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DAZN観戦 2023年J2リーグ第1節 いわきFCvs藤枝MYFC

2023-02-21 16:01:12 | サッカー視聴記(2023年J2)

<いわきスタメン>

<藤枝スタメン>

いきなり昇格組同士の戦いが組まれる、裏で仕組まれたかのような巡り合わせとなった開幕戦。
それ故に、「前年貫いたサッカーを上位カテゴリでも……」といった意気込みは見事に肩透かしを喰らう事となり。

いわきの本拠地・いわきグリーンフィールドは前年に改修工事を終えたものの、未だJ2ライセンスには足りない集客力。
新スタジアムの計画を立てた事で何とか認められてJ2昇格、この度開催となりました。

予想通りにロングボール中心の入りを敢行するいわき。
それに対し藤枝も怯む事無く応戦し、かつセカンドボールへの対応の素晴らしさを見せ付け。
仮に拾われてもゲーゲンプレスを果敢に行い、いわきにサッカーをさせず。
得意分野であるフィジカル中心の戦いも、多くの競り合い・チャージを経て逆にいわきの選手が痛むシーンが続発する等、その船出は思わぬ事態となりました。

そんな訳で、いわきの決定機は藤枝のビルドアップのミスが主要因となり。
前半6分にパスミスを拾った鏑木、そのままスルーパスを送り、受けた谷村がエリア内を突いてシュート。
しかしゴール右へと外れてしまい、電光石火の先制点はならず。
15分には自陣でのパスカットから素早く前へ運ぶ得意手による攻撃、縦パスを受けた有田がディフェンスに入った杉田をショルダーチャージで跳ね飛ばした末にスルーパス、という具合に徐々にらしさを発揮せんとします。

藤枝も立ち上がりは得意分野のビルドアップがままならなかったものの、11分に自陣左サイドからのフリーキックで、キッカーの鈴木が直に逆サイド裏へロングパス。
これをフリーになっていた小笠原がダイレクトで前へ送り、受けた久保により右奥を突いたのち、三角形(久保・横山・小笠原)を形成して長いパスワーク。
そして小笠原→横山フリックでエリア内を突き、走り込んだ久保がシュート。(GK高木和キャッチ)
持ち味を発揮してのフィニッシュと同時に、いわきの守備が幅を使う攻撃に弱いというのを見破った感があり。
その後も度々鈴木から対角線のロングパスが送られ、そのボールをフリーで受けるシーンが見られました。

そうした立ち回りでいわきのプレッシングの意識を削いだのちは、お馴染みの3バックの変形+GKによる最終ラインからのビルドアップを貫く藤枝。
2センターバック+GKに対していわきの2トップも思うようにプレッシャーを掛けられず、また開いた左右のCBに対してもサイドハーフがいくかどうか迷いを見せ。
そしてウイングバック+シャドー(ないしはオーバーラップしたCB)により、いわきはサイドバック1人のみになるという、サイドでの数的優位を簡単に作り上げる藤枝。

攻めの土台が出来上がり、後は蜂の巣のようにシュートを浴びせるだけでしたが、ビルドアップのミスはその後も散見され。
23分にはパスのズレを直接山下がスルーパスを送ってカウンターに持ち込むいわき、ドリブルで運んだ有田からのパスを受けた鏑木がエリア内で好機を迎えましたが、切り返すもシュートコースは見つからずに撃てず。
続く24分には再びGK上田の縦パスを宮本がカットし、パスを受けた有田がエリア内からシュートしましたがGK上田のセーブに阻まれます。

危ないシーンも何とか凌いだ藤枝、30分を過ぎてそろそろ先制点が欲しい時間に。
32分には右サイドでの前進から一旦GKまで戻し、いわきのプレッシングを誘ったのち上田が左へロングフィード、上がっていた杉田に渡り好機に。
そして中央を経由して渡邉からエリア内右へラストパス、受けた久保が斜め45度からシュートするも惜しくも左へと外れ。
崩しの意図が明白な長いパスにより、決壊寸前にまで追い込まれるいわきディフェンス。

そして35分、一旦攻撃が途切れるもすかさずゲーゲンプレス、(有田に対する)反則気味のチャージで杉田が奪い回収する藤枝。
再び最終ラインから作り直しとなり、川島が左サイドへグラウンダーで速く長いパスを送って崩し。
榎本のエリア内へのパスはズレ、クリアボールを狙った杉田のミドルシュートも当たり損ねますが、そのボールが右サイド奥へと転がり久保が拾って尚も継続。
そして久保がクロスを入れると、突いたニアサイドに渡邉が跳び込んでヘッドで合わせる、今度は正確無比な流れでゴールネットを揺らします。
手数を掛けた成果である先制点を挙げた藤枝。

反撃したいいわきですが、持ち味の縦に速い攻撃も、藤枝の集中を切らさない対応の前に不発となり。
そして藤枝の組織的な崩しを浴びるという具合に、どうしても攻撃が途切れた際の反動が大きくなるのがいわきの攻撃パターンの功罪でしょうか。

そして1点目から間髪入れずの37分、再びGK上田も加わっての最終ラインでの繋ぎから、杉田が最終ラインに降りる事でボランチ・宮本を引き出し。
そうしたうえでGK上田が先程と同様に左へフィードを送ると、榎本がフリーで受けてドリブルで持ち込み。
こうなると後は仕上げるだけで、榎本が左サイド奥からマイナスのカットイン、中央を伺うと見せかけてヒールパスで託したボールを横山がダイレクトでシュート。
意図的な崩しをゴラッソで締める、華麗な追加点となりました。

いわきも只では終わらず、再開後の39分に左サイドから遠藤縦パス→谷村スルーパスと素早く運び、走り込んだ有田がヒールでポストプレイ。
鏑木には通らずも、クリアボールを拾った石田が果敢にミドルシュートを放つと、ボールはゴールバーを直撃。
惜しいシーンを作ると、40分にはまたもGK上田のパスミスを拾ってのショートカウンター、今度はエリア内を突いたのは加藤。
しかし追いすがる川島を振り切れず、シュートはブロックに遭い決められずと、流れを変える1点目が奪えません。

すると終了間際の45分、再度GK上田のロングフィードから好機を作る藤枝。
右サイドを突いたこのフィードを久保がダイレクトでスルーパス、走り込んだ小笠原のマイナスのクロスを合わせたのは大曽根。
シュートはブロックされるもさらに繋ぎ、新井のミドルシュートが放たれるもこれもブロック。
しかしエリア内右へこぼれた所を久保が出足良く繋ぎ、最後は渡邉が押し込んでネットを揺らし。
波状攻撃を実らせ、リードを3点へと広げました。

そのまま前半は終了。
そしてハーフタイム、「3点取られても4点取れば良い」というスタジアムDJ氏の甲高いアナウンスと共に、3枚替えを敢行するいわきベンチ。
有田・加藤・鏑木→近藤・江川・永井へと交代。
江川が左SBへと入った事で、石田が右SBへ・嵯峨が右SHへシフトと、コンバートも交えて巻き直しを図りました。

決定機は何度も作っていた前半だけに、まずは1点を取って雰囲気を変えたい状況のいわき。
江川が左SBに入った事で、彼による飛距離のあるスローインも交えながら押し込む、パワーサッカーらしい振る舞いでペースを取り戻します。

