ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第3節 AC長野パルセイロvsカマタマーレ讃岐

2022-03-30 16:02:15 | サッカー視聴記(2022年その他)

<長野スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 金珉浩
RCB 喜岡 CCB 秋山 LCB 池ヶ谷
RWB 船橋 DH 宮坂 LWB 水谷
IH 佐藤 IH 坪川
FW 宮本 FW 森川
<讃岐スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 高橋拓也
RCB 伊従 CCB 西野 LCB 遠藤
RWB 川﨑 DH 長谷川 LWB 臼井
IH 後藤 IH 中村
FW 松本孝平 FW 小山

松本がJ2から降格してきた今季、再度信州ダービーが行われる環境を手にした長野。
とはいっても目標がJ2昇格なのは不変であり、それを内外に強く示すべく、シュタルフ悠紀リヒャルト氏を新監督に招いたオフ。
同じYS横浜から3選手を獲得(池ヶ谷・船橋・佐藤)し、この日も揃ってスタメン起用するという具合に、その本気度とシュタルフ氏自身のサッカーの落とし込みのスピード感が伺い知れます。

開幕からフォーメーションを相手に合わせてチェンジし続けている長野、この日は3-3-2-2を選択。
折りしも相手の讃岐と同一のものとなりました。
アンカーの両脇という弱点を突かれ易いこのフォーメーション、特に付け焼刃なら尚更であり。
前半5分、後方でのパスミスがエリア手前へ転がると、讃岐・後藤がすかさず反応してペナルティアークからシュート。
しかしGK金珉浩(キムミノ)がキャッチ。

不安定さが顔を覗かせた長野ですが、続く6分には右サイドで船橋が目の覚めるようなミドルシュートを放ち。
GK高橋拓にセーブされて右CKとなり、キッカー宮坂はニアへ低いクロスを入れると、宮本が潰れて中央に来た所を坪川が合わせ。
混戦の中ボールがゴールへと転がり、セットプレーで先制点を挙げた長野。

長野は9分にも宮本が中盤でカットして前進、そしてスルーパスを森川へと通し。
しかしその刹那、抜け出そうとした森川が讃岐・西野と交錯して倒れ込み。
たまらず笛が鳴り、絵面的に讃岐の反則と思われた判定でしたが、長野の反則となってしまいました。

これで流れが変わったのか、その後は讃岐が攻撃権を握り。
長短のパスを絡めた上で、中村の突破力をアクセントとしつつ好機を演出していきます。
19分、中央で受けた中村が左へ向かってドリブル、遠藤とのパス交換を経て再度中央へ戻し。
伊従がエリア内へ縦パスを通し、受けた小山が右へ流れてシュートを放つもGK金がキャッチ。

しかし先程の反則から、それが一つのキーポイントとなってしまっていた試合情景。
25分に森川のドリブルが讃岐・西野に倒され、反則で今度こそ長野のフリーキックに。
右ハーフレーン・エリアからやや手前という位置で、キッカー宮坂はクロスを上げずにショートパス、森川のドリブルを使って左サイド奥へ。
そしてカットインを経てエリア内左奥からマイナスのクロスが入り、ニアサイドで受けた池ヶ谷がシュートしますが、GK高橋拓がセーブ。
防いだ讃岐がカウンターに持ち込み、小山がドリブルで中央を突き進む体勢に入りますが、中盤で讃岐・船橋にスライディングで倒され。
当然反則で、船橋に警告が突き出されますが、讃岐は納得出来ず(一発レッドを求めて)抗議するシーンも生まれました。
やはり両チームとも、判定にナイーブになっていたのでしょうか。

讃岐は前年観た際の、重苦しさ全開のサッカーという雰囲気は何処にも見当たらず。(せいぜい川﨑のロングスローぐらい)
今季は2試合で既に5得点と、攻撃サッカーに舵を切ったその成果も表れており、ようやく改革のレールに乗り上げたという印象でした。
開幕前にクラブは「2024年のJ2昇格」という目標を掲げたとの事。
俗にいう3年計画とされるものでしょうが、目先の結果へのプレッシャーから解放されたかのように、長野ゴールに迫るシーンを量産していたこの試合。

