ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

2021年J1リーグ第8節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 in味の素スタジアム

2021-04-09 18:29:14 | サッカー観戦記

地元クラブのサッカーを観に行く、との大義名分の下に東京・調布市へ旅立ち。(なおバックスタンドに座り雰囲気に身を任せるという、応援する気が無いスタイル
JR京王線・飛田給駅を降りてから、徒歩で余裕で行ける距離という好条件の立地に構える味の素スタジアム。(以下味スタ)

スタジアムにおける、ネーミングライツ導入のはしりとなった事で有名なこの地。
当時はFC東京とともに、ヴェルディがまだJ1に居た頃なので、「ああ、ヴェルディは昔(黄金時代)と比べて苦しいんだな……」なんて思ったりしたものです。

そんな話はさて置き。
スタジアムの道すがらに興奮しつつ、開場よりかなり早い到着となってしまい、適当に待つ事に。
勝手に17時開場だと思い込んで待ちぼうけていましたが、17時になっても開かず。
どうやら17時半開場のようでした、南無。(自分が悪い)

入場前に青赤パークを覗くも、出店は4つのみ。
徳島と比べても半分ほどの数で、しかもそのうち1つが物販店で、1つが要予約の店。
熟考の末(実際そんなに悩まず)、結局スタ飯はスタジアム内で買う事に決定。
なお物販店は、札幌戦という事で北海道のお土産が出揃っていました。

そして17時半を迎え、早速入場。
目的の売店はメイン側にあり、途中グッズ売り場でドロンパグッズを購入したのちかなりの距離を歩いた末ようやく購入。
やっとメシにありつける、そんな思いに陥いりつつありましたが、これが「食べる事が全て」なんて揶揄されがちなFC東京サポーターへの入口なのか。

選択したのは叉焼丼
スタジアム内では火気厳禁らしく、常温での提供なのはご愛敬。むしろキムチのトッピングに何故といいたくなりましたが

そして買うのが礼儀だと思いついでに購入した、FC東京勝サンド
東京ドロンパ(以下ドロンパorドロちゃん)のイラストに癒されながら食すると、これが美味。
名店(さぼてん)監修というのは伊達ではありませんでした。

 

舌鼓しているうちに、実物のドロンパが登場、場内一周。
ホームページ内で、ドロンパの登場場所を告知するFC東京のスタイルには好印象。(しかし現在は感染予防の一環でスタジアム外に現れる事は無い……)

 

様々なポージングを見せてくれたドロンパ。
個人的には、しっぽが最もたるチャームポイントだと思っています。

アウェイでもかなりの数が揃う事で有名な札幌サポーター。
この日も行きの電車内からチラホラと見かけた末、このご時世にも拘らず(お前が言うな)中々の動員でした。

 

FC東京の一貫している有名なスローガン。
やや抽象的な感じはするものの、それなりにクラブのスタイルも根付きつつあり、着実に成果は出ているようで。
掲げられている弾幕の一幕、これも昔から謳われてきたフレーズ。
「見て興奮するようなサッカーをする」という感じでしょうか。(繊細は不明)

そうこう思惑を巡らせているうちに、両チーム練習の時間が。

 

先に現れた札幌サイドでしたが、過密日程内の試合らしく、最初に入念に身体を動かすメニュー。栃木を彷彿とさせます
後から現れたFC東京サイドが、最初に対面パスの練習を選択したので、ともに同時にボールを扱い始める事となったのが印象的でした。
「オールコートプレッシング」を掲げる札幌らしい選択だったでしょうか。

そんな中、再び場内一周を開始したドロンパ。

 

夜になり気温が下がって来たという事で、バックスタンド手前でスタッフからタオルマフラーをあてがわれたドロちゃん。
歩きながら巻き直す姿が可愛すぎました。

 

ドロンパのパフォーマンスにひとしきり興奮した所で、試合開始も近付き。

札幌のスタメン発表ののち、スタジアムは照明が落とされ真っ暗に。
そして電光掲示板でFC東京のスタメン発表が始まり。

 

こちらとしても撮影ミスは殆ど無くなり、有り難い限りであった暗闇。

ありきたりな物にあらず、一人一人の「プレー中の」アニメーション付きでの紹介。
キック・ヘディング・GKのセーブなど、映像技術をふんだんに使ったその光景に魂を揺さぶられ。

 

十人十色のプレーが映し出される中、ポーズで締められたディエゴ・オリヴェイラ。

なお、個人的に(FC東京内で)最も好きな選手である東はこの日ベンチスタートでした。

 

