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「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

水害に備える住まいづくり

2019-11-18 22:51:52 | 18富山
ありがたいことに雪国の住まいのお仕事が何件か続いています。

そのうちの一軒目は基礎工事の途中、もう少しでコンクリート打ち。
富山で高断熱で高性能な住宅に取り組む大工さんの自邸です。

敷地は川の傍。
先月の台風19号でも各地で浸水被害が発生したように、この敷地も浸水被害を受ける可能性があります。
現地の行政から発行されているハザードマップでも、1mの浸水が想定されています。

設計上重視することの一つが「浸水被害に備える住まい」。
それ答えて、この住宅では基礎を高く立ち上げる「高基礎」として、浸水が想定される高さには木造の部分が無いようにしています。



単純に基礎の高さだけを高くしてしまうと、玄関も高くなってしまいますが、ここは雪国。
家の外に階段を設けると、雪が積もったときの上り下りが危なくてしょうがありません。

また、法律的に立てられる建物の高さの制限もあったりします。
そのあたりをクリアしながら、住みやすく、一方で眺めもよく、もちろん雪国の冬を温かく過ごせるようになどさまざまなことを考えながら設計しました。




鉄筋組も普通の基礎とは違ってボリュームがあります。

このほかにも浸水が想定されている場所の住まいづくりの相談があり、やはり高基礎での対応を考えています。
高基礎は単純に基礎を高くするだけでなく、高くしたことによって基礎を折り丈夫にしなければいけなかったり、上部の木造部分とのバランスを考慮する必要があります。

単純に1階部分を鉄筋コンクリート造にする方法もありますが、基礎の重量が大きくなったり、コストがかかったりもしますので、そのあたりも考慮する必要があります。

また、最近頻発する水害は、気候の問題や、浸水が予想される場所に住宅地が広がっていることなど多様な問題の結果でもあります。
個別対応的に水害対策の住まいづくりを考える一方、広い視野でとらえることも忘れてはいけないと考えています。