターの清掃を定期的に行う必要がある訳です。

天井に設置された、排気口です。

中央のグリルを回転する事で、開度が調整できるようになっています。

これが設計通りの開度になっているかを確認し、そうでない場合は調整を行います。

全ての開度確認&調整を終えたら、次の作業です。

換気システムのコントローラーです。

ボリュームダイヤルを回すことで、換気風量を調節する事が出来ます。

設計通り『2.5』に合わせて、風量測定スタートです。

風量測定器を排気口に当てて、全ての排気風量を測定します。

合計風量が設計風量を満たしている事を確認し、風量が足りなければボリュームを上げます。

また、多ければボリームを下げる訳です。

合計風量を確認したら、それぞれの開度調整を行います。

初期値を元に、増減しながら適切な風量を確保して完了です。

これを報告書に書き込んで、測定完了です。

新築もリフォームも変わりません。

換気システムが、きちんと機能している事を確認しなければなりません。

合計風量だけ、確認してもダメなんです。

換気風量って、かなり重要ですよ。

この季節はカビの発生にも影響を与えるし、冬季であれば表面結露に影響を与えます。

設置するのが義務であれば、しっかりと活用しなければ勿体ないですよね?

あなたのお宅の換気システム、しっかりと機能していますか?

 

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風量測定を行いました。

2019年06月07日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

昨日、風量測定を行いました。

お引渡し間近の『FPの家 S邸』の話です。

こんな測定機器を使います。

メインはこちらのマノメーター。

ノズルの先端を排気口の穴に挿すだけです。

排気口に穴が無い場合は、こちらの測定器を使います。

今回のお宅はダクト式第3種換気システムを採用しています。

測定に当たって、まず最初に行うのが自然給気口の開放です。

閉じた状態の給気口です。

蓋を外すと、こんな感じ。

中には、こんなフィルターが入っています。

花粉や虫の侵入を防ぎつつ、新鮮空気を採り入れてくれる頼もしいフィルターです。

弊社では、月一で掃除機による清掃と、半年に1回のぬるま湯洗浄をお勧めしています。

汚れがひどい時には、中世洗剤を溶くのも良いでしょう。

290円/枚(税別)で販売していますが、2年くらいは使えるので、思ったよりも経済的だと思います。

自然給気口が8カ所あれば、8枚×290円=2320円。

これで2年使えれば、1160円/年しか掛かりません。

フィルターを外すと、こんな感じです。

虫・埃・花粉・・・。

なんでも入ってしまいます。

こんな状態での使用はお勧め出来ません。

フィルターを取り付け、蓋を写真のようにセットして完了です。

これをすべての自然給気口で行います。

次に排気口の開度を調整します。

数字が刻まれているのが見えるでしょうか?