そうして獲った後半3分の左コーナーキック、キッカー山下のクロスをニアサイドで江川がヘディングシュート、さらに中央で永井がコースを変えたものの惜しくもゴール上へと外れ。
「また決定機逸か……」といういわきサポーターの嘆きも聞こえてきそうな展開でしたが、続く4分でした。
左サイドで拾った永井がスルーパス、走り込んだ近藤がさらにスルーパスと素早くエリア内へ運び、走り込んだ谷村がグラウンダーでクロス。
そしてニアサイドで嵯峨が合わせると、フリックのようなシュートながらもGKの右を抜いてゴールへと転がり、とうとうこじ開けたいわき。
待望の1点目が齎されました。

まだ判らないという雰囲気を生み出したものの、その後も藤枝の攻撃は衰える事は無く。
8分には久保がカットインでエリア内右からシュート(遠藤がブロック)、10分にはCKからの二次攻撃で、エリア内左から新井がシュート(ブロック→GK高木和キャッチ)とあくまで4点目を狙いにいきます。
SBの対応に難儀していたいわき、その一角を江川に代えたものの、本職はCBよろしくシャドーをチェックして大外が空くシーンを作る(11分)など藤枝の跳梁を中々止められず。
ゴール前で必死の凌ぎを強いられるのは明白で、12分の藤枝の攻撃は鈴木ロングパス→渡邉落としにより中央からで、横山のエリア内右へのスルーパスに久保が走り込む絶好機。
そして速く低いクロスを選択した久保、大曽根が跳び込むも僅かに合わず、悔しがる大曽根を尻目に尚も渡邉折り返し→小笠原収めてシュート(ブロック)と何度もエリア内を右往左往する攻撃を浴びます。

しかしそれを凌いだいわき、15分には嵯峨のラフなロングパスで一気に運ぶと、左サイドでの空中戦を制して永井が左ポケット奥からクロス。
この低いボールを谷村が合わせ、GK上田が弾いたものの勢いが勝り、ゴールへと吸い込まれます。
これで1点差に迫ったいわき、2点のシュートはいずれも泥臭い軌道という執念じみたものとなりました。

次のゴールが嫌でも待ち遠しい展開となり、決定機を得たのはいわきで19分。
山下のラフなロングパスを近藤がフリック、これでエリア内を突くといういかにもいわきらしい攻撃で、走り込んだ谷村が横パス。
そして嵯峨が中央からシュートを放つもGK上田のセーブに阻まれ、尚もこぼれたボールを再度嵯峨がシュート、しかしこれも上田が足でセーブ。
惜しくも同点ならずも、観衆の期待を一層高めるシーンとなります。

劣勢感が滲み出てきた藤枝は、上記の危機の直前(19分)に最初の交代。(大曽根→水野、杉田がシャドーへシフト)
21分にも動き、小笠原→山田へと交代。
その直後にエアバトルで杉田が江川と交錯し、頭部にチャージを受ける事態に。
脳震盪が危ぶまれつつも、ピッチ外に出たのち復帰します。
そして24分にいわきのような素早い攻撃で決定機、自陣でカットした新井からスルーパス、受けた渡邉が持ち運んでエリア内左からシュート。
しかし家泉のブロックを掠めたボールは左ポストを直撃と、こちらもモノに出来ず。

決定機の交錯に白熱の様相となって来ましたが、25分に藤枝は先程痛んだ杉田が再び倒れ込み、今度は脳へのダメージを隠せずという様相に。
たまらず交代策を採り、岩渕が投入されます。(脳震盪による交代)

いわきベンチは31分に動き、石田→宮崎へと交代。
これにより再び嵯峨が右SBへと移ります。

右SHに入った宮崎、藤枝の左サイドアタックをワイドで対峙する役割が印象的でした。
この辺りは流石J1・J2のクラブに所属していた選手といった感じで、散々引っ掻き回されてきたいわきの守備ブロックも安定感が齎されます。
しかし逆の左サイドでは、相変わらず江川が誰に付くのか曖昧な部分が目立ち。(39分には水野に釣り出されてワイドが空いて前進を許す)

宮崎投入以降、フィニッシュシーンは皆無となった藤枝。
その隙に同点にせんと攻め上がるいわき、江川のロングスローの機会も膨らんで着実にダメージを与えていき。
37分には浮き球を収めた近藤がドリブルで運んでスルーパス、最終ラインの背後で受けた谷村がエリア内中央からシュートとまたも決定機を迎えましたが、GK上田がまたも足でセーブ。
最小リードを守る展開を余儀なくされ迎えた終盤、41分に最後の交代を敢行した藤枝。
横山→金浦へ代えると共に、新井・水野・金浦の3ボランチといった布陣を採ります。
攻撃を切り続けるも、反撃は久保を上げての右サイドへのロングパスぐらいしかやる事が無くなり、防戦一方となったアディショナルタイム。

それでも時間が押し迫った事で、いわきも単調な放り込みの色が強くなり。
跳ね返し役を務めた山田がGK上田との交錯で痛む場面もありましたが、6分間のATを何とかやり過ごした藤枝。
試合終了の時を迎え、見事にJ2初戦を白星で飾りました。

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DAZN観戦 2023年J1リーグ第1節 セレッソ大阪vsアルビレックス新潟

2023-02-20 16:01:10 | サッカー視聴記(2023年J1)

<両軍スタメン>

今年もやってきた開幕戦。
しかし前日、フライデーナイトゲームとしてマリノスvs川崎が先んじて開催されたとあり、高揚感は既に体験済み(各サポーターを除く)といった所でしょうか。

セレッソは前年も上位をキープ(5位)と、一昔前の「優勝争い→J2降格」というサイクルからは完全に脱した感があり。
それでも危機的要因は常に付きまとうものであり、一昨年シーズン途中に敢行した小菊昭雄監督就任は、土台の部分つまりユースを揺るがす事象となり得。
トップチームが安定感を保つ傍ら、小菊氏の居なくなったユースチームは前年プレミアリーグから降格という一敗地に塗れる事となりました。
今季は開幕直前に、香川が海外から復帰というビッグニュースが舞い込んできたものの、一歩間違えれば頭でっかちの状況に陥りかねないシーズン。
開幕戦の相手は、前年J2優勝を果たして昇格してきた新潟。

正GKキムジンヒョンが離脱中とあり、傍らから見ると最後尾からの組み立てという面で若干不安を覚えるセレッソ。
この日GKに入った清水、立ち上がりこそフィードが直接タッチを割るミスとなるも、続く前半2分にはロングフィードをレオ・セアラが落としてそこから好機に繋げ。(右サイド手前からジョルディ・クルークスがクロス)

しかし相手は昇格組とはいえ、後方からの組み立てという面では既に一級品に磨かれたクラブである新潟。
そのビルドアップをどう阻みにいくかという課題を常時突き付けられる事となったこの日のセレッソ。
セアラ・北野の2トップとはいえ、常時縦関係のようなこの日の特徴。
守備時はセアラが第一プレッシャーを掛け、北野は新潟ボランチの前で構え、パスを出された所に寄せていくスタイル。
攻撃時では、北野が降りてポストワークを務める傍らでセアラは常時最前線という具合に、ハッキリとした役割分担が主となりました。