監督の長谷川健太氏も、既にJリーグの監督15年目。(清水で6年・ガンバで5年)
この間、大過無く手腕を発揮し続けているのがまた凄い。

そして選手入場の時を迎え……

突如フラッシュアップされた場内。
激しい明滅の中、登場口を見ると……

青と赤のバルーン人形が聳え立ち。
J1の大規模なスタジアムらしい、派手な演出で試合開始を迎える事となりました。

この日のメンバー、ですがややブレてしまい。やはり暗い中で無いとダメなのか
FC東京は前節から2人メンバーを入れ替えたものの、中村拓海は前節、中村帆高の早期交代を受けて68分出場。
そのため実質1人だけと言ってもいいでしょう。(東→安部)
一方3人入れ替えた札幌ですが、待望されていた小柏がスタメン復帰。(前節途中出場)
彼の故障が、序盤躓いた要因とされていたので頼もしい限り。
フォーメーションはFC東京が4-1-2-3、札幌が3-4-2-1と、どちらも平常運行の模様。
しかし試合が進むにつれ、双方平常から懸け離れる事を余儀なくされたこの日の試合でした。

立ち上がり、早くも前半2分にディエゴがキムミンテに反則を受け、フリーキックのチャンスとなったFC東京。(左サイドからキッカー三田がクロスも繋がらず)
結果に繋がらずとさしたるシーンでは無いと思われましたが、これが以降の伏線になったでしょうか。

しかしこのシーン以外では、札幌が攻撃権を支配。
7分にスルーパスをエリア内で受けた小柏がバックパス、田中が上がってきてシュート。(ブロック)
続く8分にはチャナティップのスルーパスを再びエリア内で小柏が受けようとするも、GK児玉が何とか抑え。
やはり小柏が居ると、札幌の攻撃に裏抜けという武器が強烈に加わるため厄介となります。

10分過ぎに札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(以下ミシャ)が、キムミンテに対して名前を叫ぶ、今季恒例となりつつある光景が発生したのち攻守交替。
15分には森重がミドルシュート(枠外)、21分には中村拓のクロスから、アダイウトンがシュート(枠外)とフィニッシュに持ち込むFC東京。
どちらの流れともいえないまま、飲水タイムとなります。

ここでのスポンサーはキリンか。(何)

中断が明けた29分、最初の事件が発生。
再びチャナティップのスルーパスで小柏が抜け出し、今度は完全に裏を取る大チャンスを得た札幌。
これを渡辺剛がショルダーで倒し、審判の笛が鳴り反則。
警告は避けられないだろう……と思っていたら、主審が掲げたカードは赤色。
FC東京サイドにとってはまさかの一発退場となり、数的不利での戦いを強いられる事に。
幸いここでのFKこそ、キッカー福森のシュートを壁が防いだものの、以降どうなってしまうか。

それまでも、ボール支配という観点では完全に上回っていた札幌。
ミシャ式のビルドアップ(ボランチ1人が最終ラインに降り、両サイドのセンターバックがサイドに広がる4-1-5へと可変)が根底なのは変わらずで、盛んにCBの福森・田中が最前線へと顔を出し。
押し込んだのちは6トップにも見える事もあり、やはり最近のトレンドは前線6人にしてのビルドアップなのでしょうか。

そんな状況にも拘わらずさらに数的優位を得た札幌でしたが、35分にこちらもアクシデントが。
小柏が接触プレイで肩を痛めてしまい、動けなくなり途中交代に。(菅と交代、金子が右ウイングバック→右シャドーに回る)
これで攻め手を失い、勢いも消失気味となった札幌。

それでもボール回しを続ける札幌を尻目に、目を惹いたのがFC東京の凌ぎ。
アンカーだった森重がCBに回るまでは予想通りで、4-4-1の布陣を取り。
しかし終盤は、攻め込まれた際にはアダイウトンが最終ライン左へと戻る、5バックの形へとシフト。
スペースを無くす事を最優先に選んだようで、それが見事に奏功。
次第にボールをキープするだけとなっていく札幌の攻撃。
非常に長いアディショナルタイム(5分)となった最終盤には、アダイウトンを活かしてのカウンターも冴え始め。
結局0-0のまま前半終了となりました。

ハーフタイムとなり、三度場内一周の体制をとるドロちゃん。
しかし今度は、何やら物を担いでいる様子で。

 

そしてこちら側に近付くにつれ、その繊細がハッキリと。
選手の顔写真パネルを飾りつつ、こちらに向かってポージング。

その後スタッフから、メッセージが書かれたお絵かき帳を受け取る。
どうやら告知のようで、掲げられていた3選手絡みのイベントなのでしょうか。

不利な立場であるFC東京ですが、そんなドロンパの姿を見ているうちに考えを幾ばくか改め。
ドロンパの設定に、「2004年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)決勝を観戦、(数的不利にも拘らず)優勝を掴んだ姿にしっぽが震えるほど感動」とあり、この日はまさにそれと類似したような状況。
昔日の再現なるか、とは言い過ぎでしょうか。

さて後半が始まり、前半からイレギュラーの戦いを強いられたFC東京、予想通りHTに選手交代。(田川→永井)
スピードスターの永井投入で、カウンター&プレッシングの威力を増しに掛かります。

