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「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

台所:炊飯器の蒸気排出ユニットを造り込む

2009-02-16 18:17:26 | リフォーム

2/13のキッチンの続き。
流しの横に炊飯器を収納する場所を確保する。

炊飯器は棚に収納したまま、炊飯中の湯気は手前に出し、
ご飯をよそる時は、手前に棚を引き出して使う。

既製品に家電収納棚というのがあるが、
この場所にはうまく納まらないので、
信頼できる家具屋さんに造ってもらった。
炊飯器の棚の下はゴミ箱置き場。
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床に電気配線の穴を開ける。
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炊飯器置き場の周りにも収納を造り付けるので、
台輪を置いている。配線は収納部分の間で見えなくなる。
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ここのカウンターも人工大理石。

造り付け家具は、大工さんが作る場合、
大工さんと建具屋さんとで作る場合、
建具屋さんが作る場合、
専門の家具屋さんが作る場合、
専門の家具屋さんでも、合板を使用して、キチンと狂いなく作るやり方のところと、
無垢材を使用して、より自然な仕上げに作るやり方のところがあり、
好みや、廻りのものとの関係や、予算によって、
どれをとるか、違ってくる。

今度は無垢板で作った場合のものを載せてみようと思おう。


キッチンの出窓カウンター

2009-02-13 22:12:47 | リフォーム

キッチンの高さがちょっと低めの800。
50の水返しの立上りのすぐ上に、
キッチン用出窓のステンレスカウンターが乗っていました。

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新しくやりかえるキッチンの高さは850。
このままだと出窓のステンレスカウンターが低くなってしまいます。
それを解決するために、キッチンを据付けた後に現場を細かく採寸し、
人工大理石のカウンターを据付けました。
こんな風な形状に加工してあります。
カウンターの上からサッシの側に、
水や物が落ちていかない配慮の立上りをつけています。
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一番心配だった出窓カウンターが、
スッキリキレイに納まりました。
完全に接着するまで、木の棒で押えているところです。


リフォームでも地盤調査

2008-05-12 21:30:50 | リフォーム
5月7日に始まったリフォームの工事の様子です。
このリフォームでは、柱・梁の構造材、外壁、屋根、サッシ、浴室を残し他は全部やりかえます。
4日間で既存解体がほぼ終わり、建物はがらんどうに。内部の間仕切りが無くなると、解体前に比べて広く感じます。

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このリフォームでは、同時に耐震補強も行います。更に念を入れて、地盤調査も。

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スウェーデン式サウンディング試験という方法で、四隅と真ん中の全5箇所を調査します。
スウェーデンサウンディング試験とは、重しをかけた紡錘型の鉄製のスクリューを地面の中に回転させ、掘り進んだ量と回転数の関係で地盤の強さを判断する方法です。あまり回転させなくてもどんどん掘り進んだ時は「地盤が弱い」、いくら回転させてもなかなか掘り進まない時は地盤が強いと判断します。

今回は、4m程度の深さに硬く、しっかりした地盤があるようですが、2~3mの深さでスクリューを回転させなくても沈んでしまう「自沈」という状態の場所が1箇所ありました。正式な結果は後日出てきますが、どうなりますか。

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4~5mの深さから引き抜いたスクリューとその先端に付いていた土です。先端に付いていた土は粘性土のようでした。

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このようながらんどうの状態では、リフォーム前は分からなかった雨漏りの様子、白蟻による被害の状況、基礎の大きさ等が分かります。ここでも、屋根からの雨漏りと、換気扇の穴からの雨漏りが見つかりました。この後、外壁補修・塗装のための足場を立てるので、屋根に登り、散水試験をすることにしました。


大規模マンション専有部のリフォーム 続き

2008-03-18 18:41:01 | リフォーム

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2ヶ所の和室と居間の部分は手をつけないことにして、
それ以外のところは全て撤去しました。
汚水はトイレ用の排水、雑排水は洗面所や台所用の排水で、
間取りが変わっても、この原則は崩せません。

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そして、この様になりました。
居間、食堂、書斎とオープンにつながり、
風も光も通り、外に開かれて眺めがとてもよくなりました。
小さい子供さんがここを走りまわっています。
マンションですから、床の防音対策はキチンとやる必要があります。

このマンションは自動火災報知の設備は付いていますが、
スプリンクラーの設置がないかわりに、一世帯100㎡を超えないように計画されているので、
120㎡の住戸はどこかで、防火壁と防火戸で区切らねばなりません。
玄関入って、居間に入るところに、ガラス入り木製建具の引戸がありますが、
火災感知連動閉鎖式の常時開放防火戸が普段は壁に納まって設置してあります。


マンション専有部の大規模リフォーム

2008-03-05 18:15:51 | リフォーム

14階建てのマンションの13階部分にある専有部分のリフォームです。
すごく眺めの良いところに建っているのに、全くそれが活かされていない、2世帯住宅のマンションでした。
玄関が二つ、浴室、洗面、トイレ、キッチンもそれぞれあり、防火扉で内部はつながっています。
面積は全体で、120.47㎡です。眺めは主に北の方向に広がっているのですが、北側は個室で、住居の真中あたりに浴室、洗面が陣取っています。大きい方の世帯は夫婦+子供2人、小さい方の世帯は1人住まいを想定したものでしょうか?
私だったら気がめいってしまいそうな間取りです。
新たに入居される方は、ご夫婦と小さい子供さん2人です。
今回はリフォーム前のプランです。リフォーム後のプランは、次の時にしました。
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PSは上下階につながっていて、移動不可の場所です。