5分の新潟のファーストシュート(高のボール奪取から繋ぎ、島田のミドルシュート・ゴール上へ外れ)然り、入りは新潟の繋ぎに対し苦戦が見られたセレッソ。
それでも6分に新潟が左サイドで繋がんとした所に圧縮して人数を掛け、北野が奪ってショートカウンター。
その北野がスルーパスを受けてエリア内右を突く好機となります。(シュート気味に速いクロスを入れるもブロック)
プレッシングで有効打を与えると、以降新潟は逃げのロングパスが目立ち始めリズムを作れず。
特に右へと開いてパスを受けた舞行龍ジェームズに対し、北野が中央からチェイスを掛けるやあっさりとロングボールを蹴る舞行龍というシーンが以降定番化する事となります。

後は攻撃の流れを作りたいセレッソ。
右サイドでは新加入のクルークス・左サイドでは山中というクロッサー(とは言いつつもクルークスの方は逆足ですが)が揃う布陣ながら、それが逆に手前からのクロスに終始して攻撃時間が短くなりがちといった立ち上がり。
しかし手前からクロスを供給する体勢を取るクルークスに対し、サイドバックの毎熊がハーフレーンでオーバーラップするという姿勢を見せ始めると攻撃は流動化していきます。
21分、右ワイドで受けたクルークスがエリア内右へスルーパスを送り、走り込んだ毎熊がグラウンダーでクロス。
新潟・舞行龍が足を延ばして触れるも、コースが変わった所を為田が合わせシュート。
決まったと思われた流れでしたが、走り込みながらの為田のシュートはふかしてしまい先制はなりません。

J1さながらの寄せの速さ・強さに苦しみ、劣勢を強いられる新潟。
しかし続く22分、GKからの組み立てでここも千葉がロングパスを選択するも、ターゲットの三戸が落としたボールを中央で谷口が拾い。
するとスルーパスを受けた伊藤が左ハーフレーンを持ち上がり、エリア手前まで前進して右へ横パスを送ると、走り込んだ谷口がシュート。
ゴール左へと突き刺し、ピンチの後にチャンスありという格言を先制点に結び付けました。
この場面もロングボールを選択せざるを得なく、中央にこぼれたのも三戸の働きあってのものでしたが、相手の寄せの速さを逆手に取ったのは見事。

先手を取られたセレッソ、以降は左サイドでの組み立てを目立たせ。
26分にクルークスから右サイドで前進すると見せかけ、中央から原川のロングパスで一気に左サイド奥へ。
その後新潟の自陣深めでのスローインとなるも、投げられたボールを直接カットして好機、エリア内左で受けたセアラがシュート。
ブロックののちクリアされるも、中央で拾った毎熊がミドルシュートを放ち、ゴール上へ僅かに外れと新潟ゴールを脅かし。

J1らしい実力を見せ付けたのち、迎えた28分でした。
再び左サイドから攻め上がり、為田のスルーパスから走り込んだ山中がクロス。
これは逆サイドに流れるも、拾ったクルークスから再度クロスが上がると、ファーサイドでヘディングで合わせたのは為田。
今度は見事に決めきり、汚名返上とばかりに同点弾を生み出しました。

振り出しとなり、先制点以降消極的だった新潟も再びやらねばならない展開に。
34分には敵陣右サイドで高がボール奪取、パスを受けた谷口がエリア内を突きシュートを放つもGK清水がセーブ。
その後もポゼッション・ハイプレスから好機を作らんとしますが、繋ぎの部分でミスが目立つ事となります。
36分にパスミスで奪われて攻守交替、クルークスのスルーパスを経て右サイド奥で組み立てるセレッソ。
ここはシュートには持ち込めずも、41分には舞行龍のトラップミスをセアラに掻っ攫われ、あろう事かGKと一対一に持ち込まれる事態に。
ここはセアラもエリア内でコントロールを誤り、GK小島がブロックしてシュートを阻み、何とか凌ぎます。

結局バタバタした印象を残すのみとなった同点以降の新潟。
そんな相手の隙を突きたいセレッソ、44分に再び敵陣でのボール奪取から、北野のミドルシュートを炸裂させるもGK小島のファインセーブに遭い決められず。
1-1のまま前半終了となります。
全体としては、新潟はやはりJ2時代のようにはいかず、ポゼッションは貫くものの攻撃機会は減少する事となり。(前半で新潟11度、セレッソ22度・自分の集計です)

共に交代は無くハーフタイムを過ごし、迎えた後半戦。
やり返したい新潟に対し、あくまで大人のサッカーを貫くセレッソ。
後半2分、最終ラインからのビルドアップを阻みにいく新潟ですが、それをセレッソが上回り。
右サイドからの毎熊のパスの直前で、中央で伊藤に付かれていた原川が一瞬前に出て外し、そしてパスを受ける巧みな動きで剥がしを見せます。
その後縦パス→セアラポストプレイを経て、左サイドで山中を走らせるスルーパスを送るも繋がらず。

格上らしい振る舞いで相手の気勢を削ぎにいったセレッソですが、個人の気勢まではコントロールできなかったでしょうか。
5分に北野が新潟・舞行龍のチャージを受け、痛んで倒れ込んでしまい。
この場面では下がって受けた北野に対し食い付いた舞行龍、その後必死でルーズボールを追い掛けた両者により起こったものであり。
いかにも舞行龍らしい気勢の激しさが生んでしまった感じでしたが、その傍らでマテイ・ヨニッチも痛みを見せてしまうセレッソ。(原因は不明)
北野は無事に起き上がるも、スパイクを脱いだヨニッチは一旦ピッチ外で治療を受ける事となります。

そのヨニッチは9分にピッチへ復帰。
数的優位の間も有効打を放てなかった新潟ですが、10分にカウンターで好機。
セレッソが攻め込むもエリア内へのパスが繋がらず、拾った舞行龍からミドルパス、谷口ポストプレイ→高→三戸と繋いで三戸のドリブルに繋げ。
そして藤原のクロスがブロックされてコーナーキックと、ようやくこの日初のCKをゲットした新潟。(セレッソはこの時点で2本)

これを機に押し返しを見せる新潟。
元来ベクトルが前に向きがちな舞行龍は、15分に敵陣右サイドでこぼれ球を拾うとそのまま攻撃参加、島田のスルーパスに走り込んで最奥からクロスを入れるというセンターバックらしからぬ姿も見せ。

前半はセレッソのプレッシングを受けるうちに、次第に伊藤がボランチの位置に降りてきて出口役となる動きを採り始め。
しかしそれが伊藤をチェックするセレッソ・奥埜の前進をも誘発する事となり、その奥埜にパスカットされ阻まれるというシーンが目立っていた新潟のビルドアップ。
伊藤がトップ下の位置で我慢しつつ、他選手で運ぶという流れをどれだけ作れるかがカギといった展開で、この時間帯はそれが果たせていたでしょうか。

円滑なパスワークの流れを築いた新潟、18分には敵陣でMF陣の繋ぎを経て高がエリア内へ縦パス。
小見が受けるもクリアされ、さらにこぼれた所を拾った三戸がミドルシュートを放ちましたがGK清水のセーブに阻まれ。
20分にも再び高の敵陣でのボール奪取から好機、エリア内左で小見がマイナスのカットインを経て中央からシュート(GK清水キャッチ)とフィニッシュを重ねます。
押され始めたセレッソも、続く21分に北野のスルーパスで毎熊が抜け出し、エリア内右からシュート(右サイドネット外)と脅かしを見せ。
フィニッシュの応酬という空気になった所で、双方ベンチが動き。
セレッソは北野→加藤へと交代、新潟は谷口・小見→鈴木孝司・松田詠太郎へと交代します。(三戸が左サイドハーフへシフト)