入りこそ札幌が攻勢を掛けるも、やはり前半の終盤同様に迫力を欠き。
そうこうしているうちに、アダイウトンやディエゴの個人能力を活かすFC東京が攻撃権を得ていく展開となります。
そしてその流れに乗っかった、第二の事件が発生する事に。

後半10分、三田がカットしたボールをディエゴが拾い、単騎でカウンターという状況となったFC東京。
しかしディエゴは札幌ディフェンスのチェックを振り切り、とうとう抜け出した所を、たまらずキムミンテが足で引っ掛けて反則。
そして主審が警告を掲げると、既に退場者を出したFC東京サイドは当然納得せず、スタンドも騒然。
キャプテン森重の抗議も実を結んだか、VAR判定に委ねられる事となります。

そして弾き出された結末は……。
主審はキムミンテに向け、赤色のカードを突き出すというものでありました。
これで数的同数となり、迎えたFC東京のFK。
左サイドの位置から、キッカー三田低いクロス→ニアで永井フリック→ディエゴ左足で合わせシュートと綺麗に繋がり。
苦行の行軍を乗り切った結果は、先制点という最高のものとなりました。

一方、一気にビハインドとなってしまった札幌、こちらは3バックのままという選択。(宮澤がCBに降りての3-3-2-1か?)
ようやく攻撃に圧力を加え始め、19分には駒井のボールカットからチャナティップがドリブル突破し、そのままシュートするもブロックされコーナーキックに。(その際にFC東京は三田→東に交代)
同点にせんという意気込みは感じられましたが、それが空回りする事となります。

21分にアダイウトンのロングパスがディエゴに渡ると駒井が振り切られ、そのままフリーでエリア内までドリブルで突っ切り、GK菅野を右にかわすディエゴ。
追走した宮澤が必死で止めにかかるも、得られた報酬は、ディエゴを引っ掛けての反則・PK+自身への警告という最悪のものでした。
このPKをキッカー・ディエゴが、持ち前である独特の助走から右に蹴り込みしっかりとゴールを奪ったFC東京、2-0となり勝利へ前進します。

直後に飲水タイムとなり、PKの前に2枚替えをしていた札幌。(チャナティップ、ルーカス・フェルナンデス→青木亮太・高嶺)
明けた後、再び攻勢を開始し、何としても追い付くという気迫を感じさせます。
青木亮のポストプレイをはじめ、福森のセットプレーという飛び道具も交えつつ、相手に攻撃の暇を与えずに攻め込みます。

しかし後一歩の所でフィニッシュに辿り着けず、時間を浪費していき終盤に突入。
36分にFC東京は安部・岡崎→青木拓矢・蓮川へと2枚替え、守備固めの体制をとり始めます。

直後の38分の札幌。
福森の手前からのクロを田中が折り返し、こぼれ球に走り込んだ菅がシュート。
これを走り込んでいたアンデルソン・ロペスがコースを変えてゴールに突き刺し。
1点を返し、望みを繋ぎます。

その直後にアダイウトン→内田に交代と、尚もカードを切ってきたFC東京。
10人になった後、最も運動量を要求されるタスクをこなしたこの日のアダイウトン、この日の功労者だったでしょう。
直後に三度、ディエゴがドリブルで急襲する場面が見られましたが、ここは何とか札幌ディフェンスが凌ぎシュートは撃てず。
44分には札幌の攻撃、バイタルエリアが空いた所を突き、高嶺が強烈なミドルシュート。
しかしGK児玉がファインセーブで防ぎます。
注目点が多くなった試合ながら、この場面までGKが得点を防いだ場面は殆ど見られずという展開でしたが、ここで試合を左右するセービングを見せた児玉。

尚も圧力を高め押し込む札幌のシーンが続き、ATに突入。(44分に駒井・宮澤→小野・柳に交代)
クロスボールのこぼれ球を青木亮がエリア内からシュートしたり、CKから柳がヘディングシュートを放ったりと、相手ゴールを脅かし続けた札幌。
しかし最後まで同点ゴールを奪う事は出来ず、試合終了の笛が。

 

ホームチーム勝利を祝うべく、再度バルーン人形が稼働。

結果に左右される暇もなく、J1は週末に再び試合が待ち受けているという過密日程。
序盤に躓いたクラブは、建て直す暇も無く低迷を強いられる(仙台や横浜FCが顕著)状況ですが、札幌もその沼に足が浸かっているかのような状態でしょうか。
特に数的優位となってから、相手の出方の変化に対応する事無く、ズルズルと時間を消化していった感があり。

そんな訳で、初めての味スタでの観戦もこれでお開きに。
双方退場者を出すというレアな試合で、これも貴重な体験でした。
(↓売店で購入したドロンパのぬいぐるみキーホルダー、自宅で撮影)

※以下、サッカー観戦以外の記事

2度目の川崎編+観光  スタジアムまでの道のり編+狸穴公園


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