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DAZN観戦 2022年J2リーグ第8節(再開試合) モンテディオ山形vsファジアーノ岡山

2022-09-01 16:01:37 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の山形の記事はこちら(30節・山口戦、1-0)
※前回の岡山の記事はこちら(32節・横浜FC戦、0-1)

<前回対戦時からの変更>

山形=GK後藤→大友、左サイドバック川井→坂本・ドイスボランチ藤田・南→小西國分、右サイドハーフ國分→樺山、左SH加藤→チアゴ・アウベス、セカンドトップ山田康太→河合、FW藤本→デラトーレ

岡山=フォーメーションから異なり、当時の4-1-2-3から3-4-2-1へとシフト。GK金山→堀田の他は徳元、本山、田中、白井、川本、チアゴ・アウベス→濱田、佐野、輪笠、ステファン・ムーク、ハンイヴォン、ミッチェル・デューク。山形と同じく7人変更。

<前試合からの変更>

山形=33節は中止・順延のため32節を基準とし、まず出場停止明けの山﨑が復帰し、吉岡に代わりCBに。その他GKが後藤→大友、左SBが川井→坂本、ボランチの南に代わってチアゴ・アウベスが入り左SH、それにより國分がボランチに移動。右SHは加藤(前回左SH)→樺山、STが山田康→河合、FWがディサロ燦シルヴァーノ→デラトーレ。7人変更・1人がポジション変更と、前回対戦時と同様に。

岡山=前節は4-4-2との事で、前々節以来再びの3-4-2-1へ。変更は成瀬・宮崎智彦・宮崎幾笑・齊藤→濱田・河野・河井・ハンイヴォンの4名。

スタメン

再試合の運びとなったこのカードが、待ちに待った開催を迎え。
以前に行われたのが4/3と遠い昔で、0-1で岡山が制したものの、後に判定ミスが明らかになった事でこのような事態となりました。
その内容はというと、山形がバックパスの反則を犯した際、ゴール内へと転がるボールを抑えたという事でGK後藤に対する決定機阻止の判定が下され。
そして後藤が退場処分を受けたものの、それが競技規則の適用ミスである事が判明したため、この判定を無効としたうえで再開。
つまりは11人対11人のまま、岡山のエリア内からの間接フリーキックで試合が始められる事になり。

しかし4か月以上も間が空いた事で、両チームとも当時とは事情が異なり。
特にウィルス感染者が多数出た事により、大幅なメンバー変更を余儀なくされました。
山形サイドは反則を犯したGK後藤の名前はスタメン?から消え、代わって入ったのが今季初出場となる大友。
岡山サイドも当時スタメンの川本が既に移籍でチームには居ないなど、その爪痕がハッキリ残されての再開となり。
当時の判定ミスの重さをひしひしと感じつつ、試合が始まりました。

そしてその再開の位置は、ゴールエリアライン上という超近距離。
山形サイドは全員がゴールライン上に立つという配置以外に選択肢は無く、岡山のシュートを遮る事はほぼ不可能。
完全に岡山にイニシアティブを握られた状態での再開となり、当然岡山はそれを最大限に利用し、まずは壁を動かす事による相手への警告狙いに出たでしょうか。
最初に佐野がキックフェイントを仕掛けると、山形サイドが釣られて前に出てしまった事で主審に対して猛抗議。(しかし柳のアピールの仕方は正直見苦しい……)
カードは出ず仕切り直しとなると、今度はキックフェイントを重ねる戦法へと変更し、6度目のフェイントで山形の壁が動いたとして再び抗議に出ます。
しかし今度もカードは出ずと、この辺は過去に例を見ない再開方法という事で、主審・佐藤隆治氏も甘めの判定を選択したと思われます。
そして3度目、今度は正攻法に出た岡山、バックパスから河井がそれを止めた所にヨルディ・バイスがシュート。
しっかりとゴール上部に突き刺し、どうしても遅れて前に出なければいけない山形の壁と距離を取ったのが結果的に正解となり。
リードを得た状態で試合に入る事に成功しました。