2トップの一角が代わったセレッソですが、加藤がポストワークを務めるというセアラとの関係性は変わらず。
それを強引に変えるかのように、25分に再び動くセレッソベンチ。
香川の投入に踏み切りセアラと交代(同時に原川→鈴木徳真へと交代)、香川がトップ下を務める4-2-3-1へとシフトします。

既に新潟の前へのベクトルを受けながらも、セレッソサイドのビルドアップが冴え始めるという時間帯へと移行しており、ヨニッチのパス出しを軸として右サイドで攻め上がり。
新潟サイドの激烈なポゼッション程見栄えはしないとはいえ、相手に容易に奪わせない程度の繋ぐ能力は備わっているセレッソ。

そうして新潟の気勢を削いだうえで迎えた30分、右サイドから一旦GKまで戻ったのち、清水のフィードで手薄な左サイドへ。
これをワイドの山中が落とし、さらに為田が落としたボールを受けた香川、スルーパスで(為田に)食い付いた舞行龍の裏を綺麗に取って好機となります。
そして山中の低いクロスが上がり、ニアサイドの加藤には合わずも、クリアが小さくなった所を奥埜が後方から走り込んでシュート。
ゴール左へと突き刺さり、貫禄ともいうべき勝ち越し点を挙げたセレッソ。

新潟は食い付いた舞行龍がセレッソの為田・香川の2人と対峙するような形を強いられた時点で勝負ありといった感じで、追い掛ける立場となり。
32分に伊藤が敵陣でパスカットしてそのまま持ち上がり、エリア手前で右へ展開。
そして松田詠の奥からのマイナスのクロスに合わせシュートしたものの、枠外となり同点ならず。
中心的存在として苦境を跳ね返さんとする伊藤。
直後に藤原・島田→新井・秋山へと2枚替えした新潟ベンチ。

中盤で密度を高めつつ、何とか好機を窺う新潟。
そして左サイドから持ち上がりクロスに繋げ、CKを獲得したのが34分。
この右CK、キッカー伊藤のクロスを中央ややニア寄りで合わせたのは千葉。
ヨニッチとの競り合いを制したヘディングシュートがゴール右へと吸い込まれ、GK清水のセーブも及ばずゴール。
起死回生というべきセットプレーからの一撃で、再び同点とします。

36分にセレッソは最後の交代、クルークス・山中→中原・舩木へと2枚替え。
しかしその直後に新潟がパスミスを拾っての好機を作り(三戸がエリア内左からシュート・枠外)、追い付いた方の勢いは止まらない、という流れになりつつあり。
しかし39分にセレッソが毎熊のパスカットからCKを得ると、新潟ベンチも最後の交代。
堀米に代えてトーマス・デンを投入、最終ラインに高さを補充する形を採ります。(新井が左SBへとシフト、全体の布陣は変わらず)

相手の一撃を防がんと最善の策を採った、というような新潟のベンチワーク。
それが奏功したか、以降セレッソを抑え込んで勝ち越しを狙うという流れを固定化させます。
45分には最後方からのビルドアップで、千葉が新井とのワンツーでプレッシングをかわして前進。
そして降りてパスを受けた鈴木孝がスルーパス、三戸が裏を取るもGK清水の跳び出しでクリアされ実らず。
劣勢は否めなくなってきたセレッソ、アディショナルタイムでは新潟・鈴木孝に反則を犯した毎熊が、異議により警告を受ける等イライラを隠せない展開に。

そしてそのAT、決定機を迎える新潟。
左サイド手前から三戸のクロスが上がると、中央の鈴木孝の奥で、松田詠がフリーでボレーシュート。
しかしGK清水のセーブに阻まれ、値千金の勝ち越し弾とはなりませんでした。
その後セレッソも毎熊のボレーシュートが生まれる(枠外)も、お互い決められずに試合終了の時を迎え。
2-2で勝ち点1を分け合う結果となりました。

スコアが示す通り、手応えと課題は半々といった感じの新潟のJ1復帰初戦。
今後は相手の強度次第でどうにもならなくなる日もあるでしょうが、その時にも軸となるスタイルはブレる事無く挑んで貰いたいものです。

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TV観戦 FUJIFILMスーパーカップ2023 横浜F・マリノスvsヴァンフォーレ甲府

2023-02-13 16:01:01 | サッカー視聴記(2023年その他)

<マリノススタメン> 4-2-1-3
GK オビ・パウエル・オビンナ
RSB 上島 CB 畠中 CB 角田 LSB 永戸
DH 喜田 DH 渡辺
IH 西村
RWG 水沼 CF アンデルソン・ロペス LWG エウベル
<甲府スタメン> 4-2-3-1
GK 河田
RSB 須貝 CB 山本 CB エドゥアルド・マンシャ LSB 三浦
DH 松本凪生 DH 佐藤
RSH 鳥海 CH 長谷川 LSH 水野
FW ピーター・ウタカ

そういえばマリノスの試合を取り上げるのはずいぶん久しいと思い、過去を遡るとこの試合(2021年9月・J1第30節)の事であり。
前年のJ1王者をつかまえて何たる無礼を、なんて感情に駆られたりもしますが、今年もレビューの選択は気分次第にやっていくつもりであります。
そもそもこのスーパーカップ自体取り上げたり取り上げなかったりだし

神奈川県のクラブが覇権を握る流れとなっている近年のJ1、その2大巨頭の一角を占めるのがマリノス。
その編成も、選手獲得のサイクルを滅茶苦茶に早め、頻繁に入れ替えを敢行して強さを保つという他のクラブとは一線を成すものであり。
トップレベルの海外移籍という、現代サッカーのトレンドに対応するためのものなのは明白で、まさにJリーグのトップに座るのに相応しいクラブと化しつつあります。
もう一つの巨頭である川崎が、選手を大事にしていくスタイルを採っているのとは対照的で、その両雄の決着に今季も注目といった所でしょうか。

今オフも、2月に入るという段階でGK高丘の海外移籍が発表される(正式決定はまだ先との事)事態となるや、すかさずフリーとなっていた飯倉を再び獲得と手当て。
イレギュラーに対する素早い動きは健在でしたが、流石にこの日出場する事は叶わず。
J1初出場を狙うオビがこの日のGKとなりました。
またセンターバックが本職の新戦力・上島が右サイドバックで出場という具合に、試行錯誤の跡が見て取れるスタメン。

いきなりその上島がヘッドでのバックパスをミスし、甲府のコーナーキックからスタートするという危なっかしい幕開けとなった試合。
その二次攻撃、左サイドからカットインを仕掛けた須貝がシュート(GKオビキャッチ)を見せた甲府、王者の隙を突かんとします。

マリノスはやはり本職でないその右SBが足枷となっているようであり、本来の流動性を見せるのはもっぱら左サイドから。
永戸が例によって偽SBの動きを交えながら、エウベルと良い関係性を保ち抉っていく攻撃を見せていきます。