写真の場合は、△が5に合っています。

コレ、開度5という事です。

換気設計の際に、ダクト長さや圧損箇所等を加味して開度は設定されています。

これを見ながら、それぞれの排気口の開度を合わせて完了です。

中央にある穴あき板を回せばいいんです。

開度を調整すると、こんな感じになります。

開度が大きいほど、排気量が多いことを示しています。

さあ、準備完了です。

それぞれの排気口中央の穴にノズル先端を挿して、マノメーターのゲージを読めば完了です。

写真の場合、10Paを示しています。

でも、風量は㎥/sで表示しています。

故に、開度とPaの値を㎥/sに換算しなければなりません。

この点が面倒臭いと、いつも思います。

そうそう、こちらのお宅では浴室の換気を暖房乾燥タイプにしているんです。

だから、24時間換気システムとは別系統となります。

よって、お風呂の換気量を測定して合計しなければなりません。

浴室換気のみを行う場合と、24時間換気を行う場合があります。

涼風とか乾燥とか暖房もあるけど、今回は無視しました。

ちなみに24時間と浴室換気の換気量は45.5㎥/sほど違います。

入浴中は浴室換気にしてもいいけど、それ以外は24時間に切り替えないといけませんね。

測定していて、気付いた事があります。

当然ですが、排気口からは空気が出ています。

その量はおよそ80㎥/sでした。

コレ。24時間の場合です。

あれ?隣の排気口から風が吹き出している。

測ってみると、およそ30㎥ほどの風量でした。

ティッシュペーパーを当てると、ヒラヒラしているのがわかります。

同時給排タイプではありません。

メーカーに聞いてみると、そんな設定にはなっていないとの事。

原因不明です。

でも、換気扇の構造的にあり得ると思っています。

そこで、80-30=50を排気量とカウントしました。

それぞれの排気量を確認し、風量のバランスを検討します。

必要であれば開度調整を行い、再度風量測定を行う場合もあります。

開度3.5、設計通りの値となりました。

ちなみに、この時の24H換気システムの消費電力は290円/月となります。

浴室換気扇の24時間モードは、0.4円/hですから、×24時間×30日で約290円。

浴室換気モードであれば、0.5円/hですから、×24時間×30日で約360円。

これを足すと、24時間モードで580円。

浴室換気モードで650円になります。

気積が大きいだけに、いつもよりも高いですね。

乾燥モードにすれば、更に高くなります。

標準モードで2時間45分、88円も掛かるんです。

1日88円×30日=2640円。

これを2回使えば、倍の5280円となります。

凄い金額ですよね。

でも太陽光発電があるから、昼間ならいいのかな?

取り扱い説明書によれば、9年目~11年目に有料点検を受けるようになっています。

標準使用期限は10年のようですね。

換気システムの実質使用期限に比べると、随分と短く感じます。

この辺りもネックだと思います。

換気システムって、設置すればOKという訳ではありません。

施工の良し悪しで、設計通りにはいかないからです。

それを確認するのが、今回行った換気風量測定です。

折角、高いお金を払った訳ですから、キチンと機能して欲しいですよね。

であれば、風量測定を行うべきだと思います。

でも、風量測定だけでいい訳でもありません。

何故なら、排気風量をそれぞれの排気口で測定しているから・・・。

気密性能か低いと、そこら中の隙間から外気が侵入するので、質の高い換気を行えません。

質の高い換気を行うのであれば、C値0.6㎠/㎡以下にすべきだと思います。

えっ、何故かって?

後日、この場を借りてお答えしたいと思います。

 

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息が白い?

