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DAZN観戦 2022年J1参入プレーオフ1回戦 ファジアーノ岡山vsモンテディオ山形

2022-11-01 16:49:23 | サッカー視聴記(2022年その他)

<岡山スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 堀田
RCB 柳 CCB ヨルディ・バイス LCB 徳元
RWB 河野 DH 輪笠 LWB 佐野
IH 田中 IH 河井
FW 永井 FW ミッチェル・デューク
<山形スタメン> 4-2-1-3(4-2-3-1)
GK 後藤
RSB 半田 CB 山﨑 CB 野田 LSB 川井
DH 藤田 DH 南
IH 山田康太
RWG 國分 CF ディサロ燦シルヴァーノ LWG 加藤

※最終節の記事 -岡山(ヴェルディ戦・0-2) 山形(徳島戦・3-0)

岡山が2016年以来・山形が2019年以来(といっても2年間未開催なので実質2期連続)のプレーオフ出場。
こうして各クラブ場数を重ねる一方で、それを率いる監督の立場としても「プレーオフ請負人」という立場を確立するのは必然というべきでしょうか。
現岡山の木山隆之監督がそれであり、今季で4度目のプレーオフを迎え。
2019年には山形で指揮を執っていたという具合に、その経歴は期せずして「因縁の対決」を作ってしまうものであります。(他のクラブは2012年の千葉・2015年の愛媛)
といっても3年が経ち、選手・監督の入れ替わりにより当時とは別のチームに……というのはサッカー界の常。

その木山氏時代とは、サッカーの内容も変貌を遂げている現在の山形。
攻撃の中心を担うのはトップ下の山田康であり、岡山サイドをそれを理解しているのか、彼がボールを受けた際のチェックは欠かさず。
早々の前半2分にディフェンスに遭い倒された所、岡山・輪笠の足が後頭部に入るという、41節(大分戦・3-0)と似たようなシーンを演出してしまいヒヤリとさせられます。(幸い今回は大した事無く直ぐ起き上がる)

引き分けでも突破できる立場の岡山でしたが、彼へのみならず、プレッシングを強める姿勢を押し出し。
3分は山形の最終ラインにプレスを掛け、ロングパスを田中がブロックして深めの位置からの攻撃に繋げます。(その後輪笠が奥からクロスを入れるもサイドネット外側)

しかし5分、その前へのベクトルを突かれる事に。
空中戦を経て自陣から攻撃開始する山形、拾った半田が國分とのパス交換を挟んで縦パスを送り、山田康が受けると見せかけてダイレクトで裏へスルーパス。
この縦に素早い運びに岡山サイドは対処できず、ディサロがGKと一対一になる好機となり。
最初のシュートこそGK堀田がセーブするも、エリア内にこぼれたボールを再度シュートしネットを揺らすディサロ。
早くも下位である山形が先制と、奇しくも他会場(熊本vs大分)と同じ流れとなりました。

リードを奪われた岡山ですが、その状況も手伝って引き続き山形に圧を掛け続け。
リーグ戦と変わらず、デューク狙いのロングパス・徳元のロングスロー・反則による手前からの放り込みを交えた攻撃でゴールを伺います。
そして守備時には左肩上がりの布陣を採るのもリーグ戦と同様で、常時その姿勢なためあわよくば4-4-2にも思えるフォーメーション。

それに対し山形も、相手の攻撃を切った際はショートパスでの繋ぎを第一とする、普段の姿勢を崩さず対抗。
しかし16分にパスミスを岡山・田中に拾われて危機を招く(田中の右からのクロスまで繋げるもシュートは撃てず)など、岡山の圧力の前に苦しさは隠せないという流れになります。

