王者:ミッケル・ケスラー vs 挑戦者:グスミル・ペルドモ
試合結果:ケスラー4RTKO勝ち
●分析~ケスラーの場合~
サウスポーとジャブの打ち合いをする際には相手の外側に移動し、角度をつけて打つ事が一般的だが、
この日は移動しないまま外側からビシビシと打ち込んだ。
体は開いてなく、上体を傾けず打てるのは腕、肩、脇の筋力によるものであり、例え腕が交差しても
押し負けないだけのパワーが伴っている。
右もさほど体は回転しないが腕力が強い。
右半身のタトゥーもプレデター的で強さを増幅させるに役立っている。
観る側は ” 心ここに有らず ”
関心はスーパー6のみ。
既に欧州勢が勝利している中、本命が負ける訳にはいかない。
●分析~ペルドモの場合~
サウスポースタイルからのジャブは相手の内側に滑り込む様に速く長いが、単に出すだけで芸が無い。
相手はそのジャブに対し、外側から返す事が多いので時にWで打つ、脇腹を打つ等したならば良い
ものをR毎にジリ貧になり、続く左も体を開き気味にワンテンポ遅れて打つのではこの相手に通用
する訳が無い。
強烈な右でトラブルに陥り後退し、ロープ際で連打され、倒れ行くと同時にレフェリーが割って入る
光景はT・ハーンズvsP・バエスのKOシーンによく似ていた。