「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

「平屋のZEH」基礎断熱の蟻返し

2017-01-30 10:37:49 | 16町田


終の住処の平屋、今日は基礎断熱の耐圧盤下の断熱材設置と、外周断熱材上端への蟻返し板金の設置です。

蟻返し板金はコの字の形状で断熱材の上端に被さりますが、それに加えて基礎のコンクリートに対して埋め込まれる「つば」が付いています。断熱材と基礎の間から上がってくる可能性のある白蟻をこの「つば」でくい止めるためです。


玄関扉がつく部分はあらかじめ断熱材を下げておき、その部分にも蟻返し板金を設置します。この部分、板金の厚みを考慮して現場で5ミリ開口を広げることにしました。

基礎断熱によりコンクリートの熱容量を室内環境に活かし、シロアリ対策の施された、快適な住宅のための基礎ができつつあります。

基礎の外周に断熱材設置

2017-01-27 17:06:07 | 16町田

(写真は工務店の監督さん撮影)

今週月曜日に着工した終の棲家の平屋、5日目の今日は基礎断熱の断熱材を設置しています。

基礎外側に断熱材を設置すると基礎の熱容量を活用でき、熱橋も減らすことができる等メリットは大きいのですが、白蟻対策には注意が必要です。基礎断熱に使用する発泡プラスチック系の断熱材は、白蟻にとって外敵から身を隠しながら移動できる絶好の場所だからです。白蟻が基礎断熱材を通って土台、柱等の木部に到達しないための対策が必要です。、

そこで今回は3つの対策をとっています。
(1)外周部に使用する断熱材を防蟻剤の含まれているものにする
これだけでは不十分と考え
(2)断熱材の上部に白蟻が直接土台等の木部に上がってこれないように金属製の蟻返しを設ける
 蟻返しを設けることで、白蟻が木部に到達するためには一度外部の目に見える部分に現れないといけないようになっています。
(3)アリダンテープというテープ状の蟻返しを設ける

上記の3つの対策をとることで、基礎の外側で断熱するメリットを享受しながら白蟻に対するリスクを最小限に抑えています。

車いす利用の建て主の終の棲家の平屋(ZEH)が着工

2017-01-23 18:09:34 | 16町田


車いす利用の建主の終の棲家の平屋(ZEH)が着工しました。

年明けすぐの予定が、補助金審査の関係で1週間遅れての着工です。
着工許可前の根伐はだめだが、地盤補強はよいとのことで地盤補強は1月12日に実施済みで、根伐底に改良頭部が見えています。
耐圧盤下に基礎断熱をするため、根伐に3日間かけます。

敷地は南側、西側に道路のある角地。
真北から15度程度触れていますが、日当たりのよい敷地です。
車を2台並列駐車したいという希望があり、西(南西)側に居間等が面しています。(西日はシャッターで遮蔽)

この後、根伐底確認、捨てコンクリート打設、断熱材敷き込み、配筋と続いていきますが、段階ごとに必要なことを確認しながら進めていきたいと考えています。