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2023年J2リーグ・開幕前の編成の雑感2 ~古豪復活か、老兵は死なずか

2023-02-07 16:01:02 | 雑記

その1 

※例によってあまり込み入った事は書いていません

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今季も北関東では中~下位で独自の戦いが続きそうなのを余所に、横浜FCが昇格した事でとうとう神奈川県にJ2クラブは皆無となったのを受け、首都圏のクラブで上がり目は無いかどうかを考える。
その他は大宮・千葉・ヴェルディと、昔はJ1の常連だった……という顔ぶれ。やはり仲間外れの町田は神奈川という認識でいいのかヴェルディを例にとると、降格に加えて財政危機という二重苦を味わったのが2008~2009年にかけての事で、その傷が癒えるのに幾年も費やして現在に至る。そういう意味でも、現在財政縮小気味で成績面も低迷している大宮の将来が危ぶまれる。
そんな関東勢、やはり現実的に昇格に手が届きそうなのはヴェルディ・千葉ぐらいなもので、そうした終わりの見えないJ2暮らしにようやく別れを告げる、となるのだろうか。

<水戸ホーリーホック>

コーチから昇格した濱崎芳己新監督。選手としての実績は名古屋の1年間のみで、それも研修生。大学卒業後から直接サッカー指導者の道を歩むという所謂変わり種の人材である。
やるサッカーはともかくとして、布陣は前監督・秋葉忠宏氏のものを受け継ぎそう。4バックを基本としたうえで、FWを1~3人とその場その場で流動的に使用していくというスタイルで、変化を付けるとしたらそのFWの人数の固定化か。
金久保が引退した事で、完全に若手~中堅のみという編成となった。(本間が居るGKは除く)その中で核となる選手を作り上げたい所で、それに手間取れば低迷してしまいそうだが、そうなるべき人材も少なく結局はキャラの濃いGK山口に……となってしまいそう。確変が期待される武田も育成型レンタルであるし。
その分競争意欲は高くなる事請け合いであり、激戦区となりそうなのが木下が抜けたFW。何人になるのかは不明ななか、実際にその姿を観た者の身としては、桐蔭横浜大出身の寺沼に期待を掛けたい所だが厳しいか。

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 山口 中山 本間 春名
CB 楠本 山田 タビナス・ジェファーソン 長井 田辺 松田佳大
SB 大崎(L)松田隼風(L)黒石(R)後藤田(R)村田(R)(タビナスL)(田辺L)
DH 前田 安永 高岸 (新里)(田辺?)
OH 新里(C)杉浦(R)柳町(L)鵜木(LR)武田(CR)小原(CL)(村田R)
FW 安藤 唐山 梅田 草野 寺沼 内田

予想順位 10位~18位

<栃木SC>

あれだけストーミング色の強かった栃木も、最終ラインからショートパスで繋ぐビルドアップを敢行する姿を見るや、やはりどんなクラブも「4局面のフレームワーク」を一つでも蔑ろにするのは許されないという事を如実に表していた昨シーズン。
監督も選手の大半も変わらず、サッカーの路線も大きく変わる事は無いであろう。しかし昨季リーグ最少得点(32点)の攻撃面は記録通り厳しく、頼りたい実績のある矢野・高萩は最晩年。宮崎・根本・植田・瀬沼を1トップ2シャドーにはめ込む、終わりの見えないパズルに陥れば前年よりさらに落ち込みかねない。
その一方で生命線としたい守備面も、カルロス・グティエレスと鈴木が抜けて再編を余儀なくされる状況に。誰を3バックの中央で使うか、そしてその中に強度を高めてくれる人材が存在するか、こちらでもパズルに挑まなければならないか。
鈴木・谷内田のレンタル返却があっても、なお継続レンタルした選手が4人と大多数。そんな中で高齢の高萩のみ完全移籍化を選択したのは、買い取るならば出戻った黒﨑や福森の方が……という理想と、そのぐらいの年代の主力は買い取ったとしてもいずれまた引き抜かれる未来との天秤にかけての事か。