しかし成果はサッカーで表現できても、結果に結び付くかどうかは別問題。
32分に長野・吉岡のボールキープを小山が倒してしまい、再度長野のFK。
右サイド・エリアからかなり手前という位置で、キッカー宮坂はクロスを選択すると、クリア出来ずにボールは中央へこぼれ。
すかさず池ヶ谷がシュートを放ち、ゴールネットを揺らして2点目を挙げた長野。
セットプレーの守備の脆さを露呈してしまった讃岐、思わずGK高橋拓も失点後にポストを腕で叩くシーンが見られ。

それでも讃岐の攻撃は委縮する事無く。
34分には右サイドでのパスワークを経て、中央で受けた中村がドリブルからミドルシュート、ブロックされエリア内へこぼれた所を小山がシュート(ブロック)と攻め立て。

しかし再度セットプレーでゴールを脅かされる讃岐、39分の長野の左サイドからのFK。
キッカー宮坂は再びショートパスを選択し、森川がカットインでエリア内へ進入してシュート。
GK高橋拓がセーブするもその後の攻撃でCKを得て、CK攻勢へと移行する長野。(2本続くもシュートは撃てず)

何とか凌いだ讃岐でしたが、そのダメージからか43分についに決壊。
左サイドでの前進から宮坂がエリア内へミドルパスを送り、クリアされるもエリア手前の宮本の足下に収まってしまい、宮本がそのままシュート。
ゴール右へと突き刺さり、前半のみで3点目を奪いました。
この場面はセットプレーでは無かったものの、2点目のシーン然り、クロス・ロビングのクリアという所で甘さが見られた讃岐の守備。

3点差で突入したアディショナルタイム、点差を縮めるべく讃岐は尚も攻め込み。
右サイドから川﨑がエリア内へラストパスを送り、松本孝のシュートがブロックされるも尚も繋ぎ、再度川崎のラストパスから後藤がエリア内右からシュート。
しかしGK金のセーブに阻まれ、CKを得るもそこから逆に長野のカウンターに。
クリアボールを拾った森川がドリブルで一気に持ち上がり、エリア手前からシュートを放ちましたが、ここはGK高橋拓がセーブ。
目まぐるしい攻防を経て前半を終え、讃岐にまだやれそうな雰囲気が漂ったものの、スコアは3-0。

迎えた後半、スコア差もあり讃岐がボールを握る展開に。
そこからどう崩すかという難題を突き付けられる格好ですが、長野も隙あらば追加点を取りにいく意識は変わらず。

入りからの讃岐の流れが止まり、次第に長野がボールポゼッションを高め。
しかしそこを突く讃岐、10分に長野の右→左へのサイドチェンジを川﨑が出足良くカットし、パスを繋いで前進したのち川﨑の右からのクロス。
ファーで小山が右足アウトサイドでのボレーシュートを放ちましたが、ゴール上へと外れてモノに出来ず。
相手の前へのベクトルを逆利用できた讃岐でしたが、逃してしまったのは大きく。(直後に臼井→渡辺へと交代)

しかし失意する暇は与えられず、再び讃岐がボールを握って攻撃を展開。
押し込まれる長野は17分に交代カードを切り、船橋と佐藤に代えて三田とデューク・カルロス(出身は日本)を投入。
ドイスボランチの体制へとシフトし、中央を固めに掛かります。
<後半17分以降の長野> 3-4-2-1
GK 金
RCB 喜岡 CCB 秋山 LCB 池ヶ谷
RWB 森川 DH 宮坂 DH 坪川 LWB 水谷
IH 三田 IH デューク
FW 宮本
それでも守備時5-4-1というよりは、シャドーが前掛かりの5-2-3といった感じで、依然として4点目を狙いにいく姿勢が窺えました。

