浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

レバノンでラジオ局に爆弾

2005年05月07日 | Weblog
 レバノンのジュニエで6日深夜、大きな爆発があり、死者は出ていないものの、数十名が負傷している模様です。  ジュニエは、首都ベイルートの北約15キロの、キリスト教徒マロン派の主要武装勢力が拠点を構える港町です。狙われたと思われる建物は、マロン派のラジオ局として知られる「サウト・アル・マハバ」です。この日、それも爆発の数時間前、反シリア派で知られるアウン将軍が14年の亡命生活に終止符を打ち、フランス . . . 本文を読む

ハマース、地方選挙で大躍進

2005年05月07日 | Weblog
 5日に行なわれたパレスチナ地方議会選挙の中間発表によると、アッバース大統領率いる与党ファタハが得票率にして56%を獲得、84の自治体の内45地域で多数派を占める事になったようです。一方、自爆攻撃などの過激な軍事作戦で知られるハマースは大方の予想通り33%を得票、23の自治体で多数派となった見通しです。  数字だけを見ると、アッバース体制が安泰と見えなくもありませんが、カルキリヤ、ラファ、ベイトラ . . . 本文を読む