「りょうすけが見てきた、唐桑御殿つなかん」展で販売するわかめは、盛屋水産が今年の3月に収穫したわかめです。
(すぐに売り切れてしまったら、やっさんが、すごく可愛がっていた隣町の若手漁師が育てたわかめを仕入れます。その時は、また連絡します。)
名前は
【純粋な塩わかめ】
と名付けました。いろんな想いを抜きにしても、純粋に食べて欲しい。
そして、一般的に流通している塩わかめより、海で育っていた状態に近いので「純粋な塩わかめ」と名付けました。
値段は、準備がすべて終わり、経費の計算など、できたら、決めます。
その「純粋さ」を伝えるには、説明が必要です。少々長いですが、読んでいただいて、より一層、わかめを楽しんでいただきたいと思います。

(食べ方についても、別途、載せていきますね。)
目次、
1,このわかめについて
2,わかめの戻し方
3,わかめの丁寧な切り方
4,保存方法
5,実用的な使い方
【このわかめについて。】
東京の商店で見かける「塩蔵わかめ」は、生産現場で塩漬けにしたわかめを、加工業者さんが仕入れ、まずは冷凍保存します。それを必要な時に、水分と塩を足して、カサ増しするのが一般的な「塩蔵わかめ」として、流通しているものです。そして、加工場で、再加工した日にちが製造日となるために、そのわかめが「いつ、どこの海でとれたのか」は食べる人には、届きません。
塩漬けのわかめは、水分がほとんどないため、冷凍保存しても凍らずに、数年は持ちます。それでも香りや、色は、徐々に抜けていきます。この3月に収穫し、はじめの塩漬けだけをしたわかめを、どうにかそのまま届けたい。との想いから、一代さんから、今年のわかめを、買いました。

去年、ワカメ狩りに行った時のブログがこちらです。(これも、ぜひ読んでください!)
【わかめの戻し方】
戻し方ですが、食べる分だけ、水に戻します。
時間は1分半〜3分くらい。2〜4倍に増えるので、家庭で召し上がるならば、まずは10グラムくらいを戻してみてください。

塩漬けもそこまできつくはないので、時間は短くて大丈夫です。
1,水につける。
2,ざるにあける。
3、2回くらい流水でさっとすすぐ。
4、よーく絞る
これで完成です。
戻す時間によって、硬さや水分量が変わるので、できあがりの量や、色も変わってきます。汁物につかうなら、1分半〜2分。お刺身に添えたり、そのまま生わかめでならば、やわらかく、色が鮮やかな方がいいので、2分半〜3分くらい戻してください。

こちらが、1分半。

こちらが、2分半。
2分半のほうが、しわが伸びて、塩漬けする前の状態に姿に近いです。
ただ、汁物の場合、おわんのなかでも、水分を吸うことを考えれば、7〜8割程度の戻り具合が丁度いいです。

収穫したわかめは、浜に戻り、海水を沸かしたお湯に、まずは通します。
それを塩漬けにして、真ん中の芯を抜き、脱水したものが、このわかめなのですが、
この海水でしゃぶしゃぶしたての色を感じてもらえたら、うれしいです。

(写真わかりずらくてすみません、しゃぶしゃぶ後、冷やしている時の写真です。)
【わかめの丁寧な切り方】
普段は、かたまりのままザクザク切って構いません。

もどして、そのまま、まな板にならべ、ぶつ切りで十分です。
ここに書いてあることは「プロはお店でこうやっているよ。」という、ことなので、時間や興味があれば、やってみてください。丁寧な切り方をすると、部位よる硬さの違いなどがわかります。
子供と一緒に、自由研究感覚で楽しむのもいいかもしれません。

わかめを、広げます。綺麗な、みどりです。

置きます。切ります。

芯もとの太い部分と、葉先の細い部分に分けます。葉先を重ねます。一口サイズに切ります。ハサミのほうが簡単です。

芯もとも、切ります。真ん中を切って、重ねて、また真ん中を切っていくと、余りがでないですみます。
それと、、、。

丁寧に扱っていると。わかめの一部がすこーし緑になりきっていないところがある。そういう変化にも気がつきます。
芯もとの太い部分、写真上部の部分がそうです。

そういう時は、そこだけ、切り取って使ってください。
お店でたくさん、たくさん、仕込む時は、、、
芯もとは歯ごたえがあるので、汁物に。葉先はやわらかいので、そのまま、おさしみで、食べてもらおうか。そんな使い分けもできちゃったりします。
部位による違いや、「今年は全体的に柔らかいなぁ」という、その年の出来上がり、いろんな食材の声を聴きながら。日々、発見があるのが、料理の楽しいところでもあります。
「このわかめ、海では、どんな姿で育ってきたんだっけ?」

「この海から、ここまでわかめが旅をしてきたんだ」
素材、場所、人に想いを馳せて料理をすると、心が豊かになっていきます。
それは、僕がつなかんで、学んできたことです。
【保存方法】
開封後は、ジップロックなどに写し、冷蔵庫で保管してください。
(半年以上は持ちますが、色の鮮やかさは徐々に薄まっていきます。)
塩抜きしたわかめは、よく絞り、深い器か、ステンレスのボウルに入れて冷蔵庫に入れるのが、オススメです。(切ってからでも、切らなくてもよいです。)
例えば

深い器にリード、もしくはキッチンペーパーをひき、わかめをのせます。ラップをかけて冷蔵庫にいれます。深い器を選ぶのはラップが直接、わかめにあたらないようにするためです。ラップにあたると鮮度が落ちやすく、変色しやすいです。タッパでも大丈夫ですが、冷えやすい陶器やステンレスの容器がおすすめです。
それでも、水で戻したら翌日には食べてください。
「基本は食べる分だけ戻す」です。
【実用的な使い方】
一人暮らしや、毎回、そんなに食べないよ。というときは。
開封後そのまま、はさみで細かく刻み、ジップロックにいれ冷凍庫で保管がおすすめです。

こまかく刻み、冷凍保存。

ひとつまみ戻せば、お味噌汁一回分。これは、簡単です。

味噌汁用のお湯を沸かしている間に、戻しておけます。

簡単です。
これが、忙しい日常の中では、一番実用的な使い方です。


鍋物の〆は、うどんの代わりにわかめで、糖質ダイエットもできますね。
ということで「純粋な塩わかめ」の説明は以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、6月にお待ちしております!