新築事例13小山の紹介をします。
第一種低層住居専用地域に立つ総2階、延床面積約120㎡の住宅です。
屋根形状は南側が1.25寸勾配、北側が4.375寸勾配という、南北で勾配の違う変則的な切妻です。
この屋根形状にして、階高を抑えることで北側斜線をよけながらシンプルな形状の建物にすることができました。
建物形状をシンプルにすると、施工コストの低減、断熱性能の向上、耐震性能の向上が実現しやすくなります。
1階の居間です。
居間の天井には2階の床を支える梁が見えています。
階高(1階の床から2階の床までの高さ)を抑えながら、天井高2.4mを確保するために現れた梁です。
床は無垢のフローリングで材種はナラ、グレードは節ありのものです。
床の右側は縁なしの薄畳を敷くためのスペースです。
将来的に引戸で仕切れるようにするための手掛かりの鴨居が天井についています。
2階の梁を支える18cm角の柱が中央にあり、奥が対面キッチンになっています。
対面キッチンと食堂を仕切るカウンターは、キッチンの手元が見えない高さに設定しました。
キッチンの天井高を居間より低くして、梁が現れないようにすることで吊戸棚や換気扇等がすっきりと納まるようにしています。
2階の南側です。
将来的に二部屋に仕切って子供室とする予定の場所です。
建物の高さを低く抑えるため、勾配天井になっています。
南側の窓の高さは2.0mです。
洗濯物を干すためのバーが窓近くの天井についています。
天井高が低いため、天井のバーにそのまま洗濯物を干せます。
2階の寝室です。
2畳+αのウォークインクローゼットと布団等をしまう押入れがついています。
建具はこのあと入ります。
変則的な屋根勾配が部屋の天井に現れています。
建物にかかる荷重は大まかにいって、建物自体や家具・人・積雪などの上から掛かる荷重と、地震・風などの横からかかる荷重に分けられます。
これらの荷重は、柱や耐震壁等という構造部分によって支えられます。
将来のリフォームするときに柱や耐震壁をいじらないですむようにつくると、生活の変化に対応してリフォームがしやすく建物本体としては長い間使用できると考えます。
また、大地震時にも安心して住み続けられるように耐震性能を高くしておくことも重要です。
この住宅は許容応力度計算という構造計算を行って、常時や地震時・台風時等にかかる力に対応できることを確認しています。
また耐震等級3という、想定される地震時の1.5倍の力がかかったときに倒壊しない性能を持たせています。
屋根は勾配なりに入っている登り梁で支えます。
将来リフォームする時に柱や耐震壁をいじらないように、1・2階とも耐震壁は建物外周のみに配置して内部の構造柱は18cm角の柱2本だけにしています。
基礎の立ち上がりも外周部と玄関だけで、床下の点検がしやすくなっています。
電気配線、設備の配管は断熱気密層の室内側を通しています。
将来リフォームをするときも断熱気密層をいじらなくても電気配線のやりかえができます。