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「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

すっきり暮らすための収納の設け方

2017-10-20 14:39:27 | 収納


ここ最近は急に寒くなり、雨も続いていますね。
昨晩の外気温は11℃、風も吹いて寒さなれしていない体がびっくりしてしまいました。
このように最近は夏から急に冬に向かって気候が変化していくような気がします。

さて、この秋が深まっていく時期に収納の大事さについて考えてみたいと思います。

住宅の購入や新築のきっかけは家族が増えたなどの家族構成の変化が多いようです。その時に何を考えるかによって、その後すっきり暮らせるかどうかの分かれ目になってきます。家族が住むための部屋数や広さも大事ですが、物を納める収納についても考えることが必要です。

例えば、普通のマンションや建売の戸建て住宅では、部屋数を多く、面積を大きく見せるため収納がそれほど充実していません。そのため、普通の暮らしでは物が納まりきらないことがほとんどで、子供が小さいうちは一部屋が物置部屋になっていたりします。せっかく住まいを新築するのであれば、そうならないようにあらかじめ収納を充実させるのが大事です。

では、どのように収納を設ければすっきりと暮らせるのでしょうか。その問いの一般的な答えは
・必要な場所に
・必要な分
収納を設ける。
となります。



例えば、洗濯洗剤のストックや洗面時に使うタオル、お風呂上がりに使うバスタオルは洗面脱衣室に収納したいです。
また、靴や玄関掃除用のほうき、最近では電動自転車のバッテリーなどは玄関に、
食品のストックや、ふきん、食洗器用の洗剤、その他保存容器などはキッチンに収納したいですね。

一方、大きな物置部屋を設けるとどうなるのでしょうか。トイレットペーパーも、アイロン台も、水のストックも一緒の場所。様々な雑多なものが一か所にあり、整理するのも難しい状態になってしまいそうです。大きな物置部屋に物を収納するのでなく、それぞれが必要になる場所に収納したほうがよいのです。



「必要な場所」は住宅のプラン、生活の様子によって違います。
例えば、アイロンとアイロン台、ウォークインクローゼットを広くして、アイロンをかけられるようにしたプランの場合はウォークインクローゼットに。リビングの一部に家事コーナーを設けてそこでアイロンをかける場合はその近くにアイロンとアイロン台を収納します。

大事なのは家族の生活を踏まえ、プランとのバランスをとりながら最適な位置に収納を配置することです。
そのため、プランをつくる段階で、その場での生活を朝・(昼)・晩とシミュレーションして、必要なものを洗い出すとよいと思います。



事前に生活を踏まえてきちんと考えることで、必要な物を必要な場所に収納でき、その結果すっきりした暮らしが実現できます。