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DAZN観戦 2022年J1リーグ第19節 FC東京vsアビスパ福岡

2022-07-06 16:01:32 | サッカー視聴記(2022年J1)

<FC東京スタメン> 4-1-2-3
GK ヤクブ・スウォヴィク
RSB 中村帆高 CB 木本 CB 森重 LSB 長友
DH 東慶悟
IH 渡邊 IH 松木
RWG 紺野 CF ディエゴ・オリヴェイラ LWG 永井
<福岡スタメン> 4-4-2
GK 永石
RSB 前嶋 CB 奈良 CB 宮 LSB 志知
RSH ジョルディ・クルークス DH 田邉 DH 前 LSH 田中
FW ルキアン FW 山岸

今夏も、小川が海外移籍でチームを離れる(ポルトガル・ヴィトーリアSC)という事態に苛まれたFC東京。
3年前の優勝争いの最中の久保の移籍が号砲となった……訳では無いでしょうが、そこから室屋・橋本(現神戸)・渡辺剛・田川と移籍の波が加速した感があり。
そんな自転車操業を強いられる中、結果を残すのも一苦労な状況。
今季高卒新人の松木が鮮烈なシーズンを送っているものの、次に海外に出向くのは彼か……という思いは避けられないものがあるでしょう。
ちなみに小川のラストマッチとなった前節は、まさかの夢スコアでの惨敗(鳥栖戦・0-5)となってしまいました。
退潮気配が著しいといった状態で、この日の相手は前回対戦時に同じく5失点を喫しての大敗となった福岡と、運命の悪戯が過ぎると言いたくなるカード。

普段J2の方を見慣れている者にとっては垂涎といった感じの、寄せの速さから来るトランジションの激しい試合展開が序盤から描かれ。
そこから生まれる反則を切欠としての、セットプレーで何度か好機を作る福岡が優勢となる立ち上がり。

そんな試合故に、アルベル・プッチ・オルトネダ監督の特徴であるポゼッションスタイルを、中々貫く事が出来ないFC東京。
何とか流れを変えんとした前半8分の最初の攻撃機会で、アクシデントに見舞われます。
ディエゴへの縦パスが何とか通って(一度カットされるもディエゴが拾う)左サイドでのボールキープから、最終ラインを経由して中央→右へとサイドを移し、中村帆がドリブルで奥を突いてクロスまで持っていき。(ブロック)
しかしこの際(パスを受けた時か、ドリブルの終わり際か)に無理があったのか、筋肉系トラブルを発生させ自らピッチ外へ出た中村帆。
無念の交代となり、バングーナガンデ佳史扶が代わりに登場します。(長友が右サイドバックに移り、左SBに入る)

その後も激しいボールの奪い合いが続き、主体的に攻めたい側にとってはリズムを掴めない試合。
逆に敵陣深めでのボール奪取を見せる等、相手にペースを与えないサッカーを展開する福岡。
迎えた16分、左サイドからのスローインを山岸フリック→ルキアン胸で落とす→田中シュートと流れるようにフィニッシュに繋げ、ブロックされるも尚も右サイドで繋いだ末に前嶋が手前からクロス。
ファーサイドで山岸が折り返すと、DF不在の場所に転がった所をルキアンが反応し、足を延ばしてシュート。
ゴールネットを揺らし、遅まきながらといった感じの今季3得点目を挙げたルキアン。

リードを許したFC東京ですが、逆にこれでようやくポゼッションを高めての攻撃体制が整った感もあり。
しかし交代で入ったバングーナガンデは今一つ流れに乗れず、サイドチェンジのパスを受けられないなど失態シーンの方が目立ち。
アンカーの東慶が常時パスコースを切られている中、頼みの綱となるサイド攻撃に冴えが見られないのも、アクシデントの影響が甚大といった感じでした。