2019年04月02日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

今日と明日はアセットフォーの定休日。

朝家を出てびっくりしました。

息が白い

停まっている車のウィンドゥを見ると霜で真っ白です。

すでに数日前から我が家の暖房も停止しているのに・・・。

昨日は現場で換気システム本体の納め方について職人達と話し合いました。

『FPの家 S邸』での事です。

平屋建て、セルロースファイバーによる天井断熱のお宅です。

換気システムは、浴室隣の洗面脱衣室天井上に設置。

機器の熱異常を防ぐために、本体を断熱層に潜らせるのは厳禁です。

小屋裏設置の為、そのまま裸で設置するのもNG。

発プラ系の断熱材で箱を作り、その中に納めるのが標準です。

でも、コレあんまり良い納まりとは思えません。

メンテナンスが大変なんですよね。

先日も築15年のお宅の天井裏で、苦労しました。

天井断熱をしているという事は、断熱天井点検口を採用します。

ブローイングを施しているので、天井から40cm程度の堰板が点検口の周りには設けられています。

これが無ければ、吹込まれた断熱材が零れてしまいます。

ボード断熱材で作られた箱の中に入った換気システムは、さらにその上にある訳です。

床に脚立を立てても、本体に手は届きません。

おまけに、断熱材の箱を一旦バラさないと機器に触れないし・・・。

断熱材で足元が見えないから危ないんですよね。

今回は天井を2重に張ることにしました。

上の天井の上に気密・防湿ラインを設け、ブローイングを行います。

そして、下の天井に内装材を貼ります。

上下の天井間に換気システム本体とダクト配管を設置。

こうすれば、問題はほぼ解決です。

保温ダクト使わなくて済むし、点検も簡単です。

費用は色々と余計に掛かるけど仕方ありません。

大工・職人そして私、納得して打合せ完了です。


今日は、昨日の残りのFPウレタン壁パネルをトラックに積むために出勤します。

終わり次第、家に戻る予定です。

娘とプリキュアデートをしなければ・・・。

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調べてみないとわかりません

2019年03月28日 17時22分38秒 | 24時間換気システム・風量測定

今日の練馬・板橋はパラパラと雨が降ったかと思えば、すぐ止んだり。

かと思えば、また降ったり・・・。

なんだかスッキリしない天気です。

『FPの家 T邸

24時間換気システムの換気風量を測定しました。

今回採用したのは、ダクト式第3種換気システムです。

弊社が最も多く採用している方式だと思います。

室内で発生する汚染空気を機械で強制的に排出し、壁に設けた自然給気口から新鮮な外気を導入します。

洗面所の天井内に設置した換気システム本体と、天井に設置した排気口(オリフィス)を繋ぐのはダクトです。

これが施工上の不具合が原因で、設計時の想定よりも圧損が多くなる場合があるんです。

だからシステムを稼働できるようになったら、それぞれのオリフィスからの排気量を確認するようにしているんです。

結局、測ってみなければ正しい施工が行われているかどうかが判らないんです。

測定に当たって、始めに行うのが自然給気口の蓋を開ける事。

全ての給気口の蓋を全開にします。

そして、オリフィスの開度を調整します。

開度とは、穴の明き具合を指します。

設計図書の指示に従い、内側部分を回すことで1~5まで0.5刻みで調整します。

いよいよ、風量測定の開始です。

こんな測定器を使います。

ノズルの先端が細くなっているので、これをオリフィス中央に開いている穴に挿してメーターを読むだけですから、簡単です。

換気システム本体に接続されたコントローラーの写真です。

メンテナンス時に使う6角レンチを貼り付けてあるので、なんか見苦しいですね。

スイマセン。

電源が入っていると青いランプが点灯します。

黒いツマミは換気風量を調整するためのダイヤルです。

1~9まで0.5刻みで調整が可能です。

全体の風量と個々のオリフィスの風量を確認しながら、適正な風量を決定しなければなりません。

ご存知ですか?

どんなに高価な換気システムであっても、設置すればOKという訳ではありません。

必ず個々の排気口の風量や全体風量を確認する事。

そして必要であれば、それぞれの風量をバランスよく調整する事が重要です。

臭い残りや結露、花粉や化学物質等々・・・。

換気システムが機能していないと、様々な問題が発生します。

換気風量測定って、大事なんですよね。

でも、設置してオシマイという設置者も多いらしいですよ・・・。

あなたの家の換気システムは大丈夫?

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引渡し前のお約束事①

2019年02月09日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

雪が降って来ました。 

天気予報によれば、東京23区内は5cm程度積るようですよ。

どうなる事やら・・・。

東京って、雪に弱いんです。

『FPの家 Y邸』

昨日、換気風量測定を行って来ました。

そう、24時間換気システムの排気量測定です。

換気って重要なんです。

ご存知ですか?

人が口に入れるモノの中で、室内空気が占める割合はナント57%もあるんです。

当然、空気の質が問題になります。

汚染物質といわれるモノとその発生源及び、人体への影響をまとめた表をご覧ください。

以外と気にしていないのが『二酸化炭素』だと思います。

自分の口の中から出ています。

調理の際にも沢山出ています。

換気をしないといけないのに、寒いからとか電気代がもったいないからといって換気を行っていると、とんでもない事になりかねません。

二酸化炭素濃度と人体への影響を示したグラフとなります。

ピント来ないかもしれませんね?

以下、FPグループ工務店が先頃出版した『からだにいい家のつくり方』からの抜粋・引用となります。

屋外の二酸化炭素濃度はおよそ300~450ppm、法律では居室の濃度は1000ppm以下にする事が定められています。

上グラフは2人の大人が就寝する8畳間の二酸化炭素濃度を測定したもの。

1時間を待たずして、1000ppmを超えてしまいました。

こんな状況、いくらでもありますよね。

1000ppmは0.1%に当たります。

先述のグラフによれば、『呼吸器・循環器・大脳に影響が見られ始める』濃度に当たります。

思ったよりも深刻でしょ?

そんな事が無いようにするには、とにかく換気を行うことが重要です。

「ウチには換気システムがあるから大丈夫!」

なんて方もいるかと思います。

ご存知でしょうか?

