町田の断熱耐震改修工事は屋根断熱工事が完了し、外壁の耐震改修工事に入りました。
現場に着いてみると、外気温は日影でも36.2℃、湿度は59%でした。
屋根の防水紙は南側が71.4℃、北側が63.5℃とかなりの高温です。
しかし2階に上がってみると、窓・雨戸が締め切りの状態で室温33℃でした。
外気温に比べ3℃程度低くなっています。
これが断熱の効果です。
締めきって風通しのない2階の室温は通常外気温より高くなることが多いですが、それは屋根の断熱が不十分だからです。
気密シートと34cmのグラスウールで屋根面を70℃近くまで高温にしている熱の侵入を防ぐと同時に、雨戸を締め切ることで窓からの日射による熱を防ぎ、室内を外気温よりも低い状態に保っています。
実際に2階の室内の熱画像を見ると、
・屋根面の室内側表面温度は31.9℃(屋根外側面との差は40℃弱!)
・窓(雨戸閉状態)は36.4℃
・外壁の日が当たっている部分の室内側は33.8℃
・工事の途中に生じた屋根と外壁の隙間は34.1℃
※この隙間は当然外壁の断熱工事で塞ぎます
となっていて、屋根面の室内側表面温度の低さが際立ちます。
このあと、外壁の断熱と、窓の交換を行いますのでさらに室内への熱の侵入が小さくなります。
断熱は冬の室内を温かく保つのに効果があるだけでなく、夏の室内を涼しく保つことにも効果を発揮します。
下屋面の断熱工事途中の様子です。
白いグラスウールが34cm分入ったところです。
屋根の断熱が完了し、新しく屋根を傘のようにかけたところで、外壁の工事に入りました。
外壁を撤去して、耐震補強のための金物設置、合板貼りをします。
その後、気密シートを合板の外面に設置、その後断熱材を気密シートの外側に設置していきます。
気密シートは基礎から屋根まで連続するように施工してくれています。
改修での屋根断熱工事という一つの山を越し、大工さん達はさらに頼もしく断熱耐震改修工事を進めてくれています。
暑い日が続きますが、どうぞ安全な作業をよろしくお願いします。