基本フォーメーション 3-4-2-1

GK 川田 藤田 青嶋
CB 大谷(C)大森(LR)吉田(CRL)岡﨑(CR)小野寺(RL)山田(RL)福島(?)平松(R)
WB 黒﨑(R)福森(L)森(L)大島(R)面矢(L)
DH 神戸 西谷 佐藤 安田 (福島)(山田?)(高萩)
IH 高萩 植田 瀬沼 山本 小堀 五十嵐 ジュニーニョ (矢野)(森)(大島)
FW 宮崎 根本 矢野 (瀬沼)

予想順位 15位~22位

<ザスパクサツ群馬>

山中・長倉と、浦和ユース時代の縁を生かした裏技的起用で頭数を揃えた感のある昨季の大槻毅監督。その流れは今季もGK石井の獲得に表れているが、それだけで全てを補える訳も無く、ヘビーな状況は今季も続く。
ここも栃木と同等かそれ以上に前線の並べ方に苦労し、(夏場の山根の移籍もあり)鈴木・川本らレンタルでの補強を交えたものの、最後まで答えは見つからなかったという印象。今季も武を借りてきて回答を出すのに必死であるが、比較的良い感じだったwith長倉での4-2-3-1の布陣を採るのかどうかも注目。
一方のディフェンスライン、サイドバックの小島を引き抜かれ、反対に獲って来たのがセンターバックの中塩・酒井。いずれも昨季3バックのクラブからの獲得なため、3バックへの完全移行も考えられる陣容である。可変システムをとっていた昨季に加え、中盤の底が細貝を中心に高齢化が厳しくなってきたので、守備力アップを図るべく既に想定済みの感もあり。
社長交代と、それに伴ってかリブランディングを行う予定が発表される横浜FC程の露骨さは無いがややモヤモヤ感が残るオフとなり。中位から下という厳しい状況は変わらずという予想で、例年通りのダービーマッチで盛り上がる機運を結果に繋げたい所ではある。

基本フォーメーション 4-4-2

GK 櫛引 清水 山田 石井
CB 畑尾 城和 川上優樹 中塩 酒井
SB 岡本(R)山中(L)高橋(L)川上エドオジョン智慧(R)菊地(?)
DH 細貝 岩上 風間 奥村 内田
SH 長倉(RL)白石(L)天笠(L)田部井(?)佐藤(R)岩元(?)(高木R?)
FW 平松 深堀 北川 川本 高木 武 小野関

3-4-2-1の場合

GK 櫛引 清水 山田 石井
CB 畑尾(C)城和(L)川上優(CR)中塩(LR)酒井(?)高橋(L)
WB 岡本(R)山中(L)川上エドオジョン(R)(高木R?)
DH 細貝 岩上 風間 奥村 内田
IH 長倉 白石 高木 天笠 佐藤 (平松)(深堀) 
FW 平松 深堀 北川 川本 武

予想順位 13位~21位

<大宮アルディージャ>

緊縮財政の噂が囁かれているフロント面、それに合わせるように残留争いの常連となりつつある。
そして今季も、前年の低迷の一因であるディフェンスラインの薄さは変わらない編成で始まる。確かに後半戦は安定化して残留を勝ち取った訳だが、それを良い事にバックアップの補強を忘れてしまったのか、あるいはそこまで余裕が無いのか。
それはともかく、西村をレンタルしたものの浦上・大森の加入もあり、元々人員過剰気味のボランチと併せて中央はそれなりに堅い。そしてサイドが薄いという逆転現象で、小野が移籍した左サイドバックが最もキツく、サイドハーフも奥抜の海外移籍の穴はそのままという印象。正直、吉永や高田をレンタルに出さずにここに組み込むべきではと思ったりもするが……。
そんな状況故に、最後のパーツというべき外部から加わる戦力への期待は嫌でも高くなり、柏から借りて来たアンジェロッティもその一環の補強策であろう。

予想フォーメーション 4-4-2

GK 志村 南 若林 笠原
CB 新里 袴田 浦上 大森 (茂木)
SB 岡庭(R)茂木(LR)貫(R)鈴木(?)
DH 小島 栗本 大山 大橋 石川
SH 柴山(R)泉澤(L)大澤(?)三幸(R)山崎(?)高柳(?)(アンジェロッティR)
FW 河田 中野 富山 矢島 アンジェロッティ 室井