換気システムって、設置すればいい訳ではないんです。

設計や施工精度が非常に重要なんです。

例えば、こんな具合です。

ダクトの太さが大きく影響します。

太いダクトを使えればいいんですが、天井裏が狭い場合は細いダクトを使うことになります。

最低100mmの太さが欲しいところです。

曲がり・合流箇所も問題が多い箇所となります。

ダクト経路に工夫を凝らし、極力少なくしたい・・・。

よく見掛ける、こんな施工にも注意が必要です。

でも完成すれば、その精度を目で見ることは出来ません。

工事には細心の注意を払っているつもりです。

でも、何があるかわかりません。

そこで、お引渡し前に必ず行うのが『換気風量測定』という訳です。

こんな測定器を使います。

大きい方の測定器を使う事はあまりありません。

小さい方の測定器が使えない場合に使う程度なんです。

今回は、浴室で使ってみました・・・。

小さい方の測定器を使った様子となります。

測定器から繋がるチューブ先端の針を排気口中央の穴に挿し込み、目盛を読むだけですから簡単です。

家中にある全ての排気口の排気量を測定すれば完了となります。

でも、その前に行うことがあります。

床下収納庫の排気口を撮ってみました。

開度5.0の状態です。

中央のグリルを回転して、換気設計時に設定された開度3.5に調整します。

開度により、排気量を調整できる仕組みになっているんです。

でも、あくまでもダクトによる圧損が設計通りであればという条件付きなります。

壁に設置された自然給気口です。

全ての自然給気口が全開になっている事を確認します。

これで準備完了です。

換気風量を設計値に合わせ、それぞれの風量を測定します。

合計風量と個々の風量を設計図書と見比べ、合計風量に不足があれば、風量を上げていきます。

合計風量は問題ないけれど、個々の風量が設計と異なっているようであれば、開度調整を行います。

開度を大きくすれば風量が増え、小さくすれば減ります。

でもどこかの開度を大きくすれば、どこかの風量が少なくなってしまいます。

どこが小さくなるかわかりません。

調整作業は非常に手間が掛かるんです。

風量調整を行っていない建物も多いと聴きます。

弊社では、この測定結果をお引渡し時にお渡ししています。

そして、日頃の使用方法をレクチャーさせて戴きます。

重要な換気システムだからこそ、省略できない手順のひとつだと思うんですよね・・・。

あなたの家の換気システムは大丈夫ですか?

ちゃんと機能していますか?

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なんだ、そりゃ?