7分に甲府は左サイドを三浦・水野のコンビで攻め上がり、再びCKに持ち込み。
キッカー松本凪がクロスを入れ、クリアされた所を鳥海がミドルシュート。
GKオビがセーブし、跳ね返りをさらに須貝が詰めましたが枠を捉えられず。
セットプレーも絡めてゴールを脅かしますが、以降はその王者が向けた牙に晒される事となります。

直後の9分に今度は最終ラインから右へ展開するマリノス、パスを受けた上島は斜めの縦パスを打ち込むと、西村がサイドへ流れて空いたスペースのロペスにピタリ。
そのまま逆の左へ展開、スルーパスで左ポケットを突いた永戸がマイナスのクロスを入れる(シュートまではいけず)好機となり。
これを機に、「左サイドではSBが受け手、右サイドではSBが出し手」という基本線が出来上がったでしょうか。

マリノスのボールポゼッションに晒される甲府、自陣でブロックを敷いて耐える時間が増えていき。
反撃としては裏狙いに活路を見出し、敵陣で素早くエリア内へミドルパスを送って走らせる場面を何度か作るも実らず。
また最終ラインからSBを走らせるロングパスも見せつつ、何とかマリノスの高いラインを攻略せんとします。
20分、クリアボールを拾った鳥海が体勢を崩しながらボールキープ、そして送られたスルーパスに須貝が抜け出す好機となり。
そして右ハーフレーンを前進してエリア手前で横パス、そこに走り込んだ鳥海がダイレクトでシュートするも、枠を捉えられず。
綺麗に裏を取ったものの、得点には辿り着けませんでした。

攻撃機会の多いマリノスも、30分までのフィニッシュは2本と決して盤石の流れでは無く。
ここまでは一進一退といった感じでしたが、その30分でした。
GKオビを交えた最終ラインでのパスワークで甲府のプレッシングをかわし右へと展開ののち、上島が例によって斜めの縦パスを通して好機。
西村→水沼と経由し、エリア内右へ送られたパスをロペスが折り返すと、中央での永戸のスルーを経て逆サイドで走り込むのはエウベル。
ダイレクトで放たれたシュートがゴールネットを揺らし、貫禄と表現すべき攻撃で先制点に辿り着いたマリノス。

リードを奪われた事で一層キツくなる甲府。
32分に左サイドから、エースのウタカがカットインからシュートを放った(枠外)ものの、苦境を打開するには至らず。
その後も激しくなるマリノスの攻撃を受け続ける展開を強いられます。
構築する自陣でのブロックを嘲笑うかのように、多彩なパスで翻弄しアタッキングサードを脅かしていくマリノス。

何とか凌ぐ甲府、前半も終盤に賭ける事となり迎えた44分。
マンシャのパスカットから一気にウタカへ縦パスを送ると、その進路で長谷川がフリックでコースを変え、ボールはウタカの先に走り込む鳥海の下へ。
そして横パスを選択した鳥海、託されたウタカがその期待通りにシュートを放ち、ゴールに突き刺します。
しかし副審の旗が上がりオフサイドの判定となると、激しく異議を唱えるウタカを余所にVAR判定に持ち込まれ。
3D映像での綿密なチェックにより、長期のブレイクが齎され固唾をのんで見守る事となった両軍。
微妙な場面ながらも、長谷川が途中で触れた事が奏功したでしょうか。
判定が覆りゴールとなり、甲府が同点に追い付きます。

それも束の間、再び目の色を変えたマリノスの猛攻に晒される前半の残り時間の甲府。
マリノスのキックオフからの攻撃に対し、振出しに戻った事で意気揚々とプレッシングを掛けるも、それをかわされて危機を招くと防戦一方となり。
何とか凌いだ末に、前半終了の笛を聴く事となりました。

両チームともハーフタイムでの交代は無く、始まった後半。
マリノスは前半同様、再びミスでピンチとなる立ち上がり。
甲府が右サイドで鳥海の縦パスがズレてしまうも、回収しにいった角田がコントロールを誤った事でウタカが拾い。
そして切り返しを経て短くスルーパスを送るウタカ、追い越して受けた長谷川がシュート(枠外)と、前年見せた下克上をこの試合でも果たさんという意気込みを見せ付けます。

しかし直後の後半2分に、支柱的存在の山本がマリノス・エウベルのチャージを受け、足を痛めて倒れ込む姿に騒然となる甲府メンバー。
1分程して起き上がり、ピッチ外を経て復帰した山本でしたが、痛みを堪えながらのプレーを強いられる事となります。

立ち上がりの好機を逃した後も攻め上がりを見せていた甲府でしたが、それが遠因となったか5分以降は完全にマリノスが攻撃権を支配する流れに。
攻撃の組み立てもさることながら、ロペスの推進力をはじめとした個の力にも苦戦を見せ始めます。
12分右サイドから前進していき水沼がグラウンダーでクロス、ニアに走り込んだ西村がスリップするもボールはその奥のロペスの下へ。
甲府ディフェンスが何とか掻き出すも、クリアボールがあろう事かマンシャに当たってしまい跳ね返り、ロペスがそれを拾う決定機となりましたがここはマンシャがカバーして撃たせず。
続く13分には中盤で拾ったロペスがそのままドリブル、細かいタッチで突き進み長谷川・マンシャを立て続けにかわし。(エリア手前でボールロスト)
こうなると常に複数での対応を強いられ、それが更なる綻びを生むという流れは避けられず。

甲府が15分に先に動き、水野→ジェトゥリオへ交代。
そして迎えた16分、最終ラインから攻める姿勢のマリノス、ここで角田がドリブルという選択肢を取ります。
それは見事に奏功し、敵陣に進入したのち送られた角田のスルーパスで裏を取ったロペス。
エリア内から放たれたシュートはGK河田が足で辛うじて止めたものの、右ゴールポストに当たった跳ね返りを西村が綺麗に詰め。
どうしても相手FWへの警戒心が高まる甲府ディフェンス、角田の持ち上がりに成す術無かったという感じで、マリノスが再びリードを奪います。

反撃に掛かりたい甲府ですが、やはりマリノスのプレッシャーを前に、前半同様裏狙いが中心。
ウタカが様々なポジションを取り、そのスペースに須貝やジェトゥリオが走り込んで受けんとするも、上手くいかずに防がれ続け。
23分に佐藤がエリア内右へミドルパス、走り込んだ須貝が受けてそのままシュートを放った(ブロック)のが唯一の有効打だったでしょうか。

マリノスは22分に2枚替えを敢行、西村と水沼に代えてマルコス・ジュニオールとヤン・マテウス。
新たな矢を前線に投入し、尚も攻め手は緩めません。
26分にマルコスのスルーパスでエリア内へロペスが抜け出し、シュートを放ちましたがこれはオフサイド。
28分には甲府のプレッシングをかわして敵陣へ進入、右ハーフレーンでボールを持ったマテウスが、エリア手前から巻くシュートでゴールを狙い。(GK河田セーブ)

甲府は27分にジョーカー・三平を投入。(鳥海と交代)
三平は2列目の位置を取り、ボランチの片割れの松本凪が一列前を取るようになり。
4-1-4-1のような形で、前への意識を高めに掛かるもさしたる効果は得られません。(サイドハーフは右にジェトゥリオ・左に長谷川)
最後の交代は36分で、佐藤→武富。
松本凪がアンカーへと移るという最終布陣となります。

