練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

お打ち合わせ、設計、建築中現場、見学会のことなどアセットフォーの注文住宅家造りの日々を皆様にお伝えいたします。

住宅の隙間(続)

2019年10月07日 08時00分00秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

昨日の拙ブログの続きです。

『FPの家 H邸』で行われた『気密性能測定』の結果を書かせて戴きました。

相当隙間面積を床面積で割った値=C値は0.2㎠/㎡。

コレってどうなの?

今回は、そんな話を書きたいと思います。

こちらのお宅のUA値は、0.46W/㎡・K

6地域ですから、HEAT20のG2グレードに該当します。

外皮平均熱貫流率(UA値)は、住宅の内部から床・外壁・屋根・開口部など(外皮)を通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均したです。

つまり熱損失の合計を外皮面積で除した値で、コレが小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。

建物内外の温度差1℃の場合における外皮1m2当たりの貫流熱量がわかるんです。

ちなみに当該建物の外皮面積は、362.36㎡です。

この値にUA値を掛ければ、外皮を貫流する熱量がわかります。

362.36㎡×0.46W/㎡・K=166.68W

室内温度を20℃/外気温度を5℃と仮定すると、内外温度差は15℃になります。

この時の外皮からの熱損失合計は、およそ2500W(2.5kW)です。

日射・家電・人体等からの発熱が無ければ、2.5kWのエアコンを稼働し続けなければ室温が下がってしまいます。

それだけではありません。

換気による熱損失もあるんです。

当該建物の気積(建物容積)は、393.53㎥。

2時間に1回建物中の空気を外気と入れ替える事が義務付けられていますから、換気による熱損失は

0.35×0.5回×393.53㎥=68.86W

となります。

熱交換率は77%ですから、このうち53.02Wは戻ってきます。

よって、換気による熱損失は15.84Wです。

隙間からの漏気って、換気と同じなんですよね。

9.8pa時の通気量は52.2㎥/hでしたから、これを気積で割れば漏気による換気回数が算出出来ます。

52.2㎥/h÷393.53㎥=0.13回/h

損失量は

0.35×0.13回×393.53㎥=17.90W

となります。

この分は熱交換しません。

換気と漏気による熱損失の合計は、68.76W(熱交換すれば33.74W)です。

ちなみにC値が2.0㎠/㎡であれば、漏気による換気回数が1.2回/hに増えます。

この時の換気と漏気による熱損失合計は234.14W(熱交換すれば181.12W)となります。

C値が0.2㎠/㎡であれば、2.5kWのエアコンを2.6kWにすればOK。

でも2.0㎠/㎡であれば、2.5kWのエアコンを2.8kWにしなければなりません。

この差(0.2kW)を、どう考えますか?

1kW/hを30円、エアコンのCOPを3.0とした時の電気代は0.13円/h。

暖房期間を4か月とすれば、24時間×4か月でも374円。

たいした事ない?

30年で11220円。

電気代が3倍になったとしても、33000円程度です。

ちなみに電気1kWhにつき0.65kgの二酸化炭素が排出されるそうです。

0.2kWhであれば0.13kg-CO2、ブナの木×0.03本分の吸収量に相当。

気密って建物にとって重要なんですよと、締めくくりたかったんですが・・・。

いえいえ、気密化のメリットって他にもあります。

次回はソレを書きたいと思います。

 

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住宅の隙間

2019年10月06日 16時34分49秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

雨が止みました。

『FPの家 H邸』

お施主様にも立ち会って頂き、予定通りに『気密性能測定』を行いました。

気密性能測定とは住宅の隙間の大きさを把握するための測定です。

建物全体にある無数の隙間の合計面積を測定し、これを床面積で割った『C値(相当隙間面積)』を算出。

この数値が低いほど気密性が高いことになります。

例えば、床面積100㎡の住宅に1.0cm×1.0cmの隙間が30個あると仮定します。

この時の隙間の合計面積(総相当隙間面積)は30㎠となります。

床面積は100㎡ですから、C値は30㎠÷100㎡=0.3㎠/㎡となる訳です。

C値が0.3㎠/㎡って、かなり優秀だと思います。

先日、話を聞いた古い知り合いによれば、自社が建てる住宅のC値は2.0~3.0㎠/㎡くらいとの事。

これだと、床面積100㎡の時の隙間の大きさは200~300㎠になってしまいます。

「えっ!まだそんな『スカスカ住宅』を作っているの?」

思わず聞いてしまいました。

「C値って、どの位が適正なの?」

という話を、時々耳にします。

皆さんは、どうお考えでしょうか?

例えば、こんな考え方があります。

熱交換換気システムを採用するならば、C値は1.0㎠/㎡以下にしなければならない。

第3種換気を採用するならば、C値は2.0㎠/㎡以下にしなければならない。

これは、換気を有効に行うために必要な気密性能です。

でも隙間って、換気だけの問題ではありません。

冬季の話がわかりやすいと思います。

暖かい空気は上に上がります。

だから家の中を暖めれば、暖かい空気は上に上がります。

高い所に隙間があれば、暖房で暖められたはそこから外に出ていきます。

この時、家の中の空気は外よりも薄くなります。

気圧が下がる訳です。

隙間があれば、外の冷たい空気が入って来ます。

冷たい空気は下に溜まります。

家の中に上下の温度差が生まれ、上昇気流が発生し、益々暖かい空気の排出と冷たい空気の流入は盛んになります。

隙間が少なければ、こうした動きは少なくなります。

つまり漏気による熱ロスが少なくなる訳です。

どの位の隙間なら、良いのか?

色々な意見があるようです。

でも弊社では、C値0.6㎠/㎡以下をひとつの目安にしています。

経年による性能低下を加味すれば、0.3㎠/㎡以下が適正というところでしょうか?

