ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

人生の「こんなはず」は、どんなはずだったのか。

2017-10-16 14:17:00 | 東京日記
「人生こんなはずじゃあなかったんだけどな。」とたまに思う。
でも「どんなはず」だったら「こんなはず」だと思えたのか。

それも、よく考えたけれど、思いつかないので、特にないんだと思う。
結局「こんなはず」はどこにもない。ただ、出会う人と
「いい時間」が共有できれば、それでいい。


(生の落花生は、皮と身の間にある果肉みたいなのが、梨みたいに甘い!!)


自分がかっこいいなと思う人、おいしいなと思える食材に出会い、
鮨というフィルターを通して、何か気持ちが返せればということだけ思ってる。

年齢を重ねるごとに、様々な業種の方と出会い、
何者でもなかった学生時代の友人も、それぞれの世界で活躍している。

そういう方にも「面白いなぁ、おいしいなぁ」と思ってもらうには、
その人たちができないことを、自分が身につけなければならないわけで。

「こんなはず」は見つからないけれど、
やるべきことをやっていたら、あっという間に時間が過ぎていく。




そんな毎日。





30代の遊び方として、屋上で鮨パとか、最高だよねー。



The P of Pleasure.

2017-10-15 08:16:37 | 東京日記
学生時代にニューヨークでマーケティングマネージメントを学んできた人と出会った。

「これを読めば、すべて大丈夫!!みたいな本が紹介できるといいけど、残念ながらないんだよねぇ。」
と言っていた。

「じゃあ、在学中にマーケティング界では、大きなアップデートはあったんですか?」

「うーん、、、マーケティングでは4つのPが大切だと言われてたんだよね。」

「はい」

「Product.Price.Place.Promotion。で、それに喜びのPleasureが加わったことかな。」

「へぇ!!」

「そこから、productありきで、つくったものを、どう売るか。product発信だったのが、どう喜ばれるかをまず考える、pleasureからproductをつくるようになったんだよね。」

もう、この話でさえ、昔のはなしだから、すでに大幅アップデートされているだろうけど。

いい話だなと思った。

Price.Place.Promotionはとっばらい、
Pleasureとproductだけに超集中しながら、どこまで生きれるかなぁー。

「あいつ、このままじゃもったいないから、手伝ってやるよ」
という感じで、Price.Place.Promotionのお手伝いを、相手が自らやりたいと、言ってもらえるくらいの人になっていかないと〜。


僕には契約しているコーチ、チームメイト、監督がいない。でも、出会う方々、すべての人がコーチや監督、そして、いつか助けてくれる仲間だと思っている。


だから。ひとりでやっていても、全然ひとりでやってる感覚もなく。そう思えるだけで、幸せなことですね。今日もありがとうございます^ ^



やっぱり誰かと働く方が楽しい。






名前のないお米。〜館山、りょうすけさんの田んぼに行ってきた。〜

2017-10-12 12:04:24 | 東京日記


・先日、友だちの新築祝いにブリを届け、鮨を握った。


・「今日、千葉からお米届くはずなんやけど、まだこうへんなぁ。」
当日、彼女が取り寄せた、千葉の新米お米が届いてなくて、そわそわしていた。



・彼女は、ひとまわりも歳下だけれど、おいしいものが大好き。というか、おいしくないと食べない。

「館山でお米つくってる人も、りょうすけさんて言うねん」

「へぇ、そうなんだ。俺と同じ名前なんだ!」



「この前、着信に「りょうすけ」とでたから「ハロ〜!!」みたいな
軽いノリで、電話にでたら千葉のりょうすけさんで、あせったんすよ〜。」

「いや、俺ん時もちゃんとでてれば、そんなんならへんねん!」

「まぁ、それは、それで笑」みたいな話をしていたら、お米が届いて。さっそく炊いた。

・炊き上がり。ツヤッツヤ。香りが素晴らしい。

・思わず「ねぇ、とりあえず炊きたて!!そのまま食べて!!」とみんなに配る。

・彼女だけは「私、おかずないと白米は食べれへんねん」と食わず笑
(こいつ、アホか!と思いつつ、この辺の正直さが彼女らしい。)


(彼女は海の見える、素敵な町に住んでいる。)


・おいしいお米作ってる人が友だちなんて、
なんて素晴らしいことなのでしょう。
千葉の館山か。東京からすぐじゃん。
「りょうすけさんに、つないで!俺も会ってくるわ。」
ということで。館山いってきた。





