めんどりおばあの庭

エッセイと花好きのおばあさんのたわ言

毛ガニと月寒あんぱんと老夫婦の会話

2014-09-16 17:00:00 | 日記
                                    
                     
 親方が茹でた毛ガニを買ってきた。
  写真を撮れとうるさく言う
  ナヌ、ブログに載せて欲しいの? 

  どう見ても色が悪くて写りが悪そうだ。
  
  生きたカニを買ってくればいいのに、茹でたてはもっと綺麗な色よ。
  鮮度が悪そうだから、写真いらないわ。

  人の話を全く聞いていない親方、
  いそいそと丸のままお皿に載せてテーブルに
  カットしないの?

  丸ごと撮った方が良いだろう
  えっ、矢張り写真、撮るのね

                  そしてこれ
                      矢張りイマイチ
             
                    茹でたてより味が落ちてた
 
  カニ味噌をつぅつきながら親方が言う
  「かあさんは毛ガニが好きだろう」
  「私はズワイガニの方が好き。毛ガニは食べるのが面倒だもの」
  こないだも、同じことを言ったばかりなのに、もう忘れている。
  何年、一緒に暮らしているのだ
  毛ガニは食べづらい。短い足をハサミで切って取り出すのが面倒。
  できれは食べたくない、わがままな私。
     
  北海道がらみで札幌名物の月寒あんパンをUP
  先日、成城石井で見つけた懐かしいおまんじゅうだ。
  子供たちが大好きで、昔よく買ったものだ。

            

            
 
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娘の本棚より

2014-09-16 00:04:18 | 日記
                                          
                    

 幼い頃から 娘は読書家でした。
   大量の本の山。
   だいぶん処分したのですが、娘の本棚から
   谷川俊太郎氏の詩集 『 これが私の優しさです 』 をみつけました。

            

  優しさに溢れ、心に染み入る詩集です。

  読んでいて、意地っ張りでしたが芯の強さと人への優しさを持ち合わせた娘へ
  思いを馳せました。

       素晴らしい作品の中から三遍の詩を紹介させて下さい。

                かなしみ

            あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
            何かとんでもないおとし物を
            僕はしてきてしまったらしい
         
            透明な過去の駅で
            遺失物係の前に立ったら
            僕は余計に悲しくなってしまった
            

                  はる


                はなをこえて

                しろいくもが

                くもをこえて

                ふかいそらが

      
                はなをこえ

                くもをこえ

                そらをこえ

                わたしはいつまでものぼってゆける

      
                はるのひととき

                わたしはかみさまと
  
                しずかなはなしをした



              ( 私は私の中へ帰ってゆく )


              私は私の中へ帰ってゆく
 
              誰もいない

              何処から来たのか?

              私の生まれは限りない

      

              私は光のように偏在したい

              だがそれは不遜なねがいなのだ

              私の愛はいつも歌のように捨てられる

              小さな風になることさえかなわずに


              生き続けていると

              やがて愛に気づく

              郷愁のように送り所のない愛に・・・・・・


              人はそれを費ってしまわねばならない

              歌にして 汗にして

              あるいはもっと違った愛にして
      
   
    
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