サッシのパッキンが劣化したり、地震で建物が歪んだり・・・。

気密性能って、悪くなるんですよね。

予め、この分を見越しておく必要もあるのでは・・・。


いよいよ、気密測定が始まります。

完成時気密ですから、基本的には目張りを行いません。

排水トラップに水を張り、レンジフードの給排気シャッターを閉じます。

換気システムの給排気口も塞がなければなりません。

今回の場合は、それぞれ1箇所づつ。

建物外側のパイプフードに目張りをしました。

念のため窓・玄関ドアの鍵を確認して、準備完了です。

気密測定器の設置も既に完了しています。

気密測定技能者の紹介後、簡単な説明を行ってもらいました。

いつもなら、ここで食いついてくる方が多いんです。

でも、イマイチの反応でした。

仕方ないですよね。

実は建て替える前の建物もFPの家でした。

だから、23年前に気密測定に立ち会っています。

11年前の増築時にも、気密測定に立ち会っています。

今回で3回目、しかも3回とも同じ技能者だったそうです。

さすがに感動は薄いですよね・・・。

あっという間に測定完了です。

測定結果は以下の通りです。

①総相当隙間面積αA=36㎠

②隙間特性値n=1.36

③50pa時の確定風量=173㎥/h

建物の規模は、こうなっています。

④相当床面積=162.74㎡

⑤気積=393.53㎥

C値は①/④で算出します。

36㎠/162.74㎡=0.22㎠/㎡

小数点第2位以下を四捨五入するので

C値=0.2㎠/㎡

となりました。

隙間特性値も重要です。

n値=1.36

n値は、建物の気密施工の状況を表しています。

どんな隙間の空き方をしているかを知る手掛かりになるんです。

高いレベルの高気密住宅では、ひとつひとつの隙間が非常に細かくなります。

空気の通る穴のひとつひとつを丁寧に塞ぐ施工をしているわけですから当然ですよね。

でも、隙間はゼロにはなりません。 

無数の小さい隙間が集めると、当建物の総相当隙間面積は36㎠あった訳です。

一方、気密の低い住宅の隙間は大きい傾向にあります。

ようするに、隙間の塞ぎ忘れがある訳です。

気密性を高めるためにはひとつひとつの隙間を小さくする必要があります。

n値が2に近づくほど、ひとつひとつの隙間は大きいことを意味してます。

反対に1に近づくほど、ひとつひとつの隙間は小さいことを意味しています。

高気密住宅を意識するなら、n値は1.0~1.5以内に収めるようにした方が良いそうですよ。

ついでにACH(50pa時の漏気回数)も算出してみましょう。

③50.0Pa時の確定風量は173㎥/hとなっていますね。

当該建物の気積は393.53㎥となっていますから

ACH=0.43回/h

となります。

これは家が時速35~40kmで走った位の風に当たっている時に、自然に換気が行われる回数をあらわしたものです。

相当凄い台風でもないと、こんな状況にはならないと思います。

そんなレベルのお話です。

代表的なACHの値は

スウェーデン建築基準では3.0回/50Pa

カナダR-2000住宅基準では1.5回/50Pa

パッシブハウス基準では0.6回/50Pa

となっています。

今回の値も、まあまあの結果だと思います。

この後、2回目・3回目の測定をしましたが測定値はほぼ同じでした。

3回分の平均を実測値にしますが、決局0.2㎠/㎡という値に変わりはありませんでした。

「C値と言われても、よくわからないわよ。」

「結局、何なの?」

「数字が小さい方が良いんです。」

「あら、凄いじゃない!」

もしかして、気密の有難みを理解してくれてなかったのかな・・・?

ちょっとだけ、心配になってきました。

簡単に説明します。

隙間が少なければ、冷暖房が効くようになります。

当然省エネです。

換気システムも機能するようになるので、室内空気環境を整えることが出来ます。

臭い残りの心配もありません。

気密って、建物にとって重要なんですよ・・・。

 

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隙間の大きさを確認しました。

2019年06月09日 18時31分44秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

今日の練馬・板橋は曇りのち雨。

しかも、冷たい雨です。

『FPの家 S邸』

お施主様立ち合いの元、気密性能測定(C値測定)を行いました。

気密性能測定とは、建物の隙間面積を測定する事。

今回も、いつも同様に減圧式を採用しました。

イラストのように送風機を設置して、建物内の空気を排出することで建物内を負圧にします。

すると、外気は建物の隙間から建物内に侵入し正圧を保とうとします。

この時の空気の流れや内外差圧を測定し、隙間の大きさを測るしくみです。

加圧式を採用すれば、逆に建物内に空気を採取し、建物内を加圧にします。

この時の建物から出ていく空気の流れや差圧を測定する訳です。

まだまだ、一般的ではないようですね。

実際の測定機器は、こんな感じです。

セットアップが終わり、今まさに測定を開始する様子を撮ってみました。

完成時の測定となります

既に自然給気口の蓋を閉め、排気口には目張りを行っています。

玄関ドアや窓の戸締りも完了。

早速、気密測定技能者による、お施主様へのレクチャーを開始しました。

試運転時の様子です。

負圧になった室内では、窓に張ったシートが内側に孕んできます。

内外差圧が大きくなればなるほど、その孕みは大きくなります。

孕んだシートを手で叩いてみると、パンパンです。

まるで、風船・・・。

でも、隣の部屋の窓を10cm程度開ければ、とたんにダラーッとなります。

それだけ、大きな圧力が建物外皮全体に掛かっている訳です。

お施主様も関心していました。

「この為に、苦労して銀色のテープを貼っていたんだ・・・。」

と、お施主様。

「いえいえ、快適・健康・省エネの実現の為に貼っていたんです。」

「今日の試験が目的ではありません。」

「あくまでも、施工の結果をご一緒に確認するだけなんです。」

少し焦りつつ、説明を加えさせていただきました。

1回目の測定完了です。

いつものシートを利用して、隙間の大きさと気密性能を説明します。

天井が高い平屋です。

C値的には厳しそう・・・。

少し心配していました。

でも、問題ないみたいです。

αA=42㎠

隙間特性値n=1.40

通気率=12.1

50.0Pa時の確定風量=196㎥/h

という結果でした。

実質延べ床面積175㎡ですから、C値は0.24㎠/㎡≒0.2㎠/㎡となります。

完成気密でこの値なら、文句ないですよね。

建物の気積は415㎥ですから、ACHは0.47回/h。

これも中々だと思います。

参考までに、CA値を書いておきます。

これは、外皮面積当たりの隙間面積です。

個人的には、床面積当たりの値よりも、施工の良し悪しがわかっていいと思うんですよ。

外皮の合計面積=456㎡につき、CA値=0.09㎠/㎡となりました。

優秀じゃん!

これ位のC値なら、換気もうまくいくと思われます。

上のグラフをご覧ください。

C値と自然給気口からの換気量の関係を示したています。

例えばC値5.0㎠/㎡の建物の場合は、換気風量の83%が隙間から行われ、給気口からの給気は全体の17%しかない事になります。

C値が0.5㎠/㎡であれば、この17%が66%に向上します。

どこから空気が入って来るのかわからない状態では、換気設計なんて意味ないですよね。

まるで、穴の明いたストローでジュースを飲むようなものだと思います。

一定以上のC値であれば、こんな心配はありません。

C値0.2㎠/㎡であれば、90%くらいでしょうか?

こんな話もあります。

C値の1/10が漏気による換気回数になるそうです。

C値2.0㎠/㎡であれば、漏気による換気回数は0.2回/hという事です。

実際にはC値0.2㎠/㎡ですから、漏気による換気回数は0.02回/hになります。

こちらのお宅の気積は415㎥ですから、片や1時間に83㎥もの空気が排出され、もう片方は8.3㎥しか排出されません。

冬であれば温められた空気が外に逃げちゃう訳ですから、これによる暖房コストの差って結構な金額なんですよね。

気密測定をすれば、こんな事もわかります。

でも大抵の家では、気密測定を行っていません・・・。

隙間の大きさや多さを知るのって、重要なんです。

そう、思いませんか?

 

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ご存知でしたか?

2019年06月05日 08時50分55秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

ご存知ですか?

2017年12月25日、気密測定に関するJIS規格(JIS A2201/2017)が改正されました。

例えば・・・

①通気量のグラフの縦横軸が反転しています。

 通気量が縦軸に、圧力差が横軸に・・・。

②測定は3回行います。

 結果は、その平均値で示すことになります。

③温度のほか湿度や気圧を測定し、データーの補正を行うことを推奨しています。

気圧および湿度を加味することで、雨天時や標高の高い現場でも正確に測定することが可能です。

④減圧だけではなく加圧による測定を行い、参考にすることも推奨しています。

これに伴い、IBECが発行している『気密測定技能者マニュアル』も変更されているんだとか・・・。

その内容は、以下の通りとなっています。

①測定時の建物条件

換気レジスター・台所ファン・換気扇・天井扇・FF式以外の煙突の穴・集中換気システムの吸排気ダクトの屋外側出入口は、『シャッター閉』だったものが『目張り処理』に変更となりました。

②試験時の外部風速の測定手順等

試験時の外部風速が3m/s以下であることを確認することが明確化されました。

従来も風速3m/s以下で測定するよう記述がありましたが、これが明確化されています。

③試験前後の室内外圧力差の測定

測定終了後、再び室内外の平均圧力差を測定し、試験の前後で±1Pa以上の差がある場合は測定をやり直すことが明確化されました。

従来も圧力差±1Pa未満かを確認する記述がありましたが、これが明確化されています。

④気密測定の回数

圧力差を最小値から最大値まで段階的に変化させた時の通気量測定を1回とし、測定回数を3回とすることが明確化されました。

つまり気密測定を3回行い、C値はその平均値を計算する必要があります。

従来も3回以上測定するよう記述がありましたが、これが明確化されています。

⑤圧力差・通気量グラフ

圧力差・通気量グラフは、圧力差を横軸に、通気量を縦軸とするグラフに変更となりました。

従来は、横軸に通気量、縦軸に圧力差となっていました。

⑥決定係数の確認

圧力差・通気量グラフで、決定係数が0.98未満の場合は再測定が必要となります。

決定係数はデーターのばらつきを示す数値で、ばらつきが少ないほど1に近づきます。

従来は相関係数が0.95以上が望ましいという表記でした。

相関係数の二乗が決定係数となりますので、ばらつきの判定は従来よりも厳しくなっています。

もう1年以上経過しているにも関わらず、この話あまり聞こえてきません。

それだけ、気密測定自体が一般化していないという事なんでしょうか?

