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DAZN観戦 2022年J3リーグ第19節 藤枝MYFCvs鹿児島ユナイテッドFC

2022-08-05 16:38:19 | サッカー視聴記(2022年その他)

<藤枝スタメン> 3-4-2-1
GK 内山
RCB 小笠原 CCB 川島 LCB 鈴木翔太
RWB 久保 DH 水野 DH 鈴木惇 LWB 榎本
IH 杉田 IH 押谷
FW 渡邉りょう
<鹿児島スタメン> 4-2-3-1
GK 白坂
RSB 星 CB 広瀬 CB 砂森 LSB 薩川
DH 野嶽 DH 木村
RSH 牛之濱 CH ロメロ・フランク LSH 米澤
FW 有田

ライバルチームの沼津から、渡邉りょうを補強した藤枝。
J1や海外サッカーならば「禁断の移籍」として一騒動起こりそうな獲得策ですが、初のJ2昇格が現実的な確率となっている状況の藤枝故に、目標に向けて何でもやるといった思考でしょうか。
一方の沼津はJ2ライセンスが無い状況なので、ステップアップという理由がすんなりと受け入れられるのも大きいか。
果たして、次節に控えている静岡ダービーでアクションはあるかどうか。

その藤枝は目下5連勝で、一気に上位に肉薄。
この日の首位・鹿児島に勝利すれば順位で上回るという一戦で、加わった渡邉りょうを含めた豪華(?)メンバーを見ても、チーム状態は良好なのが窺えます。

しかし試合が始まり、早速その出鼻が挫かれる事に。
立ち上がりのボールの蹴り合いという流れが収まらないうちの前半2分、こぼれ球に対する星の蹴り出しが裏を取り、エリア内左で米澤が走り込んで受けそのままシュート。
角度のキツイ所ながらも右サイドネットギリギリに突き刺さり、最初のシュートで先制点を奪った鹿児島。

いきなり冷水をぶっ掛けられる入りとなった藤枝。
持ち味の最終ラインでの、GKを加えてのゆったりとしたビルドアップで落ち着きたい所ですが、鹿児島のプレスも積極的でそれは果たせず。
それでも攻撃権は握り、早めに追い付きたいという思考を露わにして攻め上がります。
その攻撃は鈴木惇を中心とした中盤の展開力、久保を中心としたサイドアタックに、渡邉りょうのポストプレイが交わって一見最強に思え。
しかし好機は作るものの、中々フィニッシュに繋げられず。

逆に鹿児島がその間隙を縫って藤枝ゴールに迫り。
7分、ロメロのエリア内へのミドルパスに、走り込んだ有田がダイレクトでボレーシュートを放ちましたが惜しくもオフサイド。
14分には藤枝・杉田のクロスをクリアしてからのカウンターで、牛之濱がドリブルで一気に敵陣を切り裂きエリア手前で右へ送り、走り込んだ星からグラウンダーでクロス。
ファーサイドへ渡った所に、ロメロが足で跳び込みシュートしましたが、左ゴールポストを叩いて枠外に。

追加点の危機に晒されながらも、敵陣でパスワークを展開する藤枝ですが、やはりシュートまでは辿り着けず。
鹿児島の縦に鋭い逆襲に対し四苦八苦し、22分には星のドリブルを川島が止めにいくも、引っ掛けられた星が激しく転がり倒れてしまう形となり。(反則・川島に警告)

24分に挟まれた飲水タイムを、良いブレイクとしたい藤枝。
ビッグチャンスが訪れたのが27分で、右サイド奥で押谷のスルーパスを受けた久保がカットインを経てグラウンダーでクロス。
ニアに渡邉りょうが走り込むもディフェンスと縺れてこぼれ、中央に転がった所に走り込んだ鈴木惇の強烈なシュートがゴールを襲いましたが、GK白坂のセーブに阻まれます。
ようやくファーストシュートに辿り着き、直後には鈴木惇の直接フリーキック(29分・枠外)という見せ場もありましたが、再び鹿児島のカウンター。
30分、野嶽のボール奪取でこぼれ球を拾った有田、そのまま放たれたロングシュートがループの軌道でゴールに向かい。
前に出ていたGK内山、必死に戻ってのセーブが何とか間に合い、2点目を寸での所で防ぐ形となりました。

32分にも鹿児島は、有田のボレーシュートが放たれるもGK内山がキャッチ。
藤枝にとって撃ちつ撃たれつという流れを経て、迎えた33分。
中央~右サイドで長くパスを繋いでエリア内右を伺い、一旦奪われるも久保が右サイドで奪い返し、そのまま低いクロスが入り。
水野が合わせボレーシュートを放ち、鹿児島・広瀬のブロックに阻まれるも、こぼれ球を再度自ら撃ってゴールネットを揺らし。
前述のシーン然り、ボランチがエリア内でフィニッシャーとなる重厚な攻撃を結果に結び付けた藤枝により、試合は振出しに戻りました。

再びリードしたい鹿児島と、それを防ぎたい藤枝。
同点に追い付いた事でテンション上がる藤枝ですが、同時に守備時もベクトルが前に向いてしまい、反則が目立つ展開となっていたでしょうか。
36分にはエリア手前でボールを持った鹿児島・米澤が藤枝・小笠原に引っ掛けられ、左ハーフレーンの良い位置で直接FKとなり。
直接シュートを放ったのは薩川で、壁を越えてゴール右へ向かったもののGK内山がキャッチ。
何とか防いだ藤枝、その後鹿児島の裏へのスルーパスをGK内山が前に出てクリアするなど、前向きなベクトルが奏功する場面も見られ。

