ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

大堀貴士 「2代目のできることってなんやろう」第9話

2013-12-19 12:14:09 | ぼくらのありのまま記
第9話「これっだけは胸はって言えるわ」

目次はこちらから。


シュートの胸はって言えること。
自分には全く思えないことで、
「ほんまにそう思ってん!?すごいわー」
ただ驚きしかなかったです。

今日もよろしくお願いします。



たら
チョロが、相馬で、
ヒロさんと知り合って。
チョロは大阪の子ども会で
シュートと一緒に活動していたんですよね?

シュート
そうそうそう。
俺がここのスタッフに
なったときに大学生やったから。


たら
で、カレッジにもよく来てたんですか?

シュート
来てた来てた。ヒロさんのことも
よく知ってたし、大好きやったから。

「これでチョロ来たら最強や!」
と思ってた。ヒロさんに話して。

「ヒロさん、チョロをスタッフとして入れて欲しいんやけど。」

「もうこれ以上、人の人生を危ない橋を渡らすことはできない。
チョロのことは大好きやし、やりたい気持ちはあるけど。
彼をスタッフとして迎えることはできない。」

たら
うんうん。

シュート
でチョロも鳥取きたら
「俺、給料なくてもいいからやりたい」って。


たら
それはシュートがジャブうってたの?チョロに。

シュート
ああ、もうめっちゃ打ってたよ笑

「俺がヒロさんはなんとかするから、絶対こい!!」

「はいっ!!絶対行きます!!」

「言っとくけど、最初給料5万やぞ!!」

「全然、もう大丈夫です!!」そんな感じやってん。

たら
ははは。あがっても8万やけどね笑

シュート
で、チョロが来るために、1年間。
地域活性みたいな、補助金をもらって、
そこから、チョロの給料をだして。
ヒロさんは
「1年経ったら、給料こんだけやし、やめるやろ」
って思ってたらしくて。でも1年やったら
ますますやる気になってて。
そこで何回も協議を重ねて。最終的に。
一緒にやっていくってなって。それが、カレッジ4年目のときかな。
そこから。正規スタッフはひとりも増えて無いねんけどな。


たら
なんなんだろう、このチームは。
波長があるんだろうな。
ヒロさん、シュート、チョロのなかで。

シュート
そうなんかな。


たら
うーん、なかなかいないよなって。
最初のフィーリングが合って
「じゃあ一緒にやりますか!」
みたいのはよくあるけど、
そんだけ3人が3人とも
続いたっていうはすごいと思います。

シュート
ああ。

たら
だって、ずっとその仕事な訳でしょ?
シュートもチョロも。

シュート
そうやんな。今でも胸はって言えるのが。
つらいとか、大変とかは沢山思うけど。
一回も辞めたいって思ったことないねやんか。
これっだけは胸はって言えるわ。

たら
なんなんだろうね。この絆。
ヒロさんなんかな。やっぱり。
不思議だなー。そんなこと思える会社って。
会社って言うのかわからないけどさ。
そう思う場所も、人もなかなか少ないよ。
「馬のしごと」やってる人でも
「馬のしごと」は辞めたくないけど、
「この会社はもう無理」とか。

シュート
ああ。


たら
そういうのもなくて、
「ハーモニカレッジ」じゃないといやなんだもんね?

シュート
うん。なんか、生まれて来た家を変えられないみたいな。
別にもう変える理由もないし。

たら
家っていっても全くの他人で、
たまたまチョロが紹介してくれただけの人でしょ?

シュート
うん。


たら
子どものころからの憧れの人とか、
なりたい仕事でもないし。

シュート
ちがうな。でも、じぶんのなかの
フィーリング合うとか「この人なんかある!!」
っていうときの直感ってすごい信じてて。

たら
ふふふふふ。

シュート
ヒロさんにはなんかそれが
「ビビビビビ!!」って来てて。
「何じゃこの人!!」って衝撃だったんよ。
で、寄宿生と一緒に10何年ヒロさんと一緒に住んでたんよ。
チョロは早く結婚して出て行ってねんけど。
24時間、ヒロさんと一緒におったら
色々見えるやんか。色々あるはずやのに。


たら
嫌な部分とか、欠点とか。

シュート
いろいろあるずなのに、
とにかく尊敬しかない。
みたいな。すごい人なんよ。


たら
じゃあ、カレッジ辞めたいって思わないように、
ヒロさんのことも嫌いになったこともないんだ?

シュート
ない!!全くない!!

たら
不思議な関係だなー。
不思議っていうか羨ましいっていうか笑

シュート
不思議かもなぁ。俺はふつうなんやけど、
あの人だけ、悟り開いているような人やから。

たら
優さんと同じこと言ってるよ!!笑
優さんも一緒にいるとき、文句いったり、愚痴をこぼして、
けんかふっかけちゃうこともあるけど、
あの人からグチを聞いたことがないって。
悟りを開いているような人だったって。

シュート
人のことを悪くいったことが全くないから。

たら
優さんが人生で一度だけ。声を荒げたのを聞いたのが。
最期、入院していたとき。高知でふたりきりでいるときに。
「ちくしょう!!!」って叫んだんだって。

シュート
ああ。悔しかったんやろうな、、、。

たら
たったそれだけだって。

シュート
そんなん作り話しじゃなくて、
ほんまにその一回やろうなっていうのが、わかるなあ。

たら
想像できちゃうんだ。
その一回だけだったろうなって。

シュート
ていうか、その「ちくしょう!!」
って言うこともびっくりするもん。
「優ちゃんほんまに聞いたん?」って笑。


たら
シュートもそう思うんだ。
みんなに対して、そういう接し方だったんだ。


大好きな詩集をヒロさんにお供えしてきました。機会があれば読んでみてください!!



今日はここまで。
読んでくれて、ありがとうございます。
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arinomamaki@gmail.com

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何度か名前がでてくる優ちゃん。
ヒロさんの奥様です。
優さんとも1時間くらい
お話しきかせてもらいました。

マザーテレサの言葉を使って。

他人に短期間優しくするのは簡単なんよ。
でも、家族にその優しさで
ずっと接するのって大変なんだけど。
一番優しくしないといけないのって
家族なんよね。なかなか難しいけど。

なんて、話しをしてくれて。
今日の話しを読み返して、ふと思い出しました。




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