攻撃回数(自身の集計です)は膨らんでいく岡山ですが、それはセットプレーも交えてのものであり、むしろ大したフィニッシュに繋げられない事がのしかかって来る流れでもあり。
デュークが多彩な位置でボールの収め所となるも、その後繋いでゴール前に運んでもフィニッシャーの不在というギャップに泣かされる諸刃の剣。
30分には再びプレッシングで右サイド深めでデュークがボール奪取し、逆サイドへ展開ののち佐野がクロス。
これを中央で合わせにいったデュークでしたが撃てずと、押し気味の流れとは裏腹に、こうした少ない好機を逃したくないという状況を強いられていたようで。

一方の山形、膨らんでいくエアバトルを山﨑はじめディフェンスの奮闘で凌ぎつつ、マイボールの際はボール支配重視の立ち回りへと傾倒していき。
得たリードと、ボール保持というチーム特性を最大限生かしながら、相手の圧力をかわしに掛かります。
そうして時間を費やしつつ、CKを得てアディショナルタイムを迎えた山形。
そこでもショートコーナーでの繋ぎから、エリア内への縦パスがこぼれた所に藤田がシュートを狙いましたがジャストミートせず終わり。
結局0-1のまま前半終了を迎えました。

ハーフタイムを挟み、始まった後半。
早めに追い付きたい岡山も、押し込む流れを作れていた前半と姿勢は変わらず。
最初に左サイドからのスローインを得たのが後半2分、当然徳元がエリア内へロングスロー。
これがノーマークとなっていた柳に合い、ヘディングシュートが放たれましたがGK後藤がセーブと、危ういシーンを作る山形。
一瞬たりとも気が抜けないというのは常について回る事を再認識させられます。

失点の危機を抱える中、リードを広げられればそれに越した事がないという意識の下、隙あらば前線からプレスを掛ける山形。
5分に山田康が敵陣深め右サイドでボール奪取すると、カットインの姿勢に入った所岡山・徳元に倒され反則。
これで得た右サイド奥からのFKはシュートには繋がらずも、一進一退に繋がるファイティングポーズを保ち。

早めに動く岡山ベンチ、8分にゴールゲッターのチアゴ・アウベスを投入します。(永井と交代)
直後にそのチアゴ(岡山)のボールキープが山形・川井の反則を誘うなど、新たな脅威を相手に押し付けていく岡山。

前半同様に劣勢に晒されそうになる山形ですが、11分に左サイドから縦パスを受けた山田康、中央へと流れて右へ展開。
そして半田のスルーパスに走り込んだ國分からのマイナスのクロスを、ニアで受けてシュートしますが岡山・河野のブロックに阻まれます。
左→中央→右というサイドの変遷役とフィニッシュ双方を務めた山田康でしたが実らず、以降再び始まる岡山の攻撃。
13分にはバイスミドルパス→デュークフリックという黄金連係から、佐野を経由して受けたチアゴ(岡山)がエリア内へ突撃。
山形・藤田に倒されるもそのままキープを続け、こぼされた所をデュークがシュートしますがGK後藤が足でセーブして防ぎ。

同点の絶好機をモノに出来なかった岡山。
そしてこの場面でエリア内で倒されるもノーファールだったチアゴ(岡山)、以降そんな「ファールを貰わんとするプレー」へと傾倒していく事に。
20分にはデュークの裏への浮き球パスを収め、そのままドリブルで再びエリア内を突き。
しかし山形・山﨑のチャージを受けるとあっさりと倒れ、当然ながら反則の笛は鳴らずに終わる事となりました。
直後に両ベンチが動き、山形はチアゴ・アウベスとデラトーレの助っ人2人を投入。(それぞれ加藤・ディサロと交代)
岡山もハンイヴォンを投入(田中と交代、佐野がシャドーへシフト)と、助っ人パワーを補充するに至ります。

早速の22分、徳元が遠目からスローインをエリア内へ投げ入れた所、野田がカットして速攻を仕掛ける山形。
チアゴ(山形)が中央をドリブルしてエリア内へスルーパス、受けたデラトーレが切り返しからシュート(ブロック)と早速2人の力でフィニッシュまで繋げます。
リーグ終盤には、常時こうした後半途中に投入される役目を担ってきたチアゴ(山形)とデラトーレ。
出場時間は全体の半数以下ながら、チーム1位2位の得点数を挙げたその威力は健在であり。
その後岡山が再び攻め込むも、チアゴ(岡山)が遠目からミドルシュートを放ったり(24分・枠外)、ハンイヴォンが左からクロスを入れれる位置からゴールを狙ったり(25分・GK後藤キャッチ)とやや無秩序にも映り。

