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DAZN観戦 2021年J2リーグ第26節 ブラウブリッツ秋田vsV・ファーレン長崎

2021-08-25 16:02:05 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の秋田の記事はこちら(19節・新潟戦、0-2)
※前回の長崎の記事はこちら(21節・京都戦、2-0)
※夏の移籍情報についてはこちら

中断期間が終わってさあ試合再開、という所で大雨により2試合も中止となってしまった長崎。
おかげで3日前の天皇杯4回戦が再出発の舞台となりました。

その天皇杯、3回戦で札幌を下す(2-1)という金星を挙げていた長崎でしたが、2度は続かずに鹿島に敗戦。(1-3)
メンバー的に見ると、J2クラブにとって重要性が高くない(と思われる)カップ戦ながら、再開後最初の試合という要素もあって熟考した節が見受けられ。
試合勘を取り戻すべく、レギュラー陣も過半数交えて起用した他、故障明けの亀川もスタメン出場。
そして3日後のこの日の試合、休養したメンバーが加わってのスタメンになるかと思われましたが、意外にも天皇杯のメンバーを継続。
入れ替わりはGK富澤とセンターバックの二見の2名のみとなり、中断前不動のレギュラーだったエジガル・ジュニオに都倉・澤田はベンチスタート。
特に名倉と植中の2トップはリーグ戦だけで見れば、名倉が14試合ぶりの出場で、植中は初スタメンという目新しい立場。

前半立ち上がり、秋田が得意のパワープレイで押し込み、山田のロングスローも披露しますがシュートには辿り着けず。
すると長崎に攻撃権が移った前半6分、早速植中に絶好のチャンスが訪れます。
名倉が降りてのポストプレイを交えたのち、毎熊のスルーパスで裏を取った植中、GKと一対一を迎えます。
そしてエリアに入るかどうかという所でシュートしますが、GK田中にセーブされてモノに出来ず。
尚も長崎の攻撃は続き、カイオ・セザールのミドルシュートがブロックされ、さらにウェリントン・ハットもミドルシュートを撃ちましたが枠外で終わり。
決定機を逃してしまった長崎。
さらに9分には秋田のコーナーキックからカウンター、ハットがドリブルで持ち上がったのちロングパスをエリア内の植中に通し、中央に切り返してシュートを放った植中。(枠外)
チャンスをモノにせんと果敢に撃っていきましたが、結果は得られず。

強度の高い秋田相手にも、しっかりと最後尾からパスを繋いで攻撃を組み立てていく長崎。
サイドにボランチが流れてのパスワークを展開し、サイドハーフ(右=ハット・左=毎熊)には中央寄りの位置を取らせつつ、逆サイドに流れて攻撃に加わる事も多々ありました。(その所為か19分には、カイオのパスを受けにいったハットが毎熊とSH同士被るという可笑しなシーンがありましたが)
カイオを中心とした中盤の底は強力ですが、あえてサイドでのプレーを多くした辺りが、秋田の中央の堅さを意図的に避けているようでもあり。

そんな工夫を凝らした攻めで、15分頃からは完全に攻撃権を支配した長崎。
秋田に思うようなプレッシングをさせる暇を与えず、好機を作っていきます。
17分には右CKから決定機、二次攻撃で右からハットがクロスを上げると、ファーサイドで毎熊が折り返したボールを中央で名倉がシュート。
GK田中の右を抜くもその横で千田がブロックし、辛うじて防いだ秋田。

長崎ペースのまま22分に飲水タイムが挟まれたのちは、ややペースダウンして双方攻め合う展開に。
しかし長崎は植中に裏抜けをさせる姿勢は変わらず、29分にはスローインで直接裏を取った植中、秋田・千田にスライディングで倒され反則。
フリーキックを得てからの攻撃で、さらに左CKへと移るセットプレー攻勢となり。
そこからキッカー毎熊のクロスをGK田中がパンチングし、こぼれ球を新里がシュート。
ブロックされるもさらにエリア内でカイオがシュートし、ブロックされてエリア外に出た所を尚も加藤聖がミドルシュートと、3連撃を浴びせましたがこれもブロックに阻まれました。

フィニッシュ攻勢を掛けるもゴールを割れなかった長崎。
その後はハットの輪笠への反則から、秋田が逆にセットプレーで押し込む展開へと移行し、嫌な流れが過り始めます。

しかしそれを断ち切る得点がとうとう生まれます。
38分、二見のロングパスを左サイドで名倉が収めたのち、毎熊が中央へとカットインしてシュート。
これはまたもブロックされますが右CKとなり、キッカー加藤聖のクロスがクリアされて二次攻撃、中央から加藤大のロビングがエリア内へ。
中央でカイオが合わせにいき、クリアされた所をエリア内右からハットがダイレクトでシュート。
秋田・山田のブロックに当たるも、そのまま左サイドネットに突き刺さり、待望の先制点を挙げました。

その後は秋田がロングパス攻勢で反撃せんとしますが、中々好機に繋がらず。
しかし長崎もそれに付き合い、ロングパス中心の組み立てへと傾倒していき、双方攻撃機会が減少する時間帯となり。

