「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

根切り底の確認再び

2007-03-31 19:56:44 | 基礎工事

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擁壁施工時に地盤が乱された部分を堀って地山を確認しました。

先日根切り底の確認をしたら、隣地擁壁の余掘りが大きく、地盤が乱されている部分が予想外に大きかったことから、地盤が乱されている部分を砕石に置き換えることにしました。今日は改めて地山の確認です。
12時頃現場に確認に行ったら・・・。見えてる見えてる、しっかりした地山が確認できました。幅が狭いので細かい部分はスコップで掘ったとのこと、基礎屋さんお疲れ様です。

雨が降ると、折角の地山がドロドロになってしまうので、今日中に砕石を敷く事にし、その他のことを監督さんと打合せて引き上げてきました。

スウェーデンサウンディング式試験の結果だけでなく、地盤の状態を目視でき、基礎がしっかりした地山に載る事が確認できて一安心しました。

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3月29日の2枚目の写真と同じ視点から


隣地擁壁の余掘りが大きかったこと

2007-03-29 22:14:30 | 基礎工事

今日、現場で建物の基礎が載る根切り底の確認をしてきました。

この現場の基礎の形状は総掘りのベタ基礎です。隣地の擁壁の底盤がこちらの敷地側にあるので、その部分については地盤が乱されていることを予想して、一部分根切り底を深くする計画でした。

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根切り底を基礎屋さんと一緒に確認しています

現場に行ってみて、一般の根切り底はしっかりしたいい地盤だということが確認できたのですが、隣地の擁壁の底盤の部分は擁壁を施工するときに掘った部分が予想以上に大きく、地盤が乱されていました。粘性土は一度乱されると、機械で叩いても固まらないのです。対策として、いい地盤が出てくるまで、地盤が乱されている部分を掘り、砕石に置き換えることにしました。

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擁壁と平行に土が乱されて柔らかくなっている所としっかりしている所の境目があります。

擁壁をつくることで、平らな地面に家を建てることができるようになるのはいいのですが、折角のいい地盤を傷つけて乱してしまうことになるのは困ったものです。斜面は斜面として、必要以上に地面を傷つけずに建物を建てる方法をもっと考えてもいいのではと思いました。

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地面が固いので先端が少し刺さっただけでスコップが直立します