asayanのブログ

趣味を中心に、感じたことを書いていこうと思います。

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The Green Door

2014-05-29 18:17:21 | 文章・小説
O.ヘンリーの短篇小説。

The Green Door (原文サイト)

翻訳を読んで疑問に感じた箇所があります。

冒頭に近い部分、婦人が一声絶叫する文章。

"parallelogram!"

この単語の訳がどうしても理解できないのです。

突然、出てくるこの単語。

parallelogram は 辞書には名詞で 「平行四辺形」 と記載があるだけ。


原文の書き出しは下記の通り。

Suppose you should be walking down Broadway after dinner, with ten minutes allotted to the consummation of your cigar while you are choosing between a diverting tragedy and something serious in the way of vaudeville. Suddenly a hand is laid upon your arm. You turn to look into the thrilling eyes of a beautiful woman, wonderful in diamonds and Russian sables. She thrusts hurriedly into your hand an extremely hot buttered roll, flashes out a tiny pair of scissors, snips off the second button of your overcoat, meaningly ejaculates the one word, "parallelogram!" and swiftly flies down a cross street, looking back fearfully over her shoulder.

問題の parallelogram! に赤文字で下線を引きました。

婦人が男性のオーバーコートの第2ボタンをハサミで引き剥がした場面、

婦人が一言叫ぶ、「平行四辺形!」



これ、分かります??

男性と別れ際に叫ぶ言葉が「平行四辺形!」


なぜ、だろう???

私には、分からない! 解せない!

違和感あり過ぎ。

翻訳本の先生おふたり共、「平行四辺形」 と訳していらっしゃいます。


平行四辺形! と叫ぶ?? 不思議??と首をひねってしまいました。

場面と言葉が、つながらない。



調べて調べて調べて、自分なりに考察。

parallelogram の -gram には、古語で 「有難い・かたじけない」の意味が含まれている と分かりました。


ボタンをもぎ取った後で婦人が一言、

「有難う!」なら、分かる。

あるいは、

「かたじけない!」

と叫んで、飛ぶかのように角の道を通り去る状況は、なんとなく分かる。


上記の英文からのニュアンスで、

呆然と立ちすぐんでいる男性の姿と、外套からボタンを平行に引き離した婦人が浮かんできます。

現代的に簡潔に表現すれば、「有難う」。

 ちょっと古めかしく言えば、「かたじけない」 などの解釈になるのでしょうが、武士のように感じます。
 注)「かたじけない」に変わる、江戸時代頃の女性が使っていそうな最適な古語を考え中。

叫び方のイメージは、「ありが とー」 と語尾が高く上がる。

「かたじけ なーい」と語尾が長く高く上がる。

これなら少し納得できそうです。


追記:22:32

古語ではないけれど、

「いッただきィー!」 と叫んでかっさらうのが、良さそうかな?


追記:30日 07:50

parallelogram の意味とかけ離れているかもしれないけれど、

「さらばじゃ

と訳すのが、ピッタリかな?


などなど・・・今でも色々思案中。
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短編小説の構想

2011-11-29 20:16:28 | 文章・小説
気になっていた囲碁ガールにまつわる短編小説の冒頭を考えてみました。

題材は全日本女子学生本因坊決定戦。

決勝戦の対局に絞りました。

温めていた内容、なっちとハマーの本因坊決定戦。

当初はなっちとハマーが決勝戦まで勝ち上がる数局も含めて、棋譜や心理などを空想していました。

決勝戦の一局だけを取り上げます。


 なっちのしなやかな指は黒石を摘むと、迷わず右上隅小目へ音を立てず静かに置いた。


書き出しの一文が浮かびました。

とりあえず、真っ白な用紙に書いてみたら、一枚書けました。

4手目にハマーが小考する場面まで書いてみました。

何枚ぐらい書けるか分かりません。

文章の練習だと思って、書き進めてみます。

もし納得のいく内容だったら、公開もありです。

満足がいかなかったら、ボツにします。

ボツになった場合、もっともっと本を読んで勉強したいと思います。

この短編を書こうと刺激を受けたのは、ドイツ・フランスの短編小説を読んだからです。

簡潔な文章に感銘しました。

自分も書いてみたい衝動がフツフツと沸いてきました。


冒頭の一文も、何度も推敲を重ねて納得いく文体にまで仕上げたいと思っています。

川端康成の『雪国』のように。

研ぎ澄ました文体にしたいと思っています。
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