忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

「高浜原発再稼動差し止め」から

2015-04-18 | 世の中のこと

14日に高浜原発3,4号機の運転禁止を命じる仮処分が決定した。電力業界や政府が再稼動へと着々と進もうとしている中でのこの決定は画期的なものとして原発反対を願う人々に喜びの声が広がっている。

しかし関西電力はこの仮処分決定を不服として異議と差し止めの執行停止を福井地裁に昨日申し立てた。

このニュースの中で住民側申立人の賠償リスクのことが書かれた記事を読み驚いた。

今後 もし本訴訟で関西電力側が勝った場合(絶対そうならないようにと願っているが)住民の申し立て人側に多額の損害賠償が請求される可能性があるということだ。

多くの人達が原発はもういらないと思い、脱原発運動に参加し、申立人としてかかわってこられた人達のなかに損害賠償への不安が広がっているという。

関電が本訴訟に持ち込み住民側が負けた場合の賠償額は数億円にものぼり損害を関電側から請求される恐れがある。

九州電力の川内原発でも再稼動差し止め仮処分で住民の多数の方々が申し立てを取り下げたと書かれていた。

今回の全面勝訴という裏でこの様な苦渋の思いと決断があった事を知り運動の難しさを感じた。

東京新聞より

仮処分を命じた樋口裁判長も素晴らしいがこれからが大変だ。

 知人のブログには以下のような事が書かれていた。

立地県の福井県では、4月12日に知事選挙がありましたが、再稼働に前のめりしている前知事が、原発反対を主張する候補に圧勝しています。

高浜原発の地元の高浜町の長期計画は「原子力発電所と共に発展していけるように、原子力関連産業や人材の育成を着実に進めていきます」と策定済みです。当然、再稼働賛成です。現に高浜町長は今回の仮処分の決定について、「他の土俵での判断だから・・・」と全く意に介しないコメントを述べています。

その上、4月24日には、高浜町議会議員選挙が行われますが、再稼働賛成の候補が多いと言われています。

福井地裁の「再稼働認めず」の仮処分決定が出たものの、この司法の判断は、電力会社、政府、地元自治体の中では、正に四面楚歌の状態です。

 


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