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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~ヘビー級~

2008年11月04日 | BOXING

ファン・カルロス・ゴメス vs ウラディミール・ウィルチス
試合結果:ゴメス12R判定勝ち

●分析~ゴメスの場合~
プロ野球解説者の江川卓が投球について 「 ボールを置きにいってますねぇ 」 とか
よく言うが、これは腕を振り切らず、コースへ丁寧に配球する事と思われる。
( 野球の専門家に言わせれば違うかもしれないが )
云わずと知れ、この投球の場合、球威は落ちるがコントロールはよくなる。
ボクシングにおいても同様の事があり、それはパンチを的確に当てる事を優先し、
威力は意識しない。
ゴメスの左ストレートが当てはまる。
同じサウスポーのC・サンダースは構えた引き腕の位置からスピードに乗せて打つが、
ゴメスのそれは拳を自身の顔より前に出た状態からのストロークで打つ。
ボクシングはパンチが当たらなければ始まらない故にこの打ち方は理にかなっていて、
また、その左を打った際に体重を前に乗せたまま左ジャブを打つのも効果的である。
いわゆる左によるストレート、ジャブのコンビネーション、一発目を置きにいくので後の
ジャブが有効になる。

ヘビー級7年目にして指名権獲得か、同国人にKO食ったのも痛かったがあまり欲が
無いのかな。
ビタリはサウスポーに苦戦するところがあるのでいい勝負になるとは思うが。

●分析~ウィルチスの場合~
体格も戦績もよく、ウクライナの選手らしく攻防に安定しているが、この試合を見たかぎり
ではアドバンテージな特徴あるいはクセが見えない。
ヘビー級王座を争うような選手は何かアピールできる部分を持っている。
但し、ビタリと戦っても判定まで持ったりして、ピーターと戦ったらKOされる、
そんなボクサーに見える。

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