21分には代わって入ったデュークが推進力を見せ、左サイドを讃岐のアタックを受けつつもキープして前進。
その攻撃は実らずも、直後には森川が中央を前進してエリア内へ送り、受けた宮本が右へ叩いた所をシュートにいったのは三田。
枠を捉えられずも、遠藤にアフターチャージを受けた事で反則(遠藤に警告)・直接FKに移り変わり。
右ハーフレーン・エリアからすぐ手前という絶好の距離で、キッカー宮坂は直接シュートを狙いますが惜しくもゴール上へと外れ。
前線をフレッシュにした効果が早速表れ、讃岐の反撃ムードを堰き止めます。

形勢不利な讃岐は22分、中村・小山→鯰田・青戸へと2枚替え。
それを受けて長野も24分に、宮坂に代えて住永と、中央に運動量を補填します。

讃岐はやはりボールポゼッションを高めての攻撃をするしかなく。
これ以降、右センターバックの伊従がサイドバックのように右に大きく開き、4バック(2CB)のような可変を取る場面も見られ。
そしてドイスボランチのように鯰田が降りて来るなど、ビルドアップに一工夫凝らすも、成果は芳しくなく時間が進んでいきます。

32分に最後の交代を敢行する長野、森川・宮本→東・佐野へと交代。
2人とも前線に入り(佐野が1トップ)、デュークが左ウイングバックへ回る事となります。(水谷が右WB)

マイボールの際はデュークを走らせるスルーパス中心の攻撃で、讃岐に押し込まれた陣地を回復していく長野。
点差的な余裕もあり無難な立ち回りに映ったものの、そこに落とし穴が待ち受けていたでしょうか。
36分、長野のスローインを直接讃岐・遠藤がカットして攻守交替、浮き球のパスを松本孝がヘディングで収めてのポストワークから右奥へ展開。
スペースへラフに送られたこのボールに、川﨑が猛然と走り込んでクロスを上げると、ファーサイドで青戸が合わせヘディングシュート。
ゴール左へと突き刺さり、ようやく長野ゴールをこじ開けて1点を返します。

この1点で士気を高め、さらに攻め上がる讃岐でしたが、その前掛かりの意識を突くようにその後決定機を作ったのは長野の方。
40分にGK金のパントキックを住永がフリックして攻撃開始、東→三田→佐野と前線3人がパスを繋ぎ、佐野のスルーパスに東が走り込み。
エリア内から東がシュートを放つも、GK高橋拓がセーブ。
尚も繋がんとする讃岐からボール奪取してターンを渡さない長野。
42分にはクリアボールを収めた佐野がスルーパス、走り込んだのは再び東でGKと一対一の状況となり、ペナルティアークからシュート。
左へシュートしてGK高橋拓の逆を突くも、ゴールポストを直撃してしまいモノに出来ず。

反撃どころか、4失点目の危機に苛まれてしまう讃岐。(43分に伊従→西本に交代)
劣勢の中、43分には自陣からのFKでも(GK高橋拓が)放り込みを選択、エリア内左へのロビングを松本孝が落とし。
これを渡辺がシュートに持ち込みますが、GK金がキャッチ。
直後に再び長野の攻撃が始まり、エリア手前での長野のキープに対し長谷川が反則を犯してしまい、判定に不服な態度を取った長谷川が警告を受け。
再びエリアからすぐ手前の長野のFK、キッカー住永のグラウンダーのシュート気味のクロスを秋山が合わせに走り込むという攻撃を展開するも、GK高橋拓が何とか抑え。

その後のATでも厳しい戦いを強いられた讃岐、結局それ以上スコアを動かす事は出来ず。
3-1で長野が勝利に辿り着き、昇格に向けて幸先良い滑り出し(2勝1分)となりました。


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