気密測定技能者の中にも、知らない方がいるのかも知れません・・・。

先日、技能者の方と話をする機会がありましたが、この手の情報を共有するしくみ作りが未だに為されていないと零していました。

それとも、この改定に対応できる機器およびソフトの開発ができるまでの移行期間ということなんでしょうか?

この改定を踏まえて、先日測定器メーカーの方と意見交換を行いました。

その時、見せて頂いたのが写真のデモ機でした。

えっ

本体がVP管で出来てる・・・。

接続部分がシリコンシーリングだったりして・・・。

まだ、試行錯誤の途中との事。

それにしても、従来の物よりも長いなぁーと思いました。

特徴的な外観から付けられた名称が『D51』。

そう、蒸気機関車の名機と同じです。

確かに、機関車に見える・・・。

持ち運びが面倒そうだな?

疑問をぶつけてみました。

分割する事が出来るそうです。

先端のアタッチメントを前後に付け替えることで、加圧・減圧の両方を測定できるようになっています。

加圧測定時の安定化のためには、この位の長さが必要なんだとか・・・。

送風機と本体という構成ではなく、送風機自体が本体になっていて、パソコンに接続するしくみです。

本体が無い分コンパクトだけど、ノートパソコン持っていかなければなりません。

でも、その分費用が大幅に安くなっています。

これなら、購入することが出来るというレベルになっています。

間もなく、発売になるとの事。

前向きに購入を検討したいと思います。

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ただひたすらに・・・

2019年04月19日 11時46分42秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

なんか中途半端な天気です。

練馬・板橋の空は曇天、たまに晴れ間は覗くけど・・・。

気温は、まあまあ高いんです。

でも、薄曇りの空はスッキリしません。

天気予報を見ると、しばらくの間は青い空が望めないかも?

『FPの家 S邸』

地味な作業が、ひたすら続きます。

床に配水配管が出ていない所がありました。

床下には、すでに配管してあったんです。

ようやく、床上に出してもらえました。

床パネル及び厚さ24mmの厚合板に穴を明け、そこに塩ビパイプを通します。

パイプ回りには10mm程度の隙間を明け、そこに発泡ウレタンを充填し固化したら平らに切削します。

写真は、この時の様子となります。

その上にアルミテープを丁寧に貼り付け、気密処理を行います。

その上に、CFシート下地の合板を敷き詰めれば完了です。

写真は、すぐ脇の配管を撮ったものとなります。

同様の処理を行っています。

給水配管も同様の処理をします。

太陽光発電用の配管がユニットバスの天井部分に出ていました。

CD管の回りって、気密が取りにくいんですよね。

念のため、もう一度行っておきました。

浴室回りって、基礎断熱が当たり前。

よって基礎を貫通する配管回りは、特に注意しなければなりません。

配水配管の回り。

給湯配管やリモコンケーブルの回り。

ガス配管の回り。

写真は、外側の様子です。

発泡ウレタンを充填し、基礎左官が塗れるようにしました。

内側からは、ホウ酸入りパテ剤(ボレイトフィラー)を充填済み。

高性能イソシアヌレートフォーム板を貼って、断熱施工を行います。

配管回りには穴が開いていますから、そこに発泡ウレタンを吹き付け、固まったら気密テープを貼ります。

丁寧に施工しないと、外気が入って来て大変なことに・・・。

前回の拙ブログに書かせて戴いた、外壁回りの配線野縁の写真です。

 

以前はウレタンパネルに穴を明け、コンセントボックスを埋めていました。

そして電線もパネルを貫通させ、通気胴縁のスペースを使って配線していました。

将来の事を考えると、色々と問題があるかも?

そこで、配線野縁の施工に切り替えました。

断遮・断熱層&防湿・気密層&防風層&防水層を兼ねるのが、タイベックシルバーを貼った『FPウレタン壁パネル』です。

穴を明ければ、色々な処理が必要になります。

防水処理

気密・防水処理

熱橋対策

色々な種類の専用部材を駆使して、対策を行います。

でも、こうした部材の経年劣化だって心配です。

穴を明けるという行為は、極力避けた方が良い筈。

この選択は、将来『良かったと思える選択』だと思います。

床の上は横野縁を設置して、配線スペース内の通気止めを行います。

配線スペース内で、気密・防湿ラインを貫通する部分を撮ってみました。

ここでも横野縁を設けて、通気が行われないようにしてあります。

配線回りには発泡ウレタンを充填。

アルミ気密テープによる気密処理を行います。

気密・防湿ライン以外の配線野縁にだって、線を通す為の穴が開いています。

こうした穴にも、発泡ウレタンを充填。

上・下それぞれから行いました。

兎に角、地味な作業ですよね。

でも、かなり手間が掛かります。

塞がってしまう部分なので、完成後は誰の目にも留まりません。

でも気密測定をすれば、隙間の小ささでわかるんです。

地味だけど重要な施工です。

ひたすら、黙々と続けてもらうしかありません。

まさに『ローマは一日にして成らず』。

作業を続けてくれる大工さんには、頭が下がる思いです。

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お試し施工

2019年04月07日 10時41分36秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

今日は日曜日の為、現場はお休みです。

朝一番、外構業者と待ち合わせをして弊社OB宅にて打ち合わせをしてきました。

道路側にブロック塀を設けずに、ネットフェンスを設置して、ご自分で緑の塀をつくりたいというご要望をお持ちのお宅でした。

でも植栽が道路に大きくはみ出てしまい、ネットフェンスが押し出される結果となっています。

フェンスの交換を依頼されました。

工事を行う前に植栽をどうにかしないとなりません。

地中の根っこが支柱に絡んでいるんだろうなぁー。

支柱の交換を行う際に、根っこに疵をつけてしまうと枯れてしまうかもしれません。

・・・。

職人とただ目を見つめ合う時間が続きました。

とりあえず作戦を立て、見積をお願いしてきました。

木を相手にするのって大変ですよね。

思ったようになりません。

自然って、そんなモノだと思います。


そう言えば最近、『FPの家 S邸』の事を書いていないことに気が付きました。

ちょっとだけ、書いてみたいと思います。

只今、防湿・気密シート施工の真っ最中

オレンジ色のポリエチレンシートを天井下地に貼っています。

気密・断熱境界が複雑な現場の為、いつもとは少し様子が違います。

でも大丈夫。

厚手のシートを使っているし、様々な専用部材を使っているからキチンとした施工が出来ています。

写真はロフトの天井下地に張った防湿・気密シートと柱の取合い部。

シート受け用の木材が柱上部に見えると思います。

今回はココに日本住環境の専用部材を試験的に使ってみたいと思います。

こんな部材を柱に被せます。

そして、シートと部材を気密テープで貼り付けます。

柱と部材も同様です。

あっと言う間に完了!

