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ペットボトル症候群

2021-08-02 07:45:00 | 日記
おはようございます!あるくべきのふみです!
エアコンなしでは厳しい暑さですね。歩くのもマスクも気を付けて、歩ける時に歩き氷冷しましょう。

熱中症対策として、水分・塩分補給には経口補水液やスポーツドリンクが手軽ですが、多量に摂取すればよいわけではありません。今回は『ペットボトル症候群』についてです。

ペットボトル症候群とは、スポーツドリンク、ジュースや甘い炭酸飲料水など糖が含まれる飲料を多量に飲んだことで起こる病気で、正式名称は「ソフトドリンクケトーシス」というそうです。

甘い炭酸飲料水や清涼飲料水には一般的に500mlのペットボトルでおよそ30~50gの糖が含まれているとされ、スポーツドリンクでは20~30g以上、コーラでは50g以上ともなり、角砂糖に置き換えると約15個分にもなります。熱中症対策によいとされる経口補水液も10g前後の糖が含まれます。

もちろん、熱中症対策のための推奨飲料に、糖が含まれるのは理由があります。体に汗の成分である塩分(ナトリウム)を効率的に補給できるからです。

大量に汗をかいてナトリウムが失われたとき、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上ナトリウム濃度を下げないために水を飲む気持ちがなくなります。同時に余分な水分を尿として排泄します。なので、水だけを飲むのではなく塩分(ナトリウム)を体に取り込む必要があるのです。

かといって、塩を舐めればいいというわけでもありません。塩分と糖分を一緒に摂取することで、腸管での水分吸収を促進することができるのです。主要な糖であるブドウ糖は、腸管内でナトリウムが同時にあると速やかに吸収されます。そしてそれらに引っ張られ水分も吸収されるというのがそのメカニズムです。

しかし、飲みすぎるとこれまたよろしくないのです。喉が渇いたときにスポーツドリンクを多量に飲むと、スポーツドリンクに含まれる糖により血糖値が上昇します。実は、血糖値の上昇には喉の渇きを促進させる作用があり、そこで水代わりのようにスポーツドリンクを飲み続けると、さらに血糖値が上がり、喉が渇く、という悪循環を引き起こしてしまうのです。

通常、血糖値が高い時には、膵臓からインスリンというホルモンが適宜分泌され、糖の利用が促されて血糖値を下げる仕組みになっていますが、高血糖の状態が長く続くとインスリンの分泌や働きが悪くなることがあり、その場合には糖がエネルギー源としてうまく利用できなくなるため、血糖値が下がらなくなってしまいます。

糖の利用ができなくなると、それに代わるエネルギー源としてタンパク質や脂肪が分解され、エネルギーとして利用されるようになります。脂肪が分解されたときに「ケトン体」という物質ができますが、これが増えると血液が酸性に傾き、これらのことが原因となって、ペットボトル症候群の諸症状が現れるのです。人の身体は酸性が強くなるとうまく機能できなくなってしまいます。

症状としては、喉の渇き、尿量が多くなる、体重減少、倦怠感、イライラ感という兆候があります。それに加えて、目立った自覚症状もないのに、突然意識消失などを起こすこともあるというのです。

「ペットボトル症候群」の実態は糖尿病そのもので、しかも急性の代謝異常を起こしている状態なのです。そしてポイントは、糖尿病などの既往がなくとも発症することです。自分は病気とは無縁だと思っていそうな10~30代の若い男性が多いのが特徴だそうです

この暑さの中で、外出が多い仕事の人は特に注意が必要です。ペットボトル症候群によって倦怠感を抱いているのに、熱中症と勘違いして、さらにスポーツドリンクを飲んで悪化させることもあるからです。

ただし、ペットボトル症候群を怖がって水分補給を控えてしまっては本末転倒です。対策としては、毎回糖分入りの飲料にするのではなく、お茶や水などの糖分を含まない飲み物も選ぶことです。

これからの時期、熱中症予防に水分摂取が大切ですが、ペットボトル症候群にも気を付けましょう。一度にガブガブ多量に水を飲むと、かえって体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こすので、一度の水分補給はコップ1杯程度で良いですし、何事も“やりすぎ”はNGで“適度”が重要なのです。


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