そんな状況の中、トランジションの部分で福岡からボール奪取しての好機が目立ち。
福岡は堅い守りからの速い攻撃が主流なため、そこで正確性に欠ける部分を突ければ何とか……といった感じのFC東京。
21分に森重→松木へのパスがズレて奪われるも、福岡のパスミスをダイレクトで東慶が縦パスし、ディエゴがフリックして紺野に渡る好機となり。(シュートには繋がらず)
26分にも森重→ディエゴへのミドルパスは繋がらずも、相手の連係ミスを拾った紺野がエリア内右を突いてクロス。(シュートには繋がらず)
徐々に主導権を握られていく福岡、そのプレッシャーからかクルークスがFC東京・バングーナガンデにスライディングを敢行した結果、反則・警告を受けてしまい。(29分)
34分のFC東京、再びパスがカットされたのち松木が奪回に成功してのチャンス、そのままエリア手前からシュートをグラウンダーで放った松木。
しかしゴール右へと際どく外れてモノに出来ず。

それでも依然としてビルドアップからの攻撃では難が目立つFC東京。
流れの悪さを受け、ディエゴがボランチの位置まで降りるシーンも頻発しますが、38分にはそれが決定機に繋がり。
低目で受けたディエゴが松木・渡邊とのパス交換を経ながら前進し、最後は渡邊のスルーパスからシュートするも、GK永石(この日がプロ初スタメンとの事)の好セーブに阻まれます。
そこからコーナーキック攻勢に持ち込むも得点は生まれず。
アクシデントもあり長めとなったアディショナルタイム(5分)には、福岡サイドの反則の連続に拠るフリーキック攻勢も作りましたが、シュートに繋げる事は出来ず。
結局福岡1点リードのまま、前半を終えます。

ハーフタイムで両チームとも動き、停滞感を払拭したいFC東京は永井→レアンドロへと交代。
福岡は警告を受けていたクルークスを退かせ、金森を投入します。

最初の好機は福岡で後半2分、GK永石からのビルドアップから田中が左サイドからカットインを経てのクロス。
これをファーサイドで合わせにいったルキアンがFC東京・バングーナガンデと交錯しながらも合わせますが枠を捉えられず。
するとルキアン・バングーナガンデ両者が倒れ込む事態となり、激しいデュエルが波乱を呼びそうな予感を孕ませるシーンとなりました。(2人とも無事に起き上がる)

そして後半最初の得点シーン、ここも速いトランジションに拠るものでした。
4分福岡のクリアボールを森重が跳ね返し、渡邊がダイレクトで送ったボールを松木がフリックすると、前へベクトルを移していた福岡はネガトラに移れず紺野に裏を取られてしまい。
受けた紺野がエリア内を突いてシュートを放ち、GK永石がファインセーブで防ぐも、跳ね返りをエリア内右からレアンドロがシュート。
福岡・宮が脚を出してブロックするも、コースが変わったのが災いしてゴールへと吸い込まれ。
福岡がカウンターを狙った結果の逆カウンター、といった感じの同点弾となりました。

しかし依然としてゲームプランは変わらない福岡。
7分にはハイボールを受けにいった山岸がエリアからすぐ手前でFC東京・森重に倒され反則(森重に警告)、絶好の位置での直接FK。
キッカーは志知で当然直接シュートを狙いましたが、ゴール上へと外れ。
直後の10分にはクリアボールを右サイドで山岸が前方スペースへ落とし、走り込んだルキアンからのマイナスのクロスに合わせにいった山岸。
しかしFC東京・東慶に倒されて撃てず、反則の笛も鳴らず。
パス数の少ない攻撃でゴールを脅かしていきます。
13分にも田邉のパスカットからカウンターに繋げ、山岸のスルーパスを受けたルキアンがエリア手前で溜めたのちラストパス、受けた金森がシュートするもGKスウォヴィクがセーブ。

一方同点に追い付いてさあこれから、といった所での失点は何とか避けられたFC東京。
投入されたレアンドロがフリーダムで動くため、ディエゴとの2トップに見えない事も無い布陣。
それによって空く左サイドを上がって埋めるバングーナガンデが、やっと試合に入り始めたという印象で、高い位置で攻撃に絡んで好循環を齎します。

