アンドレ・ディレル vs ビクトル・オガノフ
試合結果:ディレル6RTKO勝ち
●分析~ディレルの場合~
長身で均整の取れた体格から全身のバネとパワーを利用して一発一発打つスタイルは
迫力があり、実際、攻撃力に優れていて、強く速い連打も出来て、相手が打ち込めない
状態もつくれるので勝ちパターンに入った時は圧勝するとは思う。
しかしパンチの的中率が相当悪い。
ヘビーバッグの打ちすぎが原因と考えられる。
練習では相手の動きをイメージし、崩して打つ、緩急付ける、スキマを狙う、常識だが
身についてない事は指導者があまり良くないのではないか。
SM級近辺はブロッキングの巧みな王者が多いので、現状のスタイルではスタミナロス
した後半にやられると言ったパターンにハマる事が予想される。
●分析~オガノフの場合~
26連続KOだって?
パンチ自体はあるが記録はマッチメイクによるものが大きい。
かつてのサラテ、サモラ、ムガビ、などは正真正銘の連続KOパンチャーだった。
輪島を思わせる動きと手足の短さでグイグイとプレスをかけて行くが、追い脚も踏み込み
もそれほど鋭くない。
また、前に出る際に歩くような足の動きをするので両足が揃う事がよくあり、軽い右など
をパーンと打たれ、尻からストーンと落ちる姿が目に浮かぶ。