
●考察~打ち方について~
「 ロジャーがメイウェザー ( 以下メイ ) のグローブを叩きに行っている様に見える 」
「 メイがミットを打ちに行っていると言えるのか? 」
「 ショート連打のトレーニングなのか? 」
等、首を傾げる人も居るだろう。
ミット打ちはトレーニングの中でも実践的なテーマを持って行う。
そのテーマはボクサーにより異なる。
例えば
Y・ガンボアは自身の距離での攻撃的スピード、コンビ。
※ttp://www.youtube.com/watch?v=OmfXaQ8qBww
J・グスマンはリズム、フットワーク、バランス、連打。
※ttp://www.youtube.com/watch?v=0bxsaPJ-IQw
辰吉は右及びボディのフォロースルー、上下の繋ぎ。
※ttp://www.youtube.com/watch?v=Uq9Ba4yP1qA
メイのそれはディフェンスを融合したものと考える。
※ttp://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Ao1za8F6EA8
ディフェンスとはパリング。
パリングはグローブを開き、掌で弾くイメージだが実際は握ったまま ” 叩き止める ” 方が多い。
その場合、掌底、手の甲、手の側面を使うよりも拳の部分を使う方がナチュラルとなる。
そしてパリングだけにならずパンチとしても成立させる為、拳ひとつ分フォロースルーを利かせている。
その意識で見るとロジャーがバンバンバンと出して来るミットをメイがパンパンパンとパンチで叩き止める
動きに見える筈。
それをスピードの中で他のディフェンスも含め、互いの位置を入れ替え、リズミカルに行う。
そしてディフェンスだけに偏らない為、時に右を強振し、F・ヌドゥをKOした右の3連打も反復する。
更にはトレーナーを変え、ボディ打ちのみにチェンジするのもディフェンスに偏らない為だ。
●考察~メイの肩を叩くのは何故か?~
瞬間的なショックを心身に与えているのだ。
あのスピードとリズムの中で行っていると打つ側 ( メイ ) の心身は完全にモードに入り
被弾への意識を失わせる。
試合では当然にパンチを食らい、体もぶつかるのでそれも意識しなければならない。
だからと言ってミット打ちで顔面に入れたり、体当たりする訳にはいかない。
肩を叩く事で瞬間的に心身に緊張感を持たせ、相手が打って来る事を意識させるのだ。
あの距離感、リズムでは肩が最も叩き易く、ショックを与えるには効果的だから。
●考察~背にミットを置き、打たせるのは効果があるのか?~
唯のおふざけ。
トレーナーは周囲が思うよりも独立心が強く、ボクサーに対しライバル心を持っている。
黒子に徹する意識など更々無く、注目を受けたい、認められたい、ボクサーをひれ伏させたい。
ミット打ちは常にトレーナーのペースにあり、どのボクサーも、世界王者でさえトレーナーに対し
「 ミットを受けて貰っている 」 の意識がある。
だからトレーナーに従う向きが有り 「 そんな動きは不要だよ 」 とは言わないのだ。
ボクサーとしても緊張感漂うミット打ちではそんな無意味な動きはあった方が疲れなかったりする。
実際、日本のトレーナーでもコンビ直後に大きく距離を置き、そっぽ向いてトコトコ歩いたり、
追い込み連打後 「 オラ~ 」 とか言って左右ボディをパンパンパンパンと軽く叩いたりする。
効果など無いがフォーマルの中のジョーク的なもので悪い事では無い。
●考察~ロジャーのトレーナー能力について~
能力は高く、メイには相性抜群と思う。
腕が長く、ハンドスピードがある。 ( トレーナーにこの言い方は変だが )
スピード主体のボクサーはトレーナーとの空間がある程度あった方がスピードを活かせる。
腕が短いと当然に距離が短くなり、ボクサーは圧迫感で押し返す力が入り、パンチのキレが下がる。
前述の肩を叩く行為もロジャーの腕の長さ故に出来る事だろう。
また、時々ダッキングの為にフックを振るがミットが相手の顔に当たらぬ様、頭の後ろを通る軌道で
振っている。 ( 手首の部分が顔を通る軌道 )
間違ってミットが顔に当たるとカット、ミミズ腫れ等、怪我をし易い。
日本のトレーナーなど平の部分で顔側面を思い切り打って来る脳無しが多い。
( 頬に水平に入ったら失明の可能性もある )
ボクサーが避けるべきだがトレーナーが回避する意識、技術も必要。
但し、ロジャーのそれは全てのボクサーが対応出来るものでは無い。
G・リゴンドーなど困っていたからね。
深夜から明け方にかけてトレーニングをするのは何故なのでしょうか?
運動記憶は夜間の方が定着しやすいと聞いたことがあるのですがよく分かりませんが。。。
ガンボア、グスマンは如何にもスピードを意識した動きですがメイはナチュラルな感じです。
スウェイ、スリップを交えた動きは柔らかく、見ていて目が皿の様になります。
>デマーカセコーキーさん
どの時間帯が良いと言う事は無いです。
日本選手は朝走り、夕にジムワークが常識ですが所詮統計的です。
E・ホリフィールドはAM5時からジムで、昼フィジカル、時々走る。
O・デラホーヤは昼にジム、夕に走る、でしたから。
重要なのは各選手が強くなる為、勝つ為にどの様に生活するか、です。
>おれ・ガメスさん
私はメイのトレーニングのフルコース(仏料理か?)をロープ際で見られるならば800$出します。
スターだからかっこいいのか、かっこいいからスターなのか。
私はメイウェザーの全言動に釘付けになります。