・天日干しのお米を脱穀する作業をやらせてもらった。


・天日干しは、大変。時間も体力も必要なので、
周りの人は、高齢化も進んでいるし、ほとんどの人が機械で乾燥させている。


・それでも、みんな。天日干しのお米の方が美味しいことも、よーく知っている。
だから、りょうすけさんが、周りのお米より自分のお米を高く売っても角がたたない。

・逆に「りょうすけさん、よく頑張るわぁ。」と応援もしてくれるようになった。
「4年続けて、ようやく信用されるようになったかな」





「これ、なんていう品種なんですか?」

「・・・名前ついてないんだよ笑」

「試験米?」

「そう、農業試験米。でも、いちっばんおいしいから、これつくってる。去年もこのお米、つくったんだよ。」


・名前だけで、判断しない人はいいなと思った。



・「例えば、コシヒカリうまいけれど、
あれは新潟でつくってうまい米で。
この土壌に合うかどうかは別だから。
それなら、ここの土地に合わせたお米をつくった方がいいじゃん。」


・そうだよね、無理してコシヒカリつくる必要ないんだ。それは、生き方も全く一緒で。
「今までやってることだからから。あの土地で成功したから」とかではなくて
土地や時代に合わせて、そこにfitした喜ばれる種に、自分自身が変わっていけるようにならねばなと思う。


・そして、あせらないこと。実ったら向こうからが教えてくれるはずで。大切なのは、そのサインを見逃さないこと。



・お米も、やっぱりそうで、大切なのは、サインを見逃さないこと。
「天日干しってどのくらい干すんですか?」

・「うーん、だいたい10日だけど、音でわかるよ」

・まじか!音でわかるんか!!!!
でも、毎日一緒にいたら、音でわかるんだろうな。
それって、機械乾燥している人には聞こえないサインだよなぁ。




・日帰りで帰るはずだったけれど、ご自宅に招待していただき。結局、泊まった。


15日の鮨会のお米が、ようやく決まった。
(夜3席空きありです。
昼13時〜も余裕ありますw
食べにきてください!!笑)





・名前のないお米。
・いつか名前がつくかもしれないお米。
・農薬使用もギリッギリまで、減らしたお米。
・掛け干しのお米。
・「機械だと根っこが切れるから」とおいしさのために、手で田植えをしたお米。
・「顔が見える、知り合いに食べて欲しい」と、直販しかせず、年内には全て売り切れるお米。
・「好きだから」とつくるお米。

それが、、、


・りょうすけさんのお米。


リックサックにつめて。持って帰ってきたので、
楽しみに、お待ちください。


こんな感じでやってます。


「最近、発酵に興味があるんです。」

2017-10-09 07:14:34 | 東京日記
という話をことあるごとに、している。

鮨を握りながらも、
「例えば、酢飯のお酢も、醤油も発酵食品じゃないですかぁ。」
みたいな話から。話が広がったりする。

僕は、何かの説明や、物事を順序だって話すことが苦手。
「過去の経験」を語るのが非常に苦手だ。
自分の生い立ちや、過去のことを話していると
だらだらと、どこが面白いのかわからないまま話してしまう。

小笠原、東京、札幌、気仙沼。
ざっくりと4つの都市で暮らして。
どこの話をメインにしたらいいのか。とか。

どの思い出を話したらいいのか。とか。
情報が多すぎで、困ってしまう。


そ「今」と「これから」の話は、テーマがひとつなので、いい。

「今、僕は発酵に興味があるんです。」
この一言だけで、説明が終わる。

だから、だいたい、初対面の人と会うと
「鮨職人で発酵に興味があるんです。」という話になる。

そして、そうすると、色々、発酵食品について教えてくれる。


お酢屋さんを紹介してくれたり。
どぶろくからつくった、
流通していない貴重なお酢を
持ってきてくれたり。

なにかといいことだらけだ。

ネクストレベルに進める可能性がどこにあるのか。
今、師匠や、コーチがいないので、なかなかどこに向かっていいか、
野球でいうフォームの改善みたいなことが難しいけれど。

出会う人、全てがコーチで、監督だと思って話していると。
進むべきヒントを、たくさん拾うことができる。



今日も、新たな発見があるといいね。