めんどりおばあの庭

エッセイと花好きのおばあさんのたわ言

落ち葉の舞

2014-09-27 23:00:00 | 日記
                                         
                     
南の角地にある我が家は秋になると、日々、落ち葉掃きに追われる
  金木犀が良い香りと、愛でていられるのも今のうちだけ。

  49年前、この地に家を建てた際、親方が手当たり次第に植えた樹木が大木となった。
  初秋から冬にかけて梅、柿、紅葉、木蓮などの落葉樹の葉が風に吹かれて道路へと
  舞い落ちる。
  そのままにしておくと、ご近所の車庫、玄関先へと風に吹かれて飛んでいく
  
  私は落ち葉掃除に躍起となる。
  風の強い日は掃く側から舞い落ちてきて、落ち葉とのおにごっこ、否、いたちごっこだ。
  風に髪振り乱し、剣を竹箒に変えた落ち葉の舞だ。

  我が家の前のお宅の玄関先に、大きなザクロ、コブシ、モミジの木があるが、
  ここの奥様は鷹揚なお方で、風のある日は掃いても仕方がないと出てこない。
  たしかにそうだ。賢い。
  しかし、その分、私が懸命に掃くことになる。愚かな私。
  そこのお宅のモミジの紅葉は実に見事だ。
  一本の木の葉が色とりどりに紅葉して、西日を透かして見る葉の色彩の美しいこと。
  暫し、落葉の疎ましさを忘れてしまう。

  我が家にも2本のモミジの木があった。
  一本は芽吹いたときから赤いモミジ。赤と言ってもワインレッドに近い。
  もう一本は紅葉しないモミジ。秋になると葉は茶色く縮れて枯れ果てる。
  芽吹きの頃の萌葱色が美しかったが、数年前に枯れてしまった。
  
  娘が生まれたときに植樹した花桃の木。
  親方の同僚が下さったのだ。
  40年近く、桃色の花をいっぱい咲かせて楽しませてくれた。
  だが、その桃の木も枯れてしまった。
  
  芽吹きに感動し、季節の訪れを知る。
  そして、植物にも寿命があることを知る。

  落葉は次の芽吹きへの準備。
  この秋も、落ち葉の舞へと参ろうか。
  

           
             夏の間、戸外に出し置いたオリヅルランを室内へ
                 太陽を浴びて元気いっぱい
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見上げれば秋の空

2014-09-27 15:00:00 | 日記
                                   
 洗濯日和。
   シーツを干し終わり空を見上げる。


                      空一面のうろこ雲


                   庭の隅には秋明菊が一輪、咲いてます

昨日は親方の体操教室でした。

  介護予防、高齢者対象の健康体操です
  デイルームで様々な器械を利用してやっているようです。
  最初の頃はやり過ぎて膝を痛めました
  指導者のもとでやっているのですが、
  自分で、83歳という年齢を自覚することが必要です。
  親方、見かけは実年齢よりも若く見られます
  前立腺ガン治療でホルモン治療を7年続けているせいか、頭髪フサフサです。
  体操仲間の老婦人に年齢を聞かれて答えると、
  「あら、私よりずっとお兄さんね」、と言われたそうです。
  このご婦人はお喋り好きのようで親方閉口しています。
  お一人暮らしのようです。
  送迎バスの中、体操中、親方にのべつ幕なし話しかけるのだそうです
  その様子を帰宅するなり、親方は私に逐一報告します
  ああ、親方、あなたの方がうるさいですよ
  私、つい、親方に申しました。
  「おとうさん、悪いけど、うるさいわよ。そのお喋りな方とおんなじね」
  「ああ、そうだな」
  親方、苦笑していました
  さて、来週はどうなりますやら。

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金木犀の香り

2014-09-26 21:00:00 | 日記
                                   
 昨日はまだ堅かった金木犀の蕾み

   今日は 辺りに甘い香りを漂わせています

   金木犀 花瓶に一枝挿しました

   部屋の中にも秋


   柿の実は色づき 枯れ葉が舞い落ちています

   いつの間にか秋

   気がついたら秋
  
   秋の気配に
   
   人生の黄昏どきを重ねるワタシがいます・・・


   しかし 9月は 目まぐるしく去って行きます
   
   彼岸花・秋桜・金木犀を愛でている間に
   
   もう 10月 衣替え

   うかうかしてはいられませんね
  
   でも 慌てると ろくなことがありません

   のんびり 行くことにいたしましょうか






                      みずひきそう





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  60年前の運動会

2014-09-26 10:00:00 | 日記
                                   
                    
我が家の裏のMちゃんと親方はお友達だ
  Mちゃんは四年生の女の子。小さい頃から我が家に遊びに来ては、お絵描きしたり、
  折り紙したりして親方と遊んでくれる。
  時々、しっかり者の彼女に親方が叱られたりして・・・。
  今度の日曜日は運動会だそうだ。