施工も確実に行えます。

でも・・・。

今回の場合は、問題があります。

実はこの柱、4面とも現しになるんです。

だからテープが見えるのはNG。

柱部分のテープ貼りは、石膏ボードの厚さが限度となります。

そこで石膏ボードと同じ厚さの合板を用意しました。

コレをシートに押し付けながら柱に当てます。

そして、合板に沿ってカッターを入れます。

4面全てのテープにカッターを入れ、剥がしてみました。

おっ!うまく出来てる・・・。

大成功です。

これなら石膏ボードを張れば見えません。

案外、簡単に出来ました。

床と柱の取合いに使う事が多い部材ですが、こうした使い方も悪くないと思います。

標準施工にしてもいいかも・・・。

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C値=0.3㎠/㎡でした。

2019年03月23日 19時12分06秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

朝から超バタバタした1日。

天気も良くなかったし、気温も低くてブルーな練馬・板橋でした。

『FPの家 T邸』

お引渡し前のお約束事を実施しました。

まずは空気環境測定。

こんな測定バッジを使って、空気中に漂う以下の5物質の濃度を測定します。

①ホルムアルデヒド

②トルエン

③エチルベンゼン

④キシレン

⑤スチレン

検査方法は、到って簡単なんです。

高さ1.2~1.5m位の脚立の上にバッジを取付け、部屋の真ん中に設置するだけ。

検査中は誰も入室しないように鍵を掛け、写真のような立入禁止札を貼ります。

24時間程度放置したら、バッジを専用の袋に入れて回収。

測定期間に送付すれば、1週間から10程度で測定結果が届きます。


そして今日はお施主様に足を運んで戴き、気密性能測定を行いました。

建物内の空気を強制的に排気して建物内空気を負圧にし、内外気圧差を調べる事で建物外皮の隙間の大きさを測定します。

穴の明いた当て板を、窓一面に貼ったビニールシートに貼り付けて、そこに大きな送風器を設置するんです。

凄いでしょ?

気密測定技能者が装置の設置をしている間に、私は様々な準備を行いました。

①天井に配置された全ての排気口に、養生テープを貼り付けて穴を塞ぎます。

②換気システムのコントローラーを最低にします。

③壁に配置された全ての自然給気口を閉じます。

④衛生設備等に水を流し、トラップに水を満たします。

⑤全ての開口部を締め切ります。

準備が完了したら、測定技能者に合図を送ります。

試験運転スタートです。

とたんに窓に貼ったガラスが内側に孕んできます。

孕んだビニールを手で触りながら喚起の声を上げるお施主様・・・。

いつも通りに、気密測定に関するレクチャーを受けて戴きます。

ほどなく、測定完了!

結果はどうでしょうか?

弊社では、ずーっと中間気密を測定していました。

でも、今では完成気密を測定しています。

前者の方が後者よりも若干数値が小さくなるんですよね。

中間測定時の気密性能であれば、経験的にある程度予測する事が可能です。

でも完成時の気密性能は、まだまだ経験不足です。

やってみないとわかりません。

C値が0.4㎠/㎡を上回ったらどうしよう・・・。

中間時のC値が0.3㎠/㎡であれば、完成時は0.4㎠/㎡位になるのかな?

勝手にそう考えているだけで、何の根拠もありません。

ここ数年の弊社のC値は、中間時であれば0.1~0.3㎠/㎡になっていました。

たぶん同じ位の性能は確保出来ていると思います。

さあ、結果報告です。

①相当隙間面積:36㎠

②隙間特性値:1.28

③50Pa時の確定風量:184㎥/h

ちなみに延べ床面積は115.98㎡、外皮面積は291.30㎡、建物気積は278.35㎥となっています。

①を延べ床面積で割れば、C値となります。

36÷115.98≒0.31。小数点第2位を四捨五入して、C値=0.3㎠/㎡

完成時気密としては、まあまあの成績だと思います。

隙間特性値=1.28もまあまあでしょ?

今後のデーター比較の為に、外皮平均C値(CA値)も書いておきます。

36÷291.30≒0.12。

50Pa時の換気回数(ACH)は、0.66回でした。

取り敢えずホッとしています。

お施主様にも喜んで戴けました。

良かった・・・。

お引渡し前のお約束事・・・。

残っているのは、換気システムの風量測定。

そして完成見学会です。

準備完了です。

明日10時から16時まで開催しています。

新書籍の販売も行います。

ご興味のある方は、是非お声掛けください。

ご希望の方には、端材も差し上げています。

カウンターや角材等、色々なサイズを用意しています。

ご家族・お友達とお誘いあわせの上、是非お越しください。

スタッフ一同、お待ちしています。

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隙間を無くす

2018年12月25日 16時06分04秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

練馬・板橋は今日も良い天気です。

『FPの家 T邸』

樹脂窓の取付がようやく終わりました。

どちらも防火サッシの為、ガラスには網が入っています。

外側はブラック色、そして内側はホワイト色になっています。

だから、中から見るとこんな感じです。

写真を良く見ると、サッシ右側に隙間が見えると思います。

実はコレ、わざとなんです。

いつもサッシと断熱パネルの木枠の間には、ちょうど10mmの隙間が空くようにしているんです。

そしてここに現場発泡ウレタンを充填します。

ウレタンガンのノズルって、結構太いんですよね。

測ってみると7mmほどあります。

だから隙間が10mm程度ないと、奥まで挿し込むことが出来ません。

ウレタンを充填する際には、ノズルを奥まで挿し込み、吹込みながら手前に引かなければなりません。

手前から吹いても奥には入らないからです。

そしてある程度の厚さを吹いたら、一旦作業を取り止めます。

目安は厚さ50mm程度です。

固まったら、その上にウレタンを吹きます。

先程の写真は2度目のウレタンが固まった時の様子を撮ってみました。

そして、はみ出した部分を平らに削ります。

表面を削られたウレタンは、削られていないウレタンに比べて経年劣化するそうです。

だから、最低2度吹きする必要があります。

そして平らに削った部分には、必ずアルミテープを隙間なく貼り付けます。

こうしておけば、ウレタンの切断面が空気に触れることが無くなる為、劣化を抑えることが出来るからです。

同時に、ウレタンの隙間から漏れる空気の量を抑えることが出来ます。

こうした施工を気密・防湿施工と云います。

写真では暗くてよくわからないかもしれません。

でもサッシと平らに削ったウレタン、そしてパネルの木部をアルミテープで貼り付け、隙間を塞いでいるんです。

そして、FPウレタン断熱パネルと躯体のジョイントにも同様の処理が施されています。

柱とウレタンパネル、梁とウレタンパネル。

梁と床合板の接合部にもアルミテープが貼られています。

梁と屋根タルキ、そして屋根タルキと遮断パネルの接合部にもアルミテープによる気密処理がみえるでしょうか?

