ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

名前のないお米。〜館山、りょうすけさんの田んぼに行ってきた。〜

2017-10-12 12:04:24 | 東京日記


・先日、友だちの新築祝いにブリを届け、鮨を握った。


・「今日、千葉からお米届くはずなんやけど、まだこうへんなぁ。」
当日、彼女が取り寄せた、千葉の新米お米が届いてなくて、そわそわしていた。



・彼女は、ひとまわりも歳下だけれど、おいしいものが大好き。というか、おいしくないと食べない。

「館山でお米つくってる人も、りょうすけさんて言うねん」

「へぇ、そうなんだ。俺と同じ名前なんだ!」



「この前、着信に「りょうすけ」とでたから「ハロ〜!!」みたいな
軽いノリで、電話にでたら千葉のりょうすけさんで、あせったんすよ〜。」

「いや、俺ん時もちゃんとでてれば、そんなんならへんねん!」

「まぁ、それは、それで笑」みたいな話をしていたら、お米が届いて。さっそく炊いた。

・炊き上がり。ツヤッツヤ。香りが素晴らしい。

・思わず「ねぇ、とりあえず炊きたて!!そのまま食べて!!」とみんなに配る。

・彼女だけは「私、おかずないと白米は食べれへんねん」と食わず笑
(こいつ、アホか!と思いつつ、この辺の正直さが彼女らしい。)


(彼女は海の見える、素敵な町に住んでいる。)


・おいしいお米作ってる人が友だちなんて、
なんて素晴らしいことなのでしょう。
千葉の館山か。東京からすぐじゃん。
「りょうすけさんに、つないで!俺も会ってくるわ。」
ということで。館山いってきた。





・天日干しのお米を脱穀する作業をやらせてもらった。


・天日干しは、大変。時間も体力も必要なので、
周りの人は、高齢化も進んでいるし、ほとんどの人が機械で乾燥させている。


・それでも、みんな。天日干しのお米の方が美味しいことも、よーく知っている。
だから、りょうすけさんが、周りのお米より自分のお米を高く売っても角がたたない。

・逆に「りょうすけさん、よく頑張るわぁ。」と応援もしてくれるようになった。
「4年続けて、ようやく信用されるようになったかな」





「これ、なんていう品種なんですか?」

「・・・名前ついてないんだよ笑」

「試験米?」

「そう、農業試験米。でも、いちっばんおいしいから、これつくってる。去年もこのお米、つくったんだよ。」


・名前だけで、判断しない人はいいなと思った。



・「例えば、コシヒカリうまいけれど、
あれは新潟でつくってうまい米で。
この土壌に合うかどうかは別だから。
それなら、ここの土地に合わせたお米をつくった方がいいじゃん。」


・そうだよね、無理してコシヒカリつくる必要ないんだ。それは、生き方も全く一緒で。
「今までやってることだからから。あの土地で成功したから」とかではなくて
土地や時代に合わせて、そこにfitした喜ばれる種に、自分自身が変わっていけるようにならねばなと思う。


・そして、あせらないこと。実ったら向こうからが教えてくれるはずで。大切なのは、そのサインを見逃さないこと。



・お米も、やっぱりそうで、大切なのは、サインを見逃さないこと。
「天日干しってどのくらい干すんですか?」

・「うーん、だいたい10日だけど、音でわかるよ」

・まじか!音でわかるんか!!!!
でも、毎日一緒にいたら、音でわかるんだろうな。
それって、機械乾燥している人には聞こえないサインだよなぁ。




・日帰りで帰るはずだったけれど、ご自宅に招待していただき。結局、泊まった。


15日の鮨会のお米が、ようやく決まった。
(夜3席空きありです。
昼13時〜も余裕ありますw
食べにきてください!!笑)





・名前のないお米。
・いつか名前がつくかもしれないお米。
・農薬使用もギリッギリまで、減らしたお米。
・掛け干しのお米。
・「機械だと根っこが切れるから」とおいしさのために、手で田植えをしたお米。
・「顔が見える、知り合いに食べて欲しい」と、直販しかせず、年内には全て売り切れるお米。
・「好きだから」とつくるお米。

それが、、、


・りょうすけさんのお米。


リックサックにつめて。持って帰ってきたので、
楽しみに、お待ちください。


こんな感じでやってます。