裏狙い一辺倒では限界があり、SHがボールを持っても、個の力の違いを痛感したのか勝負にいけない(パスを選択するも眼前でカットに遭う)というシーンが目立った甲府の攻撃。
38分にGK河田からショートパスで繋ぐ攻撃を選択を採ります。
なし崩し的といった感じでしたが、降りて来た武富を中心に繋ぎ、長谷川のスルーパスはカットされるも尚もこぼれ球を繋いで敵陣へと運びます。(その後右から須貝がクロス)
この一瞬見せた変節が、今後リーグ戦を占うワンシーンとなるでしょうか。

マリノスは39分に喜田→藤田譲瑠チマへと交代。
その後はポゼッション力をふんだんに活かし、敵陣に進入しても戻して作り直すというシーンを増やして甲府の反撃機会を削ぎに掛かります。
45分に得た右サイドからの直接フリーキックも、一旦ターゲットの位置を取ったセンターバックが戻った挙句、戻しを選択するという徹底ぶり。

そのままアディショナルタイムへと突入。
何とか攻め上がりたい甲府、最終ラインから山本を中心にロングパス攻勢を掛けんとするも不発に終わると、再びショートパス主体からの好機。
須貝のクロスがブロックされてCKを得ると、マリノス・上島が足を攣らせるのを尻目にGK河田も前線に上がりキッカーは山本が(この日初めて)務める、最後と言ってもいい攻撃に。
上げられたクロスはクリアされるもこぼれ球を三浦がエリア内へ送り、跳ね返り→再度三浦がロビングという流れを経て、こぼれたボールを拾ったジェトゥリオがエリア内右からシュート。
綺麗にネットに突き刺して同点か、と思われましたが無情にもオフサイド。
シュートしたジェトゥリオ以前に、三浦が上げたロビングの落下点に入った武富がオフサイドという判定なため、その後の(甲府サイドの)異議もピントのズレたもので終わってしまいました。

結局2-1のまま試合終了の笛が鳴り、シーズン最初のタイトルはマリノスのものとなり。
これがこの大会初の栄冠というのは意外でしたが、まずは王者に相応しい船出となりました。

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2023年開幕前の編成の雑感・おまけ ~開いた扉の先の光景にたじろぐ事なかれ

2023-02-10 18:15:00 | 雑記

その1 その2 その3 その4

余談という事で、J1へ昇格を果たした新潟と横浜FCも取り上げたいと思う。

羨望の眼差しで見るしか無かったJ1リーグ、既にその舞台は激しいインセンシティ・素早いトランジションにより、下位カテゴリでは通用していたものが成り立たなくある危惧に晒される事となり。
それに対応すべくの編成を強いられる2クラブは、お互い全く別のアプローチを採る事となった。獲得選手を極端に絞った新潟と、大規模な刷新を図った横浜FC。その結果も恐らくは分かれるものとなりそうだが、現段階ではあくまで予想レベルに留まる。

既に「4局面のフレームワーク」を意識したサッカーを貫いてきた新潟は、自身の表れがハッキリと編成に表れているだろうか。それもそのはずで、数年掛けてフロントの理想を形に表す事に成功したクラブであり、その成果をJ1で観るのが楽しみである。

※J1の移籍情報はこちら

<アルビレックス新潟>

J2レベルでは既に完成された新潟のサッカー、その始まりはアルベルト・プッチ・オルトネダ監督(現FC東京監督、登録名アルベル)の就任……では無く、その前年の2019年途中に既に舵を切っていたというのが個人的見解。この試合がその表れで、突如として高校卒新人の秋山をボランチに抜擢し、以降それまでの「レオナルドの得点力を活かすサッカー」から一転して後方からショートパスを繋ぐポゼッションサッカーを展開し始めた。当時の監督はほぼ代行と言ってもいい吉永一明氏だったので、この時点で何らかのフロントの意思が働いていたと思われる。
アルベルト監督の下でその精度を高めつつ、プレッシングを強化。着実に組織力を高めていったものの、常時ハイテンションを保つ事は難しく、リーグ終盤での失速が顕著で昇格には届かず。そして受け継いだ松橋力蔵監督の下で欠点を改善、物語を美しく締め上げる事に成功したが、当然その後も戦いは終わる事は無く。
入団4人・退団3人という微調整レベルの異動なうえ、新卒選手はゼロとあくまで不動を貫いたその編成。J1を戦うには前後の選手、つまりセンターバックとFWの強度に懸念が見られるか。元々少なめなうえに舞行龍と千葉の年齢が気になるCB、デンのコンディション次第では夏場の補強は必須となりそうである。
一方FWは、何処でも得点が見込めるチーム戦術故にCBよりは危機感は薄いが、新加入のネスカウが最低でもサブに定着してくれないと層は薄い。前年開幕の段階で3トップを想定した編成(実際シーズン当初は4-1-2-3がメインだった)となっていたので、その延長線上とあってはサイドに人材が偏りがちというのは仕方無いか。
いずれにせよ、メンバーはほぼ不変なので順位は「理想のサッカーがJ1で通用するかどうか」次第。降格枠は1つのみというシーズンなので、物怖じせずに挑んで貰いたいものだ。

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 小島 阿部 瀬口 西村
CB 舞行龍ジェームズ 千葉 トーマス・デン (田上)(早川)
SB 藤原(R)堀米(L)田上(L)早川(RL)渡邊(L)長谷川(L)新井(LR)(星L)
DH 高 島田 秋山 星 (高木)
OH 高木(CRL)伊藤(CL)松田(R)三戸(RL)シマブク・カズヨシ(?)小見(L)太田(RL)ゴメス(?)(秋山C)(星L)
FW 谷口 鈴木 小見 ネスカウ (三戸)

予想順位 9位~15位

<横浜FC>

新潟とは全く対照的で、獲得人数は21名にも昇る。これだけ入れ替えるという事は、一重に「前年と同じ戦い方ではJ1では通用しない」と見なされている事でもある。そんなフロントの返答を受ける立場の2年目の四方田修平監督、前年と同じ戦法は採り辛いので、4バックへのシフトも考えられるが……。
とはいっても前年の戦いは、ミシャ式を踏襲したは良いもののシーズンが進むにつれてボールを繋げなくなり、次第にカウンターの色が強くなっていく失速ぶりが内容的に垣間見えていた。何とか結果は残したものの、このままで良いのかと自問自答を繰り返すに至ったのは納得出来なくも無い。
それでも傍らからでは、乱獲に映ったのは否めず。得点王の小川航の将来的な海外移籍も考慮したのか、FWの助っ人軍団の揃え方は果たして良いのか悪いのか。この辺りは新潟と違いスタイルが固まっておらず、個々の能力に依存した編成にせざるを得ないというのをフロントレベルでも痛感してしまう。
そして数多選手を獲ってきた割りには、ボランチがハイネル・田部井が抜けた影響で薄い。ともにレンタル絡み(ハイネルはレンタル終了/田部井は貸し出し)であるのだが、ならば安永(水戸)を戻すという選択肢は無かったのかと、色々と疑問が浮かび上がる構成となった。
前述の助っ人を抜きにしても、Jへと復帰してきた新井をはじめアタッカー陣の飽和状態は目を覆うレベルである。やはりハッキリとしたサイドハーフを置くためにも、布陣変更は避けられないだろうか。
そんな訳で、現状では期待薄と言わざるを得ず。折角の昇格シーズンにも拘らず、オフにはサポーターの刷新も図る事態となったのもタイミングの悪さを感じてしまう。編成・クラブレベル双方で大鉈を振るった格好となったが、果たしてその姿勢は上昇機運を齎せるか、今の所は運を天に任せるという感じか。