そして42分、鹿児島が攻撃を切って前に運ばんとする所を、鹿児島・砂森のドリブルを囲んで奪いショートカウンターに持ち込み。
鈴木惇のラストパスを受けた久保がエリア内右からシュートを放ち、見事に勝ち越しゴールを奪います。

一方ビルドアップのミスから失点してしまった鹿児島。
その後気を取り直して主体的に攻撃せんとするも、藤枝のプレッシングに悩まされ好機は作れず。
逆に藤枝のボールポゼッションを阻む事が出来ず、時間を進められた末に前半終了の笛が鳴り、ビハインドのまま折り返す事となりました。

ハーフタイムに鹿児島サイドが動き、牛之濱→圓道へと交代。
反撃の流れを作りたい所でしたが、リードを奪った事で活き活きとする藤枝がペースを握る事となった後半の入り。
後半3分左サイドから中央に向け縦への攻撃、一旦遮断されるも渡邉りょうのパワーで押し切った末にラストパス、エリア内で押谷がシュート。(ブロック)
7分にはコーナーキックからの二次攻撃、クロスの跳ね返りを拾った水野が中央からループシュート。(GK白坂キャッチ)

藤枝の多彩な攻撃を前に、鹿児島はパスミスも目立ちリズムに乗れない立ち上がりとなりました。
交代で入った圓道の突破力を軸にしようとしても、右サイド奥に進入しても奪われる(15分)等で好機を生み出せず。

何とかペースを掴みたい鹿児島、17分に得たCKを契機に、サイドハーフの位置を入れ替える策を採り。
圓道が左に回る事となりましたが、これが正解となり羽を広げ始めます。
自力での突破と、上がってくる薩川へのスルーパスを交えながら好機を作り。

しかし20分の藤枝、GK内山からの繋ぎによる長いポゼッションを経て、中央からエリア内を突いた末に渡邉りょうがシュート。
GK白坂がセーブし、尚も自ら詰めにいった渡邉りょうでしたが、白坂に抑えられゴールならず。
いつの間にか前半とは逆の立場で、同点にせんと攻める所に藤枝の逆襲に脅かされる展開を強いられていた鹿児島。(とはいってもカウンターでは無いのですが)

21分に再度鹿児島ベンチが動き、有田→山本へと交代。
同時に藤枝も押谷→岩渕へと交代と、カードの切り合いが始まり。
その直後の22分、鹿児島は圓道が左からカットインを見せる好機、一旦はクロスが跳ね返されるも逆サイドから野嶽のクロスをエリア内左で収める圓道。
そして奥に切り込んでマイナスのクロスを入れにいき、ブロックされたボールがゴール方面へこぼれるも、藤枝・小笠原のクリアに阻まれ同点ならず。
藤枝ゴール近辺で好機を生み出しましたが、以降尻すぼみ気味となります。
24分に藤枝が榎本→河上に、30分に鹿児島が野嶽→八反田に交代。

八反田の投入を機に、鹿児島は再度サイドハーフ同士を入れ替え、遠藤が右・米澤が左と元の位置に。
さらにビルドアップの際は木村の1アンカーとなり、八反田とともにロメロが降りて左右の出口役となります。
前半の藤枝同様、守備時に前への意識を高めるなど総員突撃といった格好で同点を狙いにいき。
その体制から、36分には米澤が左サイドでボール奪取してすかさず中央へスルーパスを送り、走り込む山本がシュートにいき。
しかし判断良く前に出たGK内山がセーブと、この日は前向きな姿勢を守備面で発揮する内山の前に防がれてしまいました。
右サイドに戻った圓道でしたが、その後パスをトラップミスする場面が目立つなど、やはり右でのプレーは波に乗れず。

38分に共に最後の交代カードを使い、藤枝は小笠原・鈴木惇→秋山・松村へと2枚替え。(杉田がシャドー→ボランチに回る)
鹿児島は砂森→ウェズレイと、ともにセンターバックの選手を代える策。

その交代から決定機を掴んだのは藤枝の方で、40分スルーパスを左サイド奥で受けて溜めを作る松村。
一旦戻してエリア手前左で受け直したのち、渡邉りょうとのワンツーでエリア内を突いた末にシュート、しかしGK白坂のセーブに阻まれ。
リードしても尚終始ゴールに迫った藤枝ですが、試合を楽にする追加点は奪えずとなりました。

そんな藤枝の攻撃体制も、アディショナルタイム前にして尻すぼみ。
43分にGK内山フィード→松村フリックでボールを受けた渡邉りょう、そのまま左サイド奥に進入すると、コーナー付近まで持ち込んでボールキープの体勢に。
順位争いの面で重大な一戦なだけに、勝負に拘る姿勢を優先したのは明らかでありました。

その逃げ切り体制を受け、鹿児島はウェズレイを前線に上げるパワープレイ体制を採り。
ATに突入し、そのウェズレイの落としをロメロがバイシクル気味にエリア内へ浮き球を送り、圓道が走り込むというシーンが生まれましたが寸での所でクリアされ撃てず。
タッチラインを割ると、ロングスローでも無いのにもう片方のCB広瀬までも前線に上がるなど、まさに形振り構わない姿勢で同点を狙いにいきます。

一方完全に凌ぎの体制に入った藤枝。
途中、浮き球処理の際に水野が味方の秋山との激突で頭部を痛めるというアクシデントもありましたが、大過無く時計を進めていき。
幸い水野は無事で、その分長引いたATの時間も過ぎ去った事で、試合終了の笛が吹かれ。
鹿児島を追い抜く勝ち点3を得た藤枝(順位はいわきが引き分けで首位に立つ)、これで6連勝となりました。


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