新年あけましておめでとうございます。
今年は脱炭素社会の実現に向け、住宅設計の仕事を通して貢献をしていきたいと考えています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
お正月の帰省で、そのヒントを身近なところでみつけました。妻の実家では風呂のお湯を太陽熱でまず予熱し、その後薪のボイラーで適温にしています。着火と薪が無くなったときに多少灯油を使用しますが、その量は一月に10L程度(12月)。年間の消費量を推測すると90Lとなります。
一方に日本の住宅で給湯に使用するエネルギーを、灯油換算すると、一年で313Lの灯油を給湯に使用していることになります。
通常であれば313L灯油を消費するところを、太陽熱と薪を使用する事で90Lと30%程度に抑えられています。
ただこれは誰でもできることではありません。
薪は山が傍にあるところであればあることはありますが、木を切り、運び、使いやすいサイズにカットし、乾燥させるという工程が必要です。
また、この湯沸かしシステムは浴槽に太陽熱であたためたお湯を落とし、薪のボイラーで追いだきをするというやり方です。通常の給湯器の自動お湯はりは使えません。
自動お湯はりの利便性を持たせながら灯油、ガスなどの化石燃料を使用しないシステムは多少の工夫が必要です。
今後は、イニシャルコストをそれほど掛けずに脱炭素できる給湯の方法も検討していきたいと考えています。