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK スベンド・ブローダーセン 六反 市川 永井 遠藤
CB 岩武(CR)ガブリエウ(CL)中村(R)武田(L)マテウス・モラエス(L)ンドカ・ボニフェイス(C)西山(?)(吉野C)
WB 山根(L)山下(R)近藤(R)橋本(L)(武田LR)(坂本L?)
DH 和田 吉野 ユーリ (井上?)
IH 長谷川 伊藤 石井 三田 坂本 高井 新井 井上 小川慶治朗 (小川航)(山根)
FW 小川航基 マルセロ・ヒアン サウロ・ミネイロ マウリシオ グエン・コン・フォン (伊藤)

4-4-2の場合

GK ブローダーセン 六反 市川 永井 遠藤
CB ガブリエウ 岩武 モラエス ンドカ 西山 (吉野)
SB 中村(R)武田(L)近藤(R)橋本(L)(岩武R)
DH 和田 吉野 ユーリ (井上?)(三田?)
SH 山根(L)長谷川(LR)石井(?)三田(R)坂本(L)新井(LR)井上(?)小川慶(RL)(山下R)(高井L)
FW 小川航 伊藤 山下 マルセロ ミネイロ 高井 マウリシオ コン・フォン

予想順位 16位~18位

(了)

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2023年J2リーグ・開幕前の編成の雑感4 ~天に届く糸、発信元は欧州スタイルかマスコット人気か

2023-02-09 16:00:59 | 雑記

その1 その2 その3 

※例によってあまり込み入った事は書いていません

移籍情報はこちら

どのクラブも当然目標はJ1昇格であるが、好機と見てそこへ向けて這い上がるべくの糸を放つも、それが果たされなかった際には跳ね返りが大きいという絵図もまた下位カテゴリの悲しい性か。
前年は熊本が昇格へ後一歩と迫り、まさかの「J3から昇格して1年でJ1へ……(といっても以前J2に居た実績はあるが)」という夢を見せたものの、結局はプレーオフを勝ち抜けずに終わるとオフの編成を経た現在地は瀬戸際に近い状況に。そうした乱高下を身近で見る立場となった?南方のクラブ、まずは揺るぎ無い基盤を作り上げる事も求められる。
その一歩となるのがフロントの体勢で、まずはジャパネットという大基盤を得て数年という長崎。そして今オフに、あくまで欧州路線を貫くという姿勢を内外に示した徳島が、糸を放つ資格を得ている状況だろうか。当然、熊本同様POで敗退するも戦力ダウンは小さかった岡山や、引退即社長就任という荒業を見せた山口の動きも見逃せない。

<ファジアーノ岡山>

その手腕を発揮し、就任1年目で最後まで昇格を争った木山隆之監督。しかし理想のサッカーを貫けたとは言い難く、非常に選手とくに助っ人勢に依存する形のような印象を受けた。そのうちW杯でも名を上げたミッチェル・デュークが町田に引き抜かれたのが大きなトピックだが、それを補う術はあるだろうか。
ビルドアップ能力の改善を目指すかのように、鈴木を獲得したのは僥倖。他にも札幌から借り入れた井川のフィード力は、バイスの代役としても(攻撃面では)謙遜なさそうだ。こうして後ろから繋ぐ土台を作り上げ、いかにデュークというターゲットへのロングボール頼みからの脱却を図るか。3バック・4バックどちらも行った前年だが、強度(バイス・柳)との両立を図るには3バックの方が優れていると思われる。
前線にデュークの穴を埋めるように加わった櫻川をはじめ、レンタル選手に舵を振ったような編成。その数(継続の仙波含め)7人だが、その櫻川以外は律義にバックアップを集めたというような一見の印象。それとも無理矢理前年のレギュラーと入れ替えるとともに、スタイルの変換を実現するのか。

予想フォーメーション 3-3-2-2(3-1-4-2)

GK 堀田 金山 谷口 山田大樹
CB ヨルディ・バイス(C)柳(CR)濱田(RLC)鈴木(LC)井川(RLC)(本山R)
WB 河野(R)佐野(L)木村(L)ハンイヴォン(LR)高木(L)高橋(L)野口(LR)
DH 輪笠 本山 田部井 (河井)(井川)
IH 河井 仙波 田中 ステファン・ムーク 川谷 (本山)
FW チアゴ・アウベス 永井 櫻川ソロモン 坂本 福元

予想順位 5位~12位

<レノファ山口FC>

まだ余力を残しながらも、引退した渡部の社長就任がサプライズとなり。おかげで話題性は保ちつつも、(菊地・佐藤健太郎も併せて引退したため)層の薄さがネックという感じの編成。「沼田(駿也)が抜けて沼田(圭悟)が入って来た」というギャグを述べている余裕もあまり無く。最も痛手となったのは橋本の移籍だろうが、個人昇格とはいえレンタルかつJ1最下層?の横浜FCが移籍先なので、戻ってくる可能性は無きにしも非ず。
ともかく渡部・菊地が抜けたため、完全に若いメンバーが中心となるセンターバック。ボランチの層も薄いため、4-3-3を選択すれば一気に守備崩壊しかねない危なっかしい編成に見える。前のポリバレント能力を活かしての3バックで安定性を図るべきだと思うが、選択は果たして。
前線(1トップ以外)には面白いメンバーを揃えた。生え抜き7年目の池上中心の組み立てに、レンタル組はアタッカー気質旺盛な若手、完全移籍は中堅組で味を加える。
これを得点に繋げるべき1トップ、若手(梅木・河野)とベテラン(大槻・皆川)の中間が居ないという断層は相変わらず。補強の皆川が故障に塗れない事を祈る。

予想フォーメーション 4-1-2-3

GK 関 寺門 吉満 チェヒョンヤン
CB ヘナン 生駒 上本 松本 国本 (前)
SB 前(RL)石川(LR)高橋(R)沼田(L)(高木RL)
DH 佐藤 神垣 (前)(池上)
IH 池上 山瀬 矢島 (神垣)(吉岡)(松橋)(小林)(五十嵐)
WG 高木(RL)吉岡(R)小林(L?)松橋(L)田中(?)五十嵐(R)
CF 大槻 梅木 河野 皆川

3-4-2-1の場合

GK 関 寺門 吉満 チェヒョンヤン
CB 生駒(CR)ヘナン(L)前(RL)高橋(R)上本(?)松本(?)国本(?)
WB 石川(LR)吉岡(R)高木(RL)沼田(L)(前RL)(高橋R)(五十嵐R)
DH 佐藤 神垣 (前)(池上)(山瀬)
IH 池上 山瀬 矢島 小林 松橋 田中 五十嵐 (河野)
FW 大槻 梅木 河野 皆川