床合板と壁パネルの入隅部分。

柱と床合板&壁パネル。

現場内のありとあらゆる接合部が、アルミテープで光っています。

梁の外側に明けられた金物用の穴にもウレタンが充填され、平らに削られています。

この上にアルミテープを貼るのも忘れてはいけません。

写真はウレタン床パネルと柱の取合い部に充填されたウレタンです。

ここも同様に、平らに削られ、アルミテープによる気密処理が行われます。

気密・防湿処理って非常に大切なんですよね。

でも、あまり知られていません。

昨今の高断熱ブームは良いんですが、断熱ばかりが重要視されている気がします。

次の図をご覧ください。

断熱・気密と結露の関係を示した図となります。

例えば低断熱で低気密の家の場合、室内と室外の温度差が少ない為表面結露&内部結露の心配は少ないんです。

でも、その分エネルギー消費は大きくなります。

ストーブを焚いても寒くて仕方ない、昔の家がコレに当たります。

これに断熱施工を行うと、低気密で高断熱の家になります。

コレ、最近良く耳にする高断熱住宅です。

断熱施工のお蔭で暖かくなり、エネルギー消費や表面結露が少なくなります。

でも、暖かくなった分内部結露の危険度が高くなるんです。

低断熱で高気密な家とは、最近のように断熱を強化していないコンクリート造の家を挿します。

意外なことにエネルギー消費は減るんです。

なぜなら隙間から逃げる熱が少なくなるから。

内部結露も減ります。

でも、表面結露は増えてしまいます。

そして計画換気が必要です。

最後が高断熱で高気密な家の場合です。

コレ、弊社のつくるFPの家が該当します。

表面結露・内部結露が減少し、エネルギー消費も減ります。

こちらも計画換気が必要です。

断熱性を高めることは大切ですが、気密性を高める事を忘れていると色々と不具合が出ちゃうんですよね・・・。

古い話になりますが、北海道で起こったナミダダケ事件の原因のひとつがコレらしいですよ。

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届きました。

2018年11月14日 06時50分29秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

今日はアセットフォーの定休日。

栃木で行われる、タイベックマスター講習に参加してきます。

結構長丁場なんですよね。

でも、色々な情報をGET出来ると思うので楽しみです。

そうそう、昨日の気密性能測定の報告書が届いていました。

その一部を公開したいと思います。

こちらが減圧法の結果となります。

50Pa時の漏気回数(ACH)は0.39回でした。

そして加圧法の結果です。

ACHは0.43回。

加減圧時のACHが0.6回以下がパッシブハウス基準ですから、気密性能だけであればクリア出来ていることになります。

この場合の換気回数とは、漏気による換気を示しています。

機械換気による換気回数を0.5回/hに設定していれば、内外差圧が50Paの時には0.43回/h+0.50回/h=0.93回/hの換気をしている事になっちゃうんですよね。

ほぼ1時間に1回の割合で、家中の空気が新鮮空気と入れ替わっていることになります。

最も内外差圧50Paって、暴風時(25m/secぐらいの強風が吹いている)の時くらいしかないそうです。

せいぜい10Paくらいですよね。

この時の換気回数は0.12回/hですから、合計しても0.62回位です。

それでも、過換気だと思います。

気密性能の低い家であれば、換気回数はもっと増えることになります。

熱交換換気システムで熱回収を行ったとしても、漏気による換気については熱回収は行えません。

省エネとは程遠いと思うんですよね。

気密測定を行う度に思います。

やっぱり、気密って重要ですよね。

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赤い測定器

2018年11月13日 18時23分48秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

今朝のブログで書かせて戴いた通りです。

『FPの家 Y邸』

本日、気密性能測定を行いました。

イラストは従来の測定装置の概要です。

でも、今回は別のタイプの装置を使ってみました。

今まで弊社では、工事途中で測定する『中間気密測定』を採用していました。

工事途中で測定することで、もし気密施工の不備があっても、その場で是正することが可能です。

でも長年の経験で、是正することなんてほぼ無いんですよね。

あっても、玄関ドア廻りの養生ダンボールを張り直す程度・・・。

だったら、完成気密に移行した方がいいのかなぁーと考えていました。

最近、FPの家では『経年C値』を測定しているんです。

ご入居前のC値が、経年でどの程度劣化しているのかを把握したいから。

そして、経年劣化するのはどの部位なのか?

その為にどんな対策を講じておけばいいのか?

それらを見極めたいと考えています。

でも、まだまだ測定実績が足りません。

弊社だって協力したいんです。

でも、条件がひとつだけあります。

完成C値が出ていないといけないんです。

工事途中で測定したC値と完成時に測定したC値には、若干の差異があります。

だから、中間C値しか分かっていない建物の経年C値を求めてもあまり意味がありません。

でも、弊社の場合は中間C値しか測定していません。

弊社の建物だって、経年劣化の具合を知りたいよなー。

現在行っている気密施工はベストなのかな?

結構、悩みました。

そして決めました。

ヨシ、中間気密測定から完成気密測定に変更しよう!

まずはFPの家 Y邸から始めることにしました。

本当は、両方測定したいんですよね。

でも、費用が嵩むしなぁー。

従来は中間時に気密測定技能者に機器を持って来て戴き、測定&報告書作成を依頼していました。

これを建物完成後に行うだけですから、この時点では費用が嵩むことはありません。

でも、中間時にも測定して貰おうとすれば倍の費用が掛かってしまいます。

機器をレンタルし、自分で測定する方法もあります。

以前に試したことがあるんですよね。

レンタルした機器を使って自分で測定してみました。

でも、こっちの方が遥かに高いんです。

かと云って、測定機器を所有することは出来ません。

あまりに高過ぎる・・・。

定期的に行うメンテナンス費用もバカにならないし・・・。

そんな時、知り合いが『変わった測定機器』の取扱いを始めたことが判りました。

イラストのような装置のようです。

話を聴いてみると、試しに測定をしてくれるとの事。

早速お願いをして、今日に至りました。

カタログを見ると、こんな構成になっています。

いつもの装置よりは、小さい感じです。

ここからは、実際の測定の様子です。

こんな感じです。

カタログの通りですね。

 早速、作業を開始してもらいました。

フレームを組み立て、赤い布を被せ、玄関ドア枠に取付けます。

中から見ると、こんな感じです。

そして、外から見るとこんな感じです。

凄い色、赤です。

ここに、送風機を取付けます。

正・逆両方の風を送ることが出来ます。

こちらも凄い色ですよね、黄色です。

設置すると、こんな感じになります。

コントローラーを接続し

温・湿度・気圧計も繋ぎます。

パソコンに繋いで、準備完了。

建物の隙間の大きさによって、送風機のアタッチメントを変えるようになっているそうです。

孔が大きいのが、隙間が大きい家用です。

そして小さいのが、隙間の小さい家用となります。

「真ん中のにしましょう。」

「様子を見て、交換すればいいですから。」

さあ、測定開始です。

ゼロ調整という機能があるんですね。

風の強い日は、気圧を補正してくれるそうです。

全自動ではないようですね。

いちいち、風量を変えながら測定値を入力していきます。

スイッチON!

「あれ?風量が出ない・・・。」

「ワンサイズ、小さい穴にしてみましょう。」

「出ない・・・。」

「隙間無いんですね・・・。」

10・20・30・40・50paの外気圧と建物内圧の差(差圧)と風量を測定し、入力しました。

今回は、減圧と加圧の両方を測ってみました。

それぞれの結果は以下の通り。

まずは減圧法の場合です。

建物内の気圧を下げる測定方法です。

①気積・・・220.22㎥

②延床面積・・・91.76㎡

③n値・・・1.37

④C値・・・0.2(0.19)㎠/㎡

⑤αA・・・18㎠

そして加圧法です。

こちらは、反対に建物内の気圧を上げる測定方法となります。

引違サッシやタテスベリ窓がある場合は、こちらの方が数値が悪くなるようですね。

①気積・・・220.22㎥

②延床面積・・・91.76㎡

③n値・・・1.22

④C値・・・0.2(0.18)㎠/㎡

⑤αA・・・17㎠

あれ、加圧法の方が数値が良くなっています。

引違サッシが無いからかな?

内側から気密テープを貼る納まりだから、加圧法の方が良い値が出るのかもしれませんね。

C値0.2㎠/㎡、まあまあの成績ですね。

ほっと息をついていたら、聞かれました。

「0.2㎠/㎡で、まあまあですか?

