ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

ヨコ井のお酢

2017-10-21 10:31:49 | 東京日記
横井醸造さんに行って来ました。

東京にお酢工場があるなんて知らなかった、、、。


この前、とある飲み会で(合コンじゃないよw)、
目の前に座った、初めましての女性と話す機会があった。


食に精通している方だったので、
『最近、赤酢(粕酢)にハマってて、ミツカンミュージアムに行って来た』なんて話をしていたら、
「東京にも赤酢つくっているところありますよ。」と教えていただいた。

言ってみるものだ。

そして、去年、いや、半年前に
「東京にお酢つくってる会社あるんですよ」と言われても
なんとも思わなかったから。人のアンテナは不思議だ。
そして、その会話から細い糸をたどっていくのが、好きだ。
(興味ないときの聞いてなさも、半端ないんだよなぁ、、、。)

「ちょっとの興味と集中力と行動力」で、どんどん世界は広がっていく。

後日、飲み会で出会った女性にお礼のメールをして。
(ナンパじゃないよw)

「あの、、、横井さんの工場見学とかできたらしたいんですけど、紹介いただけますか?」と言ったら
みなさま、快く受けていただき、工場見学をさせていただく運びになった。



初めて酒粕を熟成しているタンクを見せてもらったのだけど。
香りがめっっちゃくちゃいい!!!!

人類が誕生する前から、果物が木から落ち、皮に守られて中の果肉が発酵して、サルや像が
その匂いに魅了されて、アルコールを含む果物を食べていた。
ということが発酵の技法に書いてあったけど。


いやぁ、これは魅了されるのわかるわぁ。


発酵も醸造、それに必要な「菌」は人類より長生き!!!
とか、考えると世界の見え方が変わってくるわぁ。こういう「勉強」はとっても楽しいね。
こういう、ここでしか味わえない香り、色、空気を知るためなら、
本当どこでもいくよー。

今年の春に仕込んだもの、6年目、9年目。
それぞれのタンクを見せてもらったけれど、
それぞれ、香りも色も全然違う。

やっぱり9年ものが、香りも色も濃いー!!!!
ベリーのような、チョコレートのような、ブランデーのような。

発酵により、アルコール、アミノ酸、糖、香り、色が熟成されていく。
(アルコール、アミノ酸、糖がある程度の年数で熟成具合が止まっても、香り、色は熟成を続けるんだってー)





このまま9年ものの酒粕だけで粕酢つくったら
モデナみたいな濃厚で甘ずっぱいお酢になるのかなぁ。
モデナは熟成の香りと味そのまま閉じ込めたみたいだったから。
「あの酒粕の香りを閉じ込めた粕酢」あったらめっっちゃ楽しいだろうなぁ、、、、。



飲んで見たいけれど、、、9年ものだけでのお酢はつくってないらしい。
(もしや、、、他の誰かは、もう誰かつくってるのか??
知っている人いたら教えてくださいーw)


「ミツカン山吹」は「3年熟成」の酒粕のみを使うのに対し、
「ヨコ井のお酢」は、様々な年数の酒粕をブレンドして、お酢をつくる。

そして米酢も玄米から作る黒酢もつくっているんだけれど。
それらをブレンドして「横井のお酢」として、売っているんだってー。

今は、残念ながら純正な「赤酢」のラインナップは生産終了しているそうな。

ヨコ井さんのお客さんはほとんど鮨屋もしくは、
居酒屋などで、寿司もだしたりとかする事業者向けで。
お客さんに合わせて、好みに合わせた
「ブレンドの合わせ酢」をつくるのが得意なんだって。

得意というか、、お客さんの期待に答えて言ったら
そういうラインナップが増えて来たそうで。


(寒い雨の中、アテンドありがとうございました。)

僕がいた鮨屋は自分たちで「すし酢」を配合していたけれど、
その「合わせ酢」さえあれば、誰でもできるから、
大きい事業者になればなるほど「合わせ酢」の需要が増える。

まぁ、そりゃあそうだ。
「シャリきって」と言ったときに
だれでも配合気にせずそのお酢いれれば完成!!のほうが
効率的だから。

そして、、、その合わせ酢「金将」、その場で味見したけれど。
「うわぁ、美味しい酢飯できるわぁ!」と想像できるもん。

次回の鮨会はヨコ井のお酢でやろーっと^^。



(玄関の樽と、買った「金将」を持って、記念写真を)


「買う人がいない」というのは、文化がどんどん無くなるね、、、。
せっかく「粕酢」が売りなのに、100%の商品が売れないなんて。

その辺、ミツカンの吹っ切れ具合はすごい。


(MIM(ミツカンミュージアム)限定発売 純酒粕酢 三年熟成 千夜【ミツカン公式】)

ミュージアムでしか買えない、6年熟成のお酢があるくらいだから。

ヨコ井さんも、長期熟成の粕酢でガンガン攻めてくれたらお酢業界面白くなるなぁ!!と。
お酢ウォッチャーは身勝手に思うのでしたーw



みなさま、今度、ヨコ井醸造さんに、
一緒に熟成酒粕の香りを嗅ぎにいきましょー!!!
新木場でーす。