goo blog サービス終了のお知らせ 

「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

町田の断熱改修工事 土間上の断熱材施工

2020-07-21 00:09:03 | リノベーション
町田の断熱改修工事 
床下に断熱材を敷きこむ日でした





清掃した土間コンクリートの上にホウ酸系の防蟻剤をしみ込ませた断熱材を敷きこんでいきます。
既存の床下地をある程度残しながらなので小さめにカットした断熱材を敷き、継ぎ手は気密テープで処理します。
床下地にもホウ酸系の防蟻剤を塗布して耐久性に配慮しています。

久しぶりの暑い日になりましたが、大工さん達は暑い中黙々と頑張ってくれていました。

町田の断熱耐震改修工事 床下確認

2020-07-17 23:33:07 | リノベーション
町田の断熱耐震改修 今日はすべての1階床の解体が終わり、床下の状況をお客様に確認していただく日でした

当初は1階床を一部解体し、解体しない部分は潜って掃除、断熱作業、暖房機器設置と考えていましたが、思った以上に床下の高さが低く、作業ができないことや、劣化点検をちゃんとしたほうがいいことから1階床全部を解体することになりました。

1階床をすべて解体し、様子を確認してみると、潜って掃除、劣化状況の確認、断熱作業、暖房機器設置はほとんど不可能なことに気が付きます。むしろ、はじめから無理筋だったといえるかもしれません。床を剥がして、無理のない姿勢で作業ができる状態にすることで、ちゃんとした仕事が可能になります。

清掃前の状況
調湿材が低い床下に敷き詰めてあります


清掃後の状況
調湿材や木くず、砂埃等をすべて撤去しました



一部、床下が土の部分もありましたが、厚手の防湿シートを敷きます。
防湿シートを敷くと、シートの下にうっすらと水滴がつき、シートが土からの水分を防いでくれていることがわかります



他にもお客様と電気関係、設備関係、仕上げについての打ち合わせを行いました。

着工して約3週間が経とうとしていますが、きちんとした下準備をするとなかなか断熱材そのものの施工ににたどり着きません。
それでも、お客さまには現場を見て「進んできましたね」と言っていただき、断熱材が設置されるのを楽しみにされている様子でした。
期待にこたえられるように、取り組んでいきます。

町田の断熱耐震改修工事

2020-07-15 17:09:03 | リノベーション
町田の断熱耐震改修工事の現場で、大工さんが頑張ってくれています。
今は、断熱と耐震補強をするための下ごしらえの段階で、屋根を室内側から補強したり、1階床を解体したりしています。

この断熱耐震改修では、確実に気密性能と断熱性能を確保するために、既存建物の外側を気密シートと断熱材ですっぽりくるむ計画です。





屋根は既存の野地板の上に34cm厚さのグラスウール断熱材を入れ、その上からさらに屋根をかぶせます。
その分の重さを支えられるように、元の小屋組みを補強しました。
大工さんが綺麗に小屋組みの補強をしてくれたので、このまま天井を張って隠してしまうのはもったいないくらいです。
お客さんに小屋組みを見せる提案をしてみようかと思っています。



1階床の解体も進んでいます。
土間コンクリートが元から敷いてある場所はきちんと掃除機をかけて綺麗な状態にしてくれました。



一部土が露出している部分は土からの湿気が上がってこないよう厚手の気密シートで防湿措置も行いました。
重ねを10cm確保してテープ止めもちゃんとしてあります。
シートもよれずに敷いてあり、きちんと土からの湿気を遮断できそうです。
いい仕事をしてくれています。

基礎や束石との取り合いは、断熱材を敷いてから防蟻シールで隙間を塞ぐことにします。

1階の床を全部剥がした状態をお客さん、テクトハウジングのS棟梁、監理者である私の3者で共有し、劣化部分はないか、床下に悪いところはないか、綺麗に清掃できているかを確認します。
その後断熱材の敷き込みなど次の工程に入ります。

着工してから約2週間、現場としては下ごしらえの時期ですが、着実に進んでいます。
想定と違っていたりして、図面通りにはならない部分もありますが、現場でS棟梁とよく相談しながら対処しています。
わからない部分は北海道の建築家、山本亜耕さんに相談し、実績のある確実な方法を教えていただくことで、自信をもってスムーズに進めることができています。

耐震補強やリフォーム・リノベーションの工事費はどれぐらい膨らむか

2017-11-20 16:12:50 | リノベーション


木造住宅の耐震補強やリフォーム・リノベーションを行う場合、最終的な工事費が着工前に確定する事はまずありません。工事が進行する中で、様々な劣化や構造的な欠陥が明らかになることが多く、その対処をしないまま工事を進めてしまうことはできないからです。そのため、構造的な補強や劣化の改修などの追加的な工事がほとんどの場合でてきます。

そのため、耐震補強やリフォームの設計を進める中で、工事中の費用の増に備えて1~2割程度の余裕を見て予算を建てるようにお話しています。その裏付けのために最近の実績の一部を整理してみました。その結果が上記の画像です。

上記4件は一部リフォームを伴う耐震改修工事の実績ですが、2017K邸を除き、耐震以外を含めて最大20%増となっています。2017K邸は基礎の追加補強、バルコニーからの雨漏りがあってバルコニー撤去や雨漏りに伴う構造材の交換・補強などがあり、耐震改修工事分で21%増となっています。

このように実績で見ると、傾向がわかります。耐震補強やリフォーム工事を行う場合、予算に余裕を見ることと、問題が発生したらきちんと対処する事をお勧めします。

町田の平屋、断熱工事が進んでいます

2017-04-18 14:57:05 | リノベーション

今日の町田の平屋、断熱工事の二日目です。
昨日のうちに屋根の吹込み断熱材、壁の充填断熱材の施工は終わり、今日は調湿気密シートとテープ、配管貫通部のガスケットの処理でした。
屋根は270mm充填、壁は105mmの充填です。

電気配線は断熱層の中に入れないように計画しているので、この段階でコンセントボックスの気密処理等はありません。
この後30mm程度の厚みの木材を設置し、その部分を配線とコンセントボックスのためのスペースとします。
室内側の仕上げのためのボードはそのあとに張ります。

こうすることで、将来電気配線をやりなおしたり、照明スイッチやコンセントの位置を移動したくなったときに、断熱材や気密シートをいじらずに作業ができます。
構造や断熱気密に関わる部分よりも寿命の短いと考えられる設備は単独に更新ができるようするためです。

断熱材が屋根と壁に充填されて、内外の音が吸収された静かな室内となりました。
今日の強い日差しでも室内は涼しく、風通しがよく気持のよい現場でした。