予想順位 11位~19位

<徳島ヴォルティス>

欧州路線を継続。2期連続でJ1クラブに監督を実質引き抜かれたとあっては、精神的に折れて頓挫してしまいそうなものだが、今回は新監督ベニャート・ラバイン氏の所属していたクラブ(レアル・ソシエダ)との育成業務提携というニュースが付いてきた。あくまでこの路線を貫く姿勢を内外に示すと、編成の終盤には柿谷再加入というサプライズで締める、華麗なオフとなった。(実質的な最終加入はケサダだけど)
そうした要素と前年の反動から、獲得多めとなったオフ。GK5人をはじめやや過剰という感じだが、新監督の構想によりこれから激しい振るい落としが開催されるのだろう。
前年の4-1-2-3を受け継ぐのかどうかは不明。個人的にやはり柿谷の活かし方がキーとなると思うので、3トップでは起用が難しくなる(仮に4-1-2-3では、インテリオールがベストか?)という思惑を下に予想を組み立ててみた。FWの補強も旺盛なので、2列目トップ下が最適のような気がする。
そんな編成だけを見れば昇格争いは必至な布陣だろうが、ラバイン氏はトップチームの監督業が初めてなうえ若年なので、その見通しは不透明。当たりとなるか、あるいは数年掛けて磨き上げる人材なのかで順位予想を変えてみたがどうなるか。(後者ならば、10得点以上する若手が現れなければキツイと推測)

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK ホセ・アウレリオ・スアレス 長谷川徹 松澤 田中 後東
CB カカ 石尾 安部 内田 石井
SB 田向(LR)エウシーニョ(R)ルイズミ・ケサダ(L)外山(L)吹ヶ(L)西坂(?)(安部L)
DH 白井 長谷川雄志 櫻井 山下 (杉本)(玄)
OH 児玉(CR)西谷(LR)杉森(RL)杉本(C?)浜下(R)坪井(R)玄理吾(C?)オリオラ・サンデー(RL)柿谷(CL)高田(RL)中野(R)棚橋(?)(外山L)
FW 渡 森 千葉 (柿谷)(坪井)

予想順位 3位~7位 or 11位~15位

<V・ファーレン長崎>

まさかの守備崩壊で松田浩政権が消失してしまった前年。途中就任のファビオ・カリーレ監督もそれを立て直す術を図れずとあっては、ディフェンスラインの刷新を図るというオフとなったのも当然であり。
J1から2人獲得(ヴァウド・今津)し、さらにカイケ・白井の成長も期待できる陣容であり、前年のような高さの不足も無い。これで解決出来ずに低迷とあらばカリーレ氏も言い訳が効かず、今季も監督が途中交代となるのは避けられないと思うし、松田氏(今季からJ3・宮崎の監督)も居ない中で当たりの人材を連れて来れるかどうかも不明。
中盤以前は、植中・山崎が抜け、名倉・フアンマが(再び)加わった事以外はほぼ前年と同じ。それでも不安要素が大きいのは、植中が抜けた事で実より名を取るといった編成になってしまった感が強いからか。とうとう退団となったビクトル・イバルボの稼働率の低さからも、そろそろ「有名な助っ人を獲ればチーム力は上がる筈」という発想からの脱却が欲しい。その意味では、名倉がどれだけ攻撃に流動性を齎せるかのウェイトは想像以上に大きいか。
相変わらず、ヴィヴィくんの人気ぶりジャパネットという基盤の大きさを利用した発信面はJ2屈指。新スタジアムも完成する近い将来もあり、その際にJ1に居ないと格好がつかないと思うがさて。

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 富澤 原田 波多野
CB 櫛引 カイケ 白井 ヴァウド 岡野 今津
SB 加藤聖(L)米田(LR)奥井(R)高橋(R)
DH カイオ・セザール 鍬先 加藤大 秋野 安部 五月田 瀬畠
OH クリスティアーノ(R)クレイソン(LRC)澤田(LR)大竹(RL)笠柳(L)名倉(LR)増山(R)宮城(L)(加藤大C)
FW エジガル・ジュニオ 都倉 フアンマ・デルガド

予想順位 4位~8位 or 12位~17位

<ロアッソ熊本>

プレーオフに最後まで残った事で感動を与えたものの、「経過より結果が全て」というJリーグからの無情な返答を受けたオフとなった。果たして主力選手の大幅引き抜きに遭い、ほぼ一からやり直しを強いられる事に。個人的には、鳥栖を選んだ河原に更なる成長を祈るばかり
可変式3-3-4・3-1-5-1・そして昨季の3-3-1-3と特異なフォーメーションを操って来た大木武監督も、未知数のメンバー数多という状況では機能させられるかどうか……という訳でオーソドックスな布陣で予想。それでも3バックとボランチの不確定ぶりはどうしようもない。
センターバックはJ1に居た岡崎を中心に、ボランチは前年栃木でレギュラーを勝ち取った松岡が中心となるだろうが、新人起用を交えなければならない苦しさはどうやっても避けられず。
比較的マシなその他のポジションも、盤石なのは竹本・三島・平川ぐらい。他クラブから獲得した大本・島村・石川も、元岐阜という大木監督繋がりでしか無いパイプ面の苦しさも露呈。どこを見ても苦戦必至なシーズンとなりそうである。
躍進した一年から一転と、2年前の北九州・小林伸二監督(当時)の苦難を感じさせるものであり、いくらピッチ上の手腕に優れていても……となってしまうのか。あるいは新人の中から颯爽と救世主が現れるのか。

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 佐藤 田代 増田
CB 黒木(R)阿部(RL?)岡崎(C?)相澤(?)宮嵜(?)(江崎L?)
WB 竹本(L)三島(R)上村(R)田辺(L)藤田(L)江崎(L)(大本R)(阿部R)
DH 松岡 大西 豊田 (阿部?)
IH 平川 伊東 粟飯原 東山 大本 島村
FW 土信田 石川 大崎 道脇 (粟飯原)

予想順位 12位~21位

<大分トリニータ>

琉球の降格に伴い、J2最南端のクラブへ。
前年選手が多かった影響もあり、放出の方が膨らんだオフ。しかし主力の流出も相成って狙い通りとはいかず。左センターバック(三竿)・右ウイングバック(井上)・ボランチ(下田)・サブGK(吉田)と要所要所のポジションで引き抜きに遭い、1トップで最も安定感がありそうな呉屋も千葉へ移り。
目を引くのが生え抜き選手で固まったボランチで、前年を踏まえると弓場・保田のユース組の2人。これに心許ないと待ったをかけるのが大卒の羽田と面白い布陣ではあるが、一度不振に陥った際に歯止めを利かせる選手が欲しい。新加入の池田も攻撃型であるし……
今季も恐らくはプレーオフ争いには加わりそうだが、九州勢でも影が薄くなりつつあるのが難点だろうか。J1時代にあった「限られた資源を最大限に生かす」気質も、最近では同じ九州勢の鳥栖に取って代わられている感があり、アイデンティティを喪失していやしないか。

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 高木 西川 新井 テイシェイラ
CB ペレイラ(C)上夷(R)坂(CR)刀根(CL)デルラン(?)安藤(R?)高橋(?)
WB 藤本(L)香川(L)宇津元(R)野嶽(R)高畑(L)(松尾?)(茂L?)
DH 弓場 保田 羽田 池田 (ペレイラ?)
IH 野村 町田 中川 渡邉 梅崎 屋敷 (池田)(伊佐)
FW 長沢 サムエル 伊佐

予想順位 6位~12位

おまけ

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