17分にはそのバングーナガンデが、ディエゴの左奥へのスルーパスに走り込んでクロス、ブロックされて左CKへと移行。
そしてその好機で、キッカー・レアンドロのクロスの跳ね返りを、右ハーフレーン・エリア手前という位置で紺野がダイレクトでシュート。
左足アウトサイドに掛けた事によりゴール隅へと逃げていくボールにGK永石もどうする事も出来ず、左サイドネットに突き刺さるスーパーゴールとなります。
早い時間で逆転に成功したFC東京。

その切欠となったバングーナガンデでしたが、燃料が切れたかのように失速も速く。
20分にはスローインを行おうとした際、あろう事かボールを取り落としてしまいファウルスローに。
その後福岡の猛攻を受ける側となるFC東京、その中で足を痛める仕草を見せるバングーナガンデ。
2連続のSBのアクシデントなのかと不安が過り、何とかプレーを続けたものの、以降左サイドの優位性は失われてしまいます。

21分に田中→フアンマ・デルガドへと交代した福岡(山岸が左サイドハーフにシフト)、前線の圧力を高めて同点を狙いにいき。
その間隙を突くように25分にカウンターに持ち込んだFC東京、ディエゴのパスを受けた渡邊がエリア内へスルーパスを送り、レアンドロが受けたその流れでGK永石を左にかわし。
そしてシュートを放ちましたがオフサイドの笛が吹かれ。(ちなみにシュートは左サイドネット外側)
さらに不幸は続き、この流れの最中でディエゴが痛んでしまい、交代の措置が取られる事となりました。(アダイウトンと交代)

ともにベンチを含めた助っ人の力を出し尽くす展開に。
こうなる交代出場の選手が得点に絡むのは当然といった感じであり、迎えた29分の福岡の攻撃。
右サイドでのスローインから繋いだ末に前がクロス、ファイサイドで山岸がヘッドで合わせるも上空へ浮かび、拾ったフアンマがキープする所をFC東京・木本が倒してしまい。
反則を告げる笛が鳴り、PKというジャッジに。
そのままだとフアンマがエリア外へと出る流れだっただけに、完全に無駄なチャージというのが印象悪く映ったでしょうか。
VARチェックを経ても判定は変わらず、PKを蹴るのは反則を受けたフアンマ。
ゴール右へと蹴り込み、キッチリ逆を突いて同点ゴールを齎しました。

ディエゴを失った事で、前線のポストワークによる攻撃もやり辛くなったFC東京。
それを尻目に攻勢を続ける福岡、37分にはルキアン→渡へと交代。
40分には左CKから、キッカー金森のクロスをファーサイドで宮が合わせヘディングシュート。(GKスウォヴィクセーブ)

41分にFC東京が最後の交代、東慶・紺野→青木・三田へと2枚替え。
43分には福岡も田邉→中村駿へと交代。
これでお互いカードを使いきり最終局面……と言いたい所ですが、VARチェックと度重なるアクシデントのため、ATは10分という長さとなります。

最後の踏ん張りとばかりに、再び左サイドを駆け上がって好機を作りにいくバングーナガンデ、そのマイナスのクロスがレアンドロに渡るもシュートには繋がらず。
直後に福岡が逆襲し、敵陣でのポゼッションを経て左から志知がクロス、ファーでフアンマが折り返したボールを渡がバイシクルで撃ちにいくも果たせず。
この際にFC東京は森重が足を攣らせてしまうなど、ダメージを隠す事もままなりません。

しかし決定機に辿り着いたのはFC東京で、GKスウォヴィク左へフィード→バングーナガンデ折り返しを経て松木が中央をドリブル。
そしてレアンドロ→三田と経由してエリア内を突き、囲まれながらも突破した三田がシュート。
会心のフィニッシュだったものの、GK永石のセーブに阻まれて勝ち越しはならず。

最後の局面でも、三田のボールカットから敵陣でパスを繋いで好機を伺う流れを作るFC東京。
しかし福岡のディフェンスを崩す事は出来ず、バックパスをした所で試合終了の笛が吹かれ。
2-2で引き分けとなっただけで無く、(前節の安部に続いて)アクシデントも多発となったFC東京。
陣容を整える間も無く、水曜に控える20節を迎えます。


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