2019年01月05日 18時12分38秒 | 24時間換気システム・風量測定

新年最初の土曜日の為、現場はまだ動いていません。

今朝のブログでは、換気システムによるフィルター交換費用の違いについて書いてみました。

今回は、換気システムの違いによる暖房費について簡単に書いてみようと思います。

例えば床面積100㎡の平屋の場合です。

天井高さが2.4mの時の室容積(気積)は次のようになります。

100㎡×2.4m=240㎥

法律で換気回数は0.5回/hと決められていますから、1時間当たりの換気風量はこうなります。

240㎥×0.5回=120㎥

換気による熱損失は、以下の計算式で求める事が可能です。

換気による熱損失=室容積×換気回数×0.35

室容積×換気回数は先程の計算で既に出ていますから

換気による熱損失=120㎥×0.35=42W/h・・・①

となります。

この値は熱交換の伴わない換気システムの場合です。

熱交換の伴う換気システムであれば、回収できる熱量分が少なくなります。

例えば、交換率90%の換気システムであればこうなります。

換気による熱損失=120㎥×0.35×10%=4.2W/h・・・②

①・②にそれぞれ25円/KWhを掛ければ電気代です。

24時間×24か月(2年)間で比較してみましょう。

①=42W/h×24時間×730日×25円/KWh=18,396円

②=4.2W/h×24時間×730日×25円/KWh=1,839円

2年で16,557円の差となるようです。

でも、熱交換式には2種類あるんですよね。

残念ながら、上記のような結果にはならないんです。

ひとつは全熱交換タイプ、そしてもうひとつは顕熱交換タイプです。

それぞれの違いについては、割愛させていただきます。

前者は一般的にトイレや浴室の換気を行うことが出来ません。

そして後者は、それらの換気を行う事が可能です。

でも、回収率が全体的に悪いんですよね。

2者を比較してみましょう。

全熱交換タイプであればこうなります。

交換率は90%とします。

浴室の換気風量は50㎥/hとし、室容積は8㎥とします。

そしてトイレの換気風量は20㎥/hとし、室容積は4㎥とします。

両者の換気風量を合計した70㎥は、熱交換を行わない換気となります。

よって、熱交換換気システムの回収出来る熱量は以下のようになります。

換気風量=120㎥/h―70㎥/h=50㎥/h

換気による熱損失=70㎥/h×0.35+50㎥/h×0.35×10%=26.25W/h・・・②―1

この時の電気代は、こうなります。

②―1=26.25W/h×24時間×730日×25円/KWh=11,497円

先程の②とは大きく異なります。

①と大して変わらないですよね。

では、顕熱交換タイプはどうでしょうか?

交換率を60%で計算してみましょう。

換気風量は、①と同じ120㎥となります。

換気による熱損失=120㎥/h×0.35×40%=16.8W/h・・・②―2

この時の電気代は、こうなります。

②―2=16.8W/h×24時間×730日×25円/KWh=7,358円

あっ!

後者の方が電気代が安いことがわかりました。

但し、この計算には湿気に関する計算が含まれていないんですよね・・・。

その比較については、割愛させていただきます。

ここでは、換気システムの違いによる暖房費用の違いの一例をみてもらいました。

当然、条件により計算結果は異なります。

じゃー、何を選べばいいのさ!

って思う方も多いのではないでしょうか?

弊社でも、いつも悩んでいるんです。

換気システムの選択って、奥が深いなぁーと感じて戴ければ幸いです。

なんだ、そりゃ

無責任な終わり方でスイマセン・・・

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本当に大丈夫?

2018年11月12日 16時41分13秒 | 24時間換気システム・風量測定

いきなり本題から入りたいと思います。

「自然素材をふんだんに使っています。」

「壁に珪藻土を使っています。」

「だから安心です。」

「高性能の換気システムを採用しています。」

「だから安全です。」

良く耳にする言葉だと思います。

自然素材を使えば、VOCやホルムアルデヒド等による空気汚染を防ぐことが出来るのでしょうか?

確かに、新建材に比べて自然素材自体の放散する有害物質の量は少ないと思います。

珪藻土や下地に使うホルムアルデヒド吸着型石膏ボードだって有効だと思います。

でも、接着剤や混和材は大丈夫なんでしょうか?

塗装はどうでしょうか?

大丈夫だとは思うけど、そう聞かれると心配かも・・・。

室内空気が安全なレベルにあるかどうかを確認しようと思えば、測定するしかないと思います。

もちろん弊社では、お引渡し前の室内で『室内空気環境測定』を実施し、その結果をお施主様に公開しています。

費用なんてたいした事ありません。

測定方法だって、簡単です。

ちょっと心配かも?