「ちょっと不本意ですが、床面積小さいし仕方ないかなと思っています。」

総隙間面積を床面積で割るC値は、面積の小さい家は不利なんですよね。

その点、外皮面積で割るCA値は結構近い数値がでるんです。

ちなみに今回の場合、外皮面積は271.19㎡ですから、外皮平均C値(CA値)は0.06㎠/㎡になります。

過去の物件のC値/CA値と比較してみましょう。

①K邸・・・0.17/0.07

②Y邸・・・0.19/0.07

③K邸・・・0.07/0.03

③が飛び抜けていますが、①②と今回の結果はほぼ同じになっています。

③は付加断熱や防音のための重ね貼りを行っている為、より隙間の無い家なんです。

だから、比較できません。

0.06ならば、問題ありません。

良かった・・・。

いつもの測定と違い、細かいデーターは後で送られてくるそうです。

ACHは、データーが届き次第確認してみるつもりです。

赤い気密測定器、結構気軽に測定出来ますね。

でも、値段が思ったよりも高い・・・。

もう少し、待ってみようかな・・・。

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予告です。

2018年11月13日 06時30分31秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

昨日の拙ブログでは換気システムによる排気風量の測定を書かせていただきました。

換気を行うことで発生するメリット・デメリットは色々あります。

メリットは簡単です。

新鮮空気と汚染空気を入れ替えることで、人体に対する悪影響を排除する。

外気導入を図ることで、室温調整・湿度調整を行える。

でもデメリットもあります。

例えば室内空気を排出する際に、熱エネルギーを無駄にしてしまう。

せっかく暖かくしてるのに、冷たい空気を採り入れることで室温を下げることになる訳です。

結局、暖め直す分の暖房エネルギーを損してしまう・・・。

換気にも色々あります。

例えば、窓開け換気。

風上の窓と風下の窓を開けることで、建物内に風を呼び込み新鮮空気を採り込みます。

これを風力換気と云います。

温度差による換気だってあります。

建物の低い位置と高い位置の窓を開け、高温空気を後者から排出し低温外気(新鮮空気)を前者から採り込みます。

これを重力換気と云いますが、空気の出入り口は窓に限ったことではありません。

風力換気も重力換気も、隙間を介して行われることがあるんです。

大きな意味で言えば、窓も隙間といえるでしょう。

自然給気口も隙間だし、エアコンのドレンホースだって隙間です。

そして、見えない隙間もあります。

床と壁の取合いや壁と天井の取合い、コンセントボックス内の配線廻り等々・・・。

さまざまな隙間から空気は出入りしています。

これらの隙間から出入りする空気を『漏気』と云いますが、漏気による熱エネルギーの損失ってバカにならないんですよね。

しかも、窓のように閉めることが出来ません。

24時間×365日、開けっ放しです。

C値という隙間の目安があります。

床面積1.0㎡当たりの家中の隙間面積(この場合、開いた状態の窓や自然給気口・エアコンのドレンホース等は除きます。)を示した値です。

例えば、家中の隙間の合計が100㎠ある床面積100㎡の家があったとします。

この場合のC値は100㎠/100㎡ですから、1.0㎠/㎡になります。

高気密と云うと、一般的にはC値2.0㎠/㎡以下を指すようですね。

そしてFPの家であれば、ほぼC値0.5㎠/㎡以下になります。

ちなみに弊社の建物であれば、概ねC値0.3㎠/㎡以下になっています。

前者と後者の家を比較すると、電気代にどの位の差が出ると思いますか?

もちろん、断熱性能および室温等は同じとした場合の比較です。

計算根拠は割愛しますが、その差は約2万円以上/年になるそうです。

風が強い地域であれば、その差はもっと大きくなるとか・・・。

隙間が多い家では、せっかくの換気システムも機能しないんですよね。

ストローに例えるとわかりやすいと思います。

ジュースの入ったコップにストローを挿して飲みます。

この時、穴だらけのストローを使ったらどうでしょうか?

ジュースを飲む事ができるでしょうか?

出来ないと思います。

いくら吸っても、空気が入ってしまいジュースは口の中に入って来ません。

隙間の多い家も同じです。

換気システムで汚染空気を排出しても、外気は自然給気口ではなく隙間から入ってきます。

隙間から入ってくる空気にはフィルターは付いていませんから、埃や花粉も混じっています。

冷たい空気が、室内空気で暖められた繊維系断熱材に触れれば内部結露を引き起こすこともあります。

そもそも繊維系断熱材は、断熱材内部の動かない空気が保温効果を持っています。

この中を外気が通過すれば、保温効果は期待できません・・・。

隙間からの漏気って、凄く問題が多いんです。

だからこそ、隙間の大きさを把握する必要があります。

そして、隙間を小さくしなければなりません。

隙間を小さくする事を気密化といいます。

そして隙間の大きさを把握するためには、気密性能測定(C値測定)をする必要があります。

『FPの家 Y邸』

本日、気密性能測定を行います。

中間気密です。

新しいタイプの測定方法を試したいと思います。

その様子は、次回ご報告します。

お楽しみに・・・。

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気密性能測定を行いました。

2018年08月19日 18時38分50秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

弊社が全ての新築建物でお客様に提示しているモノがあります。

①Q値・UA値やμ値・η値の計算結果

②24H換気システムの風量測定結果

③気密測定結果

④許容応力度計算による構造安全性・耐震等級

⑤バッジテストによるTVOC濃度の測定結果

⑥工事中の現場写真

上記の他にも、一次エネルギー消費量など色々あります。

専門業者に委託する場合もあれば、自社にて行う場合もあります。

「大変だね。」なんて言われる事もありますが、慣れてしまえばたいした事ありません。

とにかくルーティン化する。

イベント化する。

コレが一番だと思います。

そして、やってみると色々な事が判ります。

問題点や改善点が見えてくる訳です。

やらない手はないですよね。

今日は『FPの家 K邸』にて、中間気密測定を行いました。

もちろん、お施主様と一緒です。

どの位の隙間があるのか、ドキドキしながら結果を待ちました。

その様子をご覧ください。

測定装置を設置する前の様子をカシャ!

引違窓の左側障子は開けられ、そこには気密シートが張られました。

ここに測定器を据え付けます。

いよいよ、測定開始です。

全ての窓を閉めた状態で、送風機を回します。

家の中の空気は外に排出され、室内の空気が薄くなり気圧が下がります。

外と繋がった穴が送風機だけしか無ければ、そのうち排出されなくなります。

でも小さい隙間が存在すれば、少しずつ出続けることになる訳です。

この時の内外気圧差を測り、隙間の大きさを測るのが気密性能測定です。

暗くてわかりにくいと思います。

負圧になった状態だと窓に張った気密シートが内側に孕んできます。

測定前にはダラーンと弛んでいたシートが、測定を始めるとパンパンに張るんです。

外気よりも内気の方が気圧が低いために起きる現象です。

この圧力が外皮全体に掛かっている事を説明し、参加者に触ってもらい、実感してもらいます。

この時の写真を写しました。

5つのレンジの通気量測定し、測定完了です。

相当隙間面積αA=31㎠

隙間特性値n=1.36

延べ床面積=161.26㎡

実質床面積=175.33㎡

隙間相当面積C=0.17㎠/㎡

という結果となりました。

ほっ・・・、ひと安心です。

最近は、床面積ではなく外皮面積で割った値『CA値』を採用する事もあるようです。

床面積が大きくても外皮面積が小さい建物もありますし、その逆もあります。

確かに、CA値の方が目安になるような気もします。

C値は相当隙間面積を床面積で割って算出しますが、CA値は外皮面積で割ります。

 試しに計算してみましょう。

 外皮合計面積は421.46㎡ですから、相当隙間面積31㎠の場合のCA値は0.07㎠/㎡となります。

前回測定したFPの家Y邸のC値は0.19㎠/㎡、CA値は0.07㎠/㎡でした。

CA値が全く同じ値になるとは・・・。

どちらの家も同じ要領で気密施工を行っています。

施工する大工も同じです。

やっぱりCA値の方が、参考になるのかも知れませんね。

隙間特性値(n値)も1.36、ヨシヨシ良い感じです。

隙間特性値とは、1~2の値で表示され1に近いと細かい隙間が存在していることを表します。

2に近ければ大きな隙間が存在していることになりますので、施工不良の可能性がある訳です。

弊社ではは1.5程度を目安にしています。

50Pa時の換気回数(ACH)はどうでしょうか?

