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asayanのブログ

趣味を中心に、感じたことを書いていこうと思います。

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太宰治を読んだか?

2014-10-17 18:45:38 | 日記
アイドルグループの歌のタイトル 『太宰治を読んだか?』。


『富嶽百景』『走れメロス』は読んだが、

代表作の『人間失格』『斜陽』は、読んでない。


お笑いタレントの何某さんは、『人間失格』を50回読んだと、笑っていた。

スタジオに持ってきた文庫本に、無数の棒線と無数のピンクペンが引かれていた。

すごいもんだね。
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太宰治さんの『女の決闘』

2014-10-17 11:53:47 | 日記
「第1」を読んで、面白い! 実に面白い。

序章のような「第1」。

鷗外訳の他の作品に触れて、さまざまな説明も面白い。


  たとえば、ここに、鴎外の全集があります。
  勿論、よそから借りて来たものである。
         (『女の決闘』より引用)


鷗外全集が手元にあることを、何度も強調。


  鴎外は、ちっとも、むずかしいことは無い。
  いつでも、やさしく書いて在る。
         (『女の決闘』より引用)

  諸君は、いま私と一緒に、鴎外全集を読むのであるが、
         (『女の決闘』より引用)

  飜訳篇、第十六巻を、ひらいてみましょう。
  いい短篇小説が、たくさん在ります。
         (『女の決闘』より引用)

  みんなそれぞれ面白いのです。
  みんな、書き出しが、うまい。
  書き出しの巧いというのは、その作者の「親切」であります。
         (『女の決闘』より引用)

  この第十六巻から、巧い書き出しを拾ってみましょう。
       (『女の決闘』より引用)


「埋木」「父」「黄金杯」「一人者の死」「いつの日か君帰ります」「玉を懐いて罪あり」「労働」「地震」 八編の書き出しを抜粋。

鷗外さんの作品をいかに読み込んでいたか。

鷗外全集を熟読されていたのでしょう。


  この第十六巻一冊でも、以上のような、さまざまの傑作あり、
  宝石箱のようなものであって、
  まだ読まぬ人は、大急ぎで本屋に駈けつけ買うがよい、
  一度読んだ人は、二度読むがよい、
  二度読んだ人は、三度読むがよい、
  買うのがいやなら、借りるがよい、
        (『女の決闘』より引用)

と大いに絶賛。

以上のような前置きをして『女の決闘』を解説しはじめる。


太宰さんが執拗に「ここに、鴎外の全集があります。よそから借りて来たもの」と繰り返しているが、

上記に「まだ読まぬ人は、大急ぎで本屋に駈けつけ買うがよい」とあるように、

もしかしたら、鴎外全集を持っていたのかもしれない、と疑いたくなる。

持っていたか借りたかは別として、鷗外作品を愛読していたのは間違いありません。
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