遠州浜松で41.1℃の最高気温を記録し、武州熊谷のお株をすっかり奪ふ。我が町もむせるやうな暑さながら、昨日よりいくらか湿度が低く感じられたので、散歩は夕方以降と決めて、まずは遮光断熱にカーテンを閉める。予報では今週いっぱいこの炎暑が續くとのことだが、だうせ八月いっぱい、そして九月にズレ込むのが毎年恒例なれば、期待する氣にもならぬ。いまや國産化されたと覺しき人災病菌、かつては太陽熱に . . . 本文を読む
昨日から冷房を付けっぱなしゆゑ、部屋がまだ日蔭の午前中のうちに、一度停めて換気せり。窓を開けると、なにやらベットリとした陽氣。遠州浜松で最高気温が40℃に達したと云ふも道理なれ。忘ラジオ番組の聴者からの電話参加で、「祖母の家へ帰省した孫が夏休みの宿題で算数をやってゐたところ、なぜか引き算が出来ず、母親(娘)に叱られ大騒ぎとなってゐたが、あとで祖母が孫の教科書を見ると、後ろの頁に“引き算はまだ習って . . . 本文を読む
久しぶりに「蟬丸」を謠ふ。この謠曲は蟬丸といふ盲人、そして逆髪といふ狂女の姉弟が、いづれも“延喜の帝”の皇子として登場することから、第二次大戦中は軍部から「不敬だ!」と睨まれ禁止されてゐた歴史がある。なんでもかんでも噛み付く軍部の盲目的、狂心的な思考には全くもって呆れる。だが、七十五年前の今日にこの世阿彌の名曲はめでたく解禁され、おかげで私は薪能が催されない今夏の憂さ晴らしとして、こ . . . 本文を読む
終戰七十五年目となる。私は完全に、残された映像と冩真でしか、その當時を知らない世代だ。だが、それらの記録を目にするたびに、私は理屈抜きで米國は日本人の“生活”を破壊したのだと云ふ怒りを、新たにする。悲しみよりも怒りを覺えるのは、もしかしたら私の先祖に、さういふ感情を抱ひてゐた人がゐたのかもしれない。そして思ひ出すのは、「“鬼畜米英”を叩き込まれた當時のニッポンの若者たちを手なずけるため、GHQが盛 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/hochi/entertainment/hochi-20200814-OHT1T50177?fm=dつひこの間、石原プロの解散を發表されたばかりなので、月並みな表現ではありますが、驚きました。やはり、子どもの時分に観た「西部警察」の“大門団長”役、あのサングラスにスーツ姿でフェアレディZを乗りこなす . . . 本文を読む
このお盆の期間がもっとも危険な暑さに見舞はれる云々。──さう言って九月までズルズルと引っ張るのが、ここ數年の例。それでも我が城内は午前中までは日蔭となるので、窓と玄関を全開にして風を通せば、冷房なしでも何とか過ごせる。……この頃、右手首に少し違和感を覺ゆることあり。それは、風の通らぬときは愛用の澁扇を始終バタバタと煽ひでゐるためと気付く。これも酷暑炎暑の為せる業ならん。 . . . 本文を読む
箱根登山鐵道の完全復活を周知させるため八月限定で小田急本線へ入線した、“赤い1000系”に逢ふ。普段は小田急小田原線と箱根登山鐵道線との中継線として、小田原~箱根湯本間をゆっくりと往復してゐる専用車で、私も數年前、箱根の山奥で催された謠曲大會に参加させられた時に一度乗り、昨年には旧東海道探訪で三島宿から箱根峠越えをした際に、旧道に沿った箱根湯本~入生田間で“再會”した─ . . . 本文を読む
感染者の數と、熱中症搬送者との數が拮抗しさうな炎暑に、日中はさすがに籠城して過ごす。私の住む町はだうやら雷雨の恐れを避けられたやうで、日没前には西の空が黄金色に染まり、そんなこともあるのか、と思ふ。支那發の人災病菌と、異常気象の二重苦の真っ只中にゐるとは思へないやうな、自然の燦めき。人は常に、自然の表情に眩まされて生きてゐる。外が暗くなっていくらか気温も下がったので、近所を軽く散歩 . . . 本文を読む
今年のお盆は鐵道會社も大苦戰云々。その様子は、五月の大型連休の時を思ひ出させる。ちなみに私は父方も母方も東京者ゆゑ、“故郷(クニ)へ帰る”と云ふ感覺はない。先日も、東北の“クニ”へ帰省したら翌日に苦情をしたためた紙が置かれてゐた、とその現物が報道屋を通じて公開されてゐたが、さうなってくるともはや、その土地は“故郷”ではない気がする。故郷とは、「心」の帰る場所であらうから。ただはっきり言えることは、 . . . 本文を読む
七月下旬より、玄関先の換気口で一匹の蜘蛛が“門番”のボランティアを初めて、はや半月にならんとす。今朝には巣の範囲がだいぶ擴がってゐたので、扉と私の頭の通るところだけは、申し訳ないが拂はせていただく。愛聴してゐるラジオ番組「ひるのいこい」で、勝手口の蜘蛛の巣は天然の蚊取り線香と思ってそのままにしてゐると、地方在住の方のお便りが紹介されてゐた。私は深く共感す。 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkangeinou/entertainment/f-et-tp0-200810-202008090000519?fm=d“朝の聲”の復活に、朝から歓喜の聲を上げました。この感覺、久しぶりだなぁ……!約10分間、無編集で淀みなく聴かせる日本語はまさに“本物の”現役アナウンサー、やは . . . 本文を読む
今日は「山の日」、ださうだ。今は昔、小學校高學年と中學生の時の担任がそれぞれに登山が趣味で、遠足ではそれに付き合はされて東京近郊のまう名前など覺えていない山を延々登らされたことは、いまでも迷惑だった記憶として残ってゐる。しかしそれから○○年後、自身が古道探訪者として旧中山道の碓氷峠や和田峠、そして“木曽路はすべて山の中”を自ら望んで挑むことにならうとは、夢にも思はず。峠越えは、立派な登山である。旧 . . . 本文を読む
朝、窓を開けると耳を打つ蟬に今日の夏を感じてゐると、すぐ近くで鶯の聲。まだ聴けるのか……!澄んだ音が心に涼を呼ぶ。鶯はこの暑さをだう感じてゐるのだらう?近隣の無意味な宅地造成によって、一時は本當に姿を聴けなくなったが、最近になってまた少しずつ、戻って来てくれたやうだ。ありがたい、ありがたい。あなたは私の、ご近所さんゆゑ。 . . . 本文を読む
今夏は夏の祭禮がいづれも神事を除いて中止となったため、樂しみにしてゐた奉納神樂も観ること叶はず。そのぶん、神樂の原典である「古事記」を出土した器物から讀み解く、國學院大學博物館の企画展「モノで読む古事記」にて、その渇を癒やす。今回は試しに現地へ出掛けず、内容を動画配信で解説した當世流行りの“オンライン”で観ることにする。天照大神を天岩戸から連 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi/sports/ASN866QPBN86UTQP01H?fm=dこの力士の不始末につひて論じるのは、もはや野暮といふものでせう。ただこれが、先に角界を事實上“追放”されて格闘家へ転向した元・貴ノ富士であった場合、やはりこの力士のやうに“執行猶予”が付くことはなかったらうな、とは思ふのであり . . . 本文を読む