しかし45分、秋田は千田のラフなロングパスが裏を取り、しかもエリア内に齋藤が走り込む好機に。
エリア内左の角度の鋭い所ながら、放たれた齋藤のシュートはゴール上へと外れ。
モノに出来なかったものの、一発のパスが脅威となる秋田らしい攻めを見せ、後半に希望を残して前半を終えます。

その後半を前に、秋田は2枚替えを敢行。
吉田・山田→中村・藤山へと交代し、反撃体制を整えます。
この度の夏の移籍期間で出戻り移籍を果たした藤山、今季秋田での初出場と同時に、記念すべきJ2初出場となりました。

ボールの収め役が中村になった事で、パワー溢れる攻撃を敢行していく秋田。
後半7分、千田のロングパスを中村が胸で落としてから敵陣で攻撃。
一旦クリアされるも左サイドで茂が拾い、輪笠が手前からクロスを入れると、合わせにいった中村に対しGK富澤が飛び出し。
ボールが足下にこぼれるも、すかさずクリアされシュートは撃てず。
前半は誤解を招きかねない表現をすれば、ラフな蹴り出しが偶然好機に結び付いたといった印象を受けた秋田の攻撃。
しかし中村が加わった事で、ロングパスからのポストプレイが映え、それによりペースを取り戻していきます。
それでもこの直後の長崎の攻撃で、名倉がエリア内左に進入してシュート(GK田中セーブ)と再び際どいピンチを招いていましたが。

14分にはクリアボールを再び中村が収めにいき、こぼれた所を拾ったのち、茂が左サイドからエリア内へ向かうドリブル。
エリア内左へと切り込みCKに繋げるなど、パワープレイ以外にも見せ場を作っていく秋田。
それを受けた長崎は、ペースを取り戻さんと17分に2枚替えを敢行。
温存していたであろう、エジガルと都倉を揃って投入します。(名倉・植中と交代)

しかしこのツインタワー投入で、ロングボール攻勢の比率が大きくなり。
完全に秋田のサッカーに付き合う形となってしまったのが拙かったでしょうか。
また19分に秋田のCKで、クロスに対し競り合いにいった都倉と二見が味方同士で頭部激突。
ダメージが大きかったのは二見の方(一旦ピッチ外へ)だったでしょうが、都倉もその後のプレーは精彩を欠いたか、あまり目立つ事無く時間を経過させてしまいました。

飲水タイムが挟まれて(23分)暫く経った所で、26分に秋田は再度交代。
茂・齋藤→三上・武へと2枚替えを敢行し、同点を狙いにいきます。
対する長崎も、27分にハット→米田へと交代。
両SHにサイドバックが本職の選手を置いた4人体制(?)を採り、失点を防がんとします。

直後に長崎・カイオが秋田・沖野と交錯し足を痛める場面があったのち、30分の秋田の攻撃。
GK田中のロングフィードが右サイド奥へと渡り、飯尾のクロスに中村が中央で合わせるも、擦れた当たりで逆サイドへ流れ。
しかし稲葉が拾って攻撃を継続させ、一旦クロスがクリアされるも尚も繋ぎ、三上がクロスを上げると見せかけて左ハーフレーンの武へと横パス。
武はターンしたのち、エリアライン際から果敢にシュートを放つと、ボールはゴール右へと突き刺さり。
エリア内を固める長崎の裏をかき、見事同点に繋げました。

試合終盤も目前という所で振り出しに戻されてしまった長崎。
エジガル狙いのロングパスから攻撃を組み立てたのが33分で、毎熊のエリア内右へのスルーパスに走り込んだエジガル、シュートを放つもブロックに阻まれ。
その後は前半に見られたショートパスでのビルドアップや、毎熊を走らせるロングパスなども見せましたが、モチベーションの上がった秋田ディフェンスの前に効果的とはならず。
逆に秋田も、前半のようなラフなパスから好機を作る場面が増えていき。
そこからセットプレーを交えて押し込み、40分にはCKからの二次攻撃で、稲葉のロビングをエリア内で中村が収めて反転シュート。(ブロックされたのちGK富澤セーブ)
ゴールを脅かしはするものの、もう1点奪うには後一歩足りないといった印象。

そして同点のままアディショナルタイムを迎え。
長崎は米田が左サイドからクロスを入れ、ニアで澤田(加藤聖と交代で出場)が胸で落とした所を毎熊がシュートしましたが、GK田中がキャッチ。
その後秋田は谷奥のラフなミドルパスを、受けにいった武がナチュラルにスルーする格好となり、奥で受けた中村が抜け出しエリア内へ。
そしてシュートを放つも、こちらもGK富澤がキャッチ。
互いに枠内シュートを撃ち合ったものの、ゴールを割る事は出来ず。
試合終了の笛が吹かれ、1-1でドロー決着を迎えました。

中止・順延の影響で、今後連戦が待ち受けている長崎。
夏の補強は無しと、好調なクラブ故の自信が伺える策を採りましたが、やや不安を残した中断明けの一歩となりました。


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