なんて方は、是非お試しください。

こんな感じに測定します。

今日行った測定の様子です。

こんな測定バッジを用意します。

赤いバッジがホルムアルデヒド用。

緑のバッジがトルエン・キシレン・スチレン・エチルベンゼン用となっています。

袋の封を切り、バッジを取り出したら、測定したい部屋に設置すれば完了です。

弊社では床から1.2m位の高さの脚立を用意し、そこにバッジを設置しています。

設置したら、速やかに退室しなければなりません。

測定者の匂い成分なども吸着する怖れがあります。

匂いの強いモノを付けないよう配慮が必要です。

退室したら、入口に立入禁止札を貼っておいた方が良いでしょう。

弊社では、玄関に写真のような札を貼っています。

測定時間は概ね24時間が基本です。

翌日回収したら、検査機関に送付します。

概ね1週間で検査結果が届く筈。

どんな結果が出るのやら・・・。

そこには、先述の5物質の放散量と厚労省によるそれぞれの指針値がppmで表示されています。

弊社では、自然素材の採用を推奨しています。

接着剤の使用も最低限に留めているし、塗料も自然塗料しか使いません。

ビニールクロスの使用も控えているし、合板建材の使用も抑えているんです。

結果を見て、びっくりする事はまずありません。

大抵は限りなく0ppmに近い数値になります。

そして、ひと安心・・・。

今回も、そうなると思います。

バッジを設置する前に、換気風量の測定も行いました。

換気システムも同じなんですよね。

設置すれば、キチンと換気してくれる保証はどこにもありません。

配管の具合が良くない場合もあれば、機器故障だってあり得ます。

やはり、測ってみなければわかりません・・・。

こんな計測機を使えば簡単に測ることが出来ます。

マノメーターと云います。

換気システムのコントローラーのボリュームを設定に合わせて、排気口の風量を測定すれば確認することが出来ます。

でも、その前にやっておかなければならない事もあります。

外壁に面した壁に設置されている自然給気口です。

中には、花粉や虫の侵入を防ぐフィルターが入っています。

工事中は閉めっきりでした。

だから家中の給気口の内蓋を開けて、外気を採り入れられるようにします。

天井に設置された排気口です。

オリフィスと云います。

グリルを回す事で、排気量(開度)を調整します。

少し小さくなってるの、わかりますかね?

換気図面を見ながら、脚立に乗ってひとつひとつ調整をしなければなりません。

調整したら、マノメーターの先端をオリフィスの中央にある穴に挿します。

マノメーターの針を読んで、記録します。

これが個々の排気風量です。

それぞれのオリフィスの風量はパスカルで表示されるので、一旦事務所に戻り専用のソフトを使って㎥/hに換算しなければなりません。

合計風量を算出し、設計風量を上回ることを確認できれば合格です。

個々のオリフィスの風量や全体風量に不足があれば、開度やボリュームを変えて再計測を行います。

やってみるとわかりますが、中々設計通りにはいかないんです。

設置すれば安心!

なんてことは、決してありません。

測るべきだと思います。

もちろん弊社では、お引渡し前のタイミングで測定を行い、その結果をお客様に公開しています。

絶対必要だと思うんですよね・・・。

えっ、費用ですか?

機器のお値段は、そこそこします。

維持管理(メンテナンス)費用も、それなりに掛かります。

測定自体は2人掛かりで20~30分くらい。

弊社では、自分で行っています。

専門業者に頼むと、どの位するのかな?

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ご存知ですか?

2018年10月04日 08時00分00秒 | 24時間換気システム・風量測定

また台風が近ずいているようですね。

まだ先日の台風の処理も終わっていないのに・・・。

せめて、風対策&雨対策をして、臨みたいと思います。

それにしても、朝晩の冷え込みが気になるようになってきました。

そろそろ暖房が欲しいというお宅もあるのではないでしょうか?

我が家の場合、今のところ無暖房です。

ただし、換気風量は絞っています。

第3種換気システムを採用している為、換気に伴う温度交換は行われないからです。

排気すればするほど、外の冷気を自然給気口を通じて、家の中に冷たい空気が入ってしまいます。

朝測ってみると、外気温度20℃、室内温度26℃でした。

換気量を増やせば、室内温度は20℃に近ずいてしまいます。

さりとて排気量を減らせば、家の中の空気が汚染します。

ちょうどいい具合がわからないと、無暗に風量を変えることもできません。

ご自宅の換気風量が適正かどうか、わかっていますか?

最低、どの位の風量が必要なんでしょうか?

その時の消費電力はいくらぐらい?

友人が数人遊びに来た時の風量は、どの位にすればいいの?

消しちゃいけないの?

風量上げておけば安心では?

なんとなく点けているお宅が多いように思えます。

せっかく付けた設備です。

有効に使ってみませんか。

例えば、こんな使い方もありますよ。

断熱性の高いお宅の場合、家の中に熱がこもっている場合があります。

室温26℃位、今朝の我が家の状態です。

外気温度は20℃とします。

「少し暑いなぁー、外の方が気持ち良い。」

なんて感じたら、あなたはどうしますか?

窓明け換気も良いでしょう。

でも、埃が入ってしまいます。

プライバジーや防犯も心配ですよね。

冷房掛けるのは、ちょっと・・・。

換気システムの風量を上げてみるのはいかがでしょうか?

しばらく待てば、室温は20℃くらいに下がります。

熱交換タイプの換気システムの場合は、使えない手ですが・・・。

あっ、バイパス機能を持っていれば可能ですよ。念のため・・・。

風量を元に戻すのを忘れないでください。

電気代、もったいないですから。

たかが換気システムです。

されど換気システム、あなどれません。

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