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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~WBAウェルター級~

2011年07月23日 | BOXING

王者:スレイマーヌ・ムバイエ vs 挑戦者:イスマエル・エル・マッソゥディ
試合結果:マッソゥディ12RTKO勝ち

●所見~ムバイエの場合~
M・ハグラーvsSR・レナードの序盤に解説のJ小泉氏が
「 ハグラーは相手の足がそのうち止まると思っているだろうが、パンチ当てなければ止まらないよ 」
と言ったが、その通りでフットワークを多用する相手には待っても止まる事は無く、ダメージ与えて
止めるしかない。
忙しく動く相手を持て余しながら、プレスを掛け、長く強いジャブを打ち込もうとしたが、その直前に
相手は左右へステップしているので、パンチを出せなく、攻めていながらもジリ貧気味になった。
高度なフェイントを持っていたとしてもこの相手の顔面はなかなか当たらなかっただろう。
そうなるとやはりボディが有効となり、特に左ボディアッパー ( レバーブロー ) で、相手はガードが
高いので実際、ボディは開いていた。
但し、そのパンチは打つ為の伏線が必要となる。
右の軽いジャブで体を前に傾け、相手が右へ動く所を狙って打つ。
また、肘で相手の体をカチ上げ、強引にロープへ詰めて打ち込む。
どちらもJC・チャベスがよく使った技だ。
まあ、そのパンチを得意としなければなかなか出来ないけれど。

12R、足を挫いたのか衝突したのか膝皿を痛めた様で、突然のTKO負け。
H・ソトvs佐々木の様に負傷判定を取らないのか?
その辺の基準がよく判らないな。

●所見~マッソゥディの場合~
エロマッサージ? ん? ああ、エル・マッソゥディね。
Jrハイスクール時、それで茶化されたりしなかっただろうか。
さておき、左右へのフット ( ステップ ) ワークは必要以上それ以上。
( 安全地帯の”ワインレッドの心 ” の歌詞みたいだが 「 今以上それ以上・・ 」 )
vsO・ナザロフのJ・ガマチェの様にとにかく左右へ忙しく動き、相手から完全に離れた位置でも
両ガードは上げたまま。
ガード上げた状態でフットワークが多過ぎるとスタミナロスも大きく、攻撃への繋ぎもスムーズでない
と思われるが。
その動きの中で距離が詰まった時はパンチを纏めるが、そのパンチはまさに ” パシャパシャ ”
そのもので自身の胸の前で腕と拳を回転させているだけ。
肩背の筋力、足腰も入って無い。
単発の左右フックは同方向に飛び、打ちのモーションに入る時には既に引きのモーションに入って
いる様な感じ。
但し、そのスタイルは判定勝ちするには最高と言え、また、動きは良く、運動神経の良さを感じさせる。
練習生時代からの取り巻く環境がこのスタイルを構築させたのだろうが、育成方法によってはどんな
スタイルも可能で結果も現状と同等に出来たとも思う。

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