50Pa時の確定風量は150㎥/hでした。

当該建物の気積は418.8㎥ですから、換気回数は0.35回/hに当たります。

ちなみにパッシブハウス基準は0.6回/h以下です。

ヨシヨシ、この基準もクリアしてるぞ。

 

気密測定技能者のレクチャーと、測定結果を聞いてお施主様もご納得のご様子です。

これにて、気密性能測定完了です。

お疲れさまでした。

良い結果が出て良かった・・・。


そうそう、当該建物ではL社の新しい玄関ドアを2箇所採用しています。

弊社では初めて使う製品です。

気密に配慮した製品と聞いています。

ドア自体の気密性能を調べてみようと思い、ドア全体を気密シートで覆って測定をしてみました。

こんな感じです。

この状態で測定したデーターと、先程のデーターを比較すればドア自体の隙間が判る筈ですよね。

お施主様がいらっしゃる前の時間を使って測定しました。

その結果は次の通りです。

相当隙間面積αA=33㎠

隙間特性値n=1.48

延べ床面積=161.26㎡

実質床面積=175.33㎡

隙間相当面積C=0.18㎠/㎡

あれれ???

この時は、まだドアの目張りを外した状態の測定値は判っていませんでした。

まさか、目張りをした時の方が隙間が大きくなっているなんて・・・。

でも、既に目張りは外しています。

いまさら、目張りをしなおして再測定も出来ません。

残念!

目論見は失敗に終わりました。

後でわかった事ですが、ドアに貼られた養生用ダンボールの影響で敷居に隙間があったようですね。

これが原因かも知れません。

この状態であればね隙間特性値が大きくなっていることも理解できます。

隙間の巾は概ね20cm、巾は最大で3mm程度位でしょうか。

三角形ですから、面積は3.0㎠となります。

ドアのサイズは0.9m×2.3mで2.07㎡ですから、ドア自体のC値は1.44㎠/㎡となります。

ちなみに前回測定した玄関ドアのC値は1.93㎠/㎡でした。

確かに新製品の方が気密性能は高いようですね。

ちなみに気密等級A-4の場合10Pa時の隙間面積は2㎠/㎡以下となっていますが、当然この基準もクリアしています。

でも、少し消化不良な感じです。

次の機会にはしっかりと確認をして、再度挑戦したいと思います。

 

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天井裏に登ってみました。

2018年06月24日 13時34分17秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

今日の練馬・板橋は雨。

日曜日だから問題ないんですけど・・・。

早く梅雨明けないかなぁー。

『FPの家 Y邸』

天井裏に登ってみました。

高さは高い所で1.0mほどでしょうか。

頭をぶつけないように注意が必要です。

このお宅、天井断熱になっています。

だから、天井ボードの上に貼られた防湿・気密シートが断熱境界&防湿・気密ラインとなります。

天井野縁の間のオレンジ色のシートが、厚さ0.2mmの防湿・気密シートです。

ここを貫通する電線やダクト廻りの処理は重要なんです。

と言うことで、処理の様子をご紹介します。

壁の中の電線(コンセント用)を下から撮ってみました。

気密層を貫通する為、テープ及び発泡ウレタンによる気密が施されています。

天井裏は、こうなっています。

換気ダクトです。

上から覗くとこんな感じ。

照明器具用の配線です。

下地の野縁と配線をテープ処理

さらにウレタンを吹きつけます。

直付タイプの照明であれば、これで完了です。

でも、器具には直付タイプや簡易施工タイプ、ダウンライトなど様々あります。

照明器具はいずれ更新します。

だから、将来ご自分で交換をしたいという方には簡易施工型がお勧めです。

でもその為には、天井に引っ掛けシーリングを取付けておく必要があります。

「引っ掛けシーリ...」の画像検索結果

これを取付けておけば、ご自分で簡単に器具交換が行える訳です。

直付の器具であれば、交換の度に電気工事士の有資格者に依頼するしかありません。

ダウンライトや壁付ブラケットも、これと同様です。


でも、引っ掛けシーリングは取付時に線を天井内に戻す必要があるので、気密施工が難しいんですよね。

配線時に天井裏でテープやウレタンによる処理を行っても、取付時に一旦それを取らなくてはなりません。

ご入居前であれば断熱材を吹き込む前に、こうした施工を行うことが可能です。

でも吹込み後の天井裏は断熱材でいっぱいです。

以前に施工した現場の写真です。

こんな状況で、気密処理なんて出来る訳ありません。

ご入居後に引っ掛けシーリングの形状を変えるのも大変です。

照明器具によっては、引っ掛けシーリングを交換しなければならない場合もあるんです。

天井裏に潜り、線廻りのウレタン&テープを取り、線を延ばし、シーリングを取り換えた後に再度気密処理を行います。

これを深さ40cmの断熱材の中で行わなければならない訳です。

当然足元も見えません。

梁や野縁を踏み外せば、天井板を踏み抜いてしまいます。

線廻りの断熱材をどかすのも、至難の業なんです。

直付照明であれば長めに切った配線を丸め、照明器具内に納めることが可能です。

こんな苦労は必要ありません。

実に悩ましい。

直付が良いのか?簡易取付型が良いのか?