 秋の運動会の思い出は色々ありますが、60年前のお話しを・・・ 

  私は10歳の時、2歳下の弟と祖父母の元に預けられていた。
  霧島山麓の自然に囲まれた町で3年間過ごした。
  戦前、外地で官吏だった祖父と薩摩藩士の血筋を口にする誇り高き祖母。
  親元を離れた孫たちに対する躾は厳しかった。お箸の上げ下ろしから礼儀作法、
  言葉づかい、常に祖母の目が光り小言が飛んだ。
  私がホット出来る場所は学校だけだった。
  しかし、その小学校でも叔母が教師をしており、気が抜けないこともあったが。
  私はクラスメートたちより、頭1つ分、背が高くひょろひょろと痩せていた。
  手足が長くあだ名はキリン。
  運動会ではいつもリレーの選手だった。
  「ユキ、真面目に走れ。何だ、その走り方は」。練習中に担任教師の檄が飛んだ。
  自分では、全力疾走しているつもりだが、長い足をゆったりと運んでいるように
  見えたらしい。
  友だちがしているように幅広の輪ゴムを足に着けたりしていたがいつも2着止まり。
  ある時、素足で馬糞を踏むと、馬のように早く走れるという情報を耳にした。
  当時、昭和27、8年頃、馬が荷車を引いて町を闊歩していた。
  さすがに町中には馬糞は見当たらなくて、農道でホヤホヤの馬糞を見つけた。
  藁の混じった茶色の丸い物体がどっさり。見ているだけで気持ちが悪くなる。
  担任の叱咤激励する恐い顔が浮かぶ。
  私は意を決して、まだ湿っているそれを踏みつけた。
  何とも言えない感触に私は飛び上がり、近くの小川へと走ったのだった。
 
  馬糞のお陰か、その年の運動会のリレーでは一等になった。
  賞品は数冊のノートだった。運動の苦手な弟と分け合った。
  私と弟はいつも一緒。運動会のお弁当も二人で食べた。
  校庭にゴザを敷いて、家族連れがご馳走の詰まった重箱を囲んでいた。
  私と弟は校庭の隅っこでお弁当を食べていた。
  「ユキちゃんとぼうや、こっちこんとね」
  家の近所のおばさんが声を掛けてきた。
  弟は坊やの愛称で呼ばれていた。
  声を掛けてきたおばさんの家は大きな農家で5人の子供がいた。
  私と弟はそこの子供たちと仲良しだった。
  「ううん、いいです」。私は断った。
  ご近所のおばさん一家とお弁当を食べ、ご馳走になったことを知った時の
  祖母の怒りが容易に想像できたからだ。
  祖母は運動会に顔を出したことがない。町内会の寄り合いなど、祖母の代わりに
  私が行かされることもあった。
  戦前、祖父母は外地で裕福な生活を送った。
  戦後、祖父は公職追放となり、質素な生活を余儀なくされたが、
  祖母の気位の高さは変わらなかった。
  私は子供心にもそのことを感じ取っていたのだ。
  しかし、祖母なりに私たち孫に愛情を注いでくれた。
  運動会のお弁当は卵のそぼろがぎっしりと詰まり、甘くて美味しかった。
  あの味は今でも、忘れられない。

  運動会と聞くと、60年前の校庭の様子が浮かんでくる。

  最後まで読んで下さいましてありがとうございます
 
 
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飛行機雲と巨大キリンフル稼働

2014-09-25 18:00:00 | 日記
                                   
 
 昨夜は可成りの荒れ模様だったようです。
   夜中、外でガタガタと音がしていました。
   朝、雨は止んでいましたが、庭に棚から落ちた植木鉢が転がっていました
   垣根沿いの道路にはつぶれた柿の実と葉っぱがべっとり張り付いてます。
   台風の去った後は家の周りのお掃除が大変です
   でも、たいしたことがなくて良かったわ。
   
   親方は口腔訓練でディルームへ。
   来週から、ディルームでの書道ボランティアを再開するらしい
   自分がお世話になる立場になっているのに大丈夫かしら  
   



                      飛行機雲                 


                  フル稼働中の巨大キリンたち
                   空に向かって口をあんぐり


                      花手鞠




                 
                  ヤブガラシに絡んだマルバルコウソウ
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