予想順位 13位~19位

<ジェフユナイテッド千葉>

硬直感が露わになった昨シーズンを経て、小林慶行氏が新監督に就任。一説によると尹晶煥(ユンジョンファン)前監督の下では、コーチとして攻撃面での落とし込みの一翼を担っていたとの事なので、その手腕を活かし攻撃サッカーへ舵を切るのを託された格好か。
チャンミンギュ・櫻川ソロモンと、尹サッカーに欠かせなかった存在の選手が退団した辺りからもそんな背景が伺える。「ドリブラーのサウダーニャをターゲットとしてロングボールを送り続ける」違和感ありありのサッカーも払拭されるはず。(ちなみにサウダーニャはレンタル復帰と見せかけて再度別クラブへレンタル、うぅむ……)
チャンミンギュが抜けた穴を補強せず、松田・日高とサイドバックの補強が早かったため、4バックへの転身が濃厚か。既存選手は3-4-2-1用に仕立て上げられた者ばかりなので、誰がどこに起用されるか掴み辛いものの、センターバック以外はとりあえず誰が定着しても違和感の無い布陣になっているか。
一年でこのクラブを建て直すのは大変だと思うが、前年昇格した新潟・横浜FCの例もあり、むしろ1年目からが勝負という中々矛盾した厳しいタスクを託される小林慶氏。J2暮らしの鎖を今度こそ断ち切る事が出来るだろうか。

予想フォーメーション 4-4-2

GK 新井章太 鈴木椋大 松原 近藤
CB 鈴木大輔 新井一耀 田邉 佐々木
SB 西久保(R)矢口(R?)米倉(R)松田(R)日高(L)(末吉L?)(福満R)
DH 田口 熊谷アンドリュー 小林祐介 高橋 篠原 (見木)
SH 見木(LR)末吉(L)風間(R)福満(R)椿(LR)(米倉R)(高木LR)(田中L)
FW 高木 ブワニカ啓太 呉屋 小森 田中

予想順位 5位~12位

<東京ヴェルディ>

今季「古豪復活」として最も期待値が高いのがこのクラブと予想。昨季終盤の連勝ぶりをそのまま持ち込みたい所だが、それでも長いオフシーズンを経て再編成を強いられるのは上位・下位ともに平等である。
個人昇格のレールに乗った中心選手は、安定感を増した最後の壁ンドカ・ボニフェイスと、点取り屋の佐藤凌我。他に馬場・井出も抜かれてしまったが、前述の2人の方が痛さは段違いである。
前年途中から指揮を執った城福浩氏にとって、頼りとなったのが大学卒の選手。「ヴェルディといえばユース出身」というイメージを取り払うかのように、谷口・深澤・加藤蓮・河村が主力級に躍り出た。そうしてチームに屈強さを増して終盤に繋がった訳だが、特別指定枠で経験を積んだ稲見を始め、今季もその路線は継続されるのだろう。
借りて来た染野も結局半年で帰還する事となったが、再び鹿島から林を借り入れた。今度は鹿島産の選手を守備強化に使う算段を立てたうえで、佐藤凌・染野の穴には助っ人を充てた。(さらにJ1・神戸のリンコンを獲るという噂もあり)いかにも昇格のためのフェーズという補強策で、果たして実を結ぶかどうか。

GK マテウス 長沢 佐藤 飯田
CB 谷口 平 山越 千田 林
SB 深澤(RL)加藤蓮(L)奈良輪(LR)宮原(R)アルハン(L)(山越R)(稲見R)
DH 加藤弘堅 森田 稲見 西谷 齋藤 北島 綱島 (梶川)
SH 梶川(L)バスケス・バイロン(R)小池(LR)橋本(R?)(河村R)(杉本L)(北島?)
FW 河村 阪野 杉本 マリオ・エンゲルス 佐川 山田

予想順位 3位~11位

その3 その4 おまけ


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