朝、窓を開けると耳を打つ蟬に今日の夏を感じてゐると、すぐ近くで鶯の聲。まだ聴けるのか……!澄んだ音が心に涼を呼ぶ。鶯はこの暑さをだう感じてゐるのだらう?近隣の無意味な宅地造成によって、一時は本當に姿を聴けなくなったが、最近になってまた少しずつ、戻って来てくれたやうだ。ありがたい、ありがたい。あなたは私の、ご近所さんゆゑ。 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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