結局リードを許してしまった山形ですが、敗戦が取り消しとなった立場であり、失うものは無いという具合に気を取り直し攻撃開始。
まずは縦に速い攻めを選択し、前半13分にチアゴ(ちなみに岡山のチアゴは離脱中なので、この記事のチアゴは以降全て山形選手の方)の右サイドへのスルーパスに走り込んだ樺山はアーリークロスをグラウンダーで入れ、ファーサイドで走り込んだデラトーレが合わせシュートしますがゴール左へと外れ。
16分にも野田の縦パスから左サイドで攻め上がり、チアゴの斜めの縦パスをハーフレーンで受けたデラトーレ、すかさずエリア内へとスルーパス。
走り込んだ河合のシュートがゴールネットを揺らしたものの、オフサイドとなりノーゴール。

一方の岡山も、山形のビルドアップに対し、デュークを基点としたプレッシングで挑む事を選択。
21分には山形ゴールキックからの繋ぎを、GK大友までデュークが詰めにいった事でコーナーキックを獲得するなどペースを乱し。
22分に好機を作り、ハンイヴォンの左からのクロスは跳ね返されるもその後のクリアボールを河井が繋ぎ、エリア内左で受けたハンイヴォンが前進からシュート。
しかし左ゴールポストを直撃してピッチの外へ。
27分にも決定機、デュークが右サイドをドリブルののちクロスを入れ、低いボールを中央でハンイヴォンが収めて左へ横パス。
受けた佐野が斜めからシュート、山形・野田がゴール前でブロックし、跳ね返りをムークが追撃しシュートも今度は右ゴールポストを直撃。
さらにムークが拾ってシュートするも枠外と、惜しい所で追加点はなりません。

岡山はプレッシングの姿勢を保つべく、守備時はシャドーを前掛かりにした5-2-3で構えるスタイル。
それを突くように山形は縦パス・スルーパスの割合を増やしていたのでしょう、2列目のスペースを巧く使いアタッキングサードまで迫るものの、ゴールは奪えず推移します。
30分にCKから、小西のミドルシュートがゴールを襲ったものの、GK堀田のファインセーブに阻まれ。

事情が事情なので中途半端な時間での飲水タイム(32分)となり、その後も山形の攻勢は変わらず。
攻撃が途切れても、すかさずのゲーゲンプレスで岡山の攻撃の軸となるロングパスを蹴らせない立ち回りを貫く事で、攻撃権を渡さずの戦いを続けます。

しかし岡山のプレッシングをどうするかという問いを強いられ。
41分にゴールキックからの繋ぎ、縦パスを巧く使って脱出するも、チアゴのポストプレイを受けた河合が岡山・輪笠に倒されて反則となり好機に結び付かず。
良いビルドアップをしても成果が無い焦りからか、43分には自陣深め左サイドでパスカットをされてしまう危機を招き。
岡山はハンイヴォンのカットから、拾った佐野がエリア内へ送るもデュークには繋がらず。
アディショナルタイムの最終盤、右から左へと移すパスワークの末、受けたチアゴが左ハーフレーンからミドルシュートを放つもゴール上へと外れ。
何度か得点まで近づいたものの、ゴールは割れなかった前半の山形。

折り返し、ハーフタイムでの交代は無く後半を迎え。
この日は監督のピーター・クラモフスキー氏が不在(ウィルス感染のため・代役は佐藤尽コーチ)であり、その影響か後半はやや山形に迷いが出ていたでしょうか。
立ち上がりCK中心にセットプレーで押し込むなか、その流れからか河合が右SH・樺山がSTへとポジションを入れ替えた状態で攻撃。
後半3分にはその布陣から、右サイドでスルーパスに走り込んだ河合がクロスを入れ、デラトーレが足から跳び込むも合わず。