そんな流れで迎えた30分。
山形は半田のパスカットから前進、山田康の展開から左サイドで運び、川井が左ポケットを突く流れに。
ここから仕掛けるという所で岡山・河野のアタックを受けるも、奥へこぼれたボールに素早く反応してクロスを入れた川井。
結果オーライな流れながらもデラトーレにピタリと合い、ヘディングシュートがGK堀田の逆を突く形となってゴールに突き刺さり。
この時間帯で2点差とした山形。
尚、この好機を尻目に山田康が足を攣らせて倒れてしまい、キックオフの前に交代となります。(小西と交代・同時に國分→河合へと交代)

この局面でリードを広げられて焦る岡山、直後にはエアバトルでの(山形・山﨑への)チャージでデュークが警告を受けてしまい。
何とか反撃の機運を高めんと、ベンチも32分に3枚替えを敢行(佐野・河井・河野→本山・仙波・成瀬)しましたが、徒労に終わる事となります。

34分にカウンター気味に攻める山形、裏へのロングパスをデラトーレが受け、右からグラウンダーのクロスにチアゴ(山形)が走り込むという助っ人2人による好機。
ディフェンスに遭い撃てずも右CKとなり、キッカー小西のクロスは跳ね返されるも藤田から2度目のクロス、ニアサイドで再度デラトーレがヘディングにいく流れに。
これがミートせずファーに流れるも、チアゴ(山形)が合わせシュート、GK堀田のセーブも及ばずゴールラインを割り。
一度はオフサイドの判定となるも、主審が副審の判断を制してゴールとなり、3点目。
この大一番で貴重な追加点を叩き出したデラトーレとチアゴ(山形)の2人。

一気に窮地に追い込まれた岡山。
ホームの歓声を背に受け、何とか巻き返したいものの以降それが空回り。
36分にはFKからの攻撃でしたがそこから山形のカウンターを浴び、チアゴ(山形)の長距離のドリブルを反則で止めた仙波に警告。
39分にはバイスのシュートをエリア内で山形・半田がブロックすると、これが腕に当たったとして岡山サイドは猛抗議。
例によって鬼のような形相で主審に詰めるバイス、それを諫めようとした山形GK後藤が、あろう事かヒートアップしたバイスに倒されるという珍妙なシーンも作られてしまいます。
そしてバイスにも警告が付き出されましたが、なおもその流れは止まらず。
40分にはボールの奪い合いの中、倒れた山形・小西の側でチアゴ(岡山)がボールを蹴って小西にぶつけてしまい。
これに激高して手を挙げた山形・山﨑により乱闘一歩手前の騒ぎが発生し、発端となったチアゴ(岡山)も警告を受ける始末となりました。(その余波か、試合終了後には山形・野田にも警告)

これらにより、リズムを生み出せないまま終盤を迎えた岡山。
バイスと柳が常時上がりっぱなしのパワープレイに賭ける事となり、43分には徳元のロングスローから、こぼれ球を繋いで柳がシュートするもゴール右へと外れ。
しかし運気を得れないままの攻勢を強いられた結果、ATには山形がボールを握る時間が増え、好機の数自体少なく推移する結果となり。

最後は徳元のロングスローが2本続くも、結局ゴールを奪えずにタイムアップ。
0-3で勝利した山形が2回戦進出を決め、またも勝ち抜けなかった木山監督。

山形にとっては、再試合という一騒動もあり、リーグ戦で実質3度敗れた相手に勝利と感激もひとしおの結果を得るに至り。
勢いそのままに、次の試合も上位を喰う事が出来るでしょうか。


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