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DAZN観戦 2022年J1リーグ第3節 京都サンガFCvsジュビロ磐田

2022-03-08 16:47:08 | サッカー視聴記(2022年J1)

<京都スタメン> 4-1-2-3
GK 上福元
RSB 白井 CB アピアタウィア久 CB メンデス LSB 荻原
DH 金子大毅
IH 武田 IH 松田
RWG 武富 CF ピーター・ウタカ LWG 豊川
<磐田スタメン> 3-4-2-1
GK 三浦
RCB 伊藤槙人 CCB 大井 LCB 森岡
RWB 鈴木 DH 山本康裕 DH 遠藤 LWB 松本
IH 大津 IH 大森
FW 杉本

退場者続出、というのが一つのファクターになっている今季のJ1リーグ。
3節前までに9度も赤い紙が飛び交う絵図が生まれ、波乱の幕開けと呼ぶにふさわしい状況に。

前節にその退場者を2名も出し(山本義道とファビアン・ゴンザレス)、出場停止も絡んでのスタメン再考を余儀なくされた磐田。
ここまで1分1敗と未勝利で、対戦相手の京都(1勝1分)と対称な数字を描き。
明暗分かれた昇格組、その2チーム同士がぶつかる事となりましたが、この試合を大きく動かした要素もやはり退場劇となりました。

磐田ボールのキックオフ、いきなり裏へのロングパスにFW杉本が走り込むシーンが描かれると、京都はGK上福元が前に出てクリア。
その後京都も裏へのロングボールで応えたのち、お互いハイプレスによる球際の攻防シーンが描かれるといった入り。

流れを掴んだのは磐田の方で、前半4分に杉本のミドルパスを右ハーフレーンで受けた大森、エリア手前でカットインを見せたのち戻し。
そして後方から遠藤がミドルシュートを放ちますが枠を捉えられず。
7分には左サイドをパスワークで前進、杉本のスルーパスを受けた松本がカットインから右へ送り、受けた鈴木がエリア内へ切り込んでシュート。
しかしGK上福元にセーブされ、先制攻撃は実らずといった立ち上がりとなり。

ともに前年J2だったのが嘘に見えるぐらい、プレッシングの強度が目立つ試合。
そのためJ2の舞台ではあまり見られなかった、ボランチが最終ラインに降りてのビルドアップをお互い強いられる場面が多く。
京都は金子が2センターバックの間に降りる、磐田は山本康が降りて左右のCBが開くといった形。

立ち上がりはウタカを裏に走らせる攻撃ばかりであった京都、次第に主体的な攻撃を繰り広げられるようになり。
前年のような、サイドバックの推進力を前面に出しつつ、ショートパスの連続で押し込み好機を作っていきます。
20分には左→中央→右へと渡り、受けた白井がカットインで中央へ移り、パスを受けた武富が右手前からクロス。
ウタカの落としに反応した白井がエリア内右からシュートしますが、GK三浦にキャッチされます。

その直後に伏線となるシーンが。
開始早々前に出てのクリアで目立ったGK上福元、今度も相手GK三浦のロングフィードに対して中盤まで出てきてヘッドでクリア。
こぼれ球を磐田に拾われると、伊藤槙が自陣からシュートを放ってきますが上福元はこれもエリア外のままヘッドでクリア、しかし尚も杉本が拾って磐田の攻撃は継続。
杉本のスルーパスを受けに入った大森が京都・アピアタウィアのスライディングに遭うと、そのこぼれを拾ったのはまたも上福元。
1度の磐田の攻撃機会で、3度エリア外で触るという珍妙なシーンを演出した上福元でしたが、その後その前目の意識が自身に牙を向く事となります。

20分台は磐田のパスワークが冴え始め、京都を押し込んでいくも、30分過ぎからは攻守交替。
京都が敵陣でのボールカットを頻発させ、磐田の攻撃の芽を摘んでいきます。
そして35分白井のロングパスが武富に通り、そこから右サイド奥で組み立てたのち、松田の戻しを受けた荻原がカットインを経て中央からミドルシュート。
ゴール右下を襲ったものの、GK三浦のファインセーブに阻まれます。

京都が先制機を逃した直後の36分、今度は磐田の反撃。
左サイドで組み立てて松本が細かいタッチで前進すると、外側から追い越して彼の横パスを受けにいった大津。
そしてダイレクトで豪快なミドルシュートが放たれると、ゴール右上へと突き刺さるスーパーゴールとなり。
お互いミドルシュートが交錯したものの、先制点は磐田に生まれる事となりました。

その後38分に京都・ウタカが、39分に磐田・杉本がエリア内からシュート。(前者はブロック・後者は枠外)
ここでも互いにFWのフィニッシュが交錯し、好ゲームの匂いが膨らんできた所で、事件は発生します。

40分の磐田、最終ラインの繋ぎから伊藤槙が裏へロングパスを送ると、オフサイドギリギリで杉本が抜け出す絶好機。
これを例によってGK上福元は跳び出して阻もうとしましたが、先に触れた杉本が右へとかわすと、上福元が体当たりで倒してしまう格好となり笛が鳴り響く事態に。
一旦は黄色い紙を突き出した主審でしたが、VARチェック→OFRという流れに入り、緊張が漂うシーンへと突入したスタジアム。
そしてその結果、判定が警告→退場へと訂正され、赤い紙を受けてしまった上福元。
京都サイドの抗議も無意味となり、前半のうちに正GKが退いたうえ10人での戦いを余儀なくされてしまいました。