その後元の位置に戻るも、今度は(12分辺りからか?)チアゴと樺山がポジションを入れ替え、右サイドでチアゴがプレーする事に。
そして18分頃に再度入れ替えて元の位置に戻るなど、同点にせんと何とか策を巡らせ。
その間には13分、國分のパスを河合がフリックしてエリア内を突くも、抜け出してシュートにいったデラトーレはジャストミート出来ず。(GK堀田キャッチ)
17分にはカウンターに持ち込み、デラトーレのスルーパスを受けたチアゴがドリブルで疾走、中央ほぼエリアライン上からシュートを放ちましたが惜しくもゴール左へと外れ。
際どいシーンは作りましたがゴールには届かず終わります。
その一方で、ゲーゲンプレスで岡山の攻撃機会を作らせない流れは相変わらず。
岡山は19分に右サイドからデュークがロングシュートを狙った(GK大友セーブ)のが唯一のフィニッシュとなり。

21分に、この日が初出場となった坂本が足を攣らせてしまった山形。
既に2枚替えの準備をしていたベンチですが、これにより1人追加で3枚替え。
坂本・樺山・デラトーレ→吉田・藤田・ディサロに交代し、國分が右SHへとシフトします。

しかしこれ以降やや失速状態となり、26分に岡山がカウンターに持ち込んだ(デュークが左からクロスを入れるもフィニッシュは撃てず)のちに後半の飲水タイムに。
そして運動量の落ちないハンイヴォンが奮起を見せ、主にボールキープとチェイシングでチームに貢献していきます。
32分にデューク・ムークの両助っ人が退いた(齊藤・成瀬に交代)事もあり、前線での役割の大半を担い、それに応えるハンイヴォン。
それでも守勢故のダメージは厳しく、37分に河井が足を攣らせて交代の運びとなった岡山。(宮崎智に交代・佐野がボランチに回る)

ビハインドが重くのしかかる時間帯となってきた山形。
35分に河合→木戸へと交代し、チアゴがSTへシフトする形で何とか活路を見出さんとします。
39分に敵陣で速いパスワーク、中央で受けたチアゴが岡山・成瀬に反則を受けて直接FKに。
これをディサロが直接シュートするも、壁に当たって枠外となり左CKへ。
そしてキッカー小西クロス→半田フリックで際どいボールが入るも、ゴール前でバイスのクリアに阻まれます。
42分に最後の交代を敢行し、チアゴ→藤原。

時間も押し迫った事で、岡山もプレッシングをある程度諦め5-4-1ブロックで守る体制へと移り。
尚も攻め上がる山形、45分に半田がドリブルからエリア内へとスルーパス、カットに遭うもエリア内へこぼれたボールを藤田が拾いシュート。
バイスのブロックでCKとなり(この時点でATに突入)、そこからも山﨑がヘディングシュートを放ちますがゴール左へと外れ。

後は気合で上回りゴールを奪うだけ……という所でまさかの展開が訪れます。
既に岡山の攻撃はロングボールを送り、巧く繋がれば……という姿勢でしたが、それを回収した最終ラインで致命的なミスが生まれてしまい。
吉田のGK大友へのパスがズレてしまい、逸れた所にプレスにいっていたハンイヴォンがエリア内やや左でシュートに持ち込む事態に。
放たれたシュートは難なくゴールへ吸い込まれ、試合を決定付ける2点目を棚ぼたの形で得た岡山。

直後にゴールしたハンイヴォンを含めて2枚替え(木村と交代・同時に河野→白井へと交代、成瀬が右ウイングバックへ回る)、後は逃げきるだけとなった岡山。
2点差となった事でこの際の時間経過も加算されずに締められ、目安の4分となった所で試合終了の笛が吹かれ。
無くした勝ち点3を取り戻した岡山、これで3位に浮上となりました。


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