おはようございます!あるくべきのふみです!
曇りだと歩きやすいですね♪今日もしっかり歩き氷冷しましょう!
今回は『坐骨神経痛』についてです。坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることで現れる、痛みやしびれるような痛みなどの症状のことを指します。末梢神経の中でも坐骨神経は、お尻・足の後ろ側・脛・ふくらはぎへと繋がっているとても長い神経なので、症状が現れる場所もさまざまです。
たまに知らない人もいますが、坐骨神経痛というのは疾患名ではありません。頭痛や腹痛と同じく、症状を表す言葉です。では、疾患名は何かというと、若い世代だと腰椎椎間板ヘルニアと梨状筋症候群、高齢者は腰部脊柱管狭窄と腰椎椎間板ヘルニアなどです。それらの疾患が原因になると考えられているため、そう診断されることが多いです。
病院で原因を聞くと、腰椎に異常が生じることで、坐骨神経が刺激を受けたり圧迫されたりすることで発生しますと言われます。過度な運動や、長時間のデスクワークによる運動不足などが原因と説明されたりもします。
治療は、症状を和らげるための対症療法が主体で、電気あてたり、マッサージされたり、コルセット出されたり、ストレッチしろ温めろと言われたりします。しびれに対応する薬はないので、ビタミン剤が処方されます。痛みが強い場合は、痛み止めの薬や注射で対処することもあります。
これは絶対にやめてほしいのですが、いまだに「牽引療法」をするところもあるので、要注意です。やった直後は緩和されたような気がしますが、確実に悪化することが実証されています。もし提案されたら、必ず断ってください。
もちろん、対症療法で治ればいいのですが、それだけでは治らない人を、これまでたくさん診ています。治らないなら手術…なんてことを言われても困りますし、実際手術で完治するケースは稀です。手術は嫌だと言うと、じゃあ、しびれと付き合っていくしかないですねと言われることがほとんどです。
病院とは考え方が異なりますが、坐骨神経痛の原因は、過去の尻もち(前倒れ)外傷や膝突き外傷によることが多いです。大元である骨盤の仙腸関節が緩んだ状態になっているのですが、数ミリ単位の話なので、レントゲン、MRI、CTで異常はほぼ発見されません。
また、『椎間板ヘルニア』にも書きましたが、その人にヘルニアがあろうがなかろうが、治すためにはそこは重要ではありません。
いつもであれば、歩くべき!と言うのですが、これについては、歩いても治りません。尻もちなどの外傷でズレた骨盤では、歩くと逆効果になることもあります。
こればかりは、手技整復が必要になります。異常な関節をもとの位置に戻し、安定させるしかありません。手技整復でもすぐには治らないことが多いのが、坐骨神経痛の特徴です。重度であればあるほど、痛みを抱えている期間が長ければ長いほど、脳が刺激を覚えしまっているので、正常な状態が安定するまで時間がかかるのです。
自分で出来る範囲で言えば、氷冷です。氷冷だけでも治りませんが、緩和はされます。適切な整復ができる先生がいれば、治る可能性は充分あります。歩くのもよくないなら…と言って寝てばかりいるのもよくありません。歩いて悪化するようなら無理はせず、動ける範囲で動いて氷冷してみましょう。