そして控えのGK若原(といっても前年の正GKでしたが)が、豊川と交代で出場。
磐田の直接フリーキックからの攻撃で、いきなり大井のヘディングシュートを浴びるもキャッチした若原。
その後ウタカを1トップ・武富を右サイドハーフ・松田を左SHにした4-4-1のフォーメーションを採り、数的不利な状況ながら反撃を試みる京都。
長い中断時間によるアディショナルタイムの中、カウンターを炸裂させてウタカが単身ドリブルで切り込み、エリア内からシュートを放つシーンを生みます。(GK三浦足でセーブ)
ホームで決して諦めないという姿勢を見せ、前半を終えます。

後半も同様のシステムで挑み、同点に追い付かんとする京都。
しかしポゼッションにも長けた磐田のパスワークを、10人の状況で阻むにはやはり厳しさが窺え、攻撃権を握られます。

後半7分GK三浦からの繋ぎで攻め上がる磐田、右サイドから遠藤が中央へ縦パスを打ち込み、受けた杉本からの左へのスルーパスに松本が走り込んでクロス。
ファーサイドに上がったボールに杉本が合わせにいき、こぼれたボールに反応してシュートするもGK若原がセーブ。
跳ね返りを伊藤槙がエリア内からシュートするも、これも京都・武田のブロックに阻まれ決定機を逃し。

こうして磐田の攻撃を凌ぎつつ、ウタカを橋頭堡としてのカウンターで何とか追い付きたいという姿勢にシフトしたように見えた京都。
しかし10分に2枚替えを敢行。
松田・金子→荒木・川﨑へと交代すると、ポジションチェンジにより荻原が右SH・武富が左SHへ。(荒木が左SB)
荻原が右へ回るという、ややイレギュラーな布陣を採ります。

この状況でこうした布陣を採るという事は、バランス云々よりも強さを活かしてとにかく攻め込むという姿勢に映り。
14分にその荻原が右サイド奥で切り込むシーンもありましたが、磐田に防がれると、逆に磐田に押し込まれる展開に。
こうなると脆さが露呈してしまう事となります。
17分大きく布陣変更した左サイドを突かれ、遠藤の裏へのロングパスを通されると、受けた大津が抉ってエリア内右へと切り込み。
そしてグラウンダーのクロスが入ると、走り込んだ鈴木が中央で合わせてゴールに突き刺します。
前掛かりの相手に対し、右サイドの大津と鈴木が同時に走り込んで攪乱させた遠藤のロングパスが見事な追加点を呼び込みました。
直後に2得点に絡んだ大津を交代させ、小川を投入した磐田。(松本がシャドーにシフトし、小川が左ウイングバックに)

その後数的優位を活かし、パスワークで京都の攻撃機会を奪っていく磐田。
しかし心理的な隙が生まれたか22分、パスミスでボールを失うと、武富がダイレクトで縦パスをウタカへ送って攻守交替。
受けたウタカが自ら切り込み、ペナルティアークから左足でシュートを放つと、ゴール右隅へと突き刺さり。
左向きという状況から逆の右を狙う、半ば強引ながらウタカの判断力と身のこなしが光ったシュートでありました。

これで1点差に詰め寄り判らなくした京都でしたが、直後に落とし穴が。
キックオフから磐田の攻撃、中盤中央で遠藤がミドルパスの連続で組み立てると、そのパスを右サイドで受けた大森のスルーパスに伊藤槙が走り込んでクロス。
このグラウンダーのボールにニアサイドに走り込んだ杉本が合わせ、京都・白井にブロックされるも跳ね返りを鈴木が詰めてシュート。
ボールは右ポストを叩いてゴールネットを揺らし、再びの鈴木のゴールで突き放した磐田。

痛すぎる失点となった京都。
尚1点差にした直後に、荻原を元の左SBへと戻していました(荒木が左SH・武富が右SH)が、それでも左サイドを崩されてしまっての失点。

29分に磐田は大森→上原へと交代し、着実に勝利への歩みを進める中、京都は最後の交代カードを切り。
31分に荻原・メンデス→宮吉・麻田へと交代、荒木が再び左SBに、武富も左SHへと回り。(宮吉は右SH)
迷走感があった京都のポジションチェンジ、最終的には2度目の交代後の形へと落ち着きました。

何とか敵陣に攻め込む京都ですが、シュートにまで辿り着けず、逆にカウンターを浴びるシーンも多々。
34分に磐田も最後の交代、遠藤・杉本→山田大記・ジャーメイン良へと2枚替え。
何度も得点に結びつく長いパスを送っていた遠藤がお役御免となり、上原がボランチにシフト。

遠藤が退いた後も、磐田が細かなパスワークで試合を支配していき。
35~36分に長くパスワークを展開したのち、小川の左からのクロスを松本スルー→ジャーメインシュート(ブロック)とフィニッシュに繋げ。
37分に京都は再び宮吉のロングパスを受けたウタカが単騎突撃、エリア内左を突いてシュートを放つも、惜しくもサイドネット。

歯を食いしばって2点目を取りにいく京都を尻目に、時間も使いつつの攻撃を展開していき、最終盤へと持ち込んだ磐田。
その45分、クリアボールをポストプレイで繋いだジャーメイン、山田大のスルーパスで抜け出してエリア内右に進入。
そして切り返して左足でシュートを放ち、ゴール左隅を捉えてダメ押しの4点目を挙げます。
交代選手も結果を出し、数的優位ながら良い事尽くめとなった磐田。

結局1-4のまま試合終了となり、その結果勝ち点4同士で並ぶ事となった昇格組。
互いにトレンドである退場者も出してしまう中で、リーグの滑り出しはまずまずといった所でしょうか。


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