要は線の抜き差しが可能で、かつ気密性の確保が出来ればいいんですよね。

こんな部材を使ってみました。

 これに線を通し、野縁にステップルで留め付けます。

部材廻りのテープ処理を行い

線の廻りに吹かないようにウレタン処理をします。

この場合のウレタン処理は、テープおよび部材が剥がれない為の接着材のようなものとお考えください。

部材が線に絡まり、ある程度の気密を確保してくれます。

もっと良い方法があるかもしれません。

引き続き探してみたいと思います。

ついでにタルキ下端に貼られたシートを撮ってみました。

これは、吹込んだセルロースファイバーがタルキ間から零れないように堰板代わりに貼っています。

そして、タルキ間を覗いてみました。

上が野地合板、下が堰板代わりのシートです。

木枠と通気層が見えると思います。

軒先から2mくらいの間に入れられた遮断パネルです。

天井のスペースが小さい部分は、十分な厚さのセルロースファイバーを吹き込むことが出来ません。

そのため、硬質ウレタンフォームパネルを堰板の代わりに使用しているんです。

天井板を境界に、室内側と室外側の環境は大きく異なります。

今日も天井裏はムシムシしていました。

僅かの間、上がっていただけで汗まみれです。

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隙間を通して漏れる空気

2018年06月18日 08時00分00秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

昨日の気密測定では、玄関ドアの隙間を確認することが出来ました。

以前から、「玄関ドアってヤバイな。」と感じていたんですよね。

だって敷居からスースーと冷たい風が入ってくること、よくあります。

玄関ドアは、バリアフリーを実現するために非常に敷居が小さくなっています。

わずかな部分に取付けられたパッキンにドアを押し当てて、気密性を担保する仕組みです。

イラストの赤丸部分です。

ゴムパッキンが劣化して固くなる、切れる。

ドアの建付けが狂い、ドア下端が外側に反る。

などの不具合が出れば、すぐに気密性は確保されなくなります。

イラストではドアが破線で描かれていますが、これを見ているだけで「大丈夫かな?」と感じてしまうのは私だけでしょうか。

実際に、気密測定時の室内負圧状態では敷居付近からの風を感じます。

「でも、それって負圧状態だからでしょ?」

そうなんです。

送風機のスイッチを切れば、隙間風は無くなります。

でも、換気システム稼働時は室内負圧状態なんです。

「気密測定時ほど、負圧になっていないよね?」

そうですね。

自然給気口から常時新鮮空気も入っていますし。

でも、キッチンのレンジフードを回せば事態は急変します。

例えば弊社が採用しているレンジフードの場合、

強運転モード・・・420㎥/h

中運転モード・・・300㎥/h

弱運転モード・・・220㎥/h

常時運転モード・・・130㎥/h

となっています。

もちろん同時給排タイプですから、稼働時は給気が行われます。

でも給気風量を測ってみると、半分位しかありません。

強運転であれば、210㎥/hもの風量です。

これって、気密測定時と変わらないですよね。

だから、キッチンで調理をしていると玄関が寒くなります。

弊社では、玄関天井に吸い込み口を設けています。

これは靴の臭いを排気すると共に、居室の暖かい空気を廊下に引き込みたいからです。

でも玄関ドアの下側から冷たい空気が入っていたら、意味ありません。

これって問題ですよね。

今までは、玄関ドアのデザインを気にしていました。

最近は、防犯性や断熱性も気にしています。

気密性だって気にした方が良いと思いませんか

でも、玄関ドアの気密性って話題に上がらないんですよね。

鍵廻りの隙間も大きいと思います。

これ、経験からくる確信です。

特にカードキーや電気錠がヤバイ!

今後は、玄関ドアの気密性に関する勉強&調査も進めたいと思います。

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隙間の大きさを測定しました。

2018年06月17日 14時53分40秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

梅雨の中休み。

でも日曜日で現場は動いていません。

なんだか複雑な心境です。

この時期はいつも、空模様に一喜一憂・・・。

どうにかなりませんかね。

『FPの家 Y邸』

お施主様立ち会いの元、気密性能測定を行いました。

気密測定とは住まいの隙間の大きさを測ること。

専用の機器を使って、給排気口や窓などを閉じた状態で建物内の気圧を上げたり下げたりします。

今回は送風機を窓に設置し、建物内の空気を外に排出することで気圧を下げる『減圧法』。

反対に外気を採り込むことで気圧を上げるものを『加圧法』と言います。

でも、弊社では採用していません。

第3種換気を行うケースが多い弊社の場合は、建物内が負圧(外気よりも気圧が低い状態)になります。

つまり、減圧法の方が実際に近い結果になる訳です。

これが採用しない理由です。

建物内の気圧を下げると、建物外皮(屋根・外壁・窓・床)に圧力が掛かります。

この時、外皮に隙間があれば空気はそこから侵入します。

排出する空気と侵入する空気の量を測定器を用いて測り、その差から全ての隙間の合計面積を算出します。

恥ずかしながら、詳しい原理は判りません・・・。

また内外気圧差(差圧)により、侵入する空気の量も異なります。

そのために、いくつかのレンジで測定する必要があります。

えっ!

気密の必要性ですか?

話すと長くなるので、割愛させていただきます。

ご興味のある方は、以下のページをご覧ください。

https://blog.goo.ne.jp/assetfor/e/81193dec85467ea4d41500471b8a9823

過去に書いた拙ブログです・・・。

メリット・デメリットはもっと色々あります。

まずは、わかりやすいところから・・・。


では、測定の様子をご報告しましょう。

13時30分がお施主様との待ち合わせ時間でした。

気密測定技能者のK氏、12時30分には来ていたようですね。

私が13時前に到着した時には、ほぼ設置が完了していました。

造作出窓に設置した送風機。

地板がちょうど良かったそうです。

そして、測定器。

買うと、かなりの金額です。

欲しいんですが、買えません。

準備が完了したので、試運転を行いました。

試しに玄関ドアに目張りをして測定です。

やってみて、びっくりしました。

ドアを閉めているのに、目張りした気密シートがパンパンに膨れています。

ドアの隙間が無ければ、シートはダラーッと垂れ下がったままの筈ですよね。

思った以上に隙間が大きいようです。

お施主様がお見えになったので、いよいよ本番です。

いつも通りに、気密測定の進め方や気密性能の必要性を説明するK氏。

送風機を設置した窓は開いた状態になっています。

そこに気密シートを張り、穴を明けて送風機を取付けています。

だから送風機を稼働させ、気圧が下がるとシートは内側に膨らみ、パンパンになります。

パンパンになった状態を、指で弾き確認するお施主様。

そして窓を少し開くと、とたんにシートはダラーンとなります。

隙間から外気が入れば、内外気圧差は無くなりますから。

この要領で建物の隙間の大きさを測るんです。

へぇーっ

ここ、一番の見どころです。

その後、風量を上げて5つのレンジで差圧を測って完了しました。

総相当隙間面積αA=20㎠

隙間特性値n=1.33

通気率a=5.5

9.8Pa時の通気量Q9.8=28.5㎥/h

気密性能を示す値に『C値』があります。

これは総隙間面積を実質床面積で割った値です。

今回の測定結果であれば

床面積=100.68㎡

ですから

C値=0.19㎠/㎡(小数点第2位を四捨五入しますから、0.2㎠/㎡)となります。

最近は、床面積ではなく外皮面積で割った値『CA値』を採用する事例も出てきました。

床面積が大きくても外皮面積が小さい建物もありますし、その逆もあります。

CA値の方が目安になるような気もします。

試しに計算してみましょう。

外皮面積の合計=267.36㎡ですから

CA値=0.07㎠/㎡となります。

でもこの値、良いの?

悪いの?

よくわかりません。

試しに『FPの家 K邸』の気密性能と比較してみましょう。

もの凄く気密性能の高い家でした。

総相当隙間面積αA=12㎠

床面積合計=174.44㎡

よって、C値=0.07㎠/㎡

外皮面積合計=375.62㎡

CA値=0.03㎠/㎡

ちなみに隙間特性値n=1.12でした。

うーん、やっぱりピンと来ない・・・。

そうそう、玄関ドアを目張りした時の各値は以下の通りでした。

総相当隙間面積αA=16㎠

隙間特性値n=1.24

通気率a=3.8

9.8Pa時の通気量Q9.8=23.8㎥/h

C値=0.15㎠/㎡

C値的には大差ありません。

でも、玄関ドア1つで隙間面積が4㎠も変わるって凄いですよね。

ちなみに気密等級A-4の場合、10Pa時の隙間面積は2㎠/㎡以下となっています。

ドアのサイズは

W0.924×H2.33=2.15㎡

これに2㎠/㎡を掛けると4.3㎡。

取り敢えず、クリアはしているようです。

最近の窓は気密性能が良くなっていると聞いています。

でも、玄関ドアは相変わらずです。

もっと気密性能の高いドアが増えるといいのに・・・。

最後に隙間特性値nの話です。

この値は隙間の特性を示しています。

1.0~2.0の間の数値になりますが、値が小さい程それぞれの隙間が小さいことを示します。

総隙間面積が20㎠の場合、例えば0.2㎠の穴が100個かも知れないし0.1㎠の穴が200個かもしれません。

同じ総隙間面積であっても、前者よりも後者の方がより気密を高めるメリットが多くなります。

目安としては1.5より小さくする事。

n値=1.38ですから、問題なしです。

そうそう、50Pa時の確定流量は93㎥/hでした。

建物の気積は236.91㎥ですから

ACH(50Pa時の隙間による換気回数)は0.4回/hとなります。

パッシブハウス基準クリアです。

良かった・・・。

